【無職転生】作中に登場する魔術一覧！階級・ランクや魔法との違いを解説

剣と魔法が存在する異世界を舞台にした漫画『無職転生』では、さまざまな人物が日常的に魔術を使用しています。また、魔術には階級・ランクや属性の種類が存在しているため、読み進めていく上で魔術の理解は欠かせません。そこで、ここからは魔術の種類や階級・ランク、詠唱を一覧化していきつつ、魔術の階級や魔法との違い、ルーデウスの強さや魔術について解説していきます。それではまず『無職転生』の作品情報から見ていきます。

『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』とは、ライトノベル作家・理不尽な孫の手による異世界ファンタジー作品です。2022年時点で小説、漫画、アニメ、ドラマCDとメディアミックスがおこなわれており、本編では異世界に転生した主人公が魔法を使って無双する展開を中心に描かれています。どうやら、本作は『寄生獣』や『惑星のさみだれ』から影響を受けているようです。

ここでは『無職転生』のあらすじを簡単にまとめていきます。主人公は兄弟に見限られて家を追い出されてしまった34歳無職の男性です。さらに家を追い出されたことで途方に暮れていた彼は、トラックに轢かれそうになった高校生3人を庇って死亡してしまいます。ところが、彼はなぜかルーデウス・グライラットという名前の赤ん坊になっていました。こうして彼はルーデウスとして、今世では後悔しないために本気を出すことに…

『無職転生』に登場する魔術とは、体の内外に存在する「魔力」を使ってさまざまな現象を引き起こす技術のことを意味しています。一般的には体内にある魔力を使って現象を引き起こすのですが、魔力の籠った魔道具などの物質から魔力を引き出して使う場合もあります。また、魔術を発動するには「詠唱」「無詠唱」「魔法陣」といった3種類の方法を使う必要があり、この中で一般的に使われているのが詠唱です。

『無職転生』に登場する魔眼とは、特殊な能力を持つ眼のことを意味しています。魔眼を持つ人物の中には眼帯を付けている者も存在していますが、これには魔力を制御できないと常時発動するという欠点が関係しています。また、魔眼は全部で8つの種類が存在しており、「魔力眼」「識別眼」「透視眼」「千里眼」「予見眼」「吸魔眼」「万里眼」「空絶眼」があります。

それでは早速、『無職転生』に登場する魔術の種類と名前を一覧形式で見ていきましょう。ここでは「土魔術」「水魔術」「火魔術」「風魔術」「治癒魔術」「結界魔術」「混合魔術」「神撃魔術」「その他の魔術」といった9つの属性別に紹介していくのでぜひご覧ください。

• 魔術名：岩砲弾・ストーンキャノン(階級：中級)
• 魔術名：土砦・アースフォートレス(階級：上級)
• 魔術名：土針鼠・アースヘッジホグ(階級：上級)
• 魔術名：流砂(階級：上級)
• 魔術名：砂塵嵐・ダストストーム(階級：上級)
• 魔術名：砂嵐・サンドストーム(階級：聖級)
• 魔術名：土落弾・アースピラー  (階級：不明)
• 魔術名：土壁・アースウォール(階級：不明)
• 魔術名：土槍・アースカフス(階級：不明)
• 魔術名：土盾・アースシールド(階級：不明)

• 魔術名：氷撃・アイススマッシュ(階級：初級)
• 魔術名：氷刃・アイスブレード(階級：初級)
• 魔術名：水弾・ウォーターボール(階級：初級)
• 魔術名：水矢・ウォーターアロー(階級：初級)
• 魔術名：水盾・ウォーターシールド(階級：初級)
• 魔術名：水砲・スプラッシュフロウ(階級：中級)
• 魔術名：氷柱・アイスピラー(階級：中級)
• 魔術名：氷槍吹雪・ブリザードストーム(階級：上級)
• 魔術名：大雨・スコール(階級：上級)
• 魔術名：豪雷積層雲・キュムロニンパス(階級：聖級)

• 魔術名：雷光・ライトニング(階級：王級)
• 魔術名：絶対零度・アブソリュートゼロ(階級：帝級)
• 魔術名：水滝・ウォーターフォール(階級：不明)
• 魔術名：水流・フロードフラッシュ(階級：不明)
• 魔術名：水蒸・ウォータースプラッシュ(階級：不明)
• 魔術名：氷結領域・アイシクルフィールド(階級：不明)
• 魔術名：氷霜刃・アイシクルエッジ(階級：不明)
• 魔術名：氷霜撃・アイシクルブレイク(階級：不明)
• 魔術名：氷槍・アイスランサー(階級：不明)
• 魔術名：氷壁・アイスウォール(階級：不明)

