【神之塔】ラヘルの正体と目的は？裏切りの理由や嫌いと言われる原因も考察

頂上に辿り着けばこの世の全てが手に入ると言われている塔を舞台にした漫画『神之塔』。本作ではヒロインポジションとしてラヘルが登場していますが、ヒロインでありながら謎に包まれていました。そこで、ここからは『神之塔』のラヘルについて、正体や目的、強さ、嫌いと言われる原因、裏切りの理由などをまとめてネタバレ考察していきます。それではまず『神之塔』の作品情報からご覧ください。

『神之塔』とは、『LINE マンガ』にて2018年から配信されているファンタジー漫画です。また、TOKYO MXほかにて2020年4月から6月の間でテレビアニメが放送されており、監督は佐野隆史、脚本・シリーズ構成は吉田恵里香が担当しています。

ここでは『神之塔』のあらすじを簡単にまとめていきます。舞台は、頂上に辿り着けばこの世の全てが手に入ると言われている塔です。主人公・二十五日もまた塔の上を目指す人物の一人でした。しかし、彼の目的は金や名誉ではなく、唯一の友達であるラヘルと行動を共にすることであり、夜の制止を振り切って塔へと向かったラヘルを追っています。その後、夜は塔を登っていく中で塔の秘密を知っていき…

『神之塔』に登場するラヘルとは、主人公・二十五日の夜が塔を登るきっかけを作った人物であり、塔に来る前は夜の唯一の友達です。また、夜にさまざまな知識を教えた人物で、夜が思い出すラヘルは優しく笑顔が可愛い女の子でした。しかし、物語のヒロインでありながらも正体や目的が謎に包まれており、夜が塔で再会した時はかなり暗い雰囲気を纏っていました。

主人公・二十五日の夜が塔を登るきっかけを作ったラヘル。ここでは早速、物語のヒロインでありながらも謎に包まれたラヘルの目的や正体を考察していきます。

ラヘルの本名は試験中に名乗っていた「ミッシェル・ライト＝ラヘル」です。しかし、ラヘルの生い立ちや出生については分かっていません。ただし、ラヘルが暗い地下のような世界に1人でいた二十五日の夜の元に降りてきたことから、夜よりも広い世界を知っていたものの、敢えて夜と共に暗い世界で生活していたと考えられます。また、夜と出会う前は他の人との関りがあったと考えることもできるのではないでしょうか？

ラヘルは目的のためであれば利用できるものは何でも利用するという考え方をしていました。作中では自分のことを信頼していた夜に対して裏切り行為を働く姿が描かれていることから、他人が犠牲になっても構わないと考えているのが窺えます。

ラヘルの正体を探る上で重要な要素の一つと言えるのが、選別者か非選別者のどちらに属するのかということです。結論から言うと、ラヘルは非選別者だと考えられます。なぜなら試験官のクォントがラヘルとエンドロシ、大柄の人物に対して「このメンバーの中には非選別者とザハードの姫がいる」と言っていたからです。エンドロシがザハードの姫であり、大柄の人物が選別者となっているため、残ったメンバーのラヘルが非選別者となります。

ここではラヘルが塔を登る目的を明らかにします。ラヘルは暗い世界にウンザリしているという理由で塔の頂上で見られる星の光を目指していると語っていました。そして、カレンがラヘルに対して「ここまでして星が見たい理由はなんだ？」と問いかけますが、ラヘルはそれに「夜が怖い」と答えています。ちなみに、ラヘルが答えた夜というのは二十五日の夜のことではなく、暗闇が広がり続けるこの世界の夜のことをを言っています。

最後にラヘルの強さを見ていきましょう。まず、ラヘルのポジションである灯台守りとしての強さに関しては、特に優れたセンスや能力があるわけでなくいたって平凡と言えます。しかし、ラヘルの一番の強さと言っても良いのが人を巻き込む力であり、ラヘルは周囲の人間の感情を上手く利用することが可能です。特筆すべきなのが夜のことを好意的に思っている全員を味方に付けたシーンで、失格となるはずだった試験の結果を見事覆しています。

ラヘルは目的のためであれば平気で嘘をつく性格していました。ネット上ではそんなラヘルが「嫌い」という意見が多数寄せられているのですが、嫌いと言われる一番大きな要因となったのが夜に対する裏切り行為です。そこで、ここからはラヘルが夜に対しておこなった裏切り行為を見ていきます。

ラヘルが夜に対して裏切り行為を働いたのは2階の最終試験「潜魚狩り」での一幕でした。最終試験ではラヘルと夜が神之水の玉に包まれた状態で水の中に放たれています。ちなみに夜は合格していましたが、ラヘルの不合格という結果を覆すために最終試験に望んでいました。

生きる理由そのものがラヘルの存在にある夜は、ラヘルのためだけに試験に臨みましたが、なんとラヘルは最後に夜を突き飛ばして玉の外に出しています。これは水の玉の外に出ると溺れてしまうため、明確な裏切り行為と言えるでしょう。一方、夜はラヘルから「人を裏切ってはいけない」と教えられていたため、ラヘルだけを信じていました。そんな夜に対して裏切り行為を働いたという事実は多くの読者を驚かせています。

ラヘルは塔の王であるハザードと十家門を倒そうと目論んでいる犯罪組織「FUG」のメンバーの一員です。そして、FUGは11人にポジションがあり、その中で最強の者にはスレイヤーというポジションが与えられます。どうやらネット上ではそのFUGの誰かがラヘルの裏で糸を引いているのではないかという意見があがっているようです。

ラヘルの裏でFUGの誰かが糸を引いているのではないかと言われている一方で、ラヘルが敢えて悪者になっている演出が多く、またヒロインポジションにあるということから、裏切り者に見せかけて夜を助けているのではないかといった意見があがっているようです。もし、ラヘルが夜に教えた「人を裏切ってはいけない」が嘘ではなかったとすれば可能性としては十分に考えられます。

