クロエの流儀のネタバレあらすじと登場人物を紹介！評価が賛否両論の理由は？

『クロエの流儀』は主人公が思ったことをズバズバと相手に言う漫画で、そのセリフの内容が物議を醸すこともあります。「スカッとする」という良い評価と「気持ち悪い」という悪い評価が混在しており、人によって評価が大きく分かれる漫画です。ここまで大きく評価が割れるクロエの流儀とは、一体どのような漫画でしょうか？本記事では、クロエの流儀の概要やあらすじ、登場人物などについて紹介します。

クロエの流儀は、週刊漫画ゴラクに掲載されていた漫画です。2014年から連載が始まりましたが、2016年にはゴラクエッグに移籍しています。この漫画は、日常に潜むモヤっとする他人の言動などに、主人公のクロエが真正面からぶつかっていくというヒューマンドラマです。2巻までは基本的に1話完結のショート漫画で、どこから読んでも楽しむことができます。

クロエの流儀の作者は、今井大輔さんです。今井大輔さんは1981年5月12日生まれの漫画家で、京都府京丹後市出身です。2007年に発表した『モノクロイエスタデイ』が、小学館新人コミック大賞の青年部門で入選しました。クロエの流儀以外の作品には、『SEED』や『ヒル』『パッカ』などがあります。

クロエの流儀の1話目でクロエがまず正論をぶつけたのは、電車内で堂々と通話をする男性でした。悪びれもせず通話を続ける男性に、クロエは「だまれ」「フトドキモノ」という言葉をぶつけます。2話目ではクラスメイトの女子に、「吠えるな 負けたイヌ」となどときついセリフを吐いていました。

しかしクロエは、いつでもこのような辛辣な言葉ばかりかけているわけではありません。1巻では、喫煙所でタバコを吸っているにも関わらず嫌味を言われている男性に、いつも耐えながらタバコを嗜んでくれてありがとうと感謝の言葉を伝えたこともあります。また、1巻では、クロエの家や父親も登場しました。

クロエの流儀の2巻では、クロエが京都で「英語くらい話せないと」と上から目線で語る外国人を一喝するところから始まります。2話目以降では傘泥棒やテレビに文句を言う人などを次々と言葉の刀で成敗していきます。また、2巻では、クロエの正論に文句をつける女子高生も登場します。この登場人物は、クロエの流儀のアンチの代弁者ともいわれています。

クロエは友達のノリちゃんとよく一緒にいますが、2巻ではこのノリちゃんにも少し変化が訪れました。ノリちゃんは気弱で、クロエと違って言いたいことも言えません。しかし、自分ができることをやると決め、他人がポイ捨てした缶を拾ってコンビニのゴミ箱に捨てます。ノリちゃんはクロエのように他人に注意まではできませんが、見て見ぬふりはしないことを自分の流儀だと言うのでした。

クロエの流儀の3巻は、今までの話とは少しテイストが異なっています。これまでは他人やクラスメイトに正論を突きつけるクロエの話がメインでしたが、3巻では終始クロエの恋愛話に焦点が当てられています。3巻では、1巻の1話目で登場した中村が再登場します。中村は「あなたが欲しいです」とクロエに告白しますが、クロエはこれを告白だと思っていませんでした。

その後クロエは中村に「付き合おう」と返事をしますが、中村はこれを「映画に付き合ってくれる」という意味だととらえてしまいます。中村は以前クロエに振られた向井から、君とクロエは釣り合わないと言われます。それを真に受けた中村は、同級生に絡まれているクロエに「俺とクロエさんは何の関係もない」と言ってしまうのでした。中村と付き合っていると思っていたクロエは怒り、涙ぐみながら別れを告げて去ってしまいます。

ここぞとばかりにクロエにアプローチを始める向井でしたが、そこに中村が現れてクロエが大好きだと想いを伝えます。クロエはそんな中村の手を取ると、自分には想う人がいると向井に告げました。クロエの流儀の最終回は、照れながらもクロエの手を握る中村と、お返しに彼の頬にキスをするクロエの幸せそうな姿で締められています。

