【モンキーピーク】ネタバレあらすじと最終回の結末を考察!猿の正体・犯人は?

サバイバルパニックホラー漫画として高い人気を誇るのがモンキーピークです。魔猿との戦いを描く作品ですが、同時に人間の醜さやどす黒い一面なども描かれた作品です。今回はモンキーピークについて、あらすじをネタバレありで最終回の結末まで紹介しつつ、登場人物や魔猿の正体、魔猿を操る犯人、モンキーピークの作品としての見どころについてネタバレありでまとめて紹介していきます。

【モンキーピーク】ネタバレあらすじと最終回の結末を考察!猿の正体・犯人は?のイメージ

目次

  1. モンキーピークとは?
  2. モンキーピークの漫画あらすじを最終回までネタバレ
  3. モンキーピークの漫画の見どころ
  4. モンキーピークの登場人物・キャラ
  5. モンキーピークの鬼猿や謎の人物一覧
  6. モンキーピークの漫画の謎を考察
  7. モンキーピークに関する感想や評価
  8. モンキーピークのネタバレまとめ

モンキーピークとは?

モンキーピークの概要

モンキーピークは2016年~2019年に最終回を迎えるの間、日本文芸社の発行する漫画雑誌「週刊漫画ゴラク」にて連載されていたパニックホラー漫画です。高い人気を誇った事もあり、続編として「モンキーピークTheRock」、スピンオフ作品として「モンキーサークル」なども連載されている作品です。2018年にはwebアニメ化もされています。

モンキーピークの作者

モンキーピークの原作の志名坂高次先生は12人の作家の元でアシスタントをした後、様々な雑誌にて連載をしてきたベテラン作家です。代表作としてはヤングチャンピオンで連載した「凍牌」シリーズや「麻雀倶楽部」シリーズなどがあり、近年は原作担当も増えており、2022年10月現在はマンガTOPにて「イゴールの島」、週刊漫画ゴラクにて「ラクガキ~呪いの館~」をそれぞれ原作で連載しています。

モンキーピークの作画を担当している粂田晃宏先生はイラストレーターとして活動している先生で、漫画の作画ではモンキーピークシリーズが初めての作品でした。モンキーピークシリーズの連載終了後には同じく志名坂高次先生とのコンビで「ラクガキ~呪いの館~」を連載、さらには単独で「RAWGUY」の連載も行っています。

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モンキーピークの漫画あらすじを最終回までネタバレ

1巻あらすじネタバレ

しらび山に一泊二日のレクリエーションに来ていた藤谷製薬会社の社員40名、主人公の早乙女の所属する第4班は体力のない岡島が遅れる為、他の班に遅れつつもなんとか決まった行程をこなす事が出来ました。今回のレクリエーションは薬害疑惑が出てしまった社を団結させる為に社長が企画したものでしたが、影では文句も言われていました。そして1日目の行程を終え、夜にそれぞれのテントに分かれて休む中、事件が起こります。

岡島のイビキで寝られない早乙女は外から猿の鳴き声が聞こえたかと思うと悲鳴が聞こえます。外に出るとそこにはナタを持った巨大な猿が立っていました。猿はその場を離れていきましたが、悲鳴の上がったテントに駆け寄ると4名が死体になって転がっていました。早乙女は大猿を見た事を報告し、最初は信じてもらえませんが、他にも見た社員がいました。

にわかには信じられない話でしたが、社長はとにかくまずは警察に連絡するようにと指示を出します。しかし社員の携帯電話は殺された社員が管理しており、しかもその携帯を入れた袋が無くなっていました。パニックになる社員達に社長はとりあえず一箇所に集まり夜を超えるまで待つ事にします。早乙女の大猿の話を聞いた長谷川部長はこの先にある山、岩砕山は別名猿投山と呼ばれ魔猿伝説がある事を語るのでした。

