【私の夫は冷凍庫に眠っている】漫画のあらすじをネタバレ！夫が生きていた理由は？

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」は2020年4月2日から2021年2月25日にかけて漫画アプリ「マンガワン」で連載されていた作品です。原作は小説で、2019年に小説投稿サイト「エブリスタ」に掲載されていました。漫画版「私の夫は冷凍庫に眠っている」は漫画アプリ「マンガワン」のほかに「裏サンデー」でも配信されました。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の作画担当は高良百さんです。高良百さんはこの作品のほかに漫画「シェアバディ」の作画を担当されています。また、原作小説の作者は八月美咲さんです。小説投稿サイト「エブリスタ」に小説版「私の夫は冷凍庫で眠っている」を投稿されているほか、恋愛・純愛小説を中心に投稿されています。

ここからは漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」のあらすじネタバレを紹介します。ネタバレ要素が多くなるため、ネタバレが嫌な方は注意してください。まずは1話のあらすじネタバレを紹介します。漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の主人公の夏菜は、夫である亮と2人暮らしをしていました。ある夏祭りの夜に、夏菜はかねてからの計画を実行します。

その計画とは、夫の亮を殺害すること。夏菜は夫を愛してはいました。しかしその愛よりも憎しみの方が強くなっていったことが原因です。出会ってから5年、そして4年の結婚生活を送っていましたが機嫌が悪いときは些細なことで暴力を振るう夫の亮に対して憎しみがどんどん増してきていたのです。それでも亮を愛しているという気持ちはあった夏菜ですが、ついには憎しみのほうが勝ってしまいます。

そのときに夏菜は心の中で「最後に愛は勝たないのだ。勝つのは憎しみなのだ」と言っています。亮を殺害したのは計画的なようで、そうでもないようで、夏菜自身もよくわかっていない状況です。殺害方法は、自身が2年前から通っている心療内科から処方してもらった睡眠薬を飲ませ、亮が寝ている間に電気コードで首を絞めるというもの。そして証拠隠滅のため、亮を庭に埋めようと考えます。

しかし、この日は夏祭りで夜になっても人通りが多い。そこで夏菜は倉庫に業務用の冷凍庫があることを思い出します。その冷凍庫は祖父が近所の駄菓子屋から譲り受けたという、アイスを売るためのもの。そこへ「恨まないでよ、あなたが悪いのよ」と言いながら亮の遺体を収納する夏菜。そして夏菜は吹っ切れたように明るく夏祭りで大はしゃぎ。次の日気分良く目覚めた夏菜でしたが驚くことが起きます。

朝食を食べていると家の中に誰かが入ってくる様子が。そして「ただいま」と言って昨日殺害したはずの亮が何食わぬ顔をして部屋へと入ってきました。この1話を読んだファンの感想には「思っていたより面白い」といった感想や、「この先や結末が気になる」という感想がありました。また、「電気代が凄そうだな」というファンの感想もあります。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の2話のあらすじネタバレを紹介します。殺害したはずの亮が家に帰ってきて驚く夏菜、そんな様子を気にせず亮は笑顔で「もう食べていい？腹減った」と食卓につきます。戸惑う夏菜ですがそれに構わず亮は「おなかがすいたからご飯をたべていいか」と、昨日のことがなにもなかったかのように問いかけてきました。

昨日亮を殺したはずなのにと考える夏菜はこの状況に混乱して、その場から逃げようとします。しかし亮は何食わぬ顔で、「昨日の残りのカレー温めてよ」と引き留めてきました。夏菜は仕方なく亮と朝食をとりながら、亮が本物かどうか試すことにしました。夫婦しか知らないことを問いかける夏菜、その結末は完璧な回答をする亮、つまり本物にしか思えないという結論です。

