【無能の鷹】ネタバレあらすじと漫画の魅力を紹介！読者の感想や面白い見どころは？

漫画「無能の鷹」は、能ある鷹のことわざを逆転させたような斬新な設定や、気持ちを前向きにしてくれるストーリーが話題を呼ぶ、お仕事コメディ漫画です。以下では、コンサルタント会社に就職した同期コンビの活躍を描いた漫画「無能の鷹」のあらすじネタバレや、作品の面白い魅力や見どころ、感想や評価などを、ネタバレ紹介します。

漫画「無能の鷹」は、講談社刊行の「Kiss」にて2019年から連載されている作品です。物語は、コンサルタント会社に就職した同期2人、有能でありながら無能にみえてしまう主人公と、有能な外見でありながら仕事ができない同期女性による商談シーンを主軸に描いています。

漫画「無能の鷹」の作者・はんざき朝未先生のプロフィール等は、公式サイトでも非公表となっています。一方、斬新な発想や、前向きなストーリーが話題を呼んだ代表作「無能の鷹」は、「このマンガが凄い！2021」のオンナ編・11位に選ばれ、ドラマを期待する声が相次いでいます。

「無能の鷹」と言えば、無能に見られがちな有能な主人公と、デキる女と勘違いされがちな無能な女性社員の同期コンビの商談シーンが見どころであり、読み手を前向きな気持ちにする魅力に富んでいます。以下では、「無能の鷹」の漫画あらすじネタバレを紹介します。

就職活動中の鶸田は、仕事の能力は高い一方で、気弱な性格が災いして大手企業の面接を次々と落とされていました。その日は、あるコンサルタント会社の最終面接を受けており、もう後がないと精神的に追い込まれる中、同じく最終面接を受ける鷹野ツメ子の姿が目に留まります。スーツを着馴れているようなスマートな出で立ちや、理知的なオーラを放つ鷹野ツメ子の姿は、鶸田にデキる女の印象を植え付けます。

最終選考の結果、鶸田と鷹野は採用が決定し、コンサル会社の営業部に配属されます。入社から1年後、2人は営業部で思うような結果が残せず、鷹野に至ってはクビ寸前とも噂される、会社のお荷物となっていました。提案内容を見込まれ、営業マンとなった鶸田は、元来のプレッシャーの弱さが外回りにも影響し、お客様に値踏みをされてしまい、営業が上手くいきませんでした。

一方、鷹野の方は、パソコンが使えないばかりか、漢字が読めない・言葉を知らない、仕事も覚えられないなどの問題が次々と浮上し、単純作業しか任せられない社内ニートとなっていました。営業部で結果を出さなければ、部署替えをさせられると焦る鶸田をよそに、鷹野は自身の会社での立ち位置など全く気にしておらず、クビ寸前と噂されながらも、それらを気にすることもありませんでした。

しかし、鷹野には、相手が思わず聞き入ってしまう不思議な魅力があり、それらに目をつけた鶸田は、鷹野とぺアを組めば営業が上手くいくのではと考え、後日、鷹野と共に外回りに出向きます。いつものように緊張を隠せない鶸田でしたが、ここで鷹野の魅力が発揮されたことで、鶸田・鷹野ペアは契約を取ることに成功します。

お互いの欠点を補い合うことで、仕事をできるように変えた鶸田・鷹野は、その後もペアを組んで営業回りをすることになりました。今回のお客さんは、事前の打ち合わせにいなかった男性で、見た目から恐そうな印象を与える剛院を前に売り込みが上手くいくのか、鶸田は心配し始めます。一方、鷹野は相手が強面だろうと気にすることなく、変わらず有能風オーラをまとっていました。

緊張感漂う中、鶸田の売り込みが始まるも、鷹野の突拍子のない発言に、鶸田は冷や汗をかきます。しかし、剛院から見た鷹野の印象は、文字通りできる女であり、鶸田の隣に座っているだけでも、仕事を部下に任せ、自身は見守る立場に徹するできる上司に見えていました。当初は、難しいと思われた剛院への営業も、鷹野に対する思わぬ勘違いを経て、契約につながりました。

仕事の外注を任された鶸田・鷹野ぺアは、部下に無茶ぶりを要求する鬼頭社長との取引に向かいます。モノ作りから経営者に上り詰めた経歴から、コンサル会社の社員に対しても、自分では何も作れないのに口先ばかりだと、やや見下した印象を持っており、鶸田・鷹野との打ち合わせにも、いかにも場違いなラフな格好で挑みます。

