【ヴァニタスの手記】蒼月の吸血鬼ルーナの正体を考察!ヴァニタスが殺した理由は?

「ヴァニタスの手記」に登場する蒼月の吸血鬼ルーナの正体を考察します!望月淳による日本の漫画作品「ヴァニタスの手記」。テレビアニメはすでに第2クールまで放送され、単行本の売上も550万部を突破している人気作です。この記事では、未だ神秘のベールに包まれた蒼月の吸血鬼ルーナを取り上げ、性別をはじめミハイルが「父さん」と呼ぶ理由や女王ネーニアとの関係、そして本作最大の謎の1つであるヴァニタスが殺した理由についても徹底調査していきます。

【ヴァニタスの手記】蒼月の吸血鬼ルーナの正体を考察!ヴァニタスが殺した理由は?のイメージ

目次

  1. ヴァニタスの手記とは?
  2. ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナの正体を考察!ヴァニタスが殺した?
  3. ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナの性別や父さんと呼ばれる理由
  4. ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼から受け継いだ「ヴァニタスの書」の能力
  5. ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナに関する感想や評価
  6. ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナまとめ

ヴァニタスの手記とは?

ヴァニタスの手記の概要

ヴァニタスの手記は、望月淳による日本の漫画作品で、スクウェア・エニックスの月刊漫画雑誌「月刊ガンガンJOKER」にて2016年1月号より連載中です。単行本はガンガンコミックスJOKERより9巻まで刊行され、累計発行部数は2021年6月時点で550万部を超えています。またメディア展開としては、テレビアニメが第2クールまで制作され、TOKYO MXほかにて放送されました。

ヴァニタスの手記のあらすじ

人間に紛れて吸血鬼が暗躍する19世紀フランス。吸血鬼の青年ノエは魔導書「ヴァニタスの書」を求めてパリ行きの飛行船に乗り込みます。すると船内で呪い持ちの吸血鬼の女が突然暴れ始めます。止めようとするノエでしたが女を制することはできません。その時、1人の紳士が立ち上がります。彼はノエが探していた「ヴァニタスの書」を手にしており、その書物を使ってたちまちのうちに呪い持ちの女の暴走を鎮めてしまいました。

TVアニメ「ヴァニタスの手記」公式サイト

ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナの正体を考察!ヴァニタスが殺した?

考察①「蒼月の吸血鬼」は吸血鬼の世界にある童話のタイトル?

ここからは、この記事の本題であるヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナの正体を考察していきます。まず「蒼月の吸血鬼」という聞き慣れない言葉の考察からです。

「蒼月の吸血鬼」とは、吸血鬼の世界にある童話のタイトルだったのです。童話「蒼月の吸血鬼」のさわりの部分を紹介します。童話「蒼月の吸血鬼」の主人公は、吸血鬼の仲間から嫌われ村を追われたヴァニタスです。

ヴァニタスはなぜ仲間外れにされたのでしょうか?その答えは彼の出生に隠されています。通常、吸血鬼は紅い満月の夜に生まれてくるとされています。ところが、ヴァニタスが生まれたのは蒼い満月の夜です。蒼い満月は吸血鬼の世界では不吉を意味しているため、吸血鬼たちは彼を目の敵にします。ヴァニタスは空腹に耐え寒空に震えながら1人歩き続け、紅い満月に生まれた吸血鬼への復讐を誓うのでした。

自分を追放した吸血鬼に復讐するために生まれたのが「ヴァニタスの書」で、蒼い革表紙と漆黒の紙、そして銀の鎖で編まれた魔導書となっています。この本には吸血鬼の真名に干渉する力が込められており、本を手にした者は蒼い光を両目に宿し死神として紅月の吸血鬼を滅ぼすと言われています。

考察②ヴァニタスと蒼月の吸血鬼の出会い

「ヴァニタスの手記」に頻繁に登場する蒼月の吸血鬼。本作主人公ヴァニタスは蒼月の吸血鬼のことを「お月様」を意味するルーナと呼んでいます。いまだ謎に包まれた蒼月の吸血鬼ルーナですが、その正体を考察するに当たり、まずはヴァニタスと蒼月の吸血鬼の出会いから解説していきます。

父親を吸血鬼に殺されたヴァニタスは、その後ドクター・モローという科学者に捕まります。ドクター・モローはヴァニタスを「№69」と呼び、体を切り刻むなど残虐な人体実験を繰り返します。死にかけても必死でこらえるヴァニタスはモローにとって格好の研究材料だったようです。ドクターが目指していたのは、「ヴァニタスの書」を開くために蒼月のエセ眷属を作ることでした。

蒼月の吸血鬼の血液を体に入れられ半吸血鬼となったヴァニタス。ボロボロの体になったヴァニタスと同じ境遇にいたミハイルを地獄の生活から救い出してくれたのが、本記事の主役・蒼月の吸血鬼ルーナだったのです。

