となりのトトロが伝えたいこととは何?あらすじやラスト・結末から物語の意味を考察

『となりのトトロ』が伝えたいこととは何?あらすじやラスト・結末から物語の意味を考察していきます。『となりのトトロ』と言えばもはや日本では知らない人がいないほどの人気を誇る『スタジオジブリ』の代表作の1つですが、この作品が伝えたいこととはいったい何だったのでしょうか?今回は『となりのトトロ』が視聴者に伝えたかったメッセージを考察し、作品の魅力を追求していきます。

となりのトトロが伝えたいこととは何?あらすじやラスト・結末から物語の意味を考察のイメージ

目次

  1. となりのトトロとは?
  2. となりのトトロが伝えたいこととは何?ラストの意味を考察
  3. となりのトトロのあらすじ結末をネタバレ
  4. となりのトトロの魅力や続編
  5. となりのトトロに関する感想や評価
  6. となりのトトロの伝えたいことまとめ

となりのトトロとは?

物語のラストや結末などで『となりのトトロ』が伝えたいことや意味を考察していく前に、『となりのトトロ』の作品概要を紹介していきます。もはや知らない人はいないほどの有名作品である『となりのトトロ』ですが、ここでもう一度概要についておさらいです。また、こちらも有名な『となりのトトロ』の主題歌もご紹介しますので、ぜひご覧になってみてください!

となりのトトロの概要

『となりのトトロ』は1988年に公開された『スタジオジブリ』のアニメ映画作品で、監督は宮崎駿が務めています。主人公である小学生のサツキと幼い少女のメイという2人の姉妹を主人公としており、不思議な生き物であるトトロとの交流を描いています。時代背景は昭和30年代前半とされていますが、宮崎駿は後に1953年を想定して制作したと述べていました。

となりのトトロの主題歌

『となりのトトロ』はオープニング曲として『さんぽ』、エンディング曲として『となりのトトロ』が使われています。2曲とも歌手の井上あずみが歌っており、彼女の代表ソングとしても有名です。『さんぽ』はアニメソングでありながらも同様として分類されることがあり、小学校低学年の音楽の教科書に掲載される事もあります。『となりのトトロ』はアップテンポな明るい曲調で、作詞を宮崎駿が担当しています。

となりのトトロ - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

となりのトトロが伝えたいこととは何?ラストの意味を考察

ここからはメインである『となりのトトロ』が伝えたいことやラスト・結末の意味を考察していきます。トトロという不思議な生き物に出会う素敵なファンタジー作品である『となりのトトロ』ですが、果たして伝えたいことやメッセージとはどんなものなのでしょうか?結末やラストのシーンを照らし合わせながら考察していきます。

となりのトトロの伝えたいことやメッセージ

『となりのトトロ』を制作するにあたって監督の宮崎駿は忘れていたものや気付かなかったものを今もあるのだと信じてというメッセージを企画書に書いたそうです。その事から『となりのトトロ』は忘れかけていた日本人の心を思い出させたいというメッセージが込められているのではないかと考察出来ます。森は昔から恐れられる事が多く、見たこともない生き物と遭遇できるのではないかという好奇心を掻き立てられます。

現代では過疎化が進み、『となりのトトロ』の時代よりも自然と共に過ごす機会が少なくなりましたが、サツキとメイが自然の中で遊んでいる姿を見る事によって、古き良き時代を思い出させてくれます。また、現代と昔の日本では家族や近所の人々との付き合い方も変わりました。サツキは入院中のお母さんに代わってしっかり者になろうと努力しており、メイはお母さんに会いに1人で病院まで歩いて行こうとしていました。

お父さんは子供達に対して非常に優しく、子供の目線でしっかり向き合ってくれています。ここまででも、現代の日本とは少し違う、古き良き時代の日本の家族の関わり方をメッセージとして伝えてくれていると感じさせられます。近所付き合いに関しては、現代では隣人とは話した事もないという事も増えてきましたが、『となりのトトロ』では隣に住むおばあちゃんと家族ぐるみの付き合いをしています。

また、メイが行方不明になった時には村の人々総出で捜索にあたっており、人間の温かみを感じさせてくれました。『となりのトトロ』が伝えたいメッセージとは、これらのように現代ではなかなか見られなくなった人々との関係や自然との関わりを大人に教えてくれているのではないかと考察出来ます。子供が観ると、トトロという謎の生き物に好奇心を掻き立てられ、ネコバスに乗ってみたいなどの夢も広がります。