そして夏菜はトイレへと駆け込み、いま現れている亮は幽霊ではないのかと考えました。その後夏菜は、倉庫にある冷凍庫を確認しに行きました。冷凍庫には確かに夏菜が殺害した亮がいました。ですが、現れた亮もまた本物にしか見えません。そこで夏菜はいまの亮も殺害すべきかと考えますが、そうすると3人目の亮が出てくるのではないかと不安になります。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の3話のあらすじネタバレを紹介します。朝に現れた亮を殺害しようと計画を始めた夏菜は、「計画的にやらなくちゃ」と思わず口から出てしまいます。そこに「なにが計画的なの？」と派手な女性が声をかけてきました。その女性は隣人で、いつから見られていたのかと不安に駆られます。そして倉庫を片付けていただけだと夏菜は言いますが、隣人はその倉庫をしきりに気にしています。

そこでそのお隣さんは、夏菜の家にみかんが今年もなっているというように話題を変えます。夏菜は「みかんをおすそ分けしましょうか」と提案すると、お隣さんは忙しい夏菜ではなく夫の亮にみかんを届けてほしいと依頼します。どうして亮なんだろうと不思議に思う夏菜、そこへちょうど亮が帰宅してお隣さんと意味深な会話をしました。不思議がる夏菜、それには意味がありました。

とりあえず2人目の亮をどう殺害するかを悩む夏菜は、使っていない部屋に遺体を埋めようかと考えつつその部屋へ行きます。すると隣の家からあえぎ声と悲鳴のような声が聞こえました。このとき夏菜は、亮が出会い系アプリにはまっていた過去を思い出しました。そのため、亮がお隣さんともただならぬ関係にあったのではないかという考えがよぎります。

出会い系アプリを利用していた過去、さらにお隣から聞こえてきた喘ぎ声や悲鳴、さらに亮の殺害計画などを考えていた夏菜は眠ってしまいます。夜に目覚めた夏菜は帰宅した亮に隣から聞こえてきた悲鳴について聞いてみますが、虫が出てお隣さんが驚いただけと回答。そして夏菜に抱き着いて身体を求めてきました。逃れようとする夏菜ですが、結局亮のやりたいようにやられてしまいます。

その結果、夏菜は亮に対する殺意をさらに強くしてしまいます。憎悪をさらに募らせた夏菜はそれを晴らすために、1人目の殺害した亮の肉を2人目の亮に食べさせるという猟奇的な計画を立てます。その結末はどのようなものになるのでしょうか？

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の4話のあらすじネタバレを紹介します。夏菜は亮に対する憎悪を募らせていますが、過去には確かに夫の亮を愛していた時期がありました。学歴がないと悩みつつもバイトで夏菜より稼いで真面目に支えてくれていた亮、しかし次第に亮は仕事に行かなくなり夫婦関係が悪化。家のこともやらずゲームばかりする亮に苦言を呈すると、暴力で返されてしまうようになりました。

また、夏菜がトラウマになっていることを思い出しました。それは夏菜がコンビーフの缶詰を開けているときのことです。コンビーフの缶詰を開けるときに、巻取り鍵が付いてきます。亮はその巻取り鍵を集めるという趣味を持っていました。夏菜はすでに缶詰を開けて料理をしていて、巻取り鍵をどこへやったか分からなくなりました。

すると亮は「絶対に探せ！」と血相を変えて叫び、さらに夏菜を蹴り続けます。「同じものを買ってくるから」と家から逃げ出す夏菜、すでにスーパーなどが閉店している時間でした。夏菜は亮が寝たあとに帰宅し、次の日亮にバレないように仕事へ向かいます。そして同じ缶詰を買って帰宅しましたが、亮に怒られないかと怯えていました。

帰宅した夏菜を待っていたのは不機嫌な亮ではなく、誰もいない家でした。不審に思っていると、突然クラッカーを鳴らして亮が登場しました。驚く夏菜をおもしろがる亮、笑わない夏菜に「何で笑わないの？こんなにおもしろいのに」と機嫌よく話しかけます。さらにケーキを出して、「これで許してもらえる？」と優しい態度。これまでも切れたあとに優しくなるということが数多くありました。

