【神之塔】夜の正体は何者？非選別者とは？強さ・能力や両親を考察

SIUによる韓国のウェブ漫画作品「神之塔」。この記事では神之塔のかっこいい主人公二十五日の夜を特集していきますが、その前に神之塔の作品情報をお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

「神之塔」（原題：신의탑）はSIUによる韓国のWeb漫画で、韓国のウエブトゥーンポータル・NAVERWEBTOONにて2010年6月より配信されている作品です。

神之塔は2014年にはNAVERWEBTOONの海外サイト「LINEWEBTOON」にて英語版配信が開始され、日本でも2018年より「LINEマンガ」で日本語版が配信されています。正式には韓国語・英語・日本語の3言語に翻訳されている神之塔ですが、公式サイト「WEBTOONTRANSLATE」では、ファンがボランティアで翻訳を進め現在28か国語で配信に漕ぎつけています。

また、神之塔は2019年には単行本が発売され、現在4巻まで刊行されています（韓国語版のみ）。さらに2020年4月には日本で神之塔のテレビアニメが制作され、 TOKYOMXほかにて放送されました。その他に、スマホゲーム「光を継ぐ者」とのコラボ作品やスマホゲーム「HEROCANTARE」の日本語版配信も始まっています。

物語の舞台となるのは、頂上まで到達すればすべてを手にできる通称「神の塔」。主人公の少年二十五日の夜は、唯一人の友人ラヘルの後を追いかけ塔の扉をくぐります。塔の中では様々な過酷な試験が用意されており、クリアしたごく少数の精鋭だけが先へと進んでいくことができます。この冒険に挑む夜は様々な人との出会いと別れを繰り返し、時には絶望の淵に立たされながらそれを乗り越え人として成長を遂げていくのでした。

ここからは、この記事のメインテーマである神之塔のかっこいい夜の話題に入っていきます。初めは夜のプロフィールからです。

夜は神之塔の主人公でフルネームを二十五日の夜（ハングル語では스물다섯번째밤）といいます。神之塔の中では「夜」とか「黒亀」と呼ばれています。

韓国語で夜の名前「밤」には「夜」と共に「栗」という意味があるのですが、夜は栗色の髪の毛と金色の瞳をしています。敵をも思いやる心の優しさと誰に対しても敬語を使う礼儀正しさを持っています。その一方で、一度決めたことは貫き通す意志の強さ・頑固さも秘めています。

神之塔の夜は、長い間独りで暗い洞窟の中で暮らしてきました。友人は当時を知る少女ラヘルのみ。彼女に言葉や様々な知識を教えてもらいました。身長は当初168㎝でしたが、第二部では180㎝に成長しています。戦闘では波使いと釣り師のポジションを務める非選別者です。

次に、神之塔の夜とエンドロシの関係を見ていきます。エンドロシは神之塔の中でも一際美しい女性で、彼女はかっこいい夜にご執心で何度もアタックしています。一方夜はラヘルのことが好きで、彼女の後を追って神之塔の門をくぐり窮地に陥ったラヘルを命がけで助けています。ところが、ラヘルの方はかっこいい夜に対して冷めた態度で接しています。なかなか相思相愛にはならないようです。

ある時、エンドロシは憧れのかっこいい夜とデートの約束に漕ぎつけます。ところが、ラヘルの裏切りにより夜が窮地に陥り、デートの件はご破算になります。それから7年が経ち、エンドロシと夜は再会することになります。エンドロシはずっとかっこいい夜を探していたようです。2人は7年前にお流れとなったデートを楽しみました。

ここからは、神之塔の夜の正体をネタバレで考察していきます。プロフィール欄では夜の正体を「非選別者」と紹介しました。この非選別者とはどのような人のことを言うのでしょうか？

選別者とは、塔の管理人・ヘドンが塔に上ることを認めた人のことを言います。非選別者とは選別されていない者、つまりヘドンが認めていないにもかかわらず自ら塔の扉を開けて入ってきてしまった者のことになります。夜はラヘルを追いかけて勝手に塔の扉を開けて入ってきましたので彼の正体は「非選別者」となるのです。

非選別者には人並外れた能力を持つ者が多く、塔の関係者の間では混乱を引き起こす元凶として恐れられてきました。塔の134階まで登り切った者をランカーと呼びますが、ランカーの1位から5位までの間にペンタミノムとエンリュウ、ウレック・マジノといった非選別者が3人もランクインしているのです。すでに非凡な能力を発揮し化け物扱いされている夜ですが、はたして上位にランクインできるのでしょうか？