考察③ヴァニタスが蒼月の吸血鬼ルーナを殺した理由

それでは、なぜヴァニタスは恩人とも言うべき蒼月の吸血鬼ルーナを殺してしまったのでしょうか?これからその理由を探っていきます。

ヴァニタスはミハイルと蒼月の吸血鬼ルーナと3人仲良く暮らし始めます。しかし、その後ヴァニタスは蒼月の吸血鬼ルーナを殺してしまったことを作中で告白しています。この間に何があったのか、ヴァニタスの中でどんな変化があったのかは未だ明かされていません。このことはヴァニタスの手記の中でも最大の謎と言って過言ではないでしょう。

父親や仲間を吸血鬼に殺害されたヴァニタスは、吸血鬼に対し憎しみを抱いてきました。ところが、蒼月の吸血鬼ルーナと暮らすうちにその気持ちにも変化が表れます。ヴァニタスは蒼月の吸血鬼を恨んでいないと語っていますし、耳にはルーナが腕に付けていたブレスレットと同じ砂時計をかたどったピアスを付けています。憎しみを抱いているのなら、このようなことはしないでしょう。

ヴァニタスの言葉などから、蒼月の吸血鬼ルーナが死んだことは間違いないと考察されます。しかし、蒼月の吸血鬼の死にヴァニタスが直接手を下したわけではなく、間接的に死に至らしめ責任を感じていると考察することも可能です。いずれにしても蒼月の吸血鬼ルーナの死をめぐる謎は、今後のヴァニタスの手記の展開で明らかになると考えられます。

考察④蒼月の吸血鬼はネーニアと似ている?

未だ謎の多い蒼月の吸血鬼ルーナですが、紅月の吸血鬼ファウスティナとよく似ていることがSNSで話題になりました。紅月の吸血鬼ファウスティナの正体は、その後ネーニアの真名であることが判明します。つまり、蒼月の吸血鬼は女王ネーニアと似ているということになるのです。

ネーニアという禍名には「死を囲む者」という意味があり、ネーニアは吸血鬼の真名を奪い呪持ちにする元凶と言われています。蒼月の吸血鬼ルーナとネーニアがよく似た容姿をしていることは、謎の存在ルーナの正体解明などヴァニタスの手記の今後の展開に大きな影響を与えることと考えられます。

考察⑤ヴァニタスが右腕のマーキングを蒼月(ルーナ)と呼ぶ理由

ドクター・モローの人体実験からヴァニタスを救い出した蒼月の吸血鬼ルーナは、ボロボロになった体を回復させるためには蒼月の吸血鬼の眷属となることだと忠告。しかしヴァニタスはこれを拒否します。ところが、その後ヴァニタスの右手にはマーキングが付けられており、蒼月(ルーナ)と呼ばれていることが明かされます。この間の経緯については未だ謎のままです。

ここで、ヴァニタスの手記の蒼月の力について説明しておきましょう。蒼月の吸血鬼やその眷属となりヴァニタスの蒼月の力を得ると、ヴァニタスの書を使って吸血鬼の本当の名前(真名)に干渉できるようになります。ヴァニタスは、逆演算を使うことでネーニアに真名を干渉された吸血鬼を救い出していました。

それでは、ヴァニタスが右腕に付いたマーキングを蒼月(ルーナ)と呼んでいるのはなぜなのでしょうか?それは、ヴァニタスのマーキングが蒼月の吸血鬼ルーナによって付けられたからです。ヴァニタスは、マーキングによって得られた蒼月の力を使い紅月の吸血鬼を次々に助け出します。紅月の吸血鬼を救出することが、自分を半吸血鬼にした蒼月の吸血鬼への復讐と考えていたからです。

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ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナの性別や父さんと呼ばれる理由

考察①蒼月の吸血鬼ルーナの性別

ここからは、ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナの性別やルーナが「父さん」と呼ばれる理由について考察していきます。

まず、吸血鬼には男とか女とかという性別はありません。性別を超えた存在と言うべきなのでしょう。しかし蒼月の吸血鬼ルーナは、人間の感覚ではその外見から性別は女性と感じられるかもしれません。ネーニアによく似ていることは前述のとおりですが、大きな目に小顔、そして美しいロングヘアは女性の象徴のようでもあります。

また、ルーナという名前から性別は女性なのでは?と考える方もいるようですが、この名前はヴァニタスが初対面の印象をもとに付けたものであり、性別からつけられた名前ではありません。世界中のどんな生物とも違う蒼月の吸血鬼ルーナは、未だ謎に包まれた神秘的な存在なのです。

考察②蒼月の吸血鬼ルーナがミハイルに父さんと呼ばれる理由

性別という概念では括れない吸血鬼のルーナ。ヴァニタスはルーナのことを女性だと思っていたようですし、2人と生活を共にしていたミハイルはルーナを男性だと考えて「父さん」と呼んでいたようです。ミハイルが父さんと呼んだのにはどんな理由があるのでしょうか?

