【名探偵コナン 緋色の弾丸】クエンチを徹底解説！犯人のトリックが実際に起きたら？

『緋色の弾丸』は超人気キャラクターである赤井ファミリーが総出演したことでも話題になった大ヒット作品であり、壮大なスケールで描かれるトリックの数々が劇場版の中でも難解だったことでも知られています。劇中ではクエンチという聞きなれない言葉も登場していて、ネット上ではその用語も話題になっていますが、ここではまず『緋色の弾丸』の基本的な情報をまとめていきましょう。

『名探偵コナン 緋色の弾丸(めいたんていコナン ひいろのだんがん)』とは2021年4月16日公開のアニメ映画であり、劇場版『名探偵コナン』シリーズの24作目となっています。新型コロナウイルスの影響で2020年4月17日から1年間の延期が決まり、2021年4月16日の公開になったことも話題になりました。興行収入は76.5億円と大ヒットを記録していて、赤井ファミリーの大活躍が好評を博しました。

江戸川コナンと毛利小五郎、毛利蘭と少年探偵団たちは4年に1度開かれるスポーツの祭典「ワールド・スポーツ・ゲームス (WSG)」のスポンサーたちが参加するパーティーに園子の計らいで参加していました。しかし、そこで園子の父親が拉致されてしまい、その拉致事件が大きな陰謀へとつながっていきます。そしてコナンは「ワールド・スポーツ・ゲームス (WSG)」をめぐる15年に渡る因縁を知ることになります。

15年前にも「ワールド・スポーツ・ゲームス (WSG)」のスポンサーたちが拉致されてしまう事件があり、コナンはFBIの捜査官である赤井秀一と共に捜査に乗り出します。さらにイギリスの要人が参加するという事で世良真純とメアリーもひそかに捜査をしていました。そしてついにこれまで出会うことがなかった赤井ファミリーが邂逅することになるのでした。

ここでは『緋色の弾丸』のクエンチとは何なのかを見ていきましょう。今回の劇場版で初めて知った人も多い『クエンチ』という現象の仕組みや煙を徹底解説してほしいというファンも多く、クエンチを知ると作品をより楽しむことができます。かなり派手な演出で描かれたシーンとなっていて、この迫力に多くのファンが魅了されたクエンチとはどういった現象であるのかをネタバレ紹介してきます。

緋色の弾丸のクエンチのネタバレ考察①は『緋色の弾丸で起きた爆発はクエンチ』です。病院内で突如謎の爆発が起きて、院内が白い煙が充満してしまった現象の名前は「クエンチ(quench)」と称されています。MRIなどの磁気を利用したシステムにはこの「クエンチ(quench)」という現象が起こる危険性があります。「クエンチ(quench)」はコナンですらも知らなかった現象なので、この後、ネタバレありで詳しく見ていきます。

緋色の弾丸のクエンチのネタバレ考察②は『クエンチが起こった時の白い煙の名前』です。MRIのクエンチで発生した白い煙とは気化したヘリウムガスであったことが灰原の口から語られます。急激に冷やされた空気中の水蒸気であるため煙とは違います。この白い煙とは正確には霧です。煙やヘリウムガスであるというよりも超低温で発生するヘリウムガスが周囲の水分を気化させて、院内が真っ白になってしまったという事でした。

緋色の弾丸のクエンチのネタバレ考察③は『緋色の弾丸で犯人が起こしたクエンチやMRIの仕組み』です。MRIとは磁気共鳴画像診断装置であり、強い磁石と電波を使用することで体内の状態を画像としてとらえることができる医療機器です。これには冷却装置が必要不可欠であり、その際に使われるものが液体ヘリウムでこれこそがMRIの誤作動で起こる「クエンチ」を引き起こす原因になってしまっています。

緋色の弾丸のクエンチのネタバレ考察④は『緋色の弾丸でクエンチが起こったのに全員無事だった理由』です。ヘリウムガスが充満した部屋に数分でもいると死んでしまうことも少なくありませんが、クエンチが起こったのに全員無事だったことには理由があります。灰原が言っていた通り、犯人はMRI室に侵入して意図的にクエンチを誘発しましたが人を殺すつもりがなかったので、すぐにヘリウムガスを排出しています。

MRI室から配管を操作していて院内へとヘリウムガスが流れ込むようになっていました。そしてすぐに空気が入れ替わるように病院内の配管システムを操作していたために失神した程度で済んでいますが、本来であれば死んでしまう可能性がかなり高かったとされています。犯人の目的は酸欠状態を作り出して、目的の人物を拉致することであったためにこの程度の被害で済んでいました。

緋色の弾丸のクエンチのネタバレ考察⑤は『灰原がクエンチだと気づいた本当の理由』です。クエンチのシーンで灰原は白い煙が出ているだけで火事などではなく、クエンチだと言い当てていました。これにはネット上などである説が囁かれています。実は煙を吸った人たちの声が高くなっていたからなのではないかと言われています。緊張感がなくなるので描かなかっただけで、声が高くなってしまう可能性も高いとされています。

ここでは『緋色の弾丸』でクエンチのトリックで使われたヘリウムガスをネタバレ解説していきましょう。クエンチのトリックで使われたヘリウムガスについても気にしているファンが多くいて、病院にいる人が全員気絶してしまうほどの危険なガスであることにも驚きの声が上がりました。ヘリウムガスは多くの人が知っているガスですが、その危険性などはあまり知られていないので、そういったことをまとめていきます。

ヘリウムガスはパーティーグッズなどでおなじみの存在です。吸うと声が高音になるために子供にも人気のパーティーグッズです。ヘリウムガスは反応性が乏しいため、安定しているので着火したり、化学反応を起こしたりする危険性が極めて低いガスです。そのため液体窒素や飛行船など様々なことに使用されていて、一般の人が知らないところでヘリウムガスが使われていることも多くあります。