• 魔術名：大火球・エクサフレイム(階級：中級)
• 魔術名：ファイアーウォール(階級：中級)
• 魔術名：爆発・エクスプロージョン(階級：中級)
• 魔術名：フレイムピラー(階級：中級)
• 魔術名：溶岩・マグマガッシュ(階級：上級)
• 魔術名：獄炎火弾・エグゾダスフレイム(階級：上級)
• 魔術名：閃光炎・フラッシュオーバー(階級：聖級)

• 魔術名：地熱・ヒートアイランド(階級：不明)
• 魔術名：火球弾・ファイアボール(階級：不明)
• 魔術名：灼熱手・ヒートハンド(階級：不明)
• 魔術名：火断・フレイムスライス(階級：不明)
• 魔術名：火炎放射・フレイムスロワー(階級：不明)
• 魔術名：バーニングプレイス(階級：不明)

• 魔術名：衝撃波・エアバースト(階級：初級)
• 魔術名：真空波・ソニックブーム(階級：中級)
• 魔術名：風裂・ウインドスライス(階級：中級)
• 魔術名：風槍竜巻・トルネイドインパクト(階級：上級)
• 魔術名：爆音衝撃波・ソニックブーム(階級：上級)
• 魔術名：颶風・バイオレントストーム(階級：聖級)
• 魔術名：突風・ブラスト(階級：不明)
• 魔術名：強風・ウインドブラスト(階級：不明)
• 魔術名：ソニックブラスト(階級：不明)
• 魔術名：風縛・ウインドバインド(階級：不明)

• 魔術名：ヒーリング(階級：初級)
• 魔術名：エクスヒーリング(階級：中級)
• 魔術名：シャインヒーリング(階級：上級)

• 魔術名：魔力障壁・マジックシールド(階級：初級)
• 魔術名：物理障壁・フィジカルシールド(階級：中級)

• 魔術名：濃霧・ディープミスト(概要：地熱・ヒートアイランド)
• 魔術名：濃霧・ディープミスト(概要：水滝・ウォーターフォール)
• 魔術名：濃霧・ディープミスト(概要：氷結領域を順番におこなう)
• 魔術名：泥沼・マッドドロップ(概要：水と土)
• 魔術名：泥雨・マッドドロップ(概要：水と土)
• 魔術名：スチームドライ(概要：風と火)
• 魔術名：火炎竜巻・フレイムトルネード(概要：風と火)
• 魔術名：寒冷突風・ボーラブラスト(概要：風と水)
• 魔術名：フロストノヴァ(概要：水蒸・ウォータースプラッシュ)
• 魔術名：フロストノヴァ(概要：氷結領域・アイシクルフィールド)

• 魔術名：エクソシストレート(階級：初級)

• 魔術名：魔獣召喚
• 魔術名：精霊召喚
• 魔術名：龍門召喚
• 魔術名：転移魔術
• 魔術名：占命魔術

• 魔術名：通信魔術
• 魔術名：吠魔術
• 魔術名：死霊魔術
• 魔術名：催眠魔術
• 魔術名：重力魔術
• 魔術名：ディスタブマジック(乱魔)

『無職転生』に登場する魔術には階級・ランクというものが存在しています。では、階級・ランクとはどのようなものなのか？ここからは、魔術と魔法の違いや登場する階級・ランクの名前と意味を紹介。また、剣士の階級についても触れているので魔術と何が違うのか比較してみましょう。

作中では魔術と魔法が区別されているのですが、その違いとは何なのでしょうか？まず、魔術の形、サイズ、速度などを組み上げることで成り立つ「魔法陣」や「詠唱」に対して、魔力を加えると発動させることができる技術を魔術と言います。一方、魔法は「魔法陣」や「詠唱」に頼らず発動できます。その代わり自分の魔法発動時のイメージが大切です。

魔術には初級、中級、上級、聖級、王級、帝級、神級といった7つ段階のランクが存在しています。7段階のランクの中で最も威力が大きく強いのが神級です。聖級以上になると規模が大きいため、街中では使用することができません。そして、最高位のランクである神級になれば地図を変えるほどの威力があります。しかし、威力が高いだけあって神級には制御用の魔法陣と通常よりも長い詠唱が必要です。

