先生、あたし誰にも言いませんをネタバレ！漫画の最終回までのあらすじと感想は？

漫画『先生、あたし誰にも言いません』は、女子高の教師になった主人公が生徒と誰にも言えない関係になる物語で、大人と子供の恋愛の境界線が描かれた作品です。本記事では『先生、あたし誰にも言いません』の1巻から3巻・最終回までのあらすじや結末をネタバレで紹介し、読者からの感想をまとめていきます。『先生、あたし誰にも言いません』について気になるといった方は是非本記事を最後までお楽しみください。

『先生、あたし誰にも言いません』は藤緒あいさんによる漫画作品です。『先生、あたし誰にも言いません』は秋田書店のWebマンガサイト・マンガクロスで連載を開始し、プリンセスコミックスから全3巻が出版され完結しています。女子高で教師を務めている主人公・清野正広は、悪いというわけではないものの特別いいことが1つもない平凡な人生を送ってきました。そんな正広の平穏な毎日が生徒との関係によって壊れ始めていきます。

漫画『先生、あたし誰にも言いません』の作者は藤緒あいさんです。藤緒あいさんは埼玉県出身の女性で、9月2日生まれ、血液型はO型です。藤緒あいさんの職業は漫画家で趣味はドライブです。2011年12月に『オーライオーライ』が第69回小学館新人コミック大賞に入選し、2012年4月号の「Cheese!」に掲載されました。藤緒あいさんのこれまでの主な作品には『イメージファイト』、『好きなオトコと別れたい』などがあります。

『先生、あたし誰にも言いません』の漫画1巻あらすじネタバレを紹介します。主人公・清野正広のまわりの友人たちは大企業に勤めていたり、美人の奥さんと結婚したりと順風満帆な生活を送っています。正広は悪いことがあるわけではないものの、特別いいことが1つもない平凡な人生に嫌気がさしていました。

正広は女子高の教師をしているため、まわりからは女子高生に囲まれ働けることをうらやましがられていますが、生徒に手を出すことはご法度であると思っています。そんな正広にクラスでトップクラスのかわいさを誇る結木理央が、LINEを交換してほしいとアピールしてきます。理央とLINEのやりとりを始めた正広は、ある日クラスの中で地味で目立たない寄原愛美が進路希望を提出していないことに気づきます。

正広は愛美に声をかけ、進路希望を持ってくるのを待っていましたが、途中で寝てしまい、部屋は真っ暗になっていました。そこへ愛美が現れ、電気をつけず部屋の鍵を閉め、正広の手を取って自分の胸に当てたのです。正広は過去の初体験を思い出してしまい、我に返ると愛美と一線を越えてしまっていたのです。

この事実を誰にも言わないかわりに付き合ってほしいと愛美は言います。社会的制裁を受けることを恐れた正広は、従うしかありませんでした。しかし、正広はだんだん愛美のことが気になり、本気で付き合うことを考えるようになるのです。そして、1巻の最後では、愛美の家庭の闇が少し明かされることになります。

『先生、あたし誰にも言いません』の漫画2巻あらすじネタバレを紹介します。正広と愛美の関係に気づいた理央は、愛美に近づき、正広との特別な関係を知っていると言います。理央は「2人の愛は本物でないのでは？」と言い、関係をバラすと言って正広の反応を見ればいいと愛美に提案するのです。しかし、愛美にとっては愛が本物でも偽物でもどちらでも良かったのです。その後、愛美は1人暮らしを始めた正広の自宅へ向かいます。

2人がテレビを見ていると、高校生の実の娘に性的虐待をしていた男が逮捕されたというニュースが報道されていました。正広が「すぐまわりに言えばよかったのに」と何気なく言うと、愛美は「あたしがそうだって言ったら先生はどうしますか？」問いました。正広が冗談だと受けとると、愛美は「先生が本気で私を好きなら、冗談でいいです」と言い、帰ってしまいます。

