【ヴァニタスの手記】クロエの正体をネタバレ!過去・目的やジャンヌとの関係は?

「ヴァニタスの手記」の謎に満ちた人物クロエの正体をネタバレします!望月淳による日本の漫画「ヴァニタスの手記」。単行本の売上は550万部を超え、先ごろ第2クールを終えたテレビアニメや舞台作品の制作などメディア展開も精力的に行われています。この記事では謎の美少女クロエにスポットを当て、知られざる過去や彼女の行動に隠された目的、そしてヒロイン・ジャンヌやルスヴン卿との関係を明らかにすることでクロエの正体に迫っていきます。

【ヴァニタスの手記】クロエの正体をネタバレ!過去・目的やジャンヌとの関係は?のイメージ

目次

  1. ヴァニタスの手記のクロエとは?
  2. ヴァニタスの手記のクロエの過去と正体を考察!ジャンヌとの関係は?
  3. ヴァニタスの手記のクロエの目的をネタバレ
  4. ヴァニタスの手記のクロエのアニメ声優
  5. ヴァニタスの手記のクロエに関する感想や評価
  6. ヴァニタスの手記のクロエまとめ

ヴァニタスの手記のクロエとは?

ヴァニタスの手記の作品情報

望月淳による日本の漫画「ヴァニタスの手記」。この記事では、主人公ジャンヌの過去に関係する人物クロエを特集していきますが、その前にヴァニタスの手記の作品情報からお届けします。最初にヴァニタスの手記の作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

ヴァニタスの手記の概要

ヴァニタスの手記は、望月淳による日本の漫画で、スクウェア・エニックスの月刊漫画雑誌「月刊ガンガンJOKER」にて2016年1月号より連載中の作品です。単行本は9巻まで刊行され、累計発行部数は2021年6月現在で550万部を超えています。

またメディア展開としては、テレビアニメが第2クールまで制作・放送されているほか、舞台作品が新型コロナ流行の影響を受けながらも1月29日よりシアター1010にて上演されています。

ヴァニタスの手記のあらすじ

蒸気機関の技術が人々の生活に変革をもたらし始めた19世紀フランス。パリに向かう飛行船には、吸血鬼の青年ノエと吸血鬼の専門医ヴァニタスが乗っていました。ノエは魔導書「ヴァニタスの書」を求めてパリを目指しており、一方のヴァニタスはその魔導書を手に携えていました。吸血鬼にとっては命そのものである真名を意のままに出来る魔導書をめぐり、人間と吸血鬼による壮絶な闘いが始まろうとしていました。

クロエのプロフィール

ここからはこの記事の主役であるクロエの話題に移っていきます。最初に彼女のプロフィールを紹介します。

クロエは本名をクロエ・ド・アプシェと言い、その正体はダプシェ侯爵家に匿われた吸血鬼(ヴァンピール)です。薄灰色の髪と青みがかった瞳が印象的な少女で、”白銀の魔女”の異名を持ちます。本作ヒロインのジャンヌは、初めてクロエを見た時思わず「お人形みたい」と呟きました。

クロエはその後ネーニアと契約を交わし、自ら進んで真名を捧げて呪持ちとなりました。真名は「雪花奏でる者」という意味のカノーラスで、禍名のミリーは「氷雪の劇場」という意味を持っています。

TVアニメ「ヴァニタスの手記」公式サイト

ヴァニタスの手記のクロエの過去と正体を考察!ジャンヌとの関係は?

ネタバレ①4歳だったクロエは突然吸血鬼になった

ここからはヴァニタスの手記のクロエの過去や正体について考察していきます。過去には、通りすがりの人が振り返るほど可愛らしい子供だったクロエ。そんな当時まだ4歳のクロエが突然吸血鬼になってしまいます。今から500年ほど前、16世紀のフランスでは世界式が不安定なこともあり、混沌(バベル)により人間の構成式が書き換えられて突然吸血鬼になるケースが後を絶ちませんでした。

娘のクロエの正体が吸血鬼であることが世間に知れたらダプシェ侯爵家にとっては大きなダメージになります。両親はクロエの正体をひた隠しにします。父親は、娘の正体を隠すだけではなく何とか人間に戻そうと世界式の研究に没入します。しかし、結局解決策を見いだせないままこの世を去ってしまいました。

父親の死後世界式の研究は他の研究者に引き継がれますが、いつしかクロエは蚊帳の外に置かれ、研究だけが自己目的化し独り歩きを始めるようになりました。

ネタバレ②クロエとルスヴン卿・ジャンヌの出会い

時は流れていきますが、クロエを取り巻く環境は変わりません。そんな時、彼女の元をルスヴン卿が訪ねてきます。それがクロエとルスヴン卿との出会いでした。それから3年後、今度はルスヴン卿の使いとして「機械狂いのマキナ侯爵」ことフランシス・ヴァーニー卿がやって来ます。人見知りのフランシス・ヴァーニー卿はクマのぬいぐるみを着て登場し笑いを誘います。