しかし、英語が全く話せないが、発音だけはネイティブ並みに上手い鷹野の声を聞いたことで、鬼頭社長は、鷹野のことを海外経験者だと思い込みます。そして、打ち合わせが始まると、発音のきれいな鷹野の前で、自分のビジネス英語を披露することを恥ずかしく思い、鬼頭社長は日本語を使い始めます。そこで、鷹野の威圧的に見える態度で、英語で続けるように要求します。

鷹野の無茶ぶりに冷や汗をかく鶸田の元へ、会社から電話がかかり、今打ち合わせをしている外注先に引き受けてもらうようにとの指示を受けます。その頃、鬼頭社長は、鷹野の巧みな話術に翻弄され、彼女を有能な営業マンだと勘違いし、圧倒されていました。しかし、鶸田による交渉が始まると、鷹野の威圧的な態度は、鶸田を立てるために、あえて悪役を買ってでたと解釈し、隣で見守る鷹野の姿に関心します。

そして、鬼頭社長との取引は見事成立し、鷹野から様々な影響を受けた鬼頭社長は、社会の荒波にもまれて疑心暗鬼になっていた自分の姿を振り返ると同時に、社員を大事にする会社の良さに気が付き、仕事に対しても前向きな感情が芽生えてきました。

鷹野のおかげで鶸田の営業実績が積み重なる一方、鷹野に関しては相変わらず進歩が見えず、彼女の指導係を担う鳩山は、頭を抱えていました。鳩山自身も何とかしなければと、部下の育成に関する本を読み漁り、部下を褒めてのばす指導方法を実践します。しかし、すでに怒られることに馴れているような鷹野には効果がなく、例え鷹野にパワハラとも捉えかねない暴言を浴びせても、上手くスルーされてしまうのが目に見えていました。

また、鷹野の方も、一向に仕事を覚えることができず、かといって自分から努力しようとする気力もなく、温室育ちの鳩山の悩みは深まるばかりでした。そんな中、鷹野の指導をすることが、自分が会社に必要とされる理由だと感じた鳩山は、鷹野の指導を自分の使命と思い込みます。

AI・ITで消える仕事のネット記事をみかけた雉谷は、AIの台頭を予見して金融業界から転職した友人の話を思い出し、自分の将来に危機感を募らせます。そこで、AIの仕事セミナーへの参加を検討するも、時間的余裕がありませんでした。そこで、独学でAIについて調べることにし、ふと、会社の後輩の鷹野のことを想い出します。

仕事が全くできない鷹野のことをバカにしてきた雉谷でしたが、もっと頭の良い人達から見れば、自分と鷹野はそれほど変わりはなく、自分ではそれなりに頑張っていても、会社から期待通りの評価をもらえるとは限らないと思い始めます。そして、今一番つらいことは仕事がないことであり、例え会社では無能でも、鷹野のように会社に居座り続けられるメンタルの強さこそ、必要なスキルだと考え、鷹野に対する見方を改めます。

そんな中、雉谷は鷹野と営業に向かうこととなり、物流会社の総務部との打ち合わせに入ります。絶え間なく繰り出される難しい専門用語に雉谷は、頭がパンク状態になるも、ここでも鷹野の存在感が思わぬ力を発揮し、取引を成立させます。

漫画「無能の鷹」は、有能な雰囲気を醸す鷹野ツメ子のギャップだけでなく、ビジネスマンならではの共感ポイントの多さも見どころです。以下では、漫画「無能の鷹」の面白い魅力を、あらすじネタバレ紹介します。

能ある鷹を逆手にとったようなキャラ・鷹野ツメ子の破壊力は、漫画「無能の鷹」の最大の見どころであり、読者も思わず驚いてしまうような突拍子のない発言を、平然と繰り出してます。時には、鶸田や同僚たちの肝を冷やしかねない発言も繰り出すも、それらが結果的に取引成立のきっかけをもたらしており、鷹野の破壊力は計り知れないでしょう。

キャリアウーマンを絵に描いたような鷹野ツメ子の姿は、同期の鶸田からも敵わないと思わせるほどの有能なオーラを放ち、取引先の相手からもかなりデキる人という印象を持たれています。しかし、肝心の鷹野は、パソコンの基本的な操作もできない、漢字が読めないなど、仕事ができない無能であったことが発覚します。

一方、鷹野の有能そうな見た目は、お仕事ドラマの影響が大きく、丸の内のオフィス街で働くことへの憧れや、筆記試験が無かったことが、コンサル会社への就職の決め手となりました。社内では、仕事が覚えられず、お荷物状態にあった鷹野でしたが、彼女の有能そうな見た目は、取引先との交渉で思わぬ力を発揮し、主人公・鶸田の取引成立に貢献しています。