正広は愛美の言葉がずっと引っかかっていました。そんな時、愛美が中学の頃は元気で明るい性格で、今とは正反対であったということを耳にします。数日後、愛美から正広に連絡があり「本当は好きじゃない」「誰でも良かった」と告げられるのです。また、愛美は「誰にも話さないから、いつも通りに戻ってほしい」と言います。

翌日、放っておくことができない正広は、砂掛教頭に愛美が父親から性的虐待を受けている可能性があることを伝えます。事情が事情だけに慎重に動く必要があるため、愛美から話しを聞くことになります。さらに砂掛教頭に理央からの相談があります。愛美が先生である正広からいやらしいことをされていると理央は告発したのです。そして、愛美がかわいそうだから助けてほしいと理央は砂掛教頭に言います。

『先生、あたし誰にも言いません』の最終回・漫画3巻の9話あらすじネタバレを紹介します。砂掛教頭は、愛美を呼びだし、父親から性的虐待を受けていることの真偽を確かめようとします。しかし、愛美は否定しました。教室を出ようとする愛美に砂掛教頭は、正広と体の関係があるのではないかと確認しますが、この質問に対しても愛美は否定します。

その後、正広と愛美、愛美の母親との面談がありました。最後に正広は愛美と父親の関係について話しを聞こうとします。しかし、愛美の母親に祖母がケガをしたという電話がかかってきたため、すぐに病院へ向かい、話しを聞くことができませんでした。２人だけになった時、愛美は砂掛教頭が自分たちの関係を疑っていることを正広に伝えます。そして、9話のラストにおいて、愛美の父親が登場するのです。

『先生、あたし誰にも言いません』の最終回が収められている漫画3巻の10話あらすじネタバレを紹介します。学校帰りに友人と遊んでいた理央は、自分の父親が若い女性とホテルに入る様子を目撃してしまいます。さらに理央は、ホテル前でサラリーマンからナンパされ、全てがバカバカしくなり、ホテルへ一緒に入ってしまいます。その頃、愛美のことを相談していた正広と砂掛教頭は、愛美の家へ行ってみることにします。

そこへ警察から、理央が補導されたという連絡が入ります。理央を家まで送る途中、正広は理央から告白され、「愛とは何なのか」と問いかけられます。答えることができない正広に理央は「正しいことではなく、本当のことを言ってほしいだけ」と言うのです。一方、愛美の家に父親が帰ってきました。今夜は母親が帰ってこないため、愛美は父親と2人きりになってしまいます。そこへインターフォンが鳴り、正広が現れます。

『先生、あたし誰にも言いません』の最終回が収められている漫画3巻の11話あらすじネタバレを紹介します。家を訪ねてきた正広が、愛美の父親に彼女に手を出した時の気持ちを正直に告白します。愛美の父親は怒り、正広の胸ぐらをつかみます。しかし、正広は話しを続け「自分のこと隠していると誰も助けられない」と言います。それを聞いた愛美は涙を流し、父親から虐待されているという事実を打ち明けていくのです。

自分の身を守ろうとする愛美の父親ですが、そこへ砂掛教頭が現れます。話し合いを明日改めてすることを伝え、愛美を自分の家で１日預かると言います。砂掛教頭の家で、愛美は父親からの虐待の過程やこれまで言えずにいた本心を打ち明けていきます。そして、正広に近づいた理由も明かしたのです。そこへ愛美の母親から連絡があり、状況を聞いた愛美の母親が自宅に戻ると言ったため、愛美の家へ向かうと、家が燃えていたのです。

『先生、あたし誰にも言いません』の最終回が収められている漫画3巻の最終話あらすじネタバレを紹介します。最終回では、それぞれのその後についてが描かれており、愛美は大学生になっています。愛美は母親と2人でアパートで暮らしています。そして、理央の男好きは、さらに進んでいるようでした。愛美の父親は生きており、母親と一緒に生活しています。愛美の父親が虐待をするようになった原因は、自分の母親にあったのです。

愛美の父親は、初めて自分の母親に本音を吐きだしました。正広と愛美は会うことになり、それぞれの近況を話します。正広は女子高の教師を辞め、カウンセラーを目指していました。一方、愛美はカウンセリングに通い、少しずつ笑顔が戻ってきているようです。そして最終回では、愛美が正広に感謝の気持ちを伝えました。

