【ドラゴンボール】トランクスの剣はタピオンからもらった？名前や折れるシーンを紹介

トランクスの剣の名前や折れるシーンなどをまとめていく前に、トランクスのプロフィールを紹介していきます。『ドラゴンボール』の作中では異なる時代のトランクスが2人登場しますが、ここでは剣の持ち主である未来のトランクスについて触れていきます。また、『ドラゴンボール』の作品概要やあらすじも解説していきますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『ドラゴンボール』は鳥山明による漫画作品です。もはや世界的に有名な誰もが知る作品となっており、アニメやゲーム、フィギュアなど様々なジャンルにメディアミックスされています。原作が終了してからも人気はとどまる事を知らず、テレビアニメや映画作品などで新作が制作され続けており、『ドラゴンボール超』の世界を原作とした最新映画『スーパーヒーロー』も公開予定です。

主人公・孫悟空はドラゴンボール探しの旅をした事をきっかけに多くの仲間と出会い、ピッコロ大魔王との戦いを経て地球を守る存在へとなっていきます。兄であるラディッツの出現によって自分が戦闘民族サイヤ人だと知った悟空は、フリーザとの戦いでスーパーサイヤ人へと覚醒。フリーザを倒した悟空は修行を経て地球へと戻りますが、未来から来たトランクスの情報によって、新たな敵である人造人間との戦いへと身を投じていきます。

トランクスはベジータとブルマの息子で、サイヤ人と地球人の混血です。『ドラゴンボール』の作中では未来からやってきたトランクスと現代のトランクスが登場しますが、2人の性格は生きてきた環境の違いから性格が全く異なり、原作者である鳥山明によると『2人は全くの別人』という事でした。ここでは未来のトランクスについて紹介しますが、ファンなどからは通称『未来トランクス』と呼ばれています。

エイジ766年生まれ、身長170センチ、体重60キロで、好きな食べ物はコンビニ弁当です。師匠は悟空の息子である悟飯で、彼の死による悲しみと怒りでスーパーサイヤ人へと覚醒しました。『人造人間編』で初登場した時はフリーザを一瞬で切り刻んでいた事から悟空と同程度の実力を持っている事や、剣術にも長けている事が分かります。服装はカプセルコーポレーションのマークが左袖に入ったジャケットを着用しています。

人造人間によって辛い時代を生きてきた事で誠実で真面目な性格をしており、ベジータにもブルマにも似ていません。ただし、ベジータ譲りの強さへのこだわりは持っています。悟飯がセルを倒してからはタイムマシンで未来に帰還して17号・18号・セルを撃破し、ダーブラを倒して魔人ブウの復活を阻止しています。その後はゴクウブラックが現れた事で地球に残るたった1人の戦士として戦い続けていました。

ここからは、トランクスの剣がタピオンに貰ったものなのかという事や、名前について解説していきます。剣のイメージが強いトランクスですが、いったいどのような経緯で手に入れたものなのでしょうか？タピオンから貰った説以外にも色々諸説あるようです。また、スーパーサイヤ人であり十分な強さを持っているはずのトランクスがなぜ剣を持っているかという理由についても考察していきます。

『ドラゴンボール』の『人造人間編』で、トランクスがフリーザを倒した時に初登場となったトランクスの剣ですが、『ドラゴンボール大全集』によると『タピオンの剣』『トランクスの剣』という名前が記載されていました。また、『勇者の剣』という名前でも呼ばれる事がありますが、トランクスの剣の名前については原作者の鳥山明の口からは語られておらず、特に決まってはいないようです。

トランクスは『ドラゴンボール』の映画『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』にて、タピオンから剣を授かるシーンがあります。タピオンとは1000年前に南の銀河に現れた幻魔人・ヒルデガーンを封印した勇者で、オルゴールの中に封印されていたところを悟空達がドラゴンボールで復活させました。そして、タピオンはヒルデガーンに通じるアイテムとして伝説の剣と笛を持っています。