となりのトトロのラストの意味

『となりのトトロ』のラストでは母親の具合が悪くなった事で心配したメイが病院まで1人で行こうとします。サツキも母親の事を心配して泣いてしまうシーンもありましたが、メイが迷子になった事で誰よりも奮闘していました。『となりのトトロ』のラストとは無邪気で明るい普通の少女であったサツキの成長を描いていると考察出来ます。お姉さんとして強く成長したサツキは、泥だらけになりながらもトトロと共にメイを探し出しました。

そしてラストのもう1つの内容は容態の悪くなった母親の状態を確認するというものでしたが、成長したサツキとメイがネコバスに乗って母親のところまで行き、無事を確認出来ていました。これらが『となりのトトロ』のラストの意味となり、サツキの成長と、メイを捜索する村の人々の温かさ、家族愛などをメッセージとして感じる事が出来ます。

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となりのトトロのあらすじ結末をネタバレ

『となりのトトロ』のラストの意味やメッセージを考察してきましたが、ここからは物語のあらすじを結末までネタバレしていきます。『スタジオジブリ』作品の代表作の1つであり、大人気の『となりのトトロ』ですが、見たことがある方もそうでない方も楽しめる内容となっております。『となりのトトロ』は不思議な生き物であるトトロと出会うファンタジーでありながら穏やかさも感じさせてくれ、結末では涙も誘う感動作です。

あらすじネタバレ①メイたちのお引っ越し

昭和30年代前半の夏、サツキとメイの姉妹はお父さんと共に母が療養している病院の近くに引っ越してきました。引っ越し先の新しい家はボロボロでしたが広い家で、サツキとメイは探検してみる事にします。すると、小さな黒いピンポン玉サイズのおばけを大量に目撃します。お父さん曰くそれは『マックロクロスケ』で、隣のおばあちゃん曰く『ススアタリ』という事で、子供にしか見えないという事でした。

おばあちゃんによるとススアタリは人の住んでいない家に住み着き、人が住み始めるといつのまにかいなくなってしまうという事を教えてくれました。それを聞いて驚くサツキでしたが、好奇心旺盛なメイはおばけがいなくなってしまう事にがっかりしてしまいます。その後、サツキとメイはお父さんと一緒にお母さんのお見舞いに行き、家がお化け屋敷だと伝えると、お母さんもお化けに会いたいと喜んでいました。

あらすじネタバレ②トトロとの出会い

引っ越して間もないある日、メイが庭で1人で遊んでいると、不思議な生き物を見かけたため走って追いかけてみます。そして森の中まで入っていったメイが見たものは大きくて見た事も無い不思議な生き物でした。メイが名前を尋ねてみると、返してきた鳴き声が『トトロ』と聞こえたため、メイはその生き物をトトロと呼ぶ事にします。その後、いつの間にか眠っていたメイはサツキとお父さんにもトトロを見せようとしました。

しかし、どこを探してもトトロは見当たりません。お父さんとサツキは笑い出しますが、メイは必死にトトロを見た事を伝えます。お父さんはトトロの存在を疑っていない事をメイに伝えると、メイが見たのは森の主であろうという事を述べました。そして家族3人で森の中を参拝し、くすのきの大木に挨拶を済ませると、みんなで家まで走って競争するのでした。

あらすじネタバレ③大雨

梅雨の日の夜、サツキとメイはバス停で傘を持ちながらお父さんの帰りをまっていました。メイは眠くなってしまった為、サツキの背中で寝てしまいますが、その直後に2人のとなりに大きな葉っぱを傘代わりにしたトトロが現れます。葉っぱでは雨をしのぎ切れていないトトロに対してサツキはお父さんの傘を渡します。すると、トトロは雨が傘にあたる音を気に入って大はしゃぎしました。

トトロは傘のお礼に木の実が入った袋をサツキに手渡し、ネコバスに乗って去っていきました。サツキとメイは家の庭にトトロから貰った木の実を植えますが日にちが経ってもなかなか芽が出てきません。そんなある日サツキとメイは夜中に目を覚まし、庭にいるトトロを目撃した事でパジャマのまま外へ出ました。サツキとメイはトトロと共に小さなコマで空を飛びながら楽しく遊びます。そして次の日の朝、木の実の芽が出ていたのでした。

あらすじネタバレ④迷子のメイ

トトロと出会ってから数か月後、サツキとメイはおばあちゃんと一緒にトウモロコシの収穫をしていました。そこにカンタがやってきて、病院から電報が届いた事をサツキに伝えてきます。その内容とはお母さんが体調を崩してしまったので、退院が予定よりも遅れるというものでした。サツキがその事をメイに伝えると、メイは駄々をこね始めてしまい、最後には喧嘩にまで発展してしまいます。