翌日、下山を開始する一行でしたが、偽の看板に騙され下山ルートとは別のルートに迷い込んでしまいます。非常に狭く急な「矢ノ口落とし」に差し掛かった一行に再び魔猿が襲いかかります。これによって10名が殺害された事になります。その後、夜にももう1度襲われ1人が亡くなる中、その死体を見た宮田が早乙女に本当にこれを猿がやったのかと疑問を持っている事を明かすのでした。

2巻あらすじネタバレ

早乙女と宮田はその事実を社長ら一部の社員にのみその気づきを伝えます。ただ現状でそれを伝える事は余計なパニックを引き起こすので伝えない事を確認します。その後、山小屋に向けて出発する社員達、ただ前日に弓を使う魔猿に襲われた事もあり、殿を残しながら進む事になります。ここで一部の社員に早乙女がハメられ、早乙女がいる4班が殿を務める事になるのです。

社員達が山小屋に近づいた時そこでは魔猿が待ち構えており、その攻撃で社長が重傷を負います。さらに猿は社員達の眼の前でペットボトルに入った水を地面に流し捨ててしまうのでした。脱水症状が進み判断力も低下していた一部の社員達は魔猿に襲いかかりますが返り討ちに合ってしまうのです。結果的にまた社員が死ぬ事になり、残りの生存者は14名になるのでした。

しかも山小屋に猿が先回りしていた事で毒を混入された疑いがあり、水も食べ物も取る事が出来ないと判断するのです。早乙女達最後尾が合流すると今後は早乙女に毒見をさせようという話になります。そして早乙女も自らその話に乗ります。これまでの事で信用を失っている早乙女は自ら申し出る事で少しでも信用を回復しようと考えたのでした。結果的に早乙女の毒見により白桃は食べられる事が分かります。

しかしこの一件で社長も死亡、社長に変わって一行を取り仕切る安斎は明日には救助が来るだろうと社員達をなだめ、この山小屋で見張りを立てながら一晩を過ごす事になります。ここで人に殺されたと思われる辻殺しの犯人として氷室が拷問を受ける事になり、その氷室の証言により早乙女が猿の仲間であるとされてしまうのでした。

3巻あらすじネタバレ

早乙女を信じる宮田達の協力を得て逃げ出す事に成功する早乙女。しかし同時に他の社員との不和を考え別行動をするように求められます。早乙女もそれを承諾し小屋を離れますが、寒さと拷問の際に靴を脱がされ裸足になっていた事で満足に動けませんでした。早乙女を逃した事で対立を深める社員達ですが、同じ中学だった宮田は早乙女を信じていました。そんな中、小屋に近づく猿の姿がありました。

その猿に向けて襲いかかったのが早乙女でした。そして早乙女と猿は崖下に落下していきます。宮田達はいずれも早乙女は死亡したと思われましたが、早乙女は奇跡的に岩場の僅かな茂みに落ちた事で気絶しただけで済んでいました。しかもそこで早乙女は矢ノ口落としの際に行方不明になっていた田中と合流する事に成功するのでした。

その頃、小屋の方では相変わらずの対立が進んでいましたが、そこに2人の来訪者が訪れます。八木兄妹と名乗った彼らからの情報で「行方不明になった事はニュースになっていない事」が明らかになり、救助が来る状況ではない事を知る事になります。同時にこれによって「社員の中に猿の仲間がいる」事が確定的となるのでした。

ただこの八木兄妹すらも怪しく見えてしまった宮田はついに自ら小屋を出ていく決意をします。疑心暗鬼で過ごす社員達に嫌気がさしたという宮田は会社を辞めるとまで言って出ていこうとします。これに賛同する者もおり、結果的に宮田、林、岡島、長谷川部長の4人が小屋から出ていく事になります。しかしこの4人が三ツ倉小屋を目指す中再び猿に襲われる事になります。そこを救助に現れたのが早乙女でした。

4巻あらすじネタバレ

岡島の死亡、長谷川部長の行方不明という犠牲を出しながらもなんとか猿を倒し生存した早乙女達。しかし荷物は長谷川部長が持っていた事、元々衰弱していた宮田と裸足の早乙女の体力がどんどん減っていきます。一方で小屋に残留した組の方でも再び問題が起こります。誰かが残っていた水を盗むという事件が発生するのです。

