【機動戦士ガンダム】ポケットの中の戦争の評価が高い理由は？あらすじや感想を調査

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』はファースト、Z、V、ターンA、オルフェンズ、逆襲のシャア、閃光のハサウェイなどといったガンダムシリーズのOVA作品です。ネット上ではガンダムシリーズを全くの未見でも面白いと言われており、ガンダムを見たことがない方におすすめされていました。そこで、ここからは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の魅力を紹介していきます。

• 作品タイトル：機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
• ジャンル：ロボットアニメ
• 原作：矢立肇、富野由悠季
• 監督：高山文彦
• アニメーション制作：日本サンライズ
• 発表期間：1989年3月23日～8月24日
• 話数：全6話

それではまず、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の作品情報からご覧ください。『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は1989年に発売された『ガンダムシリーズ』のOVA作品です。略称は「0080」「ポケ戦」。ガンダムシリーズのOVA作品は他にもありますが、本作はその中でも最初にOVA形式で発表された作品です。物語は全6話で構成され、発表期間は1989年3月23日から8月24日となっています。

ガンダムシリーズは主に演出家・原案提供者の富野由悠季が監督してきましたが、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は富野由悠季以外が監督した初の作品となっています。そして本作の監督は主にアニメ監督・映画監督・脚本・演出を手がけるアニメ制作者の高山文彦です。

ガンダムシリーズで泣けると名高いOVA作品『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』。さまざまな感情を駆り立て考えさせられる異色の名作です。では、本作の評価が高い理由や面白い理由は何なのか？そこで、ここからは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の評価が高い理由や面白い理由を3つ紹介していきます。

1つ目に紹介する『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の高評価・面白い理由は、世間一般でイメージされるガンダムとはかなり異なる残酷描写です。本作の大枠は戦争ドラマであり、戦争に翻弄される人々のミニマムな世界が描かれています。そのため、話の構成・流れが完璧で見るも無残な残酷描写が描かれており、作中では所々BGMがおかしかったり、人の死を軽く扱っているシーンがありました。

2つ目に紹介する『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の高評価・面白い理由は、最後のアレックスとの戦いです。本作といえば、メインキャラであるバーニィの死と、その後の「ジオン軍への告発を決めていたこと」、「ガンダムと戦って見たかったこと」などを語っているビデオレターです。おそらく、バー二ィは5話の時点で死を覚悟していたのでしょう。

なぜなら、たとえアレックスを破壊して命が助かったとしても、連邦から指名手配犯として追跡されてしまうと予想されるからです。またアレックスをコロニー内で爆発させてしまった場合、モビルスールの核爆発でコロニーが大破してしまう可能性もあります。だからこそ、アレックスの頭を破壊しつつ、大振で突進していったのではないでしょうか？

3つ目に紹介する『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の高評価・面白い理由は、モビルスーツがかっこいいということです。本作にはNt-1アレックスやジム・スナイパーⅡ、ハイゴッグなどかっこいいモビルスーツが多く登場しています。その中でも特にかっこいいのがケンプファーです。ガンダムシリーズをあまり見たことのない方にも好まれるモビルスーツとなっています。

ここまで『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』が高く評価される理由と面白い理由について、「残酷描写」「最後のアレックスとの戦い」「かっこいいモビルスーツ」といった要素をもとに解説してきました。ここからは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のあらすじをネタバレするので、先に取り上げた高評価・面白い理由を参考にしつつご覧ください。

初めにネタバレするのは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の第1話「戦場までは何マイル？」のあらすじです。1年戦争末期、ジオン軍のサイクロプス隊が連邦の北極基地を襲撃します。基地に新型モビルスーツが開発されたという情報をジオン軍が掴んだからです。しかし、シャトルで積み荷の運送を許してしまいます。そんな中、中立コロニーサイド6に住むアルフレッド・イズルハ(アル)はコンテナの写真を撮ります。

そしてその隣で、アルは軍人クリスティーナ・マッケンジー(クリス)と再会を果たしました。一方、ジオン軍がガンダムの場所をキャッチしていたため、バーナード・ワイズマン(バー二ィ)は軍の司令によって、ザク2改で偵察にやってきます。しかし、バーニィは連邦の抵抗にあって不時着しました。バー二ィはその墜落現場でアルと遭遇するのでした…

続いてネタバレするのは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の第2話「茶色の瞳に映るもの」のあらすじです。

アルと遭遇したバーニィは彼を警戒するも、アルがコロニー宇宙港で撮ったコンテナの写真とジオンのバッチを交換することにしました。一方、北極基地で襲撃に失敗したサイクロプス隊は、新型モビルスーツ・アレックスの奪取または破壊を命じられます。バーニィもサイクロプス隊に配属されたため、再びサイド6に潜入することになりました。そしてケンプファーを搬送するために密航します。

