【平家物語】アニメの平資盛のキャラ情報と史実について解説！声優キャストは岡本信彦

• 原作：古川日出男訳『平家物語』
• 監督：山田尚子
• シリーズ構成・脚本：吉田玲子
• キャラクターデザイン：高野文子（原案）、小島崇史
• アニメーション制作：サイエンスSARU
• 放送局：フジテレビほか
• 放送期間：2022年1月13日～3月24日
• 話数：全11巻

アニメ『平家物語』は史実の鎌倉時代に描かれた軍記物語『平家物語』を原作としたオリジナルテレビアニメ。琵琶法師の少女・びわを語り部として史実の『平家物語』をアニメ化した作品です。アニメーション監督・山田尚子監督が手綱を握り、アニメーション制作会社・サイエンスSARUが制作を担当しました。

アニメの放送はフジテレビの深夜に放送されている"海外のアニメファンにも愛される作品を輩出するアニメ枠"として設けられた"+Ultra"にて公開されました。+Ultraでの『平家物語』の前作品は『マブラヴ オルタネイティヴ』、後作品は『エスタブライフ グレイトエスケープ』となっています。

アニメ『平家物語』ではびわの役に声優・悠木碧さんが抜擢されているほか、平資盛役に岡本信彦さん、平重盛役に櫻井孝宏さんがキャスティングされるなど、豪華な声優陣が揃っています。主人公の少女・びわはアニメオリジナルキャラクターでアニメ『平家物語』の語り部を務めていますが、物語中にも主人公として登場し、平家の行く末を見守る役割を担っています。

盲目の琵琶法師の父を持つ少女・びわは、ある日平家の武士によって父親を目の前で切り殺されてしまいます。未来を見ることができる右目を持っているびわは、隠れていた屋敷に訪れた男・平重盛に平家の行く末を予言します。彼女の不思議な忠告を聞いた平重盛もまた亡者の姿が見える不思議な能力の持ち主でした。人智を超えた力を持つびわとの出会いに思うところがあった平重盛は、身寄りの無い彼女を自宅に招き入れることにします。

こちらの項目ではアニメ『平家物語』に登場したキャラクター・平資盛（たいらのすけもり）についてご紹介します。平資盛（たいらのすけもり）は史実の『平家物語』にも登場するキャラクターで、史実でも存在した人物として語り継がれています。アニメでの平資盛（たいらのすけもり）は、びわを保護した男・平重盛の次男として登場し、びわの良き兄弟として共に暮らします。

登場初期の平資盛（たいらのすけもり）は口が悪く自己主張の強いいじめっ子のような立ち振る舞いを見せますが、時には他人に対する思いやりを見せたり、少年期には恋い慕う相手に素直になれなかったりといった年齢相応の可愛い一面も描かれています。成長し武将となった後には、交渉役を務めたり後白河法皇に嘆願書を出すなど自ら場を乗り越えていく姿も見せました。

平清盛が死去した際には、今後の平家が苦しい道を歩んでいくことを察し、居候であるびわに重荷を背負わせないようにと平家から追い出します。その姿はびわと始めて出会ったときのような横暴に写りますが、これまで一緒に暮らしてきたびわはその言葉が平資盛（たいらのすけもり）の優しさだと理解し、平資盛（たいらのすけもり）の言うとおり平家から立ち去るのでした。

史実に残されている『平家物語』の内容では、平資盛（たいらのすけもり）は平家が滅びることとなった壇ノ浦の戦いで死亡したとされていますが、アニメ『平家物語』の平資盛（たいらのすけもり）は、壇ノ浦の戦いの後、南方の土地で暮らしている様子が描かれています。

平資盛（たいらのすけもり）は史実として残されている軍記物語『平家物語』にも登場する人物です。その史実での平資盛（たいらのすけもり）の出生もアニメ『平家物語』と同じく、平家の棟梁である平清盛の嫡男・平重盛の次男として描かれています。アニメ『平家物語』では粗暴な姿も見せた平資盛（たいらのすけもり）ですが、史実では平家の武将として名前が残っているほか、和歌にも優れた人物として周知されていました。

その実力は『新勅選和歌集』や『風雅和歌集』といった和歌集にも作品が残っている程です。しかしアニメ『平家物語』と同じように史実の平資盛（たいらのすけもり）にも頑固な一面もあったようで、摂政の松殿基房の牛車とすれ違った際に、目上の者に対してすべき牛車から降りて挨拶を交わすことをせず事件になったこともあるようです。

この事件は後に「殿下乗合事件」として名前が残されており、松殿基房の家来と乱闘が起こった末、平資盛（たいらのすけもり）が逃げ去ったと記されています。アニメ『平家物語』では平徳子の侍女に恋心を寄せている様子が描かれていましたが、史実の『平家物語』でも平徳子に仕える歌人・建礼門院右京大夫と恋仲にあったことが判明しています。