コンサル会社で働く主人公の活躍を描いた「無能の鷹」では、リアルな商談シーンも評価されており、打ち合わせ中に顧客側の上司が入ったことで話が二転三転したり、取引先との交渉が上手くいかず、最悪のケースを想像してしまうなど、商談あるあるが至る所に散りばめられています。

「無能の鷹」の主人公とその同期は、営業部所属ですが、鶸田は提案内容の良さに定評があるも、緊張のあまり説明がうまくできない欠点があります。一方、鷹野は有能なオーラを放つ一方で、実は仕事が全くできず、鶸田と共に営業部としては致命的な弱点を抱えています。

しかし、鶸田・鷹野がタッグを組むことで、お互いの弱点をカバーできるだけでなく、よりスムーズな商談に持ち込むことができ、結果、2人の営業成績につなげる結果となりました。時には、鷹野の爆弾発言で冷や汗が噴き出そうな展開もありますが、鶸田・鷹野の強みを上手にいかした交渉は爽快感があります。

以下では、会社や人間関係で悩むビジネスマンに知ってほしい、漫画「無能の鷹」の心を前向きにしてくれる名言や名セリフを紹介します。

漫画「無能の鷹」の名言や1つ目は、会社のお荷物と揶揄されながらも、自分が会社を必要とするから、会社に居続けると話す、鷹野の強靭なメンタルが垣間見える名セリフです。あまりの無能さに、社内ではクビ寸前とも噂される鷹野ですが、当の本人は全く気にしておらず、むしろ、会社から必要とされているかは、自分には関係ないと割り切っており、清々しさを感じさせる名言でしょう。

漫画「無能の鷹」の2つ目の名言は、仕事が覚えられない理由について語る鷹野の名セリフです。やる気や覚える気がない以前に、難しいことを考えること自体を諦めているように聞こえ、鷹野の無能ぶりを叱る気力も落とされるでしょう。

以下では、無能でありながら有能に見られてしまう鷹野ツメ子の活躍に注目が集まる、漫画「無能の鷹」に関する感想や評価を紹介します。

漫画「無能の鷹」は、タイトルの通り、有能に見えながら無能の鷹野と、有能さを生かし切れない鶸田のコンビの活躍を主軸に描いたお仕事漫画で、心がスカッとするような痛快なストーリーが注目を集めています。商談と言えば、お堅いイメージがありますが、鷹野のデキるオーラから生じた勘違いによって、商談が良い方向へ転がっていく展開は爽快感があり、漫画の面白い魅力となっています。

漫画「無能の鷹」が面白いと評価される理由の1つに、鷹野ツメ子の強靭なメンタルが挙げられます。有能風に見えながら、実はパソコンも使いこなせず、社内ではクビも噂される鷹野ですが、彼女は周囲の陰口を一切気にすることなく、どこまでも前向きな姿勢を貫いています。鷹野のメンタルの強さは、読む人の心を元気にさせる不思議な魅力を秘めています。

有能な見た目でありながら仕事ができないという、外見とのギャップの大きさが魅力的な鷹野ツメ子は、ビジネスマンとしては問題点が多い人物ですが、周囲の批判を気にすることなく、ぶれない芯の強さがかっこいいと評されています。また、鷹野の会社に対する考えは、自身と会社の関係を考えらさせられるきっかけにもなっており、鷹野への憧れを吐露する感想も寄せられています。

漫画「無能の鷹」では、沈みかけた心を前向きにしてくれる明るい名言や名セリフが多いことも、人気に拍車をかけています。特に、鷹野ツメ子の名セリフは、会社に対する自身の考えを改めるきっかけを作ったり、メンタルを強化させる秘訣など、現実世界でも応用できる内容が目立ちます。読者の中には、「無能の鷹」は目からウロコな作品だったとの感想も見られ、働く全ての人に知ってほしい漫画でしょう。

漫画「無能の鷹」のあらすじネタバレ、作品の面白い魅力、無能の鷹に関する感想や評価などを、あらすじネタバレを交えながら紹介しました。有能でデキる女に見られながら、仕事ができないことが弱点の鷹野ツメ子の活躍を描いた「無能の鷹」は、会社や人間関係に悩むサラリーマンの心を前向きにするヒントが散りばめられ、鷹野の痛快なやり取りにスカッとする、話題急上昇のお仕事漫画です。