魔術はランクを基準に秘匿されています。王級以上のランクは秘匿されているため、その前のランクである初級、中級、上級、聖級といったランクの魔術はラノア魔術大学で習うことができます。仮にランクが王級以上を習うのであれば魔術師個人あるいは協会に教えを請うしかありません。

• 剣神流→初級、水神流→初級、北神流→初級
• 剣神流→中級、水神流→中級、北神流→中級
• 剣神流→上級、水神流→上級、北神流→上級
• 剣神流→剣聖、水神流→水聖、北神流→北聖
• 剣神流→剣王、水神流→水王、北神流→北王
• 剣神流→剣帝、水神流→水帝、北神流→北帝
• 剣神流→剣神、水神流→水神、北神流→北神

ここまで魔法と魔術の違いや魔術のランクについて解説してきましたが、実は『無職転生』の世界では剣士にもランクが存在しています。ランク付けの基準となっているのが三大流派の剣術です。魔術と剣術のランクは「聖級」から呼び方に違いが出てきています。

ここまで『無職転生』に登場する魔術の種類と名前を一覧形式で見てきましたが、魔術を使う上で欠かせないのが「詠唱」です。さらに詠唱以外に無詠唱魔術という魔術も存在していました。そこで、ここからは『無職転生』に登場する魔術の詠唱を一覧形式で紹介しつつ、無詠唱魔術とはどのようなものなのかを解説していきます。

1つ目に紹介する魔術は、「神なる力は芳醇なる糧…」に続く詠唱のヒーリングです。初登場したのはルーデウスが転んで足を擦りむいた時でした。彼の母親・ゼニスがその治療のために使用しています。

2つ目に紹介する魔術は、「母なる慈愛の女神よ…」に続く詠唱のエクスヒーリングです。この魔術は回復魔術に分類されており、ヒーリングの上位互換「中級治癒魔術」となっています。火傷や骨折など外傷の治癒が可能です。

3つ目に紹介する魔術は、「汝の求める所に大いなる水の加護あらん…」に続く詠唱のウォーターボールです。ルーデウスが一番最初に覚えた水魔術で、幼少期に使用したウォーターボールは木の幹ごと破壊しています。

4つ目に紹介する魔術は、「雄大なる水の精霊にして…」に続く詠唱のキュムロニンバスです。ルーデウスの家庭教師であるロキシーが、彼に最終試験の課題として出した魔術でした。上空に雲を集めて豪雨を降らせるという効果があります。

5つ目に紹介する魔術は、「雄大なる水の精霊にして…」に続く詠唱のライトニングです。「…全てを押し流し、あらゆるものを駆逐せよ！」という詠唱まではキュムロニンバスの詠唱と同じですが、ライトニングの詠唱の場合はそこから「雄大なる光の精霊にして…」と詠唱が続いていきます。

ここまで5つの魔術の詠唱を紹介してきましたが、『無職転生』の世界では詠唱を必要としない「無詠唱魔術」というものが存在しています。無詠唱魔術を使う利点としては、通常の魔術が必要とする詠唱を省いた分、素早く魔術を放つことができるという点です。また、魔術を組み合わせることができるため、新たな魔術を作りだすことも可能。ただし、魔法陣と長い詠唱を必要とする神級魔術は無詠唱で使うことができません。

ルーデウスの場合は初級ランクの魔術であれば無詠唱で魔術を放つことができるため、無詠唱の初級魔術を使って戦うことが多いです。超一流の魔術師であるルーデウスが初級ランクまでしか使えないことから窺い知れる通り、無詠唱は高等技術となっています。ただし、ルーデウスのように幼少期から無詠唱の訓練を積んでいくと簡単に使えるようになるようです。

ここまで『無職転生』に登場する魔術やその詠唱、そして無詠唱魔術について一覧化してきました。本作の主人公であるルーデウス・グライラットは魔術を得意としているのですが、果たして彼はどのような魔術を使うのでしょうか？また、ルーデウスの強さについても気になります。そこで、ここからはルーデウスの強さや魔術について見ていきましょう。

まず、一人前と言われるようになる魔術師は自分が得意とする魔術であれば、上級魔術までを使うことができる一方で、得意ではない魔術であれば初級から中級までしか使うことができません。そして、上級以上の魔術を使うことができるようになると一目置かれるようになります。