再び安斎主導で拷問が行われる中、そこに猿が現れます。しかも猿は一匹ではなく2匹で襲ってきたのです。ここで脚を怪我していて逃げ遅れた黒木、そして八木兄妹の妹薫が死亡する事になります。内部分裂を起こしながらも結局猿の情報も得られない小屋組。結局下山する事を決意します。一方で寒さで気を失っていた早乙女達ですが、宮田によって八木と合流する事に成功します。

5巻あらすじネタバレ

早乙女達に合流した八木はそこで小屋の状況と妹を殺された事、そして小屋組が合流しよと下山してくることを伝えます。人数は少しでも多い方が良いという事で合致した早乙女達は、下山ルートでも1番の難所であり、自分達も襲われた通称カニ歩きを守るべく、「仁衛門岩」を守る事になるのでした。結果的に2人犠牲を出しながらも小屋組と早乙女達は合流する事に成功します。

彼らは猿達を強行突破して下山するという事では合致しており、対立は残しながらも三ツ倉小屋を目指して進んでいくのでした。完全に結束したわけではないものの、なんとか全員が三ツ倉小屋に辿り着く事に成功します。しかし猿達が少しずつ包囲してきており、また「謎の日本刀の人物」の出現で増々混乱する事になるのでした。「謎の日本刀の人物」に交渉に行った林は負傷を負い、2人だけ逃してやるというメッセージを受け取るのでした。

6巻あらすじネタバレ

2人だけ逃してやるというメッセージにまたも分裂する社員達。しかし結果的に田中が1人で抜け駆けしてしまいます。田中が救助を呼んでくる可能性を感じつつも残った者たちは夜に襲撃してくるという猿を迎え撃つ準備を進めます。しかし社員の中でこの話し合いでも人にやらせるばかりで自分が行動しているように見えない安斎への不信感が募っていきます。そして安斎に小屋に入らないようにと伝えたのです。

早乙女達は猿を迎え撃つ為に準備を進める中、早乙女達の作戦では失敗する可能性があると考えた飯塚はこれまでの行動で人間不信に陥りかけていた佐藤を利用して生き残ろうと画策します。佐藤に小屋に火を付けさせるように仕向けたのです。結果的にこの日の戦いは遠藤が犠牲になりつつもなんとか多くの者が生存する事に成功するのでした。

7巻あらすじネタバレ

この三ツ倉小屋での流れでこれまでの事も明らかになって再び揉めだす一同でしたが、眼の前で猿によって救助のヘリが墜落させられたのを目の当たりにして再び団結して下山する道を模索する事になります。その道中逃されたはずの田中も殺されているのを発見した一同はロープウェイ駅を目指して進む事になります。そんな一同の前に姿を現したのは追放されたはずの氷室でした。

氷室は猿達に導かれたと話、結局盾役として一同に合流する事になります。そして一同はなだらかな稜線を進むことになりますがここで天候が崩れます。標高の高さもあって雷雲の中に飲まれ、雨に打たれ、藤柴が雷にうたれてしまうのでした。藤柴はなんとか八木達の人工呼吸で復活します。そして一同は岩砕山を目の前に進む事になるのでした。

8巻あらすじネタバレ

山に詳しい八木になんとか付いていく一行ですが、ここで八木が裏道を行く事を提案します。実はこの時後ろには猿が迫っており、これを撒く為に必要だと言うのです。これまでの八木の言動に疑心を抱く社員達でしたが、結局八木についていくしかありません。しかし付いていく中でロープウェイ駅が後方にある事に気が付き、八木への疑心が確信へと変わるのでした。

ここで八木は自身正体を明かします。といっても八木の正体は猿の仲間というわけではありません。八木は一連の事件に巻き込まれ妹の薫が死亡した事に大して恨みを抱き、猿達を倒す為の囮として猿に狙われている社員達を利用しようとしていたのでした。八木の目的は明らかになりましたが、一行の後ろには既に猿が迫っており、結局彼らは岩砕山に登るしかありませんでした。