他人が犠牲になっても構わないと考えているラヘルはネット上で「嫌い」という意見が多く上がっていました。やはり、2階の最終試験「潜魚狩り」で夜を裏切ったことが原因となっているようです。では、本作に登場したキャラとラヘルはどのような関係にあるのでしょうか？ここからは、ラヘルと他キャラの関係を解説していきます。

始めに『神之塔』のラヘルと夜の関係をネタバレします。夜は唯一の友達としてラヘルのことを思っていますが、ラヘルは夜のことを目的のために利用する対象として見ています。ラヘルはヒロイン的なポジションではありますが、夜に対して好きという恋愛感情を持っているのではなくお姉さんのようなポジションとなっていました。

次に『神之塔』のラヘルとクンの関係をネタバレします。ラヘルの能力や強さを見ると分かる通り、彼女はクンと同様に頭脳派です。そして、ラヘルとクンのどちらの頭脳が優れているかというとクンの方に軍配があがり、クンはラヘルに対して周りの力がないと何もできないと指摘していました。それに対してラヘルが激怒していることからあまり仲が良くないことが窺えます。

次に『神之塔』のラヘルとエンドロシの関係をネタバレします。エンドロシは夜へと積極的に関わろうとしているため、ラヘルよりもヒロインのようなポジションにあるキャラでした。また、エンドロシにとっての夜は一緒にいて疲れない人物であり、素直な夜のことを気に入っています。そんなエンドロシと夜が執着しているラヘルは2階での試験で共闘関係にありました。今後は夜のことでエンドロシとラヘルが争う可能性があるかもしれません。

ここでは夜の試験を隠れて見ていたラヘルの取引相手であるへドンについてネタバレ解説します。まず、ラヘルは夜が試験を突破した後にへドンから取引を持ち掛けられていますが、おそらくラヘルはへドンに利用されている可能性が高いです。

ラヘルはへドンと取引をした最初の試験の後に総試験監督であるユハンに会っており、ユハンから「仲間、資格、力の全てを夜から奪う」という宣言を受けています。おそらく取引の内容として夜を蹴落とすことを目的にしているのだと考えられます。

アニメ『神之塔』に登場するラヘル役を演じた声優は、声優事務所「アイムエンタープライズ」で声優、歌手として活動する東京都出身の早見沙織(はやみさおり)です。生年月日は1991年5月29日(30歳)、血液型はAB型、趣味はピアノ、音楽鑑賞、映画鑑賞、料理です。デビュー作はアニメ『桃華月憚』の川壁桃花役で、2007年からアニメやゲーム、吹き替え、ラジオ、ナレーションのジャンルを中心に声優活動を開始しています。

• 2008年～：我が家のお稲荷さま。(コウ 役)
• 2009年～：東のエデン(森美咲 役)
• 2009年～：そらのおとしもの(イカロス 役)
• 2010年～：えむえむっ!(結野嵐子 役)
• 2010年～：バクマン。(亜豆美保 役)
• 2010年～：俺の妹がこんなに可愛いわけがない(新垣あやせ 役)
• 2011年～：あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(鶴見知利子〈つるこ〉 役)
• 2011年～：機動戦士ガンダムAGE(ユリン・ルシェル 役)
• 2012年～：〈物語〉シリーズ(斧乃木余接 役)
• 2012年～：FAIRY TAIL(カグラ・ミカヅチ 役)

『神之塔』に登場するラヘルの人柄に関する感想があがっています。こちらではラヘルが「嫌い」と言われているのですが、どうやら最終話を観たという他の感想で「一気にラヘルが嫌いになった」と言われていることから、最終話におけるラヘルの行動が嫌いになった一番の原因となっていることが窺えます。

『神之塔』に登場するキャラクターの強さに関する感想があがっています。こちらではキャラクターの強さを明確にしているようですが、どうやらラヘルは夜、ホー、セレナ、シビス、ラーク、カレン、クン、ハツ、アナク、エンドロシー、レロ・ローユハンといったキャラの中で一番弱いという評価がつけられているようです。ラヘルの強さと他のキャラの強さを比較してみるのも良いかもしれません。

『神之塔』に登場するラヘルの正体に関する感想があがっています。こちらではラヘルの正体が気になると言われており、他の感想ではラヘルの正体が気になる理由で読み進めていこうと考えている方がいました。また、ラヘルに執着する夜の正体も気にされているようなので、それぞれの正体と目的が本作の魅力の一つとなっていることが窺えます。

『神之塔』に登場するラヘルの正体と目的、強さ、裏切りの理由、嫌いと言われる原因をまとめて解説してきましたがいかがでしたか？主人公・二十五日の夜がラヘルに対して好意を抱いている一方で、ラヘルは夜のことを目的のために利用するだけの存在と見ている節がありました。2階の最終試験「潜魚狩り」での裏切りや平気で嘘をつくなど、ヒロインポジションでありながら明らかに悪者となっているラヘル。

そんなラヘルの本名はミッシェル・ライト＝ラヘルであり、世界に広がる夜が怖いという理由で塔の頂上で星を見るという目的を元に塔を登っていました。やはり目的のためであれば何でも利用するというラヘルは、夜を助けるために行動しているのではなく本心から裏切り行為を働いたり嘘をついたりしているのでしょうか？

現状は『神之塔』に寄せられている感想で、ラヘルのことが「嫌い」という意見が多いことから、自分のためだけに行動している可能性が高いことが窺えます。未だに生い立ちや出生など明らかになっていない部分も多いため、今後も『神之塔』のラヘルの正体や目的に注目しておきましょう。