また、『先生、あたし誰にも言いません』の最終回の最後では、大学で授業を受けている理央が登場します。講義の中で「愛とは向き合うことだ」と述べられています。その言葉に理央が納得し「あたしがずっと誰かに言ってほしかったことだ」と言って、物語は幕を閉じました。

ここまで『先生、あたし誰にも言いません』の1巻から3巻・最終回までのあらすじをネタバレでをまとめていきました。ここからは『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラについて紹介していきます。

『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラの1人目は清野正広です。正広は、女子高で英語担当の教師をしている男性で、生徒からはキヨくんと呼ばれています。正広は就職活動に失敗しました。そして、たまたま教員免許を取っていたため、非常勤講師として働くことになり、現在の女子高に正規採用されたのです。

正広が務めている女子高には、若い男性教師が他にいないため、27歳にしてモテ期が訪れていましたが、生徒に手を出すわけにはいかないと考えていました。しかし、担任しているクラスの地味な生徒である愛美から正広は突然迫られ、思いがけず体の関係をもってしまいます。そこから正広の人生が大きく変わっていくのです。

『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラの2人目は寄原愛美です。愛美は正広が担任をしているクラスの生徒です。愛美は地味なメガネ女子ですが、ミステリアスな雰囲気を感じさせる女性です。

無口な性格をしているため、誰ともコミュニケーションをとることはありませんが、中学時代は明るくて元気な性格であり、クラスの人気者だったと言われています。愛美は担任の教師である正広と学校で2人きりになった際に体の関係を求めました。しかし、この行動には深い事情があったのです。

『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラの3人目は結木理央です。正広に好意を寄せている生徒です。かわいい顔をした理央はマドンナ的存在であり、彼氏が途切れることがありません。しかし、特別感がないことから、いつも自分から振っているのです。理央は元彼からストーカーされていることを正広に相談します。そして、2人はLINE交換し、やり取りするようになります。理央は積極的に正広にアプローチします。

『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラの4人目は野田です。愛美の通っていた中学校にいとこがいたため、愛美を理解しようと唯一優しく話しかけてくれる女子生徒です。野田はBL好きでであり、いとこと一緒によく本屋でBLを物色しています。

『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラの5人目は佳美です。佳美は愛美の母親です。佳美は2年前からたった1人で、片道2時間かけて足腰を悪くした義母の介護に通っています。佳美は自分には何もないと思っており、特別なことを望まず、ただ平凡で安定した毎日を送れるということが自分自身の支えとなっています。夫である和則の変化を佳美は察しています。

『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラの6人目は和則です。和則は愛美の父親です。和則は家族思いで真面目な性格でしたが、愛美の母親である佳美が介護に通い、家を空けるようになってから、様子が変化します。

『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラの7人目は砂掛です。砂掛は、正広が働いている女子高で教頭を務める女性です。砂掛教頭は、真面目で口うるさいものの、女子生徒の将来への思いを強くもつ教師です。また、砂掛教頭は性に関する指導にとても厳しいです。そんな砂掛教頭ですが実は、BL漫画を買い集めており、そのことが生徒にバレてしまいます。

『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物・キャラの8人目は久真です。久真は正広の同僚で中年教師です。久真は在学中から付き合っていた元教え子と結婚しています。久真は近くにいる異性である生徒を意識することは自然なことだという考えの持ち主です。また生徒であっても真剣な交際であれば問題にはならないと、正広に助言します。そして生徒が卒業するまで公にせず、さらに結婚まですれば全く問題はない言うのです。

『先生、あたし誰にも言いません』の面白い魅力の1つ目は、正広の葛藤についてです。正広は、日常生活に不満はないものの、特別いいことが1つもない人生を送ってきたことに嫌気がさしています。正広は高校時代、まわりの友人たちがかわいい彼女と楽しそうに過ごしている中、自分だけ彼女ができず、遅れているという劣等感をもっていました。そんな時、正広は違うクラスの少し暗い女子から告白されたのです。