岩砕山を登る中で僅かなスペースで夜を明かさなければならなくなった一行、僅かなスペースでは残った人数が立っているのが精一杯程のスペースしかありませんでした。そんな社員達に2匹の猿が襲いかかります。そんな猿相手に八木が攻撃を仕掛け、これに早乙女達もスリングで助けた事で猿の撃退に成功しますがここで衝撃の事実が明らかになります。猿の正体はなんと人間だったのです。

猿の正体が人間だと知り安堵する一行でしたが、そこに一匹の猿が姿を見せます。その猿はこれまでの猿よりも俊敏な動きを見せ、八木を殺してしまうのでした。さらに一連の登山で元々衰弱していた藤柴も衰弱死してしまいます。

9巻あらすじネタバレ

先にネタバレしておくと9巻開始時点で生き残っているのは早乙女、林、宮田、佐藤、安斎、そして死を偽装して隠れている飯塚の6名です。生き残る為、藤柴の死体を崖から落とし、結果的にスペースを確保した一同。そして夜を超える中で、今回の一連の事件が薬害被害者の会によって引き起こされたのではないかと推測するのでした。

夜に動いた方がいいのではないかという一行が動き出す中、一人隠れていた飯塚は彼らが進んだのとは反対方向に進みます。しかしそこで姿を見せたのが長谷川部長でした。長谷川部長は飯塚に自らの正体が猿の仲間である事を明かし、飯塚は長谷川部長に殺されてしまうのでした。その後長谷川部長は何食わぬ顔で早乙女達に合流するのでした。

その後ノコ身渡に辿り着く一行、早乙女はかつて父とここを通った事があった為に、安全だと言って全員をロープで結んで進み始めます。ここを日本刀の男に襲撃される事になるのですが、早乙女の活躍もあり結局全員でこの難局を切り抜ける事に成功しました。そこで早乙女は岩場に隠れて反撃する事を提案するのでした。

しかしここで事件が起こります。長谷川部長を疑っていた安斎と氷室が行動を起こした結果、長谷川部長を信じていた早乙女達と完全に決別する事になってしまったのです。しかも猿の仲間である長谷川部長に導かれる事で敵として安斎と氷室を標的にしてしまうのでした。

10巻あらすじネタバレ

先行する安斎と氷室は同盟を結んで共に生き残る事を誓います。2人は早乙女達の追跡を振り切るべく、鉄の梯子を落としてしまうのでした。そして警察の捜索隊と遭遇した安斎達ですが、梯子を落とした所を見られており、テロリストグループの一員であると考えられ取り押さえられてしまいます。安斎は生き残るべく、捜索隊3人を殺害してしまうのでした。

安斎達が捜索隊から装備を奪いその場から離れた後、早乙女達がその場にやってきます。そこで警察のトランシーバーと通信する事に成功し、警察からの指示でその場で待機する事を選ぶ早乙女達。そこに林が隠し持っていたというチョコを差し出します。しかし早乙女達がこのチョコを食べた後、林が自らの正体を明かします。実は林もまた猿の仲間、つまり犯人グループの一員だったのです。

そして長谷川部長も自らの正体を明かし、毒の名前を教える条件で従わせるのでした。そして安斎達と後を追いながら何故2人がこんな事をしたのかを語り始めます。一連の事件の真相は作中冒頭から明かされていた薬害疑惑事件が関係していたのでした。この事件は結果的に予測困難であったとして無罪を勝ち取った会社側でしたが、実は安斎を中心とした一部の社員が前社長の指示の元に情報を改ざんしていたのです。

そして一同が安斎を追いかける中、安斎達の待ち伏せを受ける結果になってしまいます。これによりバランスを崩した宮田は崖下に落ちていってしまうのでした。

11巻あらすじネタバレ

安斎達と早乙女達とのやりとりに日本刀の男、トオル達も加わり、結果的にこの戦いで長谷川部長、氷室が死亡する事になります。その場を逃げ出した安斎を追ったトオルを遅れて追う早乙女達、そんな早乙女達にとある人物が合流します。田畑と名乗る一般登山客によって山の下でも藤谷製薬の関係者が殺されている事、そして遭難がニュースになっている事を知らされたのです。