そして時間軸は現在に戻ります。亮を殺した次の日に現れた亮は、家事も手伝う優しい夫になっていました。そこで夏菜は計画を実行、それは亮の肉を使ったハンバーグを新しい亮に食べさせるために弁当を作るというものです。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の5話のあらすじネタバレを紹介します。4話で殺害した亮の肉で作ったハンバーグ弁当を作った夏菜、その後もハンバーグ・キーマカレー・餃子といった料理に亮の肉を混ぜて食べさせ続けます。亮は自分の料理にそんな仕掛けをされていることに気づいた様子がなく、それどころか料理を作ってくれている夏菜にお礼まで言います。

しかも、新しい亮は仕事にも真面目に行きとてもいい夫となっていました。しかし、夏菜の心の奥底には亮に対する不信感、そしてこれまで募った憎悪が残っています。それはこれまで夏菜はDVをされているだけではなく、さらにひどいことをされていたためです。その1つは夏菜が健康診断で癌の可能性を指摘されたときに心配するのではなく、生命保険に入っているのかと言ったこと。

そんなことが繰り返されたことで、夏菜は亮に対する愛情を失っていきました。そして夏菜は亮に離婚届をたたきつけたことがあります。そのときの結末は、亮は「自分は夏菜のことを愛しているのだから離婚するはずがない」という言葉を告げます。普段のDVやモラハラをする亮のこのチグハグな言葉に夏菜は戸惑い、さらに絶望していきます。

このエピソードは、夏菜が亮に対する殺意をさらに強くする大きなきっかけとなりました。ほかにも、夏菜が妊娠したときにこどもの金がもったいないという理由で中絶させたり、さらに子供の代わりとこけしを渡すというような行動をとりました。夏菜はそんな過去の亮とのエピソードを思い出しながら弁当箱を洗っていました。このタイミングで亮は「初めて会ったときは今日みたいに雨が降っていたね」と話しかけます。

しかも「今まで悪い夫でごめん」「これからは今までの何倍もいい夫になる」という言葉まで告げてきました。それでも夏菜は憎悪を消すことができません。それはやはり、これまで何度も裏切られてきたことが大きな原因です。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の6話のあらすじネタバレを紹介します。スーパーで買い物をしている夏菜、そんな彼女に声をかけてきた人物がいます。それは蒲田と名乗る人物で、過去に婚活パーティーで知り合った男性でした。笑顔で「ご結婚されたんですね」という蒲田、蒲田自身はまだ独身のようだと感じる夏菜。そんな蒲田と楽しく話していると店内から罵声が聞こえます。

「こっちは客だぞ」と店員に罵声を浴びせている男性、それに対して蒲田は「大きい声を出してどうしたんですか？」と話しかけにいきました。大柄な蒲田の登場に驚いた客は、「何でもねーよ」と捨て台詞を吐いて店から出ていきました。夏菜は蒲田に怖くないのかと聞くと、蒲田は「怒らずにはいられないほどの何か嫌なことをため込んでいるのではないかとその人の背景を考えてしまう」と答えました。

夏菜はそんな蒲田に「いい人ですね」といいつつ、さらに「人殺しを犯した人間にもそんなに寛大になれますか？」と聞いてしまいました。それに対して蒲田は「人殺しは加害者も被害者もどちらも地獄だ」と話し、さらに「加害者側はどこにも逃げ場がなく辛いだけだ」と話しました。それを聞いて夏菜は、こんな寛容な人を婚活パーティーで見向きもしなかったのかと後悔しました。

夏菜が家に帰ると、亮が家で料理を作っていました。しかも、共働きだからこれからは家事を分担しようとまで提案してきます。そこで夏菜は半分以上残っている殺害した亮の肉のことを思い出し、これ以上亮に食べさせる必要はないかと思うようになりました。そして亮は「連れてきたい人がいるから肉料理を作ってほしい」と夏菜に頼んできました。

夏菜はてっきり亮が連れてくる相手は、亮の浮気相手だと思い込んでいました。しかし、亮が連れてきたのは思いもよらぬ人物でした。その人物とは、スーパーで夏菜が再会した蒲田です。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の7話のあらすじネタバレを紹介します。「亮の奥さんで夏菜さんだったんだ」と驚くように言う蒲田、亮も2人が知り合いだと知らなかったようです。夏菜と蒲田は婚活パーティーで会ったことをごまかそうとします。そのため、蒲田は「料理教室で知り合ったんです。俺は1回でやめちゃったけど」ととっさの言い訳をしました。

