【メイドインアビス】喫ミーティはミーティの複製？ベラフといる理由や復活について解説

『メイドインアビス』には、さまざまな可愛いキャラクターが登場します。中でも、ミーティのキャラクターは、子供や女性にも大人気です。本記事では、喫ミーティにスポットを当てて解説していきます。そもそも喫ミーティとは何であるのか、ベラフとの関係や復活した理由なども説明します。

『メイドインアビス』は、つくしあきひとが描いた冒険ファンタジーの物語です。2012年より「WEBコミックガンマ」で連載開始され、2022年7月現在も不定期ですが続いています。また、2017年には全13話で、テレビアニメ化されました。2022年7月6日には『メイドインアビス』の2期が、放送されています。

子供から大人まで楽しめる物語で、登場するキャラクターが可愛いことでも人気です。しかし、内容はキャラのイメージとは違い、グロテスクな部分もあることで知られています。

約1900年前、知り尽くされた世界に、最後の秘境といわれる巨大な縦穴「アビス」が発見されました。直径1000mもある大穴アビスの底に、何があるのか誰も知りません。不可思議な大穴に魅せられて、多くの探窟家たちがアビスに挑みます。ある日、探窟家の母を持つリコは、機械少年のレグと出会いました。リコとレグはそれぞれの夢を持ち、一度下りたら戻れない大穴アビスの冒険へ出発します。

『メイドインアビス』第11話に登場するミーティは、ナナチに保護されている「成れ果て」です。小動物が変形したような姿をしており、人格や知性を失っています。鳴き声を発することもあり、病床のリコにもよく懐いていました。元々ミーティは、ナナチと同じような境遇で、活発な赤毛の女の子でした。アビスの深層に向かう途中でナナチと出会い、閉鎖的な性格であるナナチの心を開いて親友になったのです。

しかし、上昇負荷の影響を受けて、2人は人間性を失ってしまいます。そして、「成れ果て」という異形の姿になりました。ある日、ミーティとナナチは、上層負荷実験の被験者にされようとします。ミーティはナナチの代わりに、自分だけがアビスの呪いを受けました。ミーティは死んで魂が巡り、再びナナチの元に返ることを希望します。しかし、不死性を得ているため死ぬことができずに、ボンドルドの生体実験に利用され続けます。

『メイドインアビス』の中には、「喫ミーティ」という言葉が出てきます。本来のミーティと何が違うのでしょうか？ここでは、ベラフとの関係や復活した理由など、喫ミーティについて、さらに深く掘り下げていきます。

喫ミーティは、本来のミーティではありません。ベラフの執着によって、魂ごと複製されたもう一体のことを、喫ミーティと呼んでいます。複製体のミーティは再生能力があるため、ベラフに吸われるように身を摂取されるシーンがあります。ベラフが壺に入っているミーティを吸う姿が、喫茶店でお茶をしているように見えることから、喫ミーティと名付けられたようです。ちなみに、壺に入っているミーティを、壺ミーティと呼んでいます。

また、喫ミーティは魂ごと複製されていますが、本来のミーティと同じ魂なのでしょうか？この件については、考察が2つにわかれます。1つはただの複製であるため、喫ミーティと本来のミーティの魂は、別物であるという説です。もう1つは、綿密な複製であるため、喫ミーティも本来のミーティも同じ魂だという説になります。作中では、喫ミーティの魂が本来のミーティであるのか、まだ明らかにはされていません。

ミーティは白笛のボンドルドによって、姿が変わってしまいます。その後、レグの火葬砲に焼かれて、ミーティは最期を迎えました。では、なぜ死んだはずのミーティが復活して、成れ果て村でベラフといたのでしょうか？

その理由は、ベラフがミーティを復活させたためです。ベラフが住んでいた成れ果て村は、肉のような見た目の不気味さが特徴です。それだけでなく、何か代償を払えば、願いを叶えてくれるという特徴もあります。以前、ベラフはミーティを見たときに大変気に入り、自分の所有物にしたがります。

しかし、ボンドルドはミーティを譲ってくれませんでした。ベラフは触手や体長の半分などを代償として、複製のミーティを作るように頼みます。つまり、死んだミーティそのものが復活したのではなく、複製のミーティとして復活したことになります。また、身体が消失しない不死身のミーティの体液を、時折ベラフは吸っている様子です。このことも、復活したミーティと一緒にいる理由でしょう。

以前は人間だったベラフは、非常に「眼」にこだわりを持っていました。ベラフは仲間のヴエコに「美しさは眼だ」と言ったり、「闇に眼を凝らすのだ」と言うシーンがあることからも、わかります。しかし、成れ果てになったとき、ベラフの眼は口へと変わってしまいました。こだわり続けた眼が、なぜ口になってしまったのか、疑問を持つ人も多いようです。考察によると、ベラフの持つ「欲」が深く関係していました。

アビスの世界では、人間の持つ欲が成れ果ての姿に関わるのです。ベラフは成れ果てになる前に、病気で苦しんでいました。病気を治すために、仲間のイルミューイの子どもとわかりつつ、その子を食べてしまいます。その後、子供を食べたことへの罪悪感に苛まれて、罪を罰してほしいと望みました。その結果、成れ果てになったのです。罰してほしいという「欲」が影響して、こだわっていた眼が口に変わった可能性が高いです。

ベラフは、すでに成れ果てになってから登場しています。ベラフがまだ人間だったときの性別は、どちらだったのでしょうか？ベラフの端正な顔立ちや長めの髪を見ると、女性ではないかと思う人もいるでしょう。しかし、ベラフが男性であることは、ほぼ間違いないです。

男性だと考えられる理由は、単純に身体的な特徴になります。しっかりとした体格と身に付けている服装からも、明らかに男性だとわかります。また、アニメでのベラフの声を聞いても、男性らしくカッコよいため、決め手となるでしょう。

成れ果て村のベラフは、仮面のような顔と竜の身体をしています。しかし、人間の頃のベラフは、成れ果てから想像つかない程イケメンであるという感想が多いです。また、ベラフの人間体も、成れ果て体も好きという声もありました。

人間の頃はさわやかなイケメンだったベラフは、成れ果てになると壺に入ったミーティを吸って、喫ミーティをしています。そのギャップに驚いて、余程の地獄があったことを想像できるという感想も、寄せられています。

『メイドインアビス』の最新話で、喫ミーティに関する悲しいシーンがありました。しかし、悲しいシーンでありながら、「喫ミーティ」という単語で思わず笑ってしまったという感想が上がっています。「ベラフにとってはいつもの喫ミーティ」というセリフが、パワーワード過ぎて頭から離れないという声も、多く寄せられていました。「壺ミーティ」と「喫ミーティ」は、読者にとって物語のパワーワードとなっているようです。

壺の中にミーティが入った「壺ミーティ」は、見た目も可愛らしくキャラクター的にも人気があります。しかし、喫ミーティはしないでほしいという感想もありました。壺ミーティの口から吸われる様子が、可哀そうだという声も多いです。おそらく、壺ミーティが可愛すぎて、口から吸われる姿を見ると切なくなるのでしょう。

『メイドインアビス』に登場するミーティは、人格や知性を失った成れ果てです。レグの火葬砲で焼かれてしまいましたが、ベラフによって復活しました。しかし、あくまでもミーティの複製で、ミーティそのものが生き返ったわけではありません。複製されたミテーィのことを、喫ミーティと呼んでいます。

ベラフが壺ミーティの体液を吸っている様子を、喫茶に例えて喫ミーティと名付けられたようです。作中で喫ミーティがベラフとどのように関わっていくのかも、見どころの一つであるため、ぜひ注目してみてください。