【リコリス・リコイル】サイレント・ジンは寡黙なヒットマン！経歴やミカとの関係は？

この記事では、アニメ「リコリス・リコイル」に登場する謎の寡黙なヒットマンであるジンを特集します。どのような経歴を持ち、どのような活躍をするのでしょうか？

それでは早速ジンのプロフィールなどを紹介していきますが、その前にアニメ「リコリス・リコイル」の作品情報から紹介します。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

リコリス・リコイル（Lycoris Recoil）は、「ベン・トー」などで知られるライトノベル作家・アサウラの原案、そしてA-1 Pictures制作による日本のオリジナルテレビアニメです。公式略称はリコリコです。

作品では、犯罪を未然に防ぐ秘密組織に所属する2人の少女の活躍が描かれています。アニメ「リコリス・リコイル」は、2022年7月2日から9月24日までNHK BS11やTOKYO MXなどで放送されました。

日本の治安を陰で支える秘密組織のDAでは、孤児の少女をリコリス（少女暗殺者）に育て上げ、犯罪者抹殺に使ってきました。普段は女子高校生として市内に潜伏するリコリコたちですが、指令を受ければ暗殺者として活動します。DA支部でもある喫茶店「喫茶リコリコ」の看板娘である錦木千束もその1人です。ある日、リコリコ史上最強とされる千束の下に、本部から1人の少女の井ノ上たきなが左遷されて来ました。

ここからは、この記事のメインテーマであるリコリス・リコイルのサイレント・ジンの話題に移っていきます。最初はジンのプロフィール紹介からになります。

サイレント・ジンとは、アニメ「リコリス・リコイル」に登場するヒットマン・ジンの通称です。極めて寡黙で静かに任務を遂行することから、「サイレント」という異名が付与されました。暗殺を行う時には、防弾繊維で作られたコートに身を包み、サイレンサー付きの銃で標的を仕留めます。サイレンサーが装備された銃は手元が狂いやすくなるといわれますが、ジンにはそのデメリットを物ともしない確かな腕があります。

外見からは、陰気で暗い雰囲気が漂う謎に満ちたサイレント・ジンは、喫茶店リコリコの店長ミカとは旧知の間柄であることが判明します。15年以上も前のこと、同じ警備会社に籍を置き、コンビを組んで裏家業に手を染めていた過去を持つようです。久しぶりにジンとミカは再会を果たしますが、ジンはミカが杖を使っているのを見て驚きます。わずかな時間でしたが、2人は旧交を温め合っているようでした。

また、かつての同僚たちの間では「話す声を聞いたことがない」と言われるほどサイレント・ジンは寡黙です。しかし、リコリス・リコイル作中では、時折会話するジンの姿が描かれています。その会話は必要最低限であり、軽口を叩くようなことはもちろんありません。その他、ジンのモットーとして「依頼人のプライバシーは詮索しない」や「無用な殺生はしない」などがあり、暗殺者としての高いプロ意識を示すものといえるでしょう。

それでは、リコリス・リコイルのサイレント・ジンにはどのような能力があるのでしょうか？喫茶店リコリス・リコイルの店長で、錦木ちさとの師匠でもあるミカは、ジンを評して「本物（のヒットマン）」と語っています。また、ちさととたきながジンを相手に戦ってはまずいとも語ります。

実際にたきながジンと戦った際には、ちさとの救援があと一歩遅ければ命を失っていた公算が大きいといわれています。しかし、ちさとが加勢したことで闘いに破れ、さらに依頼人が裏切ったことを知ると、あっさりと負けを認めて依頼人に関する情報を吐いています。客観的に依頼人の裏切りが証明されれば、先に述べた仕事のモットーも覆るということになるのでしょう。これもまた、ジンのプロ意識の高さの表れといわれています。

リコリス・リコイルのジンの人物像にさらに迫るため、ここからは、リコリス・リコイルにおけるサイレント・ジンの経歴や活躍について解説していきます。

プロフィール欄で説明したように、かつてサイレント・ジンは民間の警備会社に籍を置いていました。リコリコの店長ミカはこの時の同僚で、彼とコンビ組み裏の仕事（暗殺）を請け負っていました。2人は互いの腕を高く評価し、信頼しあう仲間だったようです。