そして山の出口に向かう為の梯子は全て落とされており、山を降りるには山頂に登ってヘリに救助されるしかない事が明らかになります。そして安斎もまた山頂を目指していました。安斎はトオルを待ち伏せし、殺害する事に成功します。一方で早乙女達も遅れて山頂にやってきます。そこで待っていたのは火縄銃を構えた猿でした。その猿はこれまでナタを使って暴れていた猿でした。

12巻あらすじ・最終回と犯人ネタバレ

モンキーピーク最終巻となる12巻は猿投山の山頂で行われます。火縄銃を構える猿と早乙女を静止する林、彼女はここで真の猿を迎え撃つつもりでいました。しかし現れた真の猿はナタの猿を殺します。早乙女と林がなんとか真の猿を迎え撃ちますが、そこで田畑が林をナイフで指します。ネタバレすると田畑の正体は実はトオルの友人だったのです。そこに安斎も姿を見せ安斎のもってきた拳銃と林の火縄銃により真の猿は動かなくなります。

倒れた林に変わり安斎を問いただす早乙女。安斎はその質問に対して「薬害で死亡した8人より会社の方が社会的価値があるからそうした」とあくまでも自らの正義を崩しません。しかし同時に真の猿がまだ生きている事が分かります。早乙女めがけて飛んできた真の猿をなんとか倒そうとしますが、安斎は気を失ってしまいます。追い詰められた早乙女を助けたのはなんと生きていた宮田でした。

なんとか2人で真の猿の拘束に成功した2人、そんな猿に対し、ナタの猿の武器から火薬を抜き出していた佐藤が体当たりをして爆発させます。この特攻により、真の猿は右側頭部を失いますが、佐藤も右目が傷つき右腕を失ってしまうのでした。この佐藤の捨て身の特攻により、最後は早乙女と宮田が崖下に落とした事で真の猿を殺す事に成功するのでした。

最後まで自らの正義を貫こうとしていた安斎と戦い、最後には安斎が絶命する事に。その後、救助に来たヘリによって3人は助けられる事になるのでした。そして物語は最終回、エピローグを迎えます。最終回において、早乙女と佐藤は恋人になっており、生き残った宮田と3人で語り部としてこの事件を本にすることを話すのでした。これがモンキーピークの最終回の結末になっています。

モンキーピークの漫画の見どころ

見どころ①魔猿の怖さ

モンキーピークの最大の魅力となっているのが魔猿の怖さ、不気味さです。獰猛な性格、ナタや槍を使用したり相手を追い詰める知能の高さなどは早乙女達藤谷製薬の社員を追い詰めていく事になります。しかもその猿が一匹ではない事が明らかになっていき複数の猿に囲まれる様子はまさに絶望感しかないとされています。その正体も含めて恐ろしいと言われています。

見どころ②自然の洗礼

そんな魔猿と同じ、或いはそれ以上に怖いとされているのがモンキーピーク作中で描かれる自然の驚異です。元々早乙女達は一泊二日の予定であり、登山装備も大したものがありませんでした。そんな準備不十分を責め立てるように自然の洗礼が早乙女達を襲う事になるのです。猿の驚異はもちろんながら、早乙女達はそんな自然とも戦わなければならなかったのです。

実際早乙女達は今回ネタバレしたあらすじの中でも最終回までの間に夜の寒さによって凍傷する程にダメージを負ったり、ゲリラ豪雨を伴う雷など猿に関係ない所でも相当なダメージを負っていっています。

見どころ③サバイバル術

そしてそんな驚異ばかりが目立つモンキーピークにおいて描かれているのが細かなサバイバル術です。登山地図の見方であったり、水の確保であったり山の中でできる方法であったりとその場にあるものや状況を駆使して少しでも生き残ろうと足掻く姿は見所になっています。