まず最初に紹介する登場人物は、クロエの流儀の主人公であるクロエです。クロエはフランス出身の、金髪碧眼の女子高生です。誰もが振り向くような目を引く美人ですが、武士口調で話すため周りにキツイ印象を与えます。自分の思ったことはすぐ口にして、知らない人相手でも物怖じせず意見を述べるサムライガールです。好みの男性のタイプは、「コガラシモンジロー」です。

次に紹介するクロエの流儀の登場人物は、クロエの友人であるノリちゃんです。ノリちゃんはクロエと同じクラスの女子高生で、黒髪を2つに結んで黒縁の眼鏡をかけています。真面目な優等生ですが、気が弱く周りの顔色を伺いがちです。クロエの真似をするほどの精神力はありませんが、自分なりの流儀を持っています。

クロエの流儀は評価が分かれがちな漫画で、気持ち悪いという感想を持つ人もいます。では、なぜクロエの流儀は気持ち悪いと言われてしまうのでしょうか？実はクロエの流儀のクロエのモデルは作者自身で、作者が他人に注意したエピソードなどをもとに描かれています。このように、作者の主張を女子高生に代弁させているところが、気持ち悪いと言われてしまう理由だと推察できます。

漫画に限らずどのようなものでも、好みによって評価は分かれます。ただ、クロエの流儀の場合は、悪い評価をしている人のほとんどが「気持ち悪い」という感想を抱いているようです。絵が気持ち悪いと言う人もいますが、こればかりはその人の好みによるという他ないでしょう。

クロエの流儀は気持ち悪いと言われることもありますが、もちろん良い評価を受けることも多いです。クロエの流儀は、どういったところが面白いと感じるのでしょうか？ここでは、クロエの流儀の面白い魅力を3つピックアップして紹介します。

クロエの流儀の魅力といえば、やはり主人公が正論で相手をぶった切る姿でしょう。普段思っていても言えないような正論を、主人公が漫画の中でズバズバと言ってくれます。普段心にたまっていた不満を主人公が代わりに言ってくれることで、心のモヤモヤが吹き飛んでスカッとします。

クロエは相手を説教するとき、よくわかりやすい例えを用います。その例えがあることで、いかに相手の言葉や態度が間違っているかが際立ちます。クロエのわかりやすい例えがあることで、読者もクロエの主張に納得することができるのです。

正論を振りかざす人間は嫌われがちですが、クロエはその後のフォローも忘れません。クロエは一方的に自分の気持ちを押し付けているわけではなく、相手の状況を考えて、相手の考えも尊重した上で意見を言っています。自分でも「正論は正義ではない」と言っているように、自分が常に正しいと思っているわけでもありません。だからこそ、クロエの言葉は人の心にも響くのでしょう。

まずは、クロエの流儀に対する良い評価のコメントを紹介します。こちらのコメントをした人は、クロエのセリフに対して「かっこいい」と感じているようです。また、良くなかった点を気づかせるような言い方をするところにも、好感を抱いていました。

次に、クロエの流儀に対する悪い評価も見てみましょう。クロエの流儀が嫌いな人は、クロエが相手の事情も知らずに侮辱する言葉を投げつける姿が不快なようです。確かに作中ではクロエに言い返す人は少なく、クロエが一方的に説教をしている描写が多いです。クロエの対話がない一方通行の説教に、気分を害する人も少なくありませんでした。

クロエの流儀はクロエのセリフばかり注目されがちですが、友人のノリちゃんのセリフに感銘を受けている人もいました。特に3巻目は恋愛話がメインとなっているため、人を思いやれるノリちゃんのセリフが心に響きます。クロエよりも目立たないノリちゃんですが、登場したときは彼女のセリフにも注目してみると良いでしょう。

クロエの流儀のあらすじのネタバレや、登場人物についてまとめました。クロエの流儀は「面白い」と言う人もいれば、「気持ち悪い」と言って悪い評価を下す人もいます。ただ、クロエの流儀を読むことで、普段何気なく発しているセリフや行動を振り返るきっかけをもらえます。

また、クロエのように、自分の意見をはっきり伝えることの大切さも知ることができるでしょう。クロエの流儀は賛否両論ある漫画ですが、まずは一度読んでみることをおすすめします。