【ようこそ実力至上主義の教室へ】月城理事長代理は最強キャラ？綾小路との戦いの結果は？

この記事では、ようこそ実力至上主義の教室へ（よう実）の1年生編の後半に登場する月城理事長代理を特集していきます。謎に満ちた月城理事長代理にはどのような秘密が隠されているのでしょうか？

月城理事長代理の謎に迫る前に、まずはようこそ実力至上主義の教室への基本情報からお伝えしていきます。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

ようこそ実力至上主義の教室へ（よう実）は、衣笠彰梧によるライトノベル作品です。2015年5月、KADOKAWAのMF文庫Jより第1巻が上梓され、以降現在までに23巻が刊行されています。本作の刊行は日本のみならず、韓国をはじめアメリカなどにおいても翻訳版が出版されています。

電子版を含めたシリーズ累計発行部数は、2022年10月時点で750万部を突破しています。また「このライトノベルがすごい！」では、2020年以降読者投票において第1位に輝いており、2023年版では初めて文庫部門で1位の座を獲得しました。広い読者層を持つようこそ実力至上主義の教室へですが、とりわけ10代から20代の若者から絶大な支持を得ていると言われています。

メディアミックス展開としては、漫画化とアニメ化が行われています。漫画作品は、KADOKAWAの月刊コミックアライブにて2016年3月号より連載されているほか、2017年から2018年にかけてスピンオフ作品が掲載され、2022年2月号からは「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編」の連載が始まります。またテレビアニメは、AT-Xほかにて2期まで放送され、3期についても2023年放送予定となっています。

綾小路清隆は、有数の進学校・東京都高度育成高等学校に入学します。ところが、彼が配属された1年D組は落ちこぼれの生徒ばかりで、彼の思い描いた進学校とはほど遠いものでした。放任主義により教育現場は学級崩壊寸前の状態です。また、生徒には潤沢なお金（月10万ポイント）が与えられているのに、校内では至る所にお金のない生徒向けの救済策が示されています。綾小路は、こうした学校の謎の究明に乗り出します。

ここからは、メインテーマである月城理事長代理の話題に入っていきます。最初は月城理事長代理のプロフィールからになります。

月城理事長代理がようこそ実力至上主義の教室へに初登場したのは、単行本10巻・1年生編の後半になります。不正発覚により自宅謹慎を余儀なくされた現理事長・坂柳成守の代わりとして、東京都高度育成高等学校に赴任してきました。

しかしそれは表向きの理由であり、彼の正体はホワイトルームの人間であることや綾小路の父親とつながっていることが判明します。綾小路清隆をホワイトルームに連れ戻すため、綾小路の父親が送り込んできたのです。

また、月城理事長代理の言葉遣いは丁寧で、常に笑みを浮かべて人に接します。しかし、人には決して本心を見せず何を考えているのかわからない不気味さを漂わせています。頭の回転は早く、後に人並外れた身体能力の持ち主でもあることも判明します。

月城理事長代理が最強キャラの1人であることは、無人島でのサバイバルで判明します。Dクラス担任・司馬と2人掛かりとはいえ、ホワイトルームで英才教育を受けた綾小路清隆を防戦一方に追い込んだのです。

その後鬼龍院が司馬を引き離し、綾小路とタイマンでの戦いになりますが、一歩も譲りませんでした。綾小路は、月城をそれまでに対戦してきた中でもトップクラスの強敵と高く評価しています。

また、月城理事長代理は人心を掌握する術にも長けており、教師を取り込み学校の教育方針を変えようと考えます。その上で綾小路をホワイトルームに戻すため、彼を退学に追い込もうと画策するのです。

穏やかな口調と柔和な表情で優しさを演出する月城理事長代理ですが、目的のためには手段を選ばない冷酷でドライな性格をしています。また、いかなることにも動じない図太さを持っており、作中で起きる様々な事件にも焦ることなく冷静に対処します。

綾小路を退学に追い込む流れでは、宝泉和臣をはじめ1年生たちを味方につけて攻勢に出ています。用意周到な計画を立てた上で、それを着実に実行に移すタイプの人物のようです。

月城理事長代理が初めて綾小路に仕掛けたのは、「ようこそ実力主義の教室へ（よう実）」10巻でのことです。月城は、綾小路を退学に追い込むため、特別試験「クラス内投票」を強行します。