見どころ④実話のようなリアリティー

あらすじでも紹介したようにモンキーピークではその展開の中で登場人物達の間に様々な思惑が渦巻く事になります。極限状態に追い込まれる状況の中でそれぞれになんとかして生き残ろうと人間同士でも争いが起きる事になるのです。食糧難、水不足、そして1日に何時間も歩き続けるなど精神的にもどんどん追い込まれていくのです。そのような展開が最終回まで続く事がリアリティーがある作品になっているとされています。

モンキーピークの登場人物・キャラ

登場人物①早乙女

モンキーピークの主人公に当たるのが早乙女です。23歳の営業職で、人一倍根性と強い闘争心を持っています。人付き合いは苦手で営業成績も良くなく、過去にバイク事故で親友を、登山中の落石で父を亡くした過去を持っています。あらすじでもネタバレしたように最終回の結末まで生き残った登場人物の1人になっています。

登場人物②宮田

早乙女と同期で早い段階から早乙女を信じていたのが宮田です。あらすじの中で一時は凍死寸前まで追い込まれたり、崖から落ちたりと何度も死にかけていますが、周囲の助けや運を味方につけて最終回の結末まで生き残る事が出来ました。

登場人物③佐藤

チームリーダーを担当していたのが経理の佐藤です。ジュースを盗んだ濡れ衣を着せられた事、その後猿に襲われた際にも助けられなかったのをきかっけに一時期は人間不信に陥りますが、早乙女と話す中で心を落ち着かせていきました。最終回のラストでは真の魔猿を倒す為に火薬を抱えたまま特攻するという根性を見せて生き残る事が出来ました。

登場人物④林

モンキーピーク作中で歳の近さもあって共に行動する事が多かったのが庶務の林です。揉め事を嫌っているように率先して止めに入ります。しかし実はその正体は長谷川の実の娘であり、猿の協力者でもあり今回の事件の犯人の1人とも言えます。また長谷川と共に早乙女を極力殺さない人物として認定していた事も明らかにしています。

登場人物⑤長谷川

モンキーピーク作中の登場人物の中でもあらすじの中でのキーパーソンと言えるのが長谷川部長です。社員の中で数少ない登山の知識を持っているキャラクターでもありましたが、途中で行方不明になりました。再登場した際にその正体が猿側の仲間、今回の計画を練った犯人である事が明らかになりました。今回の計画を練った張本人でしたが、最後には死亡しています。

登場人物⑥安斎

最終回の最後の最後まで早乙女と争った存在が法務部の安斎です。アメフトで鍛えた強靭な肉体を持っています。自身の正義を抱え、必要であれば拷問も辞さない冷酷さを持ち合わせています。今回の事件のきっかけである薬害事件をもみ消した張本人でもありました。最終回において宮田にハメられ生存は絶望的になり、最後には死亡しました。

登場人物⑦氷室

モンキーピークの登場人物の中でも1番混乱の元になった存在が営業部長の氷室です。彼が猿を犯人だと思わせて辻を殺した事に始まり、その後尋問された際にも早乙女や佐藤を言葉巧みに陥れています。彼のかき乱しがなければもっと違った結果になったのではないかともされています。最後には本物の魔猿に喉元を噛み切られて死亡しました。

登場人物⑧飯塚

貪欲に生き残る事を目指して動いていたのが開発室Aに所属する飯塚です。もう1人の場を乱す登場人物でもあります。常に自分がリーダーのグループを作り立場の弱い人間を上手く利用して生き残ろうと行動していきます。しかし水や食べ物を隠し持っていたりと貪欲すぎる面が強くなっており、最後には犯人の1人である長谷川部長に崖から突き落とされて殺されています。

登場人物⑨八木満

藤谷製薬の社員ではなく一般の登山客ですが、協力する事になるのが八木満です。元々は下山して助けを呼ぶ話でしたが妹を殺された事により、魔猿への復讐を誓います。モンキーピーク作中でも1番と言って良い戦闘力を持っていますが、最後には魔猿に殺されています。