ドクター・モローによる残酷な実験から救い出してくれたルーナを慕うミハイルは、ルーナのことを「父さん」と呼んでいます。実はミハイルにはお父さんがいないのです。母子家庭で育ったミハイルは、ずっと父さんが欲しいという願望を持っていたようです。それゆえ、悪魔の手から守ってくれた英雄ルーナに自分のお父さんの像を重ね合わせたのかも知れません。

ミハイルとは逆にルーナを女性だと思っていたヴァニタス。父親の手で育てられたヴァニタスには母親がいません。ヴァニタスは幼くして亡くなった母親の顔を知らずに育ちました。そんなヴァニタスは、自分の事を心配してくれるルーナに母親の愛を感じたのかも知れません。

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ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼から受け継いだ「ヴァニタスの書」の能力

能力①吸血鬼の真名に干渉することができる

次に、主人公ヴァニタスが蒼月の吸血鬼から受け継いだ「ヴァニタスの書」の能力について考察していきます。ヴァニタスの書の能力として真っ先に挙げられるのは、吸血鬼の真名に干渉できるという能力です。

この点で「ヴァニタスの書」は、使い手の考え方ひとつで薬にも毒にもなり得ます。ヴァニタスはこの能力を暴走してしまった吸血鬼の治療に使います。すなわち暴走した吸血鬼の禍名に干渉することで元の真名に戻すのです。

ところが、逆に悪用しようと思えば、真名に干渉して歪めることで吸血鬼の真名は禍名へと変わり呪い持ちの吸血鬼になります。まさに諸刃の剣といった能力と言えるのではないでしょうか?

能力②式の組み替えもできる

ヴァニタスの書の能力は真名に干渉するだけに留まりません。世界を構成する式の組み替えも可能となるのです。教会の地下を守る自動人形が誤作動を起こし、対吸血鬼部隊を率いるローランたちを襲ったことがあります。

人差し指と雷

実は裏で糸を引いていたのはヴァニタスでした。彼はヴァニタスの書の能力を使い、自動人形を制御している星碧石(アストルマイト)に干渉して式を書き替え自由自在に動かしていたのです。このように石にさえ干渉できるヴァニタスの書は、使い方次第では恐ろしい道具になるのではないでしょうか?

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ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナに関する感想や評価

ここまでヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナ特集をお届けしてきましたが、最後に蒼月の吸血鬼ルーナ に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナに関する感想・評価は、蒼月の吸血鬼ルーナが悪人だとは思えないと言う方のツイートからです。ヴァニタスの過去の追想エピソードからそう思ったそうです。皆がどうして蒼月の吸血鬼を悪く言うのか疑問を投げかけていました。

続いて紹介するヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナに関する感想・評価は、ヴァニタスが復讐の対象・蒼月の吸血鬼とルーナと区別して考えているとするツイートからです。そうした下地があるせいか、その後も蒼月の吸血鬼に対しては忌々しくルーナには愛情をこめて呼んでいるような気がするそうです。

最後に紹介するヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナに関する感想・評価も、ヴァニタスがルーナを恨んでいたわけではないとするツイートからです。自分を半吸血鬼に仕立てた蒼月の吸血鬼は許せないが、自分を魔の手から救ってくれたルーナを恨んでいるわけがないと言います。しかし、結果的にはルーナを殺してしまったヴァニタス。その理由はヴァニタスの手記の今後の展開で明らかになるのでしょうか?
 

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ヴァニタスの手記の蒼月の吸血鬼ルーナまとめ

ここまで「ヴァニタスの手記」の蒼月の吸血鬼ルーナにスポットを当て、性別などルーナの正体やミハイルが「父さん」と呼ぶ理由、女王ネーニアに似ていること、そして最大の謎であるヴァニタスがルーナを殺した謎について考察してきました。いかがでしたでしょうか?

かつてノエが読んでいた吸血鬼の世界の童話のタイトルでもある蒼月の吸血鬼・ルーナ。この世界のどんな生物とも異なり性別という枠をも超越しています。女王ネーニアに似せて創られた生命体かも知れませんが、現時点ではその正体の全貌は明らかになっていません。

ただし、自分に吸血鬼の血液を入れた蒼月の吸血鬼に復讐を誓うヴァニタスですが、ドクター・モローの実験室から救い出してくれたルーナを恨んではいないことは確かなようです。父親の面影を知らないミハイルは、ルーナを父さんと呼んで慕っていたほど2人とルーナは親密な関係であったようです。ヴァニタスがルーナを殺した理由は残念ながら現時点では不明ですが、ヴァニタスの手記の今後の展開に期待しましょう。

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