神之塔2部では、犯罪集団FUGの一員としてジュ・ビオレ・グレイスなる人物が登場します。実は夜の正体はこのジュ・ビオレ・グレイスだったのです。そして夜の正体であるビオレは、塔に君臨する王ザハードをエンリュウにもらったトゲで倒し、塔の戦いを終わらせる人物として描かれていきます。

プロフィール欄で、夜（ビオレ）は独り暗い洞窟で暮らしてきたと紹介しました。それでは、神之塔の夜の両親はどうしていたのでしょうか？

ここで、神之塔の夜（ビオレ）の母親であるアルレン・グレイとザハードの関係をネタバレ解説しておきましょう。神之塔の頂上を最初に制覇したとされるザハードは、後に夜を産むことになるアルレンに恋をします。その時アルレンはすでにVと婚約していました。しかし、そんなことで諦めるザハードではありません。

アルレンがVの子どもを出産したという情報を得たザハードは、何と子どもを母アルレンの目の前で殺してしまいます。母親アルレンは気がおかしくなり、父親Vは自殺してしまいました。夜が独り洞窟の中で暮らすことになった原因はザハードにあったわけです。

母親アルレンは、何とか気を落ち着け必死になって蘇生させる方法を考えます。呪術を使って死体が腐らないように処置した上で塔の外に出します。そして息子の体に能力を吹き込んで生き返らせることに成功しました。

夜（ビオレ）の正体は、王やザハードを倒すことを目的に行動するスレイヤー候補です。当初FUG入りの誘いを拒否していた夜ですが、入らざるを得ない状況に追い込まれたのです。それは、夜が神之塔を登る理由や目的とも絡んできます。

夜（ビオレ）はラヘルと会うために彼女の後を追って塔を登り始めました。ところが、神之塔二部でクンやラーク、アナクたちが人質に取られると、夜の目的は友人たちを救うことに変わります。

3日間もFUG入りを拒んだ夜でしたが、彼の背中を後押しする出来事が発生。FUGが塔の2階の合格者に特別な力を持つ指輪を渡しているという情報が夜の耳に入ってきました。その指輪は特定の人物の居場所を教える装置で、夜がFUGに入らなければ友人たちの命を容易に奪うことができると知らされたのです。友人たちの命には代えられないと、夜は渋々FUGに入ることを承諾しました。

他の挑戦者と共に塔の頂上を目指す夜（ビオレ）ですが、彼は残酷なルールによってがんじがらめに縛られていました。ネタバレになりますが、そのルールとは塔の試験に落ちるたびに仲間の命が1人ずつ奪われてしまうというもの。犯罪集団FUGの残酷さがわかるエピソードでしょう。

それでは、なぜFUGはそこまでして夜にこだわるのでしょうか？その答えは単純明快で、神之塔の王ザハードを倒すことができるのは非選別者だけだとわかっているからです。その非選別者のなかでも一際目を引く存在が夜だったというのです。

FUGは塔の扉を開けて入ってくる非選別者を手ぐすね引いて待っていました。ようやく現れた夜（ビオレ）を仲間に引き入れ、ザハードを倒すスレイヤーに育て上げようとします。夜の道案内を務めるカレン（ファリョン）がかっこいい夜を目にして「神」と呼んでいることからも、FUGが夜に寄せる期待の大きさがわかることでしょう。

ここまで、かっこいい夜の正体や両親の秘密などをネタバレ解説してきました。次に、神之塔でも最強と呼び声の高い夜の能力や強さを具体的に考察していきます。

まず夜には、ザハードの姫でさえも起動できなかった黒の三月を鞘から抜くことができます。黒の三月は大抵の人間は見ることさえできない武器で、選ばれた人間にしか使うことができません。黒の三月の本体は金髪の女性で、イケメンでかっこいい夜のことを気に入っているようです。

ちなみに、神之塔の頂上への最短登頂記録を持つユリでさえ、黒の三月を鞘から抜くことは叶いませんでした。ところが、夜は1回の試験で黒の三月を鞘から抜いて見せたのです。神之塔でも最強と言われる所以ではないでしょうか？

夜の能力・強さの考察の2つ目は、神之水との親和性です。塔の中を空気のように流れている神之水。塔の管理者が許可を与えた人物だけが神之水を使うことが許されます。ところが、夜は神之水と相性がよく、高濃度の神之水の幕をぶつけられても影響を受けません。夜には神之水をコントロールする力が備わっているようです。

ザハードの姫・アナクでさえも神之水の力には抗うことができず、押し流されてしまったほどです。その神之水を自在に操る夜を見て、試験官レロ・ローは「（最強の）怪物が現れた」と舌を巻きました。

