ルックバック(藤本タツキ)を徹底考察!あらすじや伏線・オマージュをネタバレ解説

漫画「ルックバック」の伏線とあらすじをネタバレしながら考察!プロの漫画家を目指すキャラクターたちの物語が描かれているルックバック。そんなルックバックの作品概要や、原作者・藤本タツキのプロフィールをまとめていきます。また漫画「ルックバック」で描かれた伏線・オマージュの情報や、チェンソーマンとの関係性を考察していきます。その他には、キャラクター情報やあらすじをネタバレしながら解説していきます。

ルックバック(藤本タツキ)を徹底考察!あらすじや伏線・オマージュをネタバレ解説のイメージ

目次

  1. ルックバックとは?
  2. ルックバックのタイトルの意味を考察
  3. ルックバックの漫画あらすじネタバレ
  4. ルックバックの伏線やオマージュを解説
  5. ルックバックの登場人物一覧
  6. ルックバックの見どころや名シーン
  7. ルックバック好きにおすすめの作品
  8. ルックバックに関する感想や評価
  9. ルックバックの考察まとめ

ルックバックとは?

ルックバックの概要

あらすじネタバレや伏線を考察する前に、まずは漫画「ルックバック」の基本情報を紹介していきます。ルックバックは2021年7月に「少年ジャンプ+」で公開された漫画で、全143ページからなる長編読み切り作品です。7月30日で閲覧数は500万回を突破しており、宝島社が紹介している「このマンガがすごい!2022」では1位にランクインしています。

ルックバックの作者

漫画「ルックバック」の原作者は「藤本タツキ」です。藤本タツキは秋田県出身で、2013年から活動している漫画家です。幼少期から絵を描く事が好きで、美術大学を卒業した後にプロデビューしています。また藤本タツキは「週刊少年ジャンプ」「少年ジャンプ+」で作品を発表していますが、幼少期はジャンプ以外の漫画雑誌を読んでいたようです。

藤本タツキは中学生時代から脳内で漫画を描いており、多い時には7本の作品を連載していたようです。また授業中に最終回を迎えた漫画があったようで、その時には感動で涙が出そうになった事を明かしています。藤本タツキの作品には「妹キャラクター」が登場する事が多いですが、妹キャラクターが好きな訳ではなく、「人間関係が分かりやすい」という理由で登場させているようです。

ルックバック 少年ジャンプ+

ルックバックのタイトルの意味を考察

作品概要や藤本タツキのプロフィールを知った後は、漫画「ルックバック」のタイトルの意味を考察していきます。ルックバックでは独特な世界観が描かれているため、タイトルにも深い意味があると予想されています。タイトルを直訳した意味やアーティストの情報を考察していきます。

考察①Oasisの「Don’t Look Back in Anger」

漫画「ルックバック」は「オアシス」の「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」が元ネタという考察がなされているようです。作中では「Don't」「In Anger」という文字が描かれているため、タイトルと合わせると「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」という文字になります。そのため藤本タツキは何らかの理由で「ルックバック」というタイトルにしたという説が浮上しているようです。

オアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は1996年にリリースされた楽曲で、全英シングルチャートで1位にランクインしています。この楽曲はオアシスが結成された「マンチェスター」で発生した自爆テロの追悼式典で合唱されているため、漫画「ルックバック」は「京都アニメーション放火事件」の追悼として描かれたという考察がなされているようです。

考察②振り返る

ルックバックには「振り返る」という意味があります。作中では主人公・藤野が「思い出を振り返る」「過去を振り返る」というシーンが描かれているため、ルックバックには「過去」の意味があるという予想がされているようです。また京本が殺される事件が起こっているため、「過去を振り返りながら、それを乗り越えて前に進む」という藤本タツキのメッセージが込められているという考察がなされています。

漫画「ルックバック」では京本が尊敬している藤野にサインを貰っており、振り返って鏡でサインを見ているシーンが描かれています。そのような描写があるため、ルックバックのタイトルには「振り返る」という意味があると予想されているようです。この日から京本は外に出るようになったため、「振り返るシーン」が京本の人生のターニングポイントになっています。

考察③背中を見る

ルックバックには「背中を見る」という意味もあります。作中では「漫画を描いている藤野の背中」「絵を描いている京本の背中」が描かれているため、ルックバックは「背中」に何らかの意味がある事が予想できます。物語終盤には「背中を見て」という4コマ漫画が描かれているため、藤本タツキは「キャラクターの背中」を通して何かを伝えようとしているのかもしれません。

タイトルの意味は1つとは限らないため、「ルックバック」には「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」「振り返る」「背中を見る」の全ての意味があるかもしれません。また全てに共通しているのが「後ろ」「過去」のため、「過去を思い出す」という意味があるという考察がなされているようです。作中ではキャラクターの後ろ姿で四季を表現しているため、藤本タツキの表現力が凄いという感想が挙がっているようです。