続いてネタバレするのは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の第3話「虹の果てには？」のあらすじです。バーニィは再び密航中にアルと遭遇しました。そしてサイクロプス隊と出会ったことにより、アルは盗聴器つきのバッジを手渡され警戒されてしまいます。その後、バーニィの役に立つべくアレックスの格納場所に向かうアル。アルと共に基地に潜入したバーニィはアルの兄と偽り、クリス宅で束の間の休日を過ごします。

続いてネタバレするのは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の第4話「河を渡って木立を抜けて」のあらすじです。サイクロプス隊は町中にケンプファーを放って陽動し、その混乱に乗じてアレックスの奪取または破壊を試みるという計画を実行しました。しかし、サイクロプス隊は連邦の圧倒的な警備を突破できず、アレックスの破壊を断念します。

一方、クリスはテストパイロットだったため、軍の司令によりアレックスに乗り込んでケンプファーを迎え撃つことになりました。ケンプファーに乗っていたベテランパイロットのミーシャは、アレックスの圧倒的なガトリングによる攻撃力と装甲の防御力によってあっけなく死んでしまいます。

続いてネタバレするのは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の第5話「嘘だといってよ、バーニィ」のあらすじです。バーニィは遂にサイクロプス隊唯一の生き残りになってしまいました。一方、ジオン軍はアレックスを破壊するべく、南極条約を破って核弾頭をサイド6に打ち込もうとします。その決行日は3日後のクリスマスの日です。

そこで、バーニィはアルに逃げるよう警告します。しかしアルは警告するバーニィをガンダムの前に逃げるのかと非難しました。その時のアルの言葉が空港で逃げようとするバーニィの行動を変えました。バーニィは空港で逃げようとした際にアルの言葉が忘れられず、サイド6に戻ることにしたのです。こうしてバーニィとアルはアレックスを破壊するため、中破したザクⅡ改を修理した上で作戦を練ることにします。

続いてネタバレするのは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の第6話「ポケットの中の戦争」のあらすじです。バーニィは修理したザクⅡ改単騎で、クリスが乗るアレックスと対峙しました。一方、アルは不運にも核を積んだジオンの戦艦が連邦に捕らえられたため、たとえバーニィが突撃してもそれが犬死になってしまうことを伝えようとしていました。

クリスはバーニィの作戦に困惑しますが、アレックスの圧倒的な火力によって戦闘を優位に進めていきます。そこで、バーニィはアレックスの頭部をヒートホークで両断しますが、アレックスのビームサーベルがバーニィのコックピットを貫いたことでザクⅡ改が大破してしまいます。

またアレックスもパーツが飛び散りました。最後に残ったバーニィの死体は確認できないほど惨い状態だった一方で、クリスは一命を取り留めます。クリスは自分が戦った相手が友人のバーニィであることを知らないまま地球に異動しました。アルは戦争は終わったものの、バーニィの死という大きな喪失感を感じ、涙が止まりませんでした。

戦争とは程通り「サイド6」で平穏な日常を過ごしていた主人公・アルが、ある日中立コロニー内でモビルスーツによる市街戦が起きた時から物語が本格的にスタートしていました。そしてアルがバーニィと出会ったことにより、二人の歯車が狂い始めます。では、ここからそれぞれのキャラの役割はどうなっているのか？という疑問について、キャラの成長に触れながら考察していきます。

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の主人公・アルは、元々モビルスーツやロボットが大好きな少年でした。では、そんなアルの物語における役割とは何か？というと、視聴者と同じ「観客」ということです。

ガンダムシリーズの派生作品である本作を視聴している方の多くは、おそらくガンダムファンであり、モビルスーツやロボット同士の戦争が好きな方が多いと考えられます。つまり、視聴者は好みが同じアルの視点で物語を見ることができるということです。物語としての戦争が好きだからこそ、それがアル＝視聴者という構図に繋がっていくのだと考えられます。

「観客」の役割を担っていると考えられるアルは、戦争の意味や意義、その全てを知っています。クリスは戦闘相手がバーニィだということを知らなかったため、バーニィの行動の意味が理解できていませんでした。

そしてバーニィもまた戦闘相手がクリスであることを知りません。当然、この戦争の意味を知ることになるのは視聴者とアルだけになります。その真相を語ったテープはアルのポケットの中に隠される、つまり本作のタイトル『ポケットの中の戦争』に繋がり、そのポケットは観客の心の中でもあるということです。

バーニィは「自首しようかと思ったけれど」の一連のところで目を逸らしているのですが、これについては彼の嘘を付く時に目を逸らす癖を考慮に入れると、彼は嘘というよりも真実を語っていないことが窺えます。

勇ましいことを言っているようですが、やはり怖いのでしょう。そしてそんな素振りを見せないようにしたことで、目を逸らす行動を取ったのだと考えられます。これまでのバーニィは見栄を張る時に嘘を付くことが多かったのですが、この時の嘘はアルを気遣うための嘘であるため、バーニィの成長を感じることができます。