また、発動難易度が極めて高いため魔力総量が多い魔術師でないと習得が困難だとされる「混合魔術」は、王級以上の攻撃魔術に存在することが多いことから、王級以上の魔術を使える魔術師は超一流の魔術師であると言えます。では、ルーデウスはどの程度の魔術を使うことができるのか？

土と水の魔術を得意としている彼はそれぞれ水の攻撃魔術が王級、土・火・風の攻撃魔術が聖級、治癒と解毒魔術が聖級、神撃魔術が中級まで使うことができます。加えてルーデウスが頻繁に使う魔術「岩砲弾」は帝級と言われることもあるため、帝級に近い威力の魔術であると言えるでしょう。これらの要素を踏まえてルーデウスの強さを見ると、ルーデウスは超一流の魔術師に分類されると考えられます。

まず、『無職転生』に登場する魔眼は全部で8つあります。魔眼の名前と効果については以下の通りです。

• 予見眼：未来が見れる
• 千里眼：遠くが見れる
• 万里眼：千里眼の上位互換
• 識別眼：使用者の物体の詳細が見える
• 魔力眼：魔力が直接眼で見れる
• 吸魔眼：魔力が吸える
• 透視眼：物体を透視できる
• 空絶眼：詳細不明(反乱軍から城を守るのに使用された)

ルーデウスは8つある魔眼のうち2つを使うことができます。その魔眼というのが未来が見れる「予見眼」、遠くが見れる「千里眼」の2つです。これらの魔眼は魔界大帝キシリカ・キシリスから貰っていました。

それでは最後に『無職転生』に登場する魔術について、ネット上に寄せられた感想や評価を見ていきましょう。ここでは、魔術・剣術のランクや水王級魔術師のロキシー、ルーデウスとルイジェルを圧倒したオルステッドについての感想や評価を取り上げています。

『無職転生』の作中に登場する魔術のランクに関する感想があがっています。こちらでは「初級＜中級＜上級＜聖級＜王級＜帝級＜神級」というランク基準を元に登場人物たちの実力がはかられているようです。また、魔術師と剣士がタイマンで戦えば魔術師の方が圧倒的に不利と言われていることから、魔術師と剣士が連携して戦うのが理想的であることが窺えます。

『無職転生』の作中に登場するルーデウスの師匠・ロキシーに関する感想があがっています。どうやら、この方はロキシーが水王級魔術師になったことに対して喜びを露わにしていることから、ロキシーを高く評価しているのが窺えます。

ちなみに、水王級魔術師は水聖級より一つ上のランクに位置しています。先にお伝えした通り王級は魔術師個人あるいは協会に教えを請う必要があるため、ロキシーがどのような経緯で王級ランクの魔術が使えるようになったのかについてもチェックしてみると良いかもしれません。

『無職転生』の作中に登場するオルステッドの強さに関する感想があがっています。こちらではルーデウスやルイジェルと戦ったオルステッドが別次元の強さを誇っていると言われているのですが、このような感想を抱くようになった原因は、やはりオルステッドと戦ったルーデウスとルイジェルが強いと認識しているからなのからなのでしょう。

オルステッドと戦った時のルーデウスは一流の魔術師と言える実力を持っていたため、そんな彼を圧倒したオルステッドがどのランク帯の魔術・剣術を使いこなせるのかをチェックしてみると良いかもしれません。

『無職転生』の作中に登場する魔術の一覧を交えながら階級・ランクや魔法との違い、無詠唱魔法について解説してきましたがいかがでしたか？まず、魔術と魔法の違いは、魔術の「形・サイズ・速度」などを組み上げることで成り立つ「魔法陣」や「詠唱」を必要とする魔術に対して、魔法は「魔法陣」や「詠唱」に頼らずにイメージすることで発動する、という点をおさえてきましょう。

そして、魔術には「詠唱」「無詠唱」「魔法陣」といった3種類の発動方法と土魔術、水魔術、火魔術、風魔術、治癒魔術、結界魔術、混合魔術、神撃魔術、その他の魔術といった属性が存在しています。また、魔術の難易度や威力を元に「初級＜中級＜上級＜聖級＜王級＜帝級＜神級」という7段階のランクが付けられていました。もし『無職転生』の漫画やアニメをご覧になる際はこれらの内容を参考にしていただけると幸いです。