【人間牧場】ネタバレあらすじと感想！エルフ用食料人間の脱獄ストーリー漫画

『人間牧場』は2019年5月~2022年7月まで続き五巻で完結した漫画作品です。ジャンルはサスペンス強めのファンタジー作品です。主にLINE漫画やピッコマ等の漫画アプリにて読めます。国の許可を得たうえでエルフによって作られた『人間牧場』を舞台としており、異世界と現代が組み合わさった世界観で主人公達がどう生き延びるかを描いた衝撃作品です。

原作者が柑橘ゆすら先生で漫画をさおとめあげは先生が担当してます。柑橘ゆすら先生は日本のライトノベル作家で代表作として｢異世界支配のスキルテイカー｣等があります。さおとめあげは先生は日本の漫画家。イラストレーターで｢ニンジャスレイヤーグラマラス・キラーズ｣等があります。

この項目では、漫画『人間牧場』の1～2巻のあらすじネタバレを紹介します。楽しい修学旅行からの異世界転生。一見こんなあらすじを聞いたらワクワクしそうですが、『人間牧場』のあらすじは一味違います。漫画『人間牧場』の衝撃的なあらすじネタバレをご覧ください。

物語は主人公橘 優希（たちばな ゆうき）の修学旅行から始まります。その修学旅行は牧場見学をして水族館ヘ行くというもので最初は学生らしくわいわいと楽しくバスに乗る学生達ですがとある違和感に気づきます。それというのもバスが急に道路もしっかり整備されていないような獣道を走るものですから皆パニックになり出し教師を問いただします。

 

ですが｢事故が起こったから進路を変更してもらっただけ｣という返答しか得られずそのままバスは黒の霧なようなものに飲み込まれてしまいます。その先ではまるでゲームの世界のような植物に囲まれた世界が広がっておりいつの間にかバスの中にはゲームのコスプレーヤーのような美人な女性が立っており放送が流れます。

｢突然だが政府はキミ達の身柄をここにいるエルフの女性に引き渡した｣。最初は皆何かの余興に違いないと本気にはしていなかったが突如バスの中で睡眠作用のあるガスが流れ始め生徒全員が眠らされてしまいます。目覚めた時橘達が見たものはこの世のものとは思えない人間の姿でした。ズボンだけを履き首輪を鎖に繋げられた男女がはいつくばり感情のない顔で藁を食べているのです。

その異様な光景に困惑していると先ほどのエルフの女性が現れ言うのです｢ようこそ、人間牧場へ｣。クリスと名乗るその女性はどうやら『人間牧場』のオーナーをしているとのことでした。クリスが言うには『人間牧場』では食用の人間を育成する場所でありエルフの食料として人間を育てているということ。逆らえばエルフによって強制的に罰が下る、そんな状況から主人公達は無事逃げ出すことが出来るのでしょうか…

『人間牧場』からの脱出を企てる中橘　優希（たちばな　ゆうき）は一つの仮説にたどり着きます。それはエルフは夜が苦手というものでした。というのも牧場でのスケジュールはかなり朝型のもので夜は外出を禁じられているのです。夜になるとエルフにとって不都合な何かが発生する。それを踏まえた上での脱出作戦が始まります。

しかし同じ班である夏美が脱出するには部屋に窓がなく廊下の出口も鍵がかけられていてまだ脱出出来そうにないことを指摘します。しかしこれも橘の案により解決します。橘が言うには宿舎を抜けるだけなら方法はいくらでもあるというのです。しかし服が汚れると何かあった時怪しまれるため、確実に脱出出来るルートを考えはじめます。

橘達はエルフに怪しまれないよう生活する中で脱出への糸口を探します。そしてとある倉庫にたどり着きます。倉庫を隈なく捜索していると卵のようなものが積み上げられている場所へとたどり着きました。そしてその中の一つにひびが入り卵の中から鳥のようなものが生まれたのです。

ですがそれは普通の鳥ではなく人間と鳥が合わさったような奇妙な姿をしているのです。そしてそれは橘達を見るなり奇声をあげ始めエルフに気付かれてしまうと思った彰はその鳥のようなものの首を掴みドアからでてきたエルフ目掛けて投げそちらに気が向いている間に逃げ難を逃れましたがエルフはそれをハーピィーと呼びその場で殺してしまいました。