トランクスは伝説の勇者への憧れと兄が欲しいという思いからタピオンを『お兄ちゃん』と呼んで慕い、タピオンもそんなトランクスに対して心を開いていきました。最終的に悟空がヒルデガーンを倒した事で、タピオンは1000年前の時代にタイムマシンで帰る事になりますが、この時に『俺にはもう必要なくなったからな』と言いトランクスに剣を託しています。

その後、物語は終わりますが、ED映像にてトランクスがフリーザを剣で倒している映像が流れるため、この流れで言うと、未来のトランクスが使っている剣はタピオンの剣であると解釈出来ます。『ドラゴンボール大全集』にタピオンの剣という名前で記載されているのもこの映画の出来事によるものとなっていますが、問題はタピオンから剣を貰ったのは現代のトランクスだという事です。

未来のトランクスの世界ではトランクス以外の戦士達は戦死しており、ピッコロも死んでしまっているため、ドラゴンボールは存在していない事になります。そのため、未来トランクスの世界ではタピオンが封印されているオルゴールを開ける事は出来ないはずです。しかし、未来トランクスが持っている剣はタピオンから貰った剣と同じデザインをしている事から、何らかの方法でタピオンと出会った可能性は否定出来ません。

悟飯は『ドラゴンボール』の『サイヤ人編』で、ピッコロに修行をつけてもらう際に道着と剣をプレゼントされ、サバイバル生活を送る事になります。悟飯はこの剣を使って恐竜の尻尾を切って食料にしていました。悟飯は修行後は剣を使う事は無くなり、剣がどこへ行ったのかは不明となっていますが、この剣がトランクスへと受け継がれたのではないかという考察が出来ます。

悟飯は未来トランクスの世界ではトランクスの師匠となっており、たった2人だけ残された戦士として人造人間と戦い続けていました。結局悟飯は殺されてしまいますが、トランクスは悟飯が幼年期に使っていた剣を形見として使っているのではないかと考えられます。その説だとすると、人造人間に対抗するために改造を施していると考えられるため、デザインが異なっている事にも納得です。

人造人間の19号と20号は、17号や18号と違い『エネルギー吸収式』です。手のひらから相手を掴み、気を吸い取る事から厄介な存在で、作中では戦士達も苦戦を強いられていました。肉弾戦では非常に不利となってしまうため、トランクスはその対抗策として剣を使った戦闘をしていた可能性があります。また、トランクスの剣は『ドラゴンボール大全集4』には『未来の特殊な技術で精錬を施された』と記載されています。

この事から、トランクスの剣はブルマによって改造を施された事が考えられ、普通の剣では折れてしまいそうなフリーザの肉体も切り裂く事が出来たというわけです。以上の事から、トランクスの剣は『ドラゴンボール』の公式では、『タピオンから貰った』『未来の特殊な技術で作られた』という2つの解釈があります。

タピオンから譲り受けた、もしくは特殊な未来の技術で改造されたという事から考えると、耐久力のありそうなトランクスの剣ですが、いくつか折れるシーンが存在しています。もちろん戦闘中に折れる事になるトランクスの剣ですが、いったいどんな強敵を相手にしたのでしょうか？ここからはトランクスの剣が折れるシーンを紹介していきます。

『人造人間編』にて、トランクスの剣が折れるシーンがあります。目覚めたばかりの17号と18号は悟空を倒すためにのんびりと旅路を楽しんでいました。そこにベジータがやってきて18号と戦闘になりますが、スーパーサイヤ人となったベジータでもあっけなく倒されてしまいます。それに怒ったトランクスは18号に剣で切りかかりますが、18号が右腕でガードしただけで剣は折れる事になっていました。