そしてビールがなくなっていることに気づいた亮は、夏菜と蒲田を残してビールを買いに行きました。残された2人、蒲田は家の中を見て回ります。寝室を見られて恥ずかしいと感じる夏菜に、蒲田は「婚活パーティーで夏菜さんのことちょっといいなと思っていたんです」と告白。だけど笑いながら「それは忘れてください」と告げます。そんな蒲田に夏菜は「遅くないかもしれませんよ」と意味深なセリフ。

そしてごまかすように笑顔で「次はガンガン行きましょう」とアドバイスします。そして次に見た部屋は夏菜が亮を埋める計画をしていた部屋。畳が浮き上がっていたのを「ピアスを拾おうと思って」とまたごまかします。そして次は1人目の亮を殺害した部屋、さらに1人目の亮を隠している倉庫の前まできました。

夏菜は「蒲田にすべてをさらけ出したらどうなるんだろう」という気持ちになります。そして「一緒に殺してくれるのだろうか」とまで想像してしまいました。そのとき蒲田は表情を変えて「立ち入ったことを聞いていいですか？」と問いかけます。それは、亮と夏菜の間に最近なにかあったのではないかということ。さらに、「亮のことがちょっと怖いと感じています」と続けます。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の8話のあらすじネタバレを紹介します。蒲田に「もう手遅れなんです」と告げた夏菜、それに対して蒲田は何のことを言っているのかわからず夏菜に聞き返そうとしました。しかしこのタイミングで亮が帰宅をして、この話はいったんここで終了します。この日の夕食のメニューは手作りソーセージ。いつもの肉料理ですが、今日のものには亮の肉は入っていません。

このソーセージは2人にとても好評で、夏菜は追加のソーセージを焼き始めます。そして夏菜は「なぜ亮は自分と蒲田を引き合わせ仲良くさせようとしているのか」ということについて考えだします。このとき夏菜は、亮はほかの女性と一緒になるため夏菜と蒲田を不倫させる。そして、夏菜を有責にして慰謝料をとって離婚しようとしているのではないかと想像しました。

そんなことを考えている間も、蒲田は上機嫌で食事を続けます。夏菜はそんな蒲田に「普段はおひとりでお弁当とかですか？」と尋ねました。このとき蒲田は「ええ…、でも夏菜さんのお弁当はとても美味しかったです！」と答えます。これに驚いた夏菜、実は亮に持たせていたお弁当は蒲田が食べていたことを知りました。つまり、亮の人肉入り弁当は蒲田が食べていたというわけです。

こんないい人に大変なものを食べさせてしまったと後悔する夏菜、しかも亮への復讐でつくったにもかかわらず亮が食べていなかったことに怒りを覚えます。夏菜は怒りの表情を浮かべて亮をにらみました。このとき蒲田は、亮のお弁当を食べたのが自分だということで怒っていると勘違いして謝罪します。夏菜は「だったら二人分お弁当を作っていたのに」と精一杯の笑顔を浮かべて言いました。

夕食会はお開きになり、蒲田が帰ります。亮は「今日の後片付けは自分がするから夏菜はもう休め」と伝えました。夏菜は明日のお弁当のための肉をとるため倉庫へ向かいます。すると倉庫の前には懐中電灯を持った亮が立っていました。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の9話のあらすじネタバレを紹介します。倉庫の前にいた亮はそのまま亮の死体が入っている倉庫へ向かおうとします。夏菜はそんな亮を呼び止めて、なにをしているのかと尋ねます。しかし亮は「別に…」という言葉しか返しません。夏菜は亮を倉庫に入れないために、ごみ捨てを頼みこの場をなんとかやり過ごすことに成功しました。