その夜橘達三人は倉庫で手に入れた工具持ちルートを確認するのですが突如として｢脱獄だー！｣と近くの部屋から聞こえ自分達以外にも脱出を企てる人達が居る事を知ります。仕方なく引き上げ部屋に戻る三人でしたがそこにリーダーであるヒロトの姿はありませんでした。

しかし騒ぎがあった事で呼び出されているのだろうとあまり気にとめず眠りにつくのでした。朝になり朝食の為食堂へ行くとそこには人だかりができておりその中心には無残に殺されたヒロト達の姿がありました。逃げられる前に、殺すようエルフに言われているかのような惨状に、三人も言葉を失ってしまうのでした。

その後ヒロトの恋人ではないかと噂されていたカオリという女性に話を聞きに行く三人でしたがヒロトとは付き合っておらずあくまで友達の仲であるとその女性は言うのでした。そしてその女性は脱出のヒントも教えてくれました。それは｢エルフは夜に魔法を使えない｣というものでした。

それを確かめるべく橘と彰の二人はまたダクトを使い周りの様子を見に行きました。するとまたしても脱出者がいたようで警報が鳴り響いてしまいました。二人がその場を確認しに行くと二足歩行の猪のような化け物に脱走者は食い殺されていました。その化け物達はエルフが魔法を使えない時間をカバーしているようでした。

その化け物達の真相を探るべくまた例の倉庫へと行く必要が出た二人でしたが、以前丁度ハーピィーとエルフが争った際エルフが落としたカードキーを橘が持っていたことにより簡単に入ることが出来そうです。しかし先ほどから見張りをしていたはずの夏美の声がしないことに気づきます。夏美にいったい何があったのでしょうか…。

『人間牧場』の名前の通り皆さんも普段食べている牛や豚を飼育する牧場。それがいきなり逆に飼育されて食べられるとなったらとても怖いと思われます。しかもそれが国の許可を得ての施設で出てくるご飯は主に野菜、味変も塩のみ。すべての行動が監視され制限される生活風景が見られるのも衝撃的な展開が好きな人にとっては面白い魅力かもしれません。

『人間牧場』に入った瞬間から当たり前のようにあった人権は早々に破棄され人間達はエルフ達に管理されることになります。なので命令に背く人間達は暴力で完全に支配されトイレに行く自由すら与えられません。時には薬等を使って何も考えられない脳にされてしまう事もある程ショッキングな場面もありますがサスペンスやホラーが好きな方にとってはこれも面白い魅力かもしれません。

『人間牧場』の漫画の軸となる場面といえばやはり主人公達の脱獄劇です。脱獄不可能と言われる宿校舎でエルフに見つかりそうになりながらも必死に脱獄を試みるシーンはドキドキとハラハラが詰まっていてとても見所です。ショッキングなシーンだけではなく主人公達の勇気や周りとの協力があるところもこの作品の面白い魅力といえるのかもしれません。

まず始めに紹介する登場人物は橘 優希（たちばな ゆうき）というキャラクターです。橘はこの漫画の主人公であり軸と言える人物ですが臆病で目立ちたがらない性格でいつも親友の彰と居ます。しかしとても優しい心の持ち主で一番頭の回転も早い頼りになる主人公です。同級生である聖川 聖菜（せいかわ せな）に恋愛感情を抱いている一面も…！？

次に紹介する登場人物は大鳳 彰（おおとり あきら）というキャラクターです。大鳳は主人公の橘と親友で、場を盛り上げるのがうまく、とても陽気なキャラクターです。主人公同様とても人に優しく好かれやすい性格の持ち主ですが、少々女好きな一面もあるキャラクターとなります。唯一橘の本質を見抜いており、物語の中でも、橘をとても頼りにしている様子が伺えるキャラクターです。