ところが15年ほど前のこと、ミカが腕を見込まれ秘密組織DAに引き抜かれると、ジンも会社を辞めプロのヒットマンとして独立します。その後、寡黙ながら確実な仕事ぶりで裏家業における地歩を固めていきました。

ミカによると、当時のジンはサイレント・ジンとの異名を持つほど寡黙な男で、声を聞いたことすらないといいます。ところが、現在のジンは普通にしゃべっています。その間に、性格に何らかの変化があったのか、あるいは状況が変化しただけなのか、今後の展開で明らかになるかもしれません。

サイレント・ジンは、ある女性から松下という人物の暗殺依頼を受けます。依頼主の女性は、名前も名乗らずただ報酬を置いて去って行きます。ジンは不審に思いましたが、「依頼人のプライバシーは詮索しない」という方針から、女性の身元は調べず仕事に取り掛かります。

標的である松下という人物を特定したジンは、仕留めようと彼に接近します。すると、松下にはジンの旧友であるミカの弟子で、ちさとの同僚のたきなが警護に就いていることが判明します。プロに徹するジンは、ここでも私情を捨てて、暗殺の障害となるたきなの抹殺をはかります。ところが、そこにちさとが駆けつけジンとたきなの間に割って入りました。

ちさとは、銃弾の軌跡を見切って回避する神業を使ってジンの筋肉や視線の動きを瞬時に見極めます。ちさとはジンの間近に詰め寄ると、防弾繊維の上着を着たジンの腹に一発お見舞いし、ジンは撃たれた衝撃で一瞬気を失います。

その後、ジンに暗殺依頼をしてきた女性の真の目的が判明します。「松下」という架空の人物を使って、ちさとにジンを殺させようとしたのです。ここで、ジンの旧知の間柄であるミカが登場します。ちさとがミカの教え子であることを知ったジンは、素直にちさとの腕をほめたたえます。そして、噓をついていた依頼人の秘密を守る義務はないと判断し、ことの一部始終をミカに打ち明けました。

東京で大規模なテロが発生します。ミカを始め、ちさとやたきな、そして喫茶店リコリコの店員たちも巻き込まれます。ちさとの活躍で事件は解決しますが、その後、ジンがひょっこり喫茶店リコリコを訪ねてきます。

ジンがリコリコに立ち寄った理由は、旧友ミカの様子が心配になったからでした。必要なこと以外一切口にしないという主義のジンは、この時も寡黙を貫きます。

暫くして店員のクルミに早く注文するよう催促されたジンは、おもむろに「あんみつセットBとブレンドコーヒー」と声を発します。すると、クルミはすかさず「サイレント・ジン」という彼の異名をいじり倒します。「その二つ名は自分で考えたものなのか」とクルミはしつこく質問をします。この時のジンは、懸命に苛立ちを抑えているようでした。

ここからは、リコリス・リコイルのジンとミカやちさとたちとの関係について考察していきます。最初は、喫茶店リコリコの店長のミカとの関係からになります。

喫茶店の店長ミカには、治安維持組織DAの訓練教官をしていたという過去があります。現在は歩行に障害を来して杖を使っているミカですが、優れた銃の腕は健在で今でも暗殺現場に駆り出されることもあります。

ミカはDAに所属する前、海外で軍事も請け負う警備会社に勤めていました。その時の同僚が、この記事の主役であるジンだったのです。ミカの実力を高く評価するジンは、彼が敵対するDAに就いたことを知ると、「まずい」と率直な感想を漏らしていました。

一方のミカは、ジンについて「声をきいたことがない」と語っています。しかし、リコリス・リコイルの作中では、仕事以外では普通にしゃべるシーンが多く出てきます。ミカの知るジンは、警備会社で任務に就いていた時の彼です。無駄口を叩かないというジンの流儀は、仕事中に限られたことなのかもしれません。

続いて考察するのは、ジンと主人公の錦木千束（ちさと）との関係です。喫茶店リコリコの看板娘としての表の顔を持つちさとは、DAの歴代最強エージェントともいわれています。おおらかで無邪気な性格からは、想像もつかない戦闘能力を持っています。また、場合によっては殺人も合法化されているリコリコの中にあって、ただ一人非殺主義を貫き通しています。