ですが、夏菜の頭には「亮があそこでなにをするつもりだったのか」ということだけが駆け巡ってしまいます。そしてお風呂に入った夏菜、お風呂から上がると亮が「明日は弁当はいらない」と告げてきました。夏菜はそのあと、亮が寝静まったあとに倉庫を確認しに行きました。倉庫にある冷凍庫にはいままでと同じく、ちゃんと亮の遺体が残されています。

そして寝室に戻った夏菜は、亮のスマホが置いていることに気づきます。亮がなにを考えているか知りたいという気持ちで、亮のスマホの中身を確認する夏菜。亮のスマホには過去には出会い系アプリがインストールされていましたが、いまの亮のスマホには出会い系のアプリがありませんでした。このほかにも不審なものはなく、夏菜の写真や風景、仕事場の写真といった当たり前のものしかありません。

また、亮が女性とやり取りをしているメッセージを見つけますが、それは過去のもので現在は関係がきれているようです。すると亮は目を覚まして、夏菜に「まだ起きているの？」と聞いてきます。夏菜は慌ててもう寝ると答えつつ、倉庫の前で何をしていたのかと再度聞きました。亮は猫が入ってきただけと答えます。次の日、亮はこれまでの亮とは思えない提案をしてきました。

それは、亮が夏菜のためにお弁当を作るというものでした。2人目として現れた亮は1人目のDVをするひどい亮とは違い、理想的な夫になっていました。このとき夏菜は亮を殺害したことを後悔しはじめます。このまま1人目の亮を殺害したことがないことになれば、幸せな結婚生活を送れるかもしれない。そう感じた夏菜は改めて倉庫へ亮の死体を確認しに行きます。

倉庫の中は昨日見たときとなにかが違うという違和感があります。そしてキッチンに戻った夏菜は、そこに冷凍ナイフが出ていました。冷凍ナイフに心当たりがない夏菜、さらに亮になにを作ったのかを聞きました。亮が作った料理は麻婆豆腐、ひき肉を使った料理です。恐怖心を抱いた夏菜は薬を買うと言い、逃げるように出ていきます。亮に倉庫の中を見られたと確信しつつ。

2人目の亮も殺す必要があると考えつつ、泣きながら走っていた夏菜は転倒してしまいます。そこへ声をかけてきたのは蒲田でした。夏菜は蒲田の前で思わず口を滑らせてしまいました。「私が夫の命を奪った殺人者」であると。

漫画「私の夫は冷凍庫に眠っている」の10話のあらすじネタバレを紹介します。蒲田に衝撃的な告白をした夏菜、蒲田はそんな彼女を家に連れていきました。蒲田の部屋にはたくさんの段ボールが、聞くと蒲田は間もなく小さな離島へ引っ越し別の仕事をすると言います。夏菜は思わず「自分も一緒についていきたい」と言ってしまいました。それに対して蒲田は本気だとは受け取りません。

また、夏菜が亮を殺したということも信じない蒲田。蒲田は夏菜と亮がただの夫婦喧嘩をしていると解釈していました。しかし夏菜は蒲田に自分の言葉に嘘がないことを告げます。そのただならぬ様子に蒲田も夏菜の言葉を聞くようになりました。夏菜は蒲田にどうして亮と知り合いなのかと聞くと、いつもコンビニ弁当を食べている蒲田に、亮が手作り弁当を差し入れてくれたことがきっかけだと話します。

そこで夏菜は亮が弁当の秘密を知っていると確信しました。蒲田も亮の被害者であると感じた夏菜は、すべてのことを洗いざらい蒲田に話しました。それは、亮を殺したにもかかわらず2人目の亮と同居生活しているということも。ですが、蒲田に亮の死体の肉を食べさせていることだけは伝えることができませんでした。蒲田は、とりあえずは夏菜の言葉を信じることにします。

蒲田は夏菜に「さぞかし今まで辛かったでしょう」と優しい声を掛けました。夏菜はこのとき、蒲田こそが運命の相手だったと感じます。蒲田と一緒に離島へ行く、そのために必要なものを取りに家へ帰りました。身支度をしていると「おかえり」という声、そこには怒っている亮がいました。亮は「どこに言っていたんだ？」と胸ぐらをつかんで言います。これはまるで1人目の悪魔の亮のようでした。