月城は、Aクラスに在籍する現理事長の娘・坂柳有栖にメールで綾小路を陥れるよう指示を与えます。ところが阪柳は、綾小路にプロテクトポイントを付与し、彼が退学を回避できるようにしてしまいます。月城の指示を無視したのです。

阪柳を使っての策略に失敗した月城理事長代理は、次の一手を打ちます。選抜種目試験（チェスの対戦）に自ら介入していったのです。

チェスで綾小路を敗北させ、プロテクトポイントを剝奪します。本当は綾小路が勝っていたのですが、月城は綾小路の一手を無理やり変えて勝利を得ました。

3学期が終了し学校は春休みに入ります。綾小路のところに珍しい人物が訪れます。理事長代理の月島です。彼は綾小路に会うなりあるゲームの提案をしました。

そのゲームとは、4月に入学してくる新入生の中にホワイトルーム出身者がいるので、それが誰なのか綾小路が当てたら綾小路退学の件から身を引くというものでした。直感的に勝てると感じた綾小路はこの提案を受けることに決めます。

4月になり学校は新学期を迎えます。2年生に進級した綾小路に対し、月城理事長代理は新たな策略を仕掛けます。彼が生徒会長の南雲に伝えたのは、「綾小路を退学に追い込んだクラスにはプライベートポイント2000万ポイントを褒美として与える」という特別試験実施の布告でした。

これに反応しいち早く動いたのは、新入生の宝仙和臣です。綾小路のナイフを使って自らを刺し、綾小路にやられたと言って罪を着せようとしたのです。しかし、その策略は綾小路に見抜かれており失敗します。宝泉がナイフを使う前に、綾小路は同じナイフで自分の手を突き刺しました。

綾小路への策略がことごとく失敗し、月城理事長代理には後がありません。そこで、学期末に行われる全学年サバイバル試験で決着をつけることにします。試験では、七瀬や椿など1年生の精鋭が総力を結集して襲いかかりますが、綾小路はこれを難なく退けます。追い詰められた月城は、ここで自ら手を下すことにしました。

月城理事長代理は1年D組の担任・司馬とともに綾小路に襲いかかり、綾小路を防戦一方にまで追い込みます。しかし、3年生の鬼龍院の参戦と茶柱先生らの救援という予期せぬ事態により、月城の作戦が成就することはありませんでした。

全学年サバイバル試験が失敗に終わり、目的を果たせぬまま月城は理事長代理としての任期を終えることになりました。月城理事長代理は、豪華客船の中で綾小路に別れを告げます。

月城理事長代理は、若いころボーイスカウトに入っていたことを綾小路に明かし、左手を綾小路に差し出して彼と固く握手を交わしました。ボーイスカウトの習わしでは、左手の握手は相手への信頼を示す行為とのことです。

ここまでようこそ実力至上主義の教室への月城理事長代理特集をお届けしてきましたが、最後に月城理事長代理に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、綾小路と坂柳の対決が描かれている11巻を読了した方のツイートからです。2人の戦いに横槍を入れる月城を「小物」と評しています。こうした評価は数多く、月城の位置づけをよく表しているのではないでしょうか？

続いて紹介する感想・評価は、こちらも綾小路と坂柳の一騎打ちを語るツイートからです。生徒同士の競争に介入した月城理事長代理を気に食わないと一刀両断にしています。

最初に紹介する感想・評価は、よう実2年生編での月城の行動を想像以上に大胆と評するツイートからです。結局綾小路がどう切り抜けるかが焦点ということですから、月城はあくまで引き立て役なのかもしれません。

ここまで、「ようこそ実力至上主義の教室へ（よう実）の月城理事長代理は最強キャラ？」と題して、月城の能力や性格、そしてホワイトルームとの関係や綾小路との戦いの結果などについてネタバレ解説してきました。

不正発覚により業務を継続できなくなった現理事長の代わりに赴任してきた月城理事長代理ですが、本当の目的は綾小路清隆を退学させホワイトルームに連れ戻すことでした。しかし、狡猾な月城が繰り出す策略はすべて綾小路に退けられ、彼は目的を果たせぬままに学校を去っていきました。