登場人物⑩藤柴

飯塚に1番利用されていたと言っても過言ではないのが庶務の藤柴です。飯塚に良いように利用されていますが、その分食べ物や飲み物を食べていたりします。1度雷に打たれて死亡しかけましたが生き延びたものの、最後には低体温症により座ったまま死亡しています。

登場人物⑪田中

矢ノ口落としにて定期組にいて逸れる事になったのが開発室Aのリーダーである田中です。滑り落ちて行方不明になっていましたが実は生きており早乙女と合流した事で皆と合流する事になります。日本刀の男から2人だけ逃してやるというメッセージを受けた際に抜け駆けしてしまいますが、結局利用されて殺害される事になりました。

登場人物⑫遠野

理系の優等生のような見た目をしているキャラクターが開発室A所属の遠野です。分析こそするものの、行動力はあまりなく基本的にはついてくるだけでしたが最後には山小屋諸共猿の背中にしがみついて爆死するという覚悟を見せています。

登場人物⑬南

モンキーピークにおいて周囲の不安を煽る登場人物と言えるのが開発室B所属の南です。今回のあらすじでもネタバレしたように度々尋問が行われる一行において過剰な程に犯人探しをして拷問にかけようとするような歪んだ性格をしています。最後には無理矢理猿と戦わされそうになった佐藤に蹴り返されて崖から落下して死亡しています。

登場人物⑭岡島

モンキーピークの登場人物の中でもいわゆるヘタレなキャラクターが岡島です。脚が遅く、まだ猿に襲われる前の通常の登山の時から班の足を引っ張っていました。しかし最後には猿の一匹を犠牲にして自ら死を選ぶという死に方をしています。

登場人物⑮八木薫

兄の八木満と共に一般の登山客として一行に合流したのが八木薫です。最後には後ろから猿の放った槍を心臓に受けて即死しています。

登場人物⑯黒木

同じく小屋で猿に攻められた際に死亡しているのが開発室Bのリーダーである黒木です。足を骨折しており逃げられない所を殺される事になりました。

モンキーピークの鬼猿や謎の人物一覧

鉈猿

最初から最終回付近まで登場し続け、最も殺した犯人とも言えるのがナタを持った猿である鉈猿です。初日と2日目だけで18人を殺害したのに始まり、救助隊など事件には関係ない者も積極的に殺した犯人でもあって残虐さを持ち合わせています。最後には魔猿に襲われて死亡しています。

弓猿

モンキーピーク作中にて1番最初に死亡した猿が弓猿です。弓を武器として使用し、社長の腹部を撃った犯人がこの猿で、早乙女との戦いで重傷を負った状態でも追跡を続け最後には岡島の覚悟のダイブに道連れにされて死亡しています。

盾猿

三ツ倉小屋において一行を襲った3匹の猿の一匹が盾猿です。持っているのが盾の為、直接殺害した者はいませんが、三ツ倉小屋では相当に追い詰めた存在です。

槍猿

鉈猿と共に行動している事が多かったのが槍猿です。八木薫と黒木を殺した犯人がこの猿で、最後には遠野の爆弾で道連れにされて死亡しました。

魔猿

優れた身体能力を持っている猿達と比較しても圧倒的な強さを誇るのが魔猿です。登場人物の中では1番の戦闘能力を誇った八木満を簡単に殺しており、その正体が猿の仲間であった長谷川部長も特別な存在であったとしています。

日本刀の男

そんな猿達と共に行動をしているのが日本刀の男、トオルです。フードを深くかぶり顔は見えませんが、日本刀という特徴から当初は彼の正体が行方不明になっていた長谷川なのではないかと考えられていました。しかし実際には別の人物で、事件とは関係ない人物さえも殺してしまう事に躊躇がない快楽殺人者とも言えるキャラクターになっています。

モンキーピークの漫画の謎を考察

考察①魔猿の正体

あらすじの中でもネタバレしたように猿達の正体は藤谷製薬に恨みを持った人間です。しかし魔猿だけは本物の猿であり、モンキーピークの舞台となった六ッ倉連邦に残る伝説「六ッ倉猿神奇聞」にて退治された猿の生き残りであるとされています。