そして麻婆豆腐を食べなかった夏菜の前で、自らそれを食べ「冷凍庫の肉なんて入ってないのがこれで証明できたか？」と言います。これで亮が死体のことを知っていると確信した夏菜、この亮に対して「あなたは誰？」と問いかけます。果たしてこの亮は何者なのか、結末についてはのちの項で紹介します。

ここからは漫画・小説「私の夫は冷凍庫に眠っている」の登場キャラクターを紹介します。まず紹介するのは本作の主人公である夏菜です。夏菜は夫である亮を殺害して冷凍庫に隠しました。このことから本作の物語がはじまります。夏菜がそんな行動をした理由は、夫の亮のDVやモラハラなどで憎悪を抱え込んだせいです。亮との関係以外では普通の女性といった印象。

そんな夏菜ですが、亮を殺害するという行動をとったあとはまともとは思えない行動をとることが多くなります。この点についてはのちの項で詳しく紹介します。

続いて紹介する漫画・小説「私の夫は冷凍庫に眠っている」の登場キャラクターはデーモン亮です。デーモン亮は夏菜にDVやモラハラをしていたひどいキャラクターとして描かれています。夏菜が殺害するきっかけになったのは、このデーモン亮です。

続いて紹介する漫画・小説「私の夫は冷凍庫に眠っている」の登場キャラクターはミカエル亮です。ミカエル亮はデーモン亮とは違い、夏菜にとっては理想的な夫。優しくて気遣いができる、その名前のとおり天使のような存在でした。ミカエル亮とデーモン亮とはいったい何者なのか、そして本作の結末についてはのちの項で詳しく考察します。

続いて紹介する漫画・小説「私の夫は冷凍庫に眠っている」の登場キャラクターは孔雀です。孔雀は夏菜の家の近所に住む女性で、ミステリー作家です。その職業柄、人間観察力が高い可能性があるとされています。また、亮と肉体関係があったのではないかという疑惑があるキャラクターです。

続いて紹介する漫画・小説「私の夫は冷凍庫に眠っている」の登場キャラクターは蒲田です。夏菜とは婚活パーティーで出会った男性、そして亮の職場の同僚です。優しくて思いやりがあり、夏菜にとっては運命の相手と感じるほどでした。しかしその正体は、指名手配されている犯罪者です。

ここからはドラマ化もされた漫画・小説「私の夫は冷凍庫に眠っている」の見どころを紹介します。まずは夏菜の狂気です。夏菜は夫にDVされて思わず殺害してしまった普通の女性というキャラクターでした。殺人犯ですからその時点で問題はありますが、その後の行動がより狂気じみています。殺したはずなのに現れた亮に対して、亮の死体の肉を調理して食べさせようとします。

また、2人目の亮がや優しい態度をとり続けていたとしても、それでも2人目も殺害しようとずっと計画を続けるなど、狂気じみた行動が多くなります。

続いて紹介するドラマ化もされた漫画・小説「私の夫は冷凍庫に眠っている」の見どころは亮の正体です。本作のもっとも大きな謎が、殺したはずの亮がふたたび現れた点でした。結論を言うと、亮には双子の兄弟がいます。瓜二つのその兄弟は奏でした。そのため亮を殺してもそっくりの亮、つまり奏が夏菜の前に現れたというわけです。

亮と奏にはほかにも秘密があります。なんと亮には戸籍がありませんでした。その理由は、彼らの母親がDVに悩んでいて出生届を出していなかったのです。つまり、戸籍上存在しない亮と奏、そのため夏菜は戸籍上2人とは結婚していないことになっています。

続いて紹介するドラマ化もされた漫画・小説「私の夫は冷凍庫に眠っている」の見どころは謎や伏線です。ミステリーにおいて双子が犯人だったという結末は少なくありません。しかし本作はそれだけではない面白さがあります。本作のラストまでいっても、結局夏菜が殺害したのが亮だったのか奏だったのかは判明しません。またタイトルの「私の夫は冷凍庫に眠っている」にも伏線が張られていました。