フランシス・ヴァーニーはクロエにルスヴン卿の近況を伝えます。ルスヴン卿がやっとのことで開催にこぎつけた人間と吸血鬼との話し合いの場で、教え子ジャンヌの両親が謀反を働いたというのです。一方ジャンヌの両親は和平協議に臨んだ吸血鬼全員を殺害しようと計画します。しかしその計画はとん挫し、捕らえられた2人に斬首刑が執行されました。

娘のジャンヌは両親の罪を背負い、処刑人として生きていくことになります。両親が処刑される時、ルスヴン卿は右目に大怪我を負い成す術がなかったそうです。この時フランシス・ヴァーニー卿は、ルスヴン卿の意向としてクロエに吸血鬼たちと共に生きていくことを提案しますが、クロエはダプシェ家に残る道を選びました。

次に、クロエとジャンヌの出会いについて解説します。2人が初めてであったのはまだジャンヌが幼い頃のこと、ルスヴン卿が彼女を連れてダプシェ家を訪れた時にまで遡ります。初めてクロエを見たジャンヌは、「お人形さんみたい」とクロエの美貌を表現していました。

ネタバレ③ジャン=ジャック=シャステルとの出会い

ルスヴン卿やジャンヌに降りかかった悲劇から30年の年月が過ぎ去り、時は1702年。フランシス・ヴァーニー卿がクロエのもとにやって来て、戦争の終結を伝えます。

それからさらに数十年が経ちました。クロエが世界式の研究に没入してから、実に100年になろうとしています。クロエはネーニアに見せられた幻覚の中で、夢と現実の区別がつかない状態になっていました。その時茂みの中から突然現れたのがジャン=ジャック=シャステルで、これが2人の運命の出会いとなりました。

意識がもうろうとする中で、クロエはジャン=ジャック=シャステルを自由にするために世界を破壊しようとします。そんなクロエを落ち着かせるため、ジャン=ジャック=シャステルはクロエがいなくては意味をなさないと伝えます。ジャン=ジャックの言葉が効いたのかクロエは徐々に正気を取り戻していきます。

ヴァニタスはクロエの治療を試みます。ヴァニタスの書で調べると彼女の禍名が氷雪の劇場であることが判明。この禍名を持つ人間の治療は困難で、真名に干渉するだけでは不十分です。本人が現実世界で生きたいと強く望まなければなりません。時間だけが過ぎていく中、ヴァニタスの書の手順では間に合わないと判断したジャン=ジャックは、クロエの手を掴み強引にこちらの世界に引き戻しました。

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ヴァニタスの手記のクロエの目的をネタバレ

ネタバレ①クロエの目的はネーニアへの復讐?

ここからは、ヴァニタスの手記のクロエの目的をネタバレで解説していきます。物語の舞台は現代、クロエの呪持ちの力が暴走し世界を破壊しようとしていました。クロエの目的は、あくまで同志のジャン=ジャックの真名を貶めたネーニアへの復讐でした。復讐を遂げた後、クロエは自動人形を使って自ら命を絶つ覚悟をしていました。これはクロエなりの落とし前の付け方と言ってよいのではないでしょうか?

一方、ジェヴォ―ダンの獣事件の謎を追っていたノエは、クロエとネーニアが親しく話をしているのを目撃し驚きます。この時クロエはネーニアにある願いを伝えていました。その願いとは、自分を”隠された吸血鬼”という立場に追い込んだ者たち、すなわちジェヴォ―ダンに復讐するということ。そのためにクロエは呪持ちになりたいとネーニアに頼んでいたのです。

ネーニアにとって喉から手が出るほど欲しいのはクロエの真名です。しかし、ネーニアであってもクロエほどの破壊力のある吸血鬼に干渉するのは容易なことではありません。そこでクロエの願いを叶える代価として真名を手に入れようとします。両者の目的・利害が一致した瞬間でした。

その後クロエは、彼女の父親が始めた世界式の研究成果である改竄装置を使い、ジェヴォーダンをこの世から抹殺しようとします。ジャン=ジャックもまたベート(獣)となりクロエの目的をかなえてあげようと援護射撃をしました。

ネタバレ②そのままの自分を愛してほしかったクロエ

続いてのネタバレはクロエの心情に関わる部分になります。遥か遠い過去、4歳の時にクロエは突然吸血鬼(ヴァンピール)になってしまったクロエ。ダプシェ侯爵家を守るため、両親はクロエの存在をひた隠しにします。その一方で可愛い娘を人間に戻すために、父親はその後の半生を世界式の研究に捧げました。