コナンたちがいた空港の病院ではMRIに細工をして、MRIがクエンチを起こすという事態になりました。病院にいたほとんどの人が気を失うなど死人こそ出なかったもののかなりの大惨事になっています。身体の検査に使うMRIの暴走で意識を失った理由は冷却のために使う大量のヘリウムガスが入っていて、そのガスが病院全体にいきわたっていたために意識を失ってしまいました。

人間は酸素を吸うことができないとほんの数秒で意識を失ってしまいます。今回のケースではヘリウムガスが充満し過ぎて、酸素が十分な量亡くなってしまったことで酸欠を起こして失神につながっています。それ以上酸欠の状態が続けば死に至ることも考えられますが、今回は犯人がすぐにヘリウムガスを院外へと出したために吸った人たちも失神程度で済みました。

ヘリウムガス自体は安全であることでも知られていますが、実はヘリウムガスでは死亡事故が過去に何件も発生しているので注意が必要です。パーティーグッズとして知られている声を変えるヘリウムガスのスプレー缶でも使い方を間違えると死亡事故につながることもあります。勢いよく吸い込んでしまい、肺に傷がついてしまうとそこから血液が流入し重大な事故につながってしまいます。

さらに危険なのが100％の濃度のヘリウムガスを誤って吸ってしまうという事です。通常はヘリウムガスのパーティーグッズには酸素が含まれていて酸欠にならないようになっています。100％の濃度のヘリウムガスを誤って吸ってしまうと一呼吸で失神してしまう他、重篤な場合には死に至る可能性もあるので、商品化されたもの以外では素人はヘリウムガスを吸うことは控えた方がいいとされています。

ここでは『緋色の弾丸』のクエンチが実際に起きたらどうなるのかや4DXの映画館ではどういった演出が行われたのかを見ていきましょう。『緋色の弾丸』のクエンチは実際に起きたらどうなってしまうのかは映画を見た人には注目されています。さらに様々な演出を行うことができる4DXの映画館ではクエンチの際にどういったことが行われたのかもまとめていきます。

クエンチを使った犯人のトリックが実際に起きたらどうなるかも見ていきましょう。クエンチが起きる場合は原因になっているのは老朽化したMRIの廃棄時や停電が突発的に起こった時などかなり特殊なケースが多くなっています。クエンチが起こると復旧作業にかなりの時間がかかることでも知られていて、人為的ミスにより発生してしまうと大きなインシデントとして報告されてしまいます。

ヘリウムの液量調整を失敗したことで人為的にクエンチを起こしてしまったケースではその復旧作業の大変さが際立っています。ヘリウムの再充填と超伝導状態に戻すための磁場調整にはかなりの手間がかかり、専門家も呼んでの調整になるために300万円以上もかかるケースもあります。このようにクエンチを使った犯人のトリックが実際に起きたら、その復旧にはかなりの手間と費用がかかることが分かります。

『名探偵コナン』の『緋色の弾丸』の公開時には4DXの映画館でも公開されていて、作品の展開に合わせて様々な演出が行われました。鑑賞したファンによるとクエンチのシーンでは実際に煙を出していたことでも話題になりました。実際に体験したファンには「大量の煙が楽しい！」や「クエンチを体験できた！」という声も多く挙がっていて、映画以上にアトラクションのような楽しさがあったと絶賛されています。

ここでは『名探偵コナン 緋色の弾丸』のクエンチに関するネット上の感想や評価などを見ていきましょう。『名探偵コナン 緋色の弾丸』のクエンチは今回の映画の見所の一つにもなっていて、クエンチを初めて知った人も多く、灰原の可愛いシーンとして注目されています。そのため『名探偵コナン 緋色の弾丸』のクエンチに関する感想や評価はネット上でも数多く集まっています。

壮大なスケールで描かれる『緋色の弾丸』の中でも、病院内で巻き起こるクエンチのシーンが好評を博しています。ネット上には『灰原のクエンチ連呼好きすぎる、コナン君との距離感がいいんよなこの映画』という声や『クエンチを知らないコナンにドヤ顔とか最高』という声、『緋色の弾丸見返してるけど、何でも知ってるコナンがクエンチのこと知らんと、哀ちゃんが、教えてるんなんか、最高』という声が挙がっています。

本作を見てクエンチを初めて知った人も多く、その怖さに戦慄したファンも数多くいました。その白い煙の恐ろしさは壮大なスケールで描かれていたので、ネット上には『クエンチも緋色の弾丸で初めて知ったけど実際に起こってるの見るとかなり怖いよね』という声や『クエンチって何怖い』という声、『「クエンチ」って現象はマジで緋色の弾丸で初めて知った。ヘリウム怖い』という声が挙がっています。

クエンチと灰原は最高の相性と絶賛されていて、灰原が『クエンチ』と口にするたびにファンはその可愛さに魅了されました。今回は灰原の登場シーンも多いために、ネット上には『1番好きなとこ 灰原哀「クエンチ」』という声や『緋色の弾丸でクエンチっていうたび灰原さん可愛い』という声、『緋色の弾丸アホみたいに見返してるけど、クエンチの解説してるとこの灰原ドチャクソ可愛いな』という声が挙がっています。

今回は『名探偵コナン』の劇場版『緋色の弾丸』のクエンチの仕組みや煙を徹底解説、クエンチのトリックで使われたヘリウムガスの解説、クエンチが実際に起きたらどうなるか、ネット上の感想や評価などをネタバレ紹介してきました。事件のカギにもなっているクエンチはファンにも気にされていました。今回紹介した『緋色の弾丸』のクエンチとは何なのかにも注目して、大ヒット作品『緋色の弾丸』をお楽しみください。