『ドラゴンボール』の映画シリーズ10作目『極限バトル!!三大超サイヤ人』でもトランクスの剣が折れるシーンがあります。劇中のラスボスである人造人間13号が、14号と15号の部品を吸収した事でパワーアップを遂げます。倒す手段として悟空は元気玉を作ろうとしますが、この時に悟飯やベジータやピッコロなどの仲間達がそれぞれ元気玉を作るための時間稼ぎとして13号に立ち向かっていきます。

トランクスも13号に『未来の世界にお前はいなかった、今ここで悟空さんに倒されるからだ』と言いながら剣で切りかかりますが、合体13号の強度には敵わずに折れる事になっていました。

『ドラゴンボール超』でもトランクスの剣が折れるシーンがあります。ただし、漫画版とアニメ版で折れる経緯が異なります。漫画版では、合体ザマスをトランクスが剣で真っ二つにし、その後ゴクウブラックを一突きにします。しかし、ゴクウブラックは起き上がって自分に刺さっている剣を引き抜き、握りつぶしていました。

アニメ版では、ザマスによって倒れたベジータを見た事でザマスに剣を振り下ろすトランクスでしたが、左腕でガードされた事で折れる結果となっていました。アニメ版での剣が折れる経緯は『人造人間編』で18号に剣を折られるシーンと似ています。

アニメ版『ドラゴンボール超』にて、トランクスは『ファイナルホープスラッシュ』という名前の技で合体ザマスを真っ二つに切り裂いていました。劇中で技の名前は明かされてはいませんでしたが、ゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズ』にて初めて公表されました。技の性質は元気玉と似ており、折れた剣に周囲の人々の気を集めて青い球体を作り、剣に吸収させて青く輝く巨大な剣を作り上げるというものです。

そのため、アニメスタッフによるアートブックによれば『元気玉ソード』という記載もありました。また、ゲーム作品『ドラゴンボールゼノバース2』では『ホープソード』という技だったため、名前については不安定な技だと言っていいでしょう。

漫画版『ドラゴンボール超』では『ファイナルホープスラッシュ』は登場しておらず、アニメ版と違って合体ザマスに致命傷を与えたのは悟空の『破壊』です。破壊とは破壊神の使用する技で、これを受けた者はあらゆる次元で存在が消えてしまうという性質を持ちますが、合体ザマスの破壊は途中で中断してしまったため、完全な撃破には至りませんでした。

トランクスの剣の正体を悟飯から受け継いだものだと考察しているファンの方がいます。今回のまとめでも前述しましたが、非常に高い可能性を秘めている考察で、このように考えるファンは多くいます。タピオンの剣だと考えるファンも少なくありませんが、やはり違う次元だというところが決定打のようです。悟飯を尊敬しているトランクスなので、形見として大事に使っているという事を考えるとさらに可能性が高くなります。

映画『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』を観た事によって、トランクスの剣はタピオンの剣だと考えるファンは多くいます。この映画の内容から考えると未来トランクスの剣はタピオンから譲り受けたものだと考えるのが自然であり、デザインも同じ事も可能性が高い大きな理由です。この映画から考察すると、未来トランクスがタピオンと出会ってなければならない為、多くのファンはその出来事の映像化や書籍化を期待しています。

映画『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』は、未来トランクスがなぜ剣を持っているのかという経緯を説明するために作られた作品だと言われており、剣だけで映画一本作るところが『ドラゴンボール』の凄さだという感想を持つファンの方がいます。未来トランクスがタピオンから剣を貰ったとするならば多くの矛盾点が生まれてしまいますが、『ドラゴンボール』の大きすぎる世界観から多少の矛盾点は仕方ないとも言われています。

トランクスの剣の正体や名前などをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか？タピオンから貰った説や、悟飯の形見説などがありましたが、いずれにしても感動的なストーリーから受け継いだものだという事が分かりました。スーパーサイヤ人であるトランクスは剣を使わなくとも強力な戦闘力を持っていますが、やはりトランクスには剣を使ってほしいというファンの方は非常に多く、トランクスを象徴するものとなっています。