両親が自分を人間に戻そうと心血を注いでいる姿に、クロエは感謝していたことでしょう。しかし彼女が本当に望んでいたのは、ありのままの自分を愛してほしいということに尽きるのではないでしょうか?吸血鬼になってからというもの、クロエは誰からも愛されない寂しさから涙にくれる日々を過ごしてきました。それは、ネーニアとの契約で呪持ちとなるまで続きました。

両親からの愛を受けられなくなったクロエが巡り会ったのは、赤の他人であるジャンヌとジャン=ジャックでした。最後は、クロエとジャンヌ、そしてジャン=ジャックの3人が抱き合うシーンでこのエピソードは幕を閉じます。ハッピーエンドとはほど遠いでしょうが、救いのある終わり方になっていたのではないでしょうか?

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ヴァニタスの手記のクロエのアニメ声優

釘宮理恵のプロフィール

ここで、アニメ「ヴァニタスの手記」のクロエを演じた声優・釘宮理恵(くぎみや・りえ)を紹介します。

声優・釘宮理恵は、1979年5月30日大阪府に生まれ、その後熊本県熊本市で幼少期を送ります。声優を志すようになったきっかけは、高校時代に所属していた放送部の活動でのことだと言います。学校行事で司会進行を担当していた時、同級生から「司会が上手」と評価されたことでマイクの前で話す仕事を意識するようになったそうです。

声優を目指す釘宮は、1997年日本ナレーション演技研究所主催の第1回声優サマースクールに参加し声優に向けた第一歩を歩み始めます。翌1998年にはゲーム「étudeprologue〜揺れ動く心のかたち〜/SS版」の佐伯悠見役で念願の声優デビューを果たしました。

その年の最も印象に残る声優や作品に贈られる声優アワードでは、第2回声優アワード・サブキャラクター女優賞、第3回声優アワード・主演女優賞と2度の栄誉に輝いています。芸能事務所はヴォアレーブを経て現在アイムエンタープライズに所属し、声優のほかに歌手としても活躍しています。

釘宮理恵の主な出演作品や演じたキャラ

次に、アニメ「ヴァニタスの手記」でクロエを演じた釘宮理恵の数多い出演作品の中から、テレビアニメの主な出演作と演じたキャラを一覧で紹介します。

  • 灼眼のシャナ(シャナ)
  • 東京喰種トーキョーグール(鈴屋什造)
  • 鋼の錬金術師(アルフォンス・エルリックほか)
  • 銀魂(神楽ほか)
  • ドキドキ!プリキュア(円亜久里、キュアエース)
  • ゼロの使い魔(ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール)
  • ハヤテのごとく!(三千院ナギほか)
  • レンタルマギカ(葛城みかんほか)
  • イナズマイレブン(宇都宮虎丸、ルシエ)
  • とらドラ!(逢坂大河)

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ヴァニタスの手記のクロエに関する感想や評価

ここまでヴァニタスの手記のクロエ特集をお届けしてきましたが、最後にクロエに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するヴァニタスの手記のクロエに関する感想・評価は、クロエの美しさを称えるツイートからです。こうした評価は数多くありました。ジャンヌが「お人形みたい」と評しただけのことはありそうです。

続いて紹介するヴァニタスの手記のクロエに関する感想・評価は、クロエにまつわるストーリーが美しく楽しかったと評価するツイートからです。ジャン=ジャックとのラブストーリーや、ジャンヌたち友人と共に夢を取り戻す展開が幸福感を与えてくれるのではないでしょうか?

最後に紹介するヴァニタスの手記のクロエに関する感想・評価は、クロエとジャン=ジャックの悲しい過去に胸が締め付けられたという方のツイートからです。そしてパイプオルガンを弾くクロエ見て、その厳かな音が哀しい人に似あうと感じたそうです。

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ヴァニタスの手記のクロエまとめ

ここまで、ヴァニタスの手記のクロエに焦点を当て、過去や行動の目的、そしてジャンヌとの関係を通じてクロエの正体をネタバレで解説してきました。いかがでしたでしょうか?

誰もが振り返るほど可愛かったクロエですが、まだ4歳の時に突然吸血鬼になってしまいます。両親は世間の目から彼女をひた隠し、何とかして人間に戻そうと”世界式”の研究に人生を捧げます。しかし、クロエが本当に望んでいたことは、吸血鬼の自分をありのままで愛してくれることだったようです。

最後は友人のジャンヌとジャン=ジャックの愛によってクロエの望みは叶えられます。苦難に満ちたクロエの生涯ですが、多くの人に感動を与えるエンディングになっていたのではないでしょうか?

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