【不滅のあなたへ】意味不明で理解できない？難しいと感じる理由や感想を紹介

• 作者：大今良時
• 出版社：講談社
• 掲載誌：週刊少年マガジン
• レーベル：講談社コミックス
• 発刊期間：2016年11月9日～連載中（2022年9月現在）
• 巻数：17巻（2022年9月現在）
• アニメ放送期間：2021年4月12日～2021年8月30
• アニメ話数：全20話
• アニメ主題歌：宇多田ヒカル「PINK BLOOD」（OP）、浜渦正志「Mediator」（ED）

『不滅のあなたへ』は2016年から週刊少年マガジンにて連載中のファンタジー少年漫画です。作者はアニメ映画化もされた『聲の形』の作者・大今良時先生で、その深いドラマ性のあるストーリーが「面白い」と話題になり、2021年にはテレビアニメ化もされました。2022年秋には『不滅のあなたへ』のアニメ2期の放送も決まり、今後ますます人気となる漫画作品の1つとして注目されています。

"観察者"と呼ばれる者が地上に落とした球。始めは手のひらほどの小さな球体でしたが、球は外部からの刺激を受けることによって様々な物体へと変化していきます。そして球はいつしか人間の姿を手に入れ、行く当てもなく世界を放浪することとなります。"フシ"と名前を授かったその球は、様々な人と出会っては別れ、いくつもの時代を超え世界の姿をその目に焼き付けていきます。

『不滅のあなたへ』が「意味不明」「難しい」と評価されている理由1つ目。『不滅のあなたへ』の漫画を読んだ読者の間で「意味不明」と言われている理由の1つに、物語の主人公である"フシ"の正体がよくわからないというものがあがっています。

この『不滅のあなたへ』の主人公であるフシは、物語の始めの方で人間の姿を手に入れますが、その前は手のひらに収まるほどの大きさの"球"でした。『不滅のあなたへ』の物語の中で、この球がどんなものからできているのかといったことや、フシ以外にも球だった者がいるのかなど、球についての詳しい背景は描かれていません。

ただ、この球は『不滅のあなたへ』の語り部として登場する"観察者"という者が作り出し、また監視されているということのみが語られています。観察者はなぜフシを観察しているのか？その目的が明確に描かれていないため、なぜ主人公が旅をするのかといった前提情報に注目して作品を読む人からは戸惑いの声があがっています。

『不滅のあなたへ』が「意味不明」「難しい」と評価されている理由2つ目。『不滅のあなたへ』の登場キャラクターの1人に"黒いの"と呼ばれる人物がいます。この"黒いの"は、物語冒頭で、"フシ"と名付けられることになった球を地上に投げ入れた"観察者"と呼ばれる存在。

この"黒いの"または"観察者"と呼ばれる人物は、世界を保存することを目的として動いていることが分かっていますが、その"保存"がどういった状態を意味するのかなどは不明となっています。また、観察者はどこにでも自在に現れることができる存在で、フシたちが生きている世界との関係などについても気になっている読者が多いようです。

物語の中では「私たち」と語っているため、観察者は1人ではなく複数人いることも分かっています。なぜ"フシ"と名付けられた球を地上に放つことになったのか、『不滅のあなたへ』を語る際に重要となる謎の存在です。

『不滅のあなたへ』が「意味不明」「難しい」と評価されている理由3つ目。フシは放浪の旅をする中でいつしか"ノッカー"と呼ばれる化け物に追われることとなります。しかし、このノッカーもいったいなぜフシを付け狙うのか、またどこから来たのかということは一切不明となっています。

分かっているのは、フシと同じく他の生き物の形をコピーできること、そして人間たちに寄生できることです。ノッカーには目的があり、それは「全てのファイ（魂）を楽園に解放すること」とされています。ノッカーはファイを人間という苦痛を伴う器から解放し、"楽園"と呼ばれる場所に向かわせることが使命ですが、なぜそんな使命を持っているのかは現在も不明となっています。