そして平資盛（たいらのすけもり）の史実での最後はというと、壇ノ浦の戦いで平家が敗北した際に仲間たちと共に入水自殺を図り死亡したとされています。アニメ『平家物語』での最後は生き残り細々と暮らしている姿が描かれているため、アニメと史実で違う要素の1つとなっています。

• 愛称：のぶくん、ぴこりん、しこりん
• 誕生日：1986年10月24日
• 血液型：B型
• 身長：168センチ
• 出身地：東京都
• 事務所：ラクーンドッグ

アニメ『平家物語』で平資盛（たいらのすけもり）の声優を務めたのは『とある魔術の禁書目録』の一方通行、『鬼滅の刃』の不死川玄弥なども演じたことのある声優・岡本信彦さんです。岡本信彦さんは低めのハスキーボイスが特徴的な声優で、アニメ『平家物語』の平資盛（たいらのすけもり）のような粗暴な部分のあるキャラクターを演じることも多い声優のひとり。

プライベートでは自他共に"ドM"を称しており、同じく声優の阪口大助さんからは「極上のM」と絶賛されています。他にも中二病発言や声優仲間とのじゃれ合いでセクハラ発言をしたりといった延長で弄られることも多く、ユーモアのある声優としてもファンから人気を集めています。

また声優の中でも屈指のポケモン好きとしても有名で、ポケモンの能力値や努力値の計算を自分でしたり、色違いを出すために国際孵化をするといったガチ勢としても名前が通っています。そのポケモン愛が実り、2014年に開催されたジャンプフェスタではポケモンの公式運営から声が掛かり、ポケモンのイベントに参加したりアニメのセミレギュラー声優としてキャスティングされるようになりました。

アニメ『平家物語』で平資盛（たいらのすけもり）の声を演じた声優・岡本信彦さんが声優という職業に興味を持ったのは『SLAM DUNK』や『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』などのアニメが好きだったことや、母親が朗読ボランティアをしていたりといったことがきっかけだったそうです。

大学に入学する以前にはプロ・フィット声優養成所に入所し、プロ・フィット所属の声優としてデビューを果たしました。その後、第3回声優アワードで新人男優賞、第5回声優アワードで助演男優賞を受賞する快挙を果たし、2012年からは歌手活動も開始されています。

2021年に岡本信彦さんが所属されていたプロ・フィットがプロダクション業務を閉鎖すると発表した際には、自ら声優事務所・ラクーンドッグを立ち上げプロ・フィットに所属していた新人声優を受け入れました。また声優になる前にはプロ棋士を目指していた時期もあり、その実力はハンデをつけながらも橋本崇載八段に勝利するほどの腕前を持っています。

• 一方通行（とある魔術の禁書目録）
• 不死川玄弥（鬼滅の刃）
• グラジオ（ポケットモンスター サン&ムーン）
• 嵐山准（ワールドトリガー）
• 赤羽業（暗殺教室）
• 西谷夕（ハイキュー‼）
• 奥村燐（青の祓魔師）
• 柴田勝家（戦国BASARA4）
• 膝丸（刀剣乱舞）
• フロイド・リーチ（ツイステッドワンダーランド）

アニメ『平家物語』で主人公・びわが居候することになった家の次男坊・平資盛（たいらのすけもり）。始めはびわにそっけない態度の平資盛（たいらのすけもり）ですが、次第に内に秘めた優しさや信念が見え隠れします。ファンからは、そんな平資盛（たいらのすけもり）の人柄が滲み出るアニメOPがよかったという声があがっています。

アニメの中では平家の登場人物の1人として扱われていた平資盛（たいらのすけもり）。しかし作家・大原富枝先生の小説『建礼門院右京大夫』では平資盛（たいらのすけもり）と、彼が恋い慕う伊子が中心となった物語が描かれています。アニメ『平家物語』で平資盛（たいらのすけもり）のキャラが気に入ったという人はこちらの作品も手に取ってみてはいかがでしょうか？

またこちらの方は平資盛（たいらのすけもり）とびわが可愛いという感想をあげられています。始めは不仲にも見えた平資盛（たいらのすけもり）とびわですが、共に生活し育って行く中で兄弟同然となった2人。そんな2人の関係や掛け合いが可愛いと評判です。

以上、アニメ『平家物語』に登場する平資盛（たいらのすけもり）についてご紹介してきました。平資盛（たいらのすけもり）は平家の頭領・平清盛の嫡男である平重盛の次男で、粗暴なところがありつつも相手を思いやる心を持つ人物です。史実では壇ノ浦の戦いで入水自殺を図りますが、アニメではその後も細々と暮らしている様子が描かれました。

声優は『とある魔術の禁書目録』の一方通行、『鬼滅の刃』の不死川玄弥などを演じた岡本信彦さんが担当しています。またファンからは見栄っ張りな性格やびわとの不器用なやりとりが可愛いと好評となっています。平資盛（たいらのすけもり）はアニメの原作となった軍記物語『平家物語』にも登場しており、小説『建礼門院右京大夫』でも登場しているので、もっと活躍を見たいという人はそちらも読んで見てはいかがでしょうか？