テレビシリーズのガンダムと違って、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』はストーリーや描写の制約がないため、反戦テーマを盛り込めたヒューマンドラマを主体にしています。では、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するキャラは誰なのか？ここからは、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の登場キャラを一覧形式で紹介していきます。

1人目に紹介する『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のキャラは、本作の主人公アルフレッド・イズルハです。愛称はアル。11歳の小学5年生で、中立コロニー群サイド6のコロニー「リボー」に生まれ育っています。複雑な家庭環境と成績不振により鬱屈した日々を送っていたため、戦争が自分の生活を一変させてくれるのではという期待感を抱いていました。そんな時にバーニィと出会っています。

2人目に紹介する『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のキャラは、本作の副主人公バーナード・ワイズマンです。愛称はバーニィ。年齢は19歳です。ジオン公国軍突撃機動軍伍長であり、特殊部隊サイクロプス隊の隊員でもあります。グラナダ基地を拠点とする突撃機動軍第七師団隷下のMS部隊に配属された後の初戦でサイド6リボーコロニーに潜入し、乗っていたザクⅡ改が被弾してコロニー内の公園に墜落してしまっています。

3人目に紹介する『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のキャラは、サイクロプス隊隊長のハーディ・シュタイナーです。階級は大尉。年齢は44歳です。大物感すら漂わせるどっしりとした落ち着いた性格をしており、作中では任務を優先できるプロフェッショナルぶりが光っています。民間人のアルを上手く利用すべく、盗聴器を仕込んだ部隊章を贈った人物でもありました。

4人目に紹介する『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のキャラは、モビルスーツのコックピットにPLAYBOYなどのグラビア雑誌のピンナップを貼り付けているのが特徴のガブリエル・ラミレス・ガルシアです。愛称はガルシア。階級は軍曹です。第1話～第4話に登場しており、銃器やナイフ、爆弾の扱いに長けていたため、工作活動をメインに活躍していました。最後はガンダムNT-1を道連れにしようとして自爆します。

5人目に紹介する『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のキャラは、巨漢でいかついロシア系白人のミハイル・カミンスキーです。愛称はミーシャ。階級は中尉です。ベテランパイロットとして知られているため、猛者揃いのサイクロプス隊の中でケンプファーの操縦を任されていました。作中ではハイゴッグを操縦して連邦軍北極基地防衛隊のジム寒冷地仕様を多数撃破しています。

ここまで『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』について、評価が高い理由や面白い理由、あらすじネタバレ、キャラの役割や成長の考察、キャラ一覧といった情報をまとめてきましたが、ネット上では『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に関してどのような声があがっているのでしょうか？そこで、ここからは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に関するネット上の感想や評価を紹介していきます。

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の魅力に関する感想や評価があがっています。感想では「ガンダム知らなくても面白い」と言われており、その理由としてバーニィの男としての魅力やアルとバーニィの関係性などが挙げられています。感想で言われている通り魅力的な要素が多く面白いので、ガンダムシリーズをご覧になられていない方にもおすすめの作品だと言えるでしょう。

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の作品内容に関する感想や評価があがっています。どうやら、この方も前述の感想の方と同じように、ガンダムシリーズを見たことがない方でも面白いと思うに違いないと考えているようです。他の感想では初心者におすすめできるガンダムとして『ポケットの中の戦争』が挙がっているので、ガンダムシリーズを見たことがない方でも面白いと思う可能性が高いと言えます。

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の面白い理由に関する感想や評価があがっています。感想では「『ポケットの中の戦争』は短いからサクッと観れて面白い」と言われているのですが、この短いというのは本作の物語が全6話で構成されていることを言っているのでしょう。今までの感想ではガンダムシリーズ全く未見でも面白いという声があがっていましたが、やはりそれには話数が少ないということも関係してそうです。

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の魅力に関する感想や評価があがっています。どうやら、この方は本作の細かい描写や戦闘シーンに魅力を感じているようです。特に主人公・アルに注目されており、アルの「大人になるまでを色んな対比を持って描いていく作品」という要素が魅力的だと言われています。またキャラクターも魅力的過ぎるとのことなので、これを機にアルの成長やその他キャラクターに注目してみてください。

今回は『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のあらすじをネタバレしつつ、作品の面白い魅力や感想、評価を紹介してきました。ネット上では『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』について、バーニィの男としての魅力やアルとバーニィの関係性などが魅力的で、さらに物語が全6話で構成されていることから、ガンダムシリーズを見たことがない方でも面白い作品だという声が多くあがっています。

もしガンダムシリーズを見たことがない方は、これを機に当記事で紹介した「残酷描写」「最後のアレックスとの戦い」「かっこいいモビルスーツ」といった面白い理由を参考にしつつ、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』をご覧になってみてください。