しかし、サツキもお母さんの事が心配で、ついにはおばあちゃんの前で泣いてしまいます。サツキとおばあちゃんの話を聞いていたメイはトウモロコシを持ってお母さんのいる病院に1人で向かってしまうのでした。そしてメイがいない事に気が付いたサツキはメイを探しに出て、ついには村人総出でメイの捜索にあたる事になります。しかし、一向にメイが見つからなかった事で、サツキはトトロに頼む事にするのでした。

あらすじネタバレ⑤おかあさんへ

トトロはサツキが泣いているのを見ると事情を分かってくれ、ネコバスを呼んでくれます。ネコバスはサツキを乗せて空を走りながら、ついに1人で泣いているメイを見つけました。サツキはメイを抱きしめると、病院に行ってお母さんにトウモロコシを届けようとしていた事を知ります。ネコバスはサツキとメイを病院まで送っていきました。そして病院ではお父さんとお母さんが楽しそうに話しています。

お母さんは娘2人の気配を感じた事で窓の外を見ると、そこには『おかあさんへ』と書かれたトウモロコシが置いてありました。サツキとメイは再びネコバスに乗って笑顔で帰り、途中でカンタとおばあちゃんと合流して仲良く家路へと着きました。以上が結末までネタバレした『となりのトトロ』のあらすじになります。

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となりのトトロの魅力や続編

となりのトトロの魅力

『となりのトトロ』は昭和30年代前半を時代背景としており、多くの自然を目の当たりにする事が出来ます。実際にその時代を過ごした方はもちろんですが、現代人にもどこか懐かしさを感じさせてくれます。長年『となりのトトロ』が日本で愛されている理由は、子供時代の事を思い出させてくれる哀愁漂う多くの描写であると考察出来ます。

基本的にはほのぼのとした作品ではありますが、結末ではメイとサツキが再開する感動的なシーンもあり、何度見ても飽きない構成となっています。子供の頃に見た視聴者が多いことからサツキとメイに感情移入もしやすく、長年見続けられる大きな理由の1つともなっています。

となりのトトロには続編がある?

『となりのトトロ』のは続編が存在しています。それは『めいとこねこバス』というタイトルの短編作品で、本編のスピンオフとなっています。DVDなどのソフト化はされておらず、『三鷹の森ジブリ美術館』のみで上映されているという事です。脚本と監督はもちろん宮崎駿が務めており、音楽は久石譲、上映時間は14分となっています。物語はメイと小さなネコバスが友達になり、一緒に森へ行くというものです。

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となりのトトロに関する感想や評価

『となりのトトロ』には子供に外で遊んでほしいというメッセージが込められているというファンの考察があります。様々な意味を込めたメッセージが含まれていると考えられる『となりのトトロ』ですが、現代では外で遊ぶ子供は昭和の時代に比べて極端に少なくなった事から、宮崎駿が作品に込めた意味を感じさせてくれます。長年愛され続けている『となりのトトロ』を見る事で、外で遊ぶ事の楽しさを思い出させてくれるでしょう。

『スタジオジブリ』作品の中で『となりのトトロ』が一番好きというファンの感想があります。大ヒット作を連発している『スタジオジブリ』ですが、トトロの可愛さやほのぼのとしたストーリーなどの多くの魅力から『となりのトトロ』が一番好きだというファンは少なくありません。さらに、感動的な結末はこれ以上ないほどのハッピーエンドで、結末まで見た人を幸せな気持ちにさせてくれます。

ネコバスに乗ってみたいというファンの感想は非常に多くあります。サツキとメイがネコバスに乗っているシーンは『となりのトトロ』の中でも見どころで、椅子も壁もフカフカしていて気持ち良さそうです。さらにネコバスの可愛さも相まって、実際にネコバスに乗って空を走り抜けられたらどれだけ楽しいかというファンは多くいます。さらに、ラストシーンでサツキに抱きつかれて照れているネコバスも非常にかわいい事から人気です。

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となりのトトロの伝えたいことまとめ

『となりのトトロ』が伝えたいことや深い意味の込められたメッセージなどを考察してきましたが、日本人の忘れそうになっている心を取り戻してくれるような大切なものを教えてくれている事が分かりました。メッセージの意味の考察は様々なものがあり、今回紹介したもの以外にもきっとあるはずです。今回の記事を読んだ後にもう一度、『となりのトトロ』を観てみるというのはいかがでしょうか?

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