『不滅のあなたへ』が「意味不明」「難しい」と評価されている理由4つ目。『不滅のあなたへ』が意味不明と言われる理由には、物語に登場する舞台が多いというものもあります。『不滅のあなたへ』はフシが旅をする先々で物語が一変し、前章とは登場人物や舞台となる場所ががらりと変わります。

そのため、『不滅のあなたへ』を見る頻度が週刊誌やアニメでたまに見ている程度だと、自分が見ていた時に活躍していたキャラクターがいなくなって、全く知らないキャラクターがメインの物語に変わっていたりすることも珍しくありません。そのため、話を飛び飛びで見ている読者・視聴者には内容が掴めず、「意味不明」と言われる原因となっています。

『不滅のあなたへ』が「意味不明」「難しい」と評価されている理由5つ目。『不滅のあなたへ』では各章で登場人物が一新し、それに伴って登場人物の人数も増えていきます。しかし、物語の中で過去の章で登場したキャラクターの話が持ち出されたり、フシが回想をしたりすることがあり、ずっと前の章で登場したキャラクターの話が突然出てくることがあります。

そのキャラクターがどの章の登場人物だったのか思い出せなかったり、自分が読み飛ばしていたり見ていない章の登場人物だったりすると、物語の流れがいまいち掴みにくいといった欠点が出てきます。基本的に各章の大筋はそれぞれの章で完結しますが、そういった場合には物語に登場するキャラクターが多いせいで物語を読んでいて混乱してしまうという人も少なくないようです。

『不滅のあなたへ』が「意味不明」「難しい」と評価されている理由6つ目。『不滅のあなたへ』ではフシが旅する場所によって話が一新しますが、時には時代が移り変わっていることもあります。すると、過去の登場人物が再登場した際に一気に老けていたり、いつの間にか死亡していたなんてことも起こり得ます。

そういった急激な時代の進行によって、物語の背景を捕らえるのが苦手な読者・視聴者からは「難しい」「意味不明」という感想があがっているようです。『不滅のあなたへ』の初代敵キャラとして登場したハヤセにおいては、ハヤセそっくりな子孫たちが何世代にも渡ってフシの前に現れるため、「なんでハヤセがまだ生きてるの？」と勘違いしてしまうこともあるようです。

『不滅のあなたへ』が「つまらない」「面白くない」と評価されている理由つ目。『不滅のあなたへ』では旅をしているフシの周りで様々な出会いと別れが繰り返されますが、その結末は大抵が各章で仲良くなった登場人物の死で締めくくられます。始めは仲間の死に、悲しみの涙や感動を見せていた読者・視聴者も、その繰り返しに飽きてしまい「つまらない」「面白くない」と感じてしまうようです。

『不滅のあなたへ』が「つまらない」「面白くない」と評価されている理由2つ目。『不滅のあなたへ』では多くのキャラクターが登場し、それぞれ魅力的な個性を持っています。その分、気に入ったキャラクターが死亡してしまった際のショックは大きいでしょう。『不滅のあなたへ』は感動ストーリーが多いため、死亡するメインキャラも多い作品。そのため、死亡エンドが苦手な読者からは微妙な反応が見られています。

また、『不滅のあなたへ』の主人公・フシは長い時を生きているため、物語の始めに登場したキャラクターは不慮の死を遂げていなくとも、必ず死亡の結末を辿ることになります。そのため、お気に入りのキャラが"過去の人物"となってしまったことに戸惑い「つまらない」「面白くない」と感じるファンもいるようでます。

『不滅のあなたへ』が「つまらない」「面白くない」と評価されている理由3つ目。こちらの理由はどの作品にも当てはまりますが、『不滅のあなたへ』の雰囲気が自分の趣味と合わなかったというものです。不滅のあなたへは「感動した」「面白い」という感想も多く上がっていますが、多くのキャラクターが死亡したり、死ぬことのないフシがひとりぼっちになってしまうシーンが何度もあります。