前述のように、ジンの暗殺の標的である「松下」を警護を引き受けていたことから、ちさとはジンと一戦を交えることになります。ジンの服が防弾繊維でできていることを見抜いたちさとは、銃弾を回避する技を駆使して至近距離から実弾を打ち込みます。子女衝撃でジンを失神してしまいました。その後、「松下」に関する依頼が偽りの奸計であることが発覚すると、ジンは素直に自身の敗北とちさとの腕前を認めています。

井ノ上たきなは、ちさとと同様に喫茶店リコリコに所属するDAエージェントの1人です。黒いロングヘアが特徴の16歳の少女で、DAでは正確な射撃の腕前を買われてセカンドリコリスとして活動してきました。優秀ではあるものの、唯我独尊で手段を選ばないやり方には、DA本部も手を焼いているようです。

ちさとと共に「松下」の護衛に就いていたことで、ジンとの銃撃戦に発展します。ジンの足を撃ち窮地に追い込みますが、ちさとが介入してきたことで殺害するまでには至りませんでした。また、それまで相手を容易く葬ってきたたきなですが、ジンとの一戦で初めて苦戦を強いられることになりました。戦い終了後、ジンはちさとと共にたきなの実力も素直に認めています。

アニメ「リコリス・リコイル」のサイレント・ジン役の声優を紹介します。リコリス・リコイルでジンの声を演じたのは、1974年3月21日生まれで東京都出身で、声優や俳優として活躍する俊藤光利（しゅんどう・みつとし）です。叔母には大女優の富司純子、いとこには女優の寺島しのぶや俳優で歌舞伎役者の尾上菊之助がいます。

俊藤光利は、1994年映画「集団左遷」で芸能界にデビューします。その後、2004年にCBCにて放送された「ウルトラマンネクサス」では、個性的なキャラの溝呂木眞也（ダークメフィスト）を演じ切り、視聴者に強烈な印象を与えたことが今でも語り草になっているようです。

次に、アニメ「リコリス・リコイル」でサイレント・ジンを演じた俊藤光利の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

テレビアニメ

• ソードアート・オンライン（盗賊）
• ムシブギョー（根津甚八、黒蜘蛛組）
• 啄木鳥探偵處（足立）
• ルパン三世 PART6（クロスビー）

テレビドラマ

• NHK大河ドラマ徳川慶喜（吉田寅次郎）
• NHK大河ドラマ北条時宗（足利家時）
• NHK・天花（田中光司）
• ウルトラマンネクサス（溝呂木眞也 / ダークメフィスト）
• ウルトラギャラクシー大怪獣バトル（クマノ）
• ヒットメーカー 阿久悠物語（三木たかし）

ここまで漫画リコリス・リコイルのサイレント・ジン特集を紹介してきましたが、最後にサイレント・ジンに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想と評価は、ジンを良識ある殺し屋と評するツイートからです。他人を巻き込まないように、人通りの多い場所での襲撃を避けたところに着目したようです。

続いて紹介するのは、ミカとジンの関係について妄想を膨らませている方のツイートからです。「奴のホクロの位置まで知っている」という、ミカの意味深長なセリフに反応しているようでした。

最後に紹介するのは、ジンの意外な行動から作品の出来を評価しているツイートからです。普段寡黙なジンが急にしゃべりだしたシーンを捉えて、シナリオが雑過ぎると苦言を呈していました。

ここまで、「リコリス・リコイルのサイレント・ジンは寡黙なヒットマン！」と題して、アニメ「リコリス・リコイル」に登場するジンの経歴や能力、そしてミカたちとの関係について解説してきました。

喫茶リコリコの店長・ミカをして本物のヒットマンといわしめたジンは、寡黙に任務を遂行することから「サイレント・ジン」との異名で呼ばれています。ミカとはかつて勤務していた警備会社の同僚で、互いの腕を高く評価し信頼しあう仲間でした。

また、ミカの弟子のちさとやたきなとは、偽の暗殺依頼を巡り一戦を交えることとなります。しかし戦い終了後には、自分が騙されたことを知ったジンは、素直にちさととたきなの実力を認め、師匠のミカの前で称賛することとなりました。