正広は、その子のことをよく知らないまま付き合うことになり、好きでもないのに初体験をしてしまったのです。その経験は、正広にとって友人たちへの劣等感をただ強めただけでした。自分だけ後れを取りたくないため、好きでもない相手と初めての経験をすませてしまったことを、正広は大人になってからもずっと後悔していたのです。

そして大人になってからも、大企業に勤めていたり、美人の奥さんと結婚して幸せそうにしているまわりの友人たちを見て、自分は劣っていると感じるのです。正広は自分がいつもまわりから遅れ、人生を満喫できずにいることを不満に思っています。そんな中、愛美と関係をもった正広は、世間体を気にして彼女への好意をなんとか正当化し、自分の気持ちをごまかそうとしました。そのことで自分の中の葛藤に苦しんでいたのです。

『先生、あたし誰にも言いません』の面白い魅力の2つ目は、正広と愛美の関係についてです。愛美から突然迫られ、過去を思い出した正広は、思わず体の関係をもってしまいます。そして「付き合ってくれたら、このことは誰にも言わない」と愛美に言われます。社会人として今後の人生、まともに生きていけなくなると恐れた正広は、自分自身の気持ちを偽り、付き合ってほしいという愛美の要求を受け入れました。

しかし、愛美の方から付き合ってほしいと言ったにもかかわらず、正広が彼氏らしく振舞っても、愛美はまったく楽しそうではないのです。無表情で会話が続かない愛美ですが、突然体の関係を迫ってきたりするため、目的がまったく分からず、正広は困惑するのです。

『先生、あたし誰にも言いません』の面白い魅力の3つ目は、人に言えないしがらみやトラウマについてです。『先生、あたし誰にも言いません』の登場人物は、それぞれが人に言えないしがらみやトラウマを抱えており、誰もかれもが自分の本音をいつでも言える訳ではないということを考えさせられます。

『先生、あたし誰にも言いません』の物語の中には、他人に言えないしがらみやトラウマをそれぞれが抱えて苦しみながら、それでもお互いに向き合って、成長していく様子が描かれているのです。

『先生、あたし誰にも言いません』に関する感想や評価を紹介します。『先生、あたし誰にも言いません』は大人になるということをキレイごと抜きで考えさせられる作品だという感想が寄せられています。その他にも『先生、あたし誰にも言いません』は、いろいろなことを考えさせられる内容で深いという感想が多く寄せられています。

『先生、あたし誰にも言いません』に関する感想や評価を紹介します。なんとなく『先生、あたし誰にも言いません』を読んだが、面白かったという感想が寄せられています。また、読んでいくとタイトルに別の意味が隠されているとコメントされています。『先生、あたし誰にも言いません』を読む前と最終回まで読んだ後では、タイトルの印象や意味が違って驚いたなどの感想も寄せられています。

『先生、あたし誰にも言いません』に関する感想や評価を紹介します。『先生、あたし誰にも言いません』の最終回は、いろいろな意味で心に残ったという感想が寄せられています。また、短い漫画だったが、最終回の最後がとても濃かったという感想も述べられています。

『先生、あたし誰にも言いません』に関する感想や評価を紹介します。『先生、あたし誰にも言いません』を読み終え、最終回の大学講義をもっと早く聞きたかったという感想が寄せられています。最終回の最後では、大学で授業を受けている理央が登場し、講義の中で「愛とは向き合うことだ」と述べられていました。その言葉に理央が納得し、物語は幕を閉じたのです。

いかがでしたか？漫画『先生、あたし誰にも言いません』の最終回までのあらすじや結末をネタバレしつつ紹介しました。また『先生、あたし誰にも言いません』を読んだ読者の感想についても紹介しました。

『先生、あたし誰にも言いません』の最終回では、登場人物それぞれのその後が描かれており、「愛とは向き合うことだ」ということが描かれていました。いろいろなことを深く考えさせられる、漫画『先生、あたし誰にも言いません』を一度ご覧になってみてはいかがでしょうか？