そのため、しんみりとした心を刺す雰囲気の作品となっており、日常系のほのぼのとした作品や、厚い友情とバトルが巻き起こるバトル漫画が好きな人からは「つまらない」「面白くない」と言われる理由となってしまっているようです。

『不滅のあなたへ』が「つまらない」「面白くない」と評価されている理由4つ目。上記でご紹介した『不滅のあなたへの漫画は意味不明？難しい理由は？』の項目でご紹介したように、『不滅のあなたへ』では難解と言われる設定がいくつかあります。

単行本で順番に読んでいる場合には分かりにくい場面などは少ない傾向にありますが、週刊誌やテレビアニメで見ている場合には話が一気に飛んでしまい、「物語の内容が全くわからなくなてしまった」ということも少なくないようです。そういった理由から「つまらない」「面白くない」と感じる人もいるようです。

『不滅のあなたへ』が「面白い」と言われている理由や感想1つ目。フシは始めただの丸い球として地上へ放たれます。その後いろいろな出会いと別れを経験し、その中で言葉を覚えたり、少しずつ人の心を覚えていきます。そんなフシの成長をゼロから少しずつ見る事ができる物語が面白いと感じるという感想が見られています。

『不滅のあなたへ』が「面白い」と言われている理由や感想2つ目。多くのメインキャラクターが死亡していく『不滅のあなたへ』。そんなストーリーを「つまらない」「面白くない」と感じる読者・視聴者も少なくありませんが、一方で「感動した」「泣ける」という感想も多くあがっています。

『不滅のあなたへ』が「面白い」と言われている理由や感想3つ目。主人公のフシは人間ではなく、どれだけ重傷を負っても死ぬことのない不死身の身体。そのため、敵と大胆な戦いができ、攻撃のレパートリーも豊富です。そういった部分が派手なバトルが好きな漫画・アニメファンからは面白いと評価される理由の1つとなっています。

『不滅のあなたへ』が「面白い」と言われている理由や感想4つ目。『不滅のあなたへ』が「面白い」という感想が多い理由は、ストーリーの展開の他に名言が多いということもあります。上記の名言のように、物語を見ている人の心に刺さる言葉が度々登場し、『不滅のあなたへ』の内容をあまり知らない人でも感動できる要素となっているようです。

第43回講談社漫画賞の少年部門を受賞した人気作の『不滅のあなたへ』。「面白い」と話題の作品となっていますが、物語が各章で別のストーリーになっていたり、"観察者"や"ノッカー"といった謎の多いキャラクターが登場することから「難しい」といった感想も度々見られています。

また、こちらの方のツイートでは13話が面白くないという感想があげられています。『不滅のあなたへ』では章が進むごとに内容が一新するため、前章の物語は面白かったけれど、次の章はつまらないというパターンもあるようです。

「つまらない」「面白くない」という感想もある一方で、「面白い」「最高」という声も多い『不滅のあなたへ』。現在は原作漫画の単行本コミックスの他に色々な動画配信サイトでアニメ1期も配信されているので、まだ見たことがないという人は漫画やアニメを手に取ってみてはいかがでしょうか？

以上、『不滅のあなたへ』が「意味不明」「難しい」と言われている理由をご紹介してきました。『不滅のあなたへ』は「面白い」という感想が多い作品となっていますが、主人公のフシや彼の生みの親である観察者などの登場人物の設定が分かりにくいといった部分や、物語が章で句切られていることで読み飛ばすと内容が分からなくなってしまう点などから「つまらない」「面白くない」といった声もあがっているようです。

しかし、NHK放送の感動アニメということで話題となり、2022年秋には続編のアニメ2期の放送も決定しているので、まだ見たことがないという人はこの機会に『不滅のあなたへ』の漫画やアニメを手にとってみてはいかがでしょうか？