次に紹介するキャラクターは聖川 聖菜（せいかわ せな）というキャラクターです、聖川聖菜は橘と同級生で、周りの男性にも好意をよせられている、とても綺麗な女子生徒で典型的な清楚毛系女子といえる見た目をしています。見た目だけではなく中身もおとなしくてしっかりしている性格の持ち主です。実は橘と両想いなのではないかと思われるシーンもあるキャラクターでもあります。

次に紹介する登場人物は大野 夏美（おおの なつみ）です。大野は橘との同級生で、あらすじでも少し紹介した通り橘に自分の意見をしっかり言えるような強気な一面もある女子生徒です。実は大鳳の事が好きなのではないかと思われるシーンもあるキャラクターでもあります。ポニーテールで猫目名のが特徴なキャラクターで物語の中では橘と大鳳と同じ班です。

次に紹介する登場人物はクリスです。クリスはあらすじでも紹介した突如現れた謎の女性であり『人間牧場』のオーナーでもあるキャラクターです。エルフ族特有の長い耳で長い髪を持つキャラクターです。優しそうな見た目とは裏腹に人間達を謎の魔法で押さえつけ支配するといった怖い一面を持つキャラクターでもあります。

次に紹介する登場人物はヒロトです。ヒロトは橘達の班のリーダーでもあるキャラクターで、第一印象はエルフに従順で必要とあらば暴力を振るう熱血なキャラクターでしたが、影ながら脱獄を志す橘達にアドバイス等をくれる優しい一面も持つキャラクターです。しかし物語の途中エルフによって見せしめかのように無残にも殺されてしまうキャラクターでもあります。

次に紹介する登場人物はケンジです。ケンジは橘達の班のとなりの班のリーダーで必要とあらばすぐに人を裏切るようなキャラクターです。そして自分の班には美人な女性しかいれないというこだわりを持つキャラクターでもあります。しかし顔が整っているキャラクターでもあるので、一部の女性ファンからは好かれそうなキャラクターでもあります。

次に紹介する登場人物はジェラルドです。ジェラルドは橘達のいる清掃グループの責任者をしているエルフです。一見物腰が低く優しい雰囲気をしていますが、人間を食料としてしかみないというサイコパスな一面もあるキャラクターです。このキャラクターもエルフ特有の美しさがあるキャラクターなので、一部の女性ファンからは好かれそうなキャラクターでもあります。

『人間牧場』の感想その1は「好きな人には刺さる」です。この『人間牧場』はガンマぷらすにて１週間限定で無料配信された時がありました。この漫画は題名の通り人間を家畜のように扱うシーン等もあるため、感想が多少過激な物になってしまうほどショッキングな場面のある漫画です。なので、ショッキングなシーンが好きな方や、サスペンスホラー等が好きな方々にはぜひおすすめしたい漫画と言えるでしょう。

『人間牧場』の感想その2は「作画に魅力を感じる」です。『人間牧場』の三巻ではついにオークの生産方法が判明します。そして112ページから113ページの見開きのシーンは、作画を担当しているさおとめ先生の作画表現のひかるページになっています。

そのシーンに芸術味を感じたという感想を抱いたファンも多くいたのではないでしょうか。そしてこの漫画の見どころはホラーやグロといったところだけではなくサスペンス味も強いので、次の話が気になってしまうのも納得です。

『人間牧場』の感想3は「『食料人類』と似ている」です。『人間牧場』と聞いて『食糧人類』という漫画を思い浮かべた方も少なくはないのではないでしょうか。それぐらい二つの作品はテーマがとても似ています。『食糧人類』も人間と家畜が入れ替わってしまった世界というのは同じなので、そういった感想が出るのもおかしくはないと言えるでしょう。

ですが唯一違う点をあげるとすれば、『食糧人類』は最初から食べられる人間がいるという前提で話が進んでいきますが、『人間牧場』は人間が家畜なんておかしいという、現実世界とリンクしていた部分があるところでしょうか。

ここまで『人間牧場』のあらすじネタバレや魅力、感想を伝えさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。この記事では『人間牧場』の1巻～2巻までしか紹介していないので、この記事を読んで少しでも『人間牧場』に興味を持って頂けた方はぜひ読んでみてください。