神之塔の夜の能力・強さの3つ目は判断力と勇気です。それが試されたのは、1階での試験「ボール」でのこと。この試験では、深海魚の怪物「白い蝶ウナギ」から逃げ切るか深海魚と闘って勝ちボールを割ることができれば合格となります。

スピードでは分が悪い夜の作戦は、深海魚に食べられることでした。恐怖で震える夜でしたが、勇気を振り絞って巨大ウナギに食べられます。ウナギが油断すると間髪を容れずに黒の三月をウナギに突き立て怯ませます。そして夜は見事ボールの破壊に成功したのです。巨大ウナギに食べられるという鋭い判断とそれを実行に移す勇気がもたらした勝利の瞬間でした。

神之塔の夜の能力・強さの4つ目は、技の吸収力の高さです。性格の素直な夜は、曲解したり偏見を抱くことなくストレートに技を受け入れられるようです。しかも単に吸収するだけでなく、極めて高い精度で技を使いこなします。

例えば、クォントが試験で披露した相手の動きを一瞬止める「逆流れ制御」を1度体験しただけで吸収してしまいます。これは、夜が初めて習得した技ですが、その吸収力にはランカーのクォンも舌を巻くほどでした。

夜の能力・強さを語る上で忘れてはならないのが、神之塔113話でウレック・マジノの奥義を一度受けたということ。塔のランキング4位でハイランカーの中でも最強と言われるウレック・マジノ。その奥義である覇王熱射拳を体得した夜は最強のハイランカー候補といっても過言ではないでしょう。

ウレック・マジノからこの最強の技を受けた時、夜は気を失い2日間も寝込んでしまいました。痛手を被った夜ですが、最強の奥義を獲得できたのですから小さな代償と言うべきかもしれません。

夜の体の中にあるトゲと悪魔、この2つが夜の強さを最強のものとしているといえるでしょう。トゲはエンリュウが管理人を倒すときに使った武器で、夜を始動武器にするためFUGが与えました。また、悪魔もまたFUGにより強制的に体内に入れられたのですが、夜は悪魔を使ってトゲを発動することができるのです。この悪魔は神にも匹敵する最強の力を持っていると言われています。

ここで、2020年に日本で放送されたテレビアニメ「神之塔-TowerofGod-」で二十五日の夜を演じた声優のプロフィールを紹介します。

• 名前：市川太一（いちかわ・たいち）
• 性別：男性
• 出身地：東京都
• 誕生日：2月4日
• 身長：172cm
• 職業：声優
• 趣味：ロードバイク、お菓子作り
• 事務所：ヴィムス

次に、アニメ「神之塔-TowerofGod-」で夜の声を担当した声優・市川太一の主な出演作品や演じたキャラを紹介します。

テレビアニメ

• やがて君になる（槙聖司）
• カブキブ！（来栖黒悟）
• メジャーセカンド（卜部隼人）
• デュエル・マスターズ!（キャップ、ギャップ）
• 終末のハーレム（水原怜人）

• スタレボ☆彡88星座のアイドル革命（雀千秋）
• イケメンライブ◆恋の歌をキミに（木蘭宗詩）
• アルゴナビス from BanG Dream! AAside（二条奏）

ここまで神之塔の夜特集をお届けしてきましたが、最後に神之塔の夜に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する雷の呼吸の夜に関する感想・評価は、神之塔を408話まで読んだ方のツイートからです。大変面白く、何より夜のかっこよさが際立っていたということでした。

続いて紹介する雷の呼吸の夜に関する感想・評価は、ビオレ（夜）を分析しているツイートからです。ビオレには人を魅了する力があり、それがチームの信頼・結束力を生んでいると指摘していました。

最後に紹介する雷の呼吸の夜に関する感想・評価は、夜の精神的なダメージを心配するツイートからです。常に仲間が殺されないために行動している夜は、精神的に追い詰められているとのことです。

ここまで神之塔の最強でかっこいい主人公・二十五日の夜ことビオレを特集し、非選別者の意味から彼の強さ・能力、さらに両親の真実についてもネタバレで考察してきました。いかがでしたでしょうか？

神之塔の夜の正体は、FUGの一員ジュ・ビオレ・グレイスです。非選別者として王ザハードを倒すために、対峙した相手の能力を吸収し最強の戦士として成長を遂げます。生まれたばかりの頃、母アルレンに一方的な好意を抱くザハードにより殺され、父親Vはショックから自殺に追い込まれます。夜は母アルレンの懸命の処置の結果何とか息を吹き返しました。こうした因縁を持つ夜とザハードの戦いに今後も注目していきましょう。