考察②早乙女の過去の人殺しの疑惑

早乙女には当初から「過去に人を殺した過去がある」という噂から周囲から疑いの眼で見られていました。実際に早乙女は親友をバイク事故で亡くしているのも事実でしたが、実は運転をしていたのは親友の方であり殺したとはいえない状況だったのです。しかし早乙女にはその事件が強烈なトラウマとして残っており、噂が出た際も否定しなかった事から噂が独り歩きする結果になったのでした。

考察③八木兄妹の歪な関係

登場人物達にも歪な関係を疑われていたのが八木兄妹です。実際には彼らの正体はあらすじの中でネタバレされており、実の兄妹であるのは間違いないものの、愛し合っていた事も明らかになっています。

考察④黒木が作った薬の副作用

今回の事件のきっかけとなった薬害事件ですが、この薬を作り出したのは黒木である事が明らかになっています。その薬に大きな副作用があったものの、会社ぐるみでもみ消しを行った為に裁判では無罪となり、被害者やその親族は泣き寝入りするしかありませんでした。結果的にその思いが今回の事件を生み出したのでした。

考察⑤林の早乙女への意味深なセリフ

林は事あるごとに早乙女をかばっており、生きるように言っています。その中でも1番のセリフが「生き残ったことには必ず意味がある」というセリフでした。このセリフの正体は、この事件を計画した長谷川によって早乙女がこの事件の語り部として選ばれた存在だった為です。最終回では実際に早乙女は今回の事件を本にして出版する準備を進めており、このメッセージ通りになったと言えます。

考察⑥安斎が猿へと堕ちた理由

モンキーピークのあらすじ中で安斎が自身で「猿に堕ちた」と表現しているようにモンキーピークにおいて「猿になる」というのは=人を殺める事であるという形で表現されています。元々歪んだ性格をしている安斎でしたが、彼なりの正義感で1人でも多く生き残る為に行動していた結果でもあります。しかし人として越えてはならない一線を越えた事で安斎は猿に堕ちたと表現される結果になったのです。

モンキーピークに関する感想や評価

ここからは既にモンキーピークを読んだ人の感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。モンキーピークは確かに猿に襲われる話ではありますが、それ以外の要素もしっかりと含んでいる為に展開が読めないあらすじが人気の要因にもなっていました。誰がいつ死ぬ事になるかわからない展開が最終回の最後まで続いたという声も多くなっています。

どうしても犯人が明確にいる作品では犯人の正体が明らかになると尻すぼみしてしまう作品が多い中、犯人の正体の描き方や動かし方も上手く犯人の正体が明らかになったとしても単純な解決に向かわないのが上手いとする感想も見られます。最終回に至るまでハラハラする展開が描かれ続けたホラー作品は凄いとする感想も多いです。

特に様々な状況が重なっている結果とはいえ人間同士で醜く争う姿がこれでもかと描かれているのが猿や自然以上の恐怖を感じるとする感想も見られる結果になっています。事前に計画していたからというのはあるものの犯人である長谷川部長や林の行動の方が合理性があったとする声も見られる程で、人が極限状態に追い込まれた時の描き方が上手いという感想も多くなっています。

総じてパニックホラー系漫画においてもしっかりとした設定で描かれている作品だけに単純なホラー作品の枠に囚われず、メッセージ性の強い作品になっているとする感想も見られる結果になっています。計画的に行動している犯人はもちろん特に早乙女の行動力などには強いメッセージ性を感じるとする感想も多くなっています。

モンキーピークのネタバレまとめ

モンキーピークは極限状態の人間と猿の戦いを描くパニックホラー漫画で、しっかりと練り込まれた設定や最終回のラストまで展開の読めないあらすじが人気の作品です。描写の巧みさもあって考えさせられる作品でもあるという声も多く、また絵も上手いのでホラー作品として十分以上の迫力がある作品になっているとされています。まだモンキーピークを読んでいない人は1度読んでみてはいかがでしょうか?

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