それは、あくまでも「夫」が冷凍庫に眠っているという点です。戸籍がない亮と奏は2人とも夏菜の「夫」として生活をしていました。そのことが物語の最終段階で明かされて、伏線が回収されます。

ドラマ化もされていて漫画が人気の「私の夫は冷凍庫に眠っている」ですが、原作は小説です。小説投稿サイト「エブリスタ」に投稿されていて、作者は八月美咲さんです。八月美咲さんの小説はほかにも同サイトに投稿されています。また、小説と漫画版・ドラマ版で結末の描かれ方が違うことが特徴です。

ここからは小説・漫画・ドラマそれぞれの「私の夫は冷凍庫に眠っている」の最終回結末をネタバレ解説します。まずは原作小説版の結末ですが、夏菜と奏が新生活を送るためにアパートへ引っ越した場面で終了します。また、夏菜が双子を出産しています。謎が数多く残されたままの結末で、その結末は読者におまかせするというスタンスだったという感想が数多くあります。

続いて紹介するのは漫画版の結末です。漫画版は原作小説版より先まで描かれましたが、それでもすべての謎を結末で描いたわけではありません。双子を出産したところで結末を迎えた原作小説、漫画版ではその先が少し描かれました。双子を出産した夏菜は、奏に「本当はあなた誰なの？」と尋ねました。この回答がないまま場面が変わります。

場面が変わるとそこは夏菜の実家で、夏菜の母親が「引っ越したと思ったらすぐ戻って来ちゃって。まったく…」と告げます。つまり、夏菜は実家へと戻っていました。そこには奏の姿はありません。そして「双子は一緒じゃなきゃダメよね…」と意味深なセリフを残して結末となります。

最後にドラマ版の「私の夫は冷凍庫に眠っている」最終回結末を紹介します。ドラマ版は原作小説・漫画とは違い完全にオリジナルの結末が描かれました。ドラマでは生きているのは奏だとはっきりさせています。奏は最初は夏菜の財産目的で結婚生活を続けますが、次第に本当に好きになります。そしてもともと優しかったのは自分（奏）だと嘘をつきます。

夏菜は「私が幸せになるのなら奏でも亮でもどっちでもいいんだから…」と言い、奏が幸せにできなかったときは？と問いかけると、意味深に冷凍庫の方を向いて「そのときはあっちかな…」と告げて結末を迎えました。

「私の夫は冷凍庫に眠っている」の実写ドラマ化について紹介します。「私の夫は冷凍庫に眠っている」の実写ドラマは、2021年4月10日から5月15日までテレビ東京で放送されました。ドラマは全6話で原作とは違うオリジナルな結末が描かれました。

「私の夫は冷凍庫に眠っている」のドラマ版で主人公の夏菜役は本仮屋ユイカさんが演じました。ドラマ版で亮と奏の役を演じたのは 白洲迅さんです。ドラマ版オリジナルキャストの唐沢幸介（亮が勤務する不動産会社の上司）役は青柳翔さん、孔雀役は斉藤由貴さんが演じました。

「私の夫は冷凍庫に眠っている」の感想を紹介します。双子が生まれて幸せそうな最終回が描かれましたが、本当に幸せなのか？という感想があります。また、いろいろ深読みすると怖いという感想がありました。

「私の夫は冷凍庫に眠っている」の原作小説を読んだ方の感想のなかには、文章がわかりやすくてよかったという感想や、面白くて次が気になって一気に読んだという感想があります。また、コミックスみたいな感じにライトにサクサク読めるという感想もありました。

「私の夫は冷凍庫に眠っている」の原作小説が面白いという感想だけではなく、漫画版が面白いという感想や、ドラマ版が面白かったという感想がありました。

「私の夫は冷凍庫に眠っている」の感想として、最後までハラハラして気が抜けなかったという感想があります。

「私の夫は冷凍庫に眠っている」の漫画ネタバレや魅力、感想などを紹介しました。サスペンス的な内容とキャラクターの狂気、謎などが魅力の作品として人気があります。まだ読んでいない方はこの機会にチェックしてみてください。