漫画「ルックバック」に登場した京本は藤野とのコンビで「背景」を担当しています。そのためルックバックの「背中を見る」は「背景」の意味があり、「藤野が殺されてしまった京本を思い出す」の意味があるという説が浮上しているようです。また「背中を見て成長」するというセリフが使用されているため、藤本タツキが「背中」にこだわりを持って描いた可能性があります。

Thumbルックバックは意味がよくわからない?伏線や藤本タツキからのメッセージを考察 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

ルックバックの漫画あらすじネタバレ

藤本タツキのプロフィールやタイトルの意味を考察した後は、漫画「ルックバック」のあらすじをネタバレしながら解説していきます。漫画「ルックバック」では主人公が漫画家を目指す物語が描かれていますが、独特なあらすじ・結末が話題になっているようです。あらすじやキャラクターの関係性をネタバレしながら解説していきます。

あらすじネタバレ①学級新聞

漫画「ルックバック」のあらすじネタバレです。主人公・藤野はスポーツ万能・成績優秀な小学生で、学級新聞で4コマ漫画を描いていました。その4コマ漫画を友達に褒められた事で藤野は得意気になっており、「自分には漫画の才能がある」と思っていました。そんな中、担任教師から「不登校の京本に1枠譲って欲しい」と頼まれ、藤野は「軟弱者に漫画が描けますか?」と言って嘲笑しています。

藤野は「学校にも来れない軟弱者には漫画が描けない」と思っていましたが、京本の本物のような精密な絵を見て驚愕しています。また今まで藤野を褒めていた友達が「藤野よりも上手い」と言い、藤野は「同年代に自分よりも絵が上手い人間」がいる事を知ってショックを受けています。そして屈辱を感じた藤野は「京本を超えたい」と考え、毎日のように絵の練習を行っています。

日常の全てを絵に捧げた藤野は成績が下がっており、そんな藤野を姉や両親が心配していました。また友達と遊ぶ事も無くなったため、友達から「もうすぐ中学生なのにまだ漫画を描いているの?」と言われてしまいます。それでも藤野は周囲の声を無視して絵の練習をしていましたが、京本との画力の差は埋まらないと気付いて心が折れてしまいます。

絵の練習を止めた藤野は以前のように友達と遊び、姉から勧められた空手教室に通い始めました。そんな藤野も小学校の卒業式の日を迎え、式典が終わった時に担任教師から「京本に卒業証書を渡して欲しい」と頼まれます。そして頼みを嫌々引き受けた藤野は京本の自宅に向かいました。

あらすじネタバレ②京本との出会い

藤野は京本の自宅に赴きましたが、インターホンを押しても返事が無く、鍵が開いていた事で自宅の中に入りました。藤野は人の気配がある2階に上がり、そこで大量のスケッチブックを目撃した事で「自分の努力は努力では無かった事」に気付きます。そして劣等感を感じた藤野は紙に「出てこないで。出てこい。」という漫画を描き、その紙が扉の下から京本の部屋に入ってしまいます。

漫画が部屋に入ってしまったため、慌てた藤野は卒業証書を置いて自宅から出ました。するとすぐに京本も自宅から飛び出してきて、京本は藤野に「藤野先生のファンです!サインください!」と言いました。そして自分よりも高い画力を持つ京本から褒められた藤野は嬉しくなり、「賞に応募するための漫画を準備している」という嘘を付いてしまいます。

京本は「藤野先生は4コマ漫画を辞めてしまった」と思っていましたが、「新しい漫画の準備をしている」と知って嬉しそうな表情を見せています。また藤野も自分の実力が認められた事に嬉しさを感じたため、雨の中を踊りながら帰宅しました。そして藤野はしまっていた画材道具を引っ張り出し、京本に見せるためのネームを描き始めています。

京本は高い画力を持つ小学生ですが、漫画よりも芸術に近い絵を描いていました。そのため京本は「藤野のストーリー作り」に才能を感じ、藤野を漫画の天才と思っていたようです。また藤野と初対面した京本は上着にサインを貰っており、鏡越しにサインを見て嬉しそうな表情を浮かべています。

あらすじネタバレ③ペンネームは藤野キョウ

中学生になった藤野と京本は一緒に応募用の漫画を描いていました。2人は応募用の45ページの漫画に苦戦していましたが、1年掛かりで漫画を描き上げ、それを出版社に持ち込んでいます。そこで編集者から「中学生が描いたとは思えない」という評価を受け、漫画は準入選という結果を残しています。そして2人は漫画賞の賞金を分け合い、藤野は京本を誘って外の世界に出ています。

都会に出た藤野と京本は普通の少女のようにはしゃぎ回っています。京本は「外の世界」に恐怖を感じて引きこもりになっていましたが、外の世界に楽しさを感じ、外の世界に出してくれた藤野に感謝を述べています。その後、2人は「藤野キョウ」というペンネームを作り、読切漫画を描いて投稿するという日々を送る事になります。

藤野は京本が認めた「キャラクター作り」「ストーリー作り」を担当し、京本は藤野が認めた「背景」を担当していました。それぞれの得意分野で実力を発揮していた2人は高校生になり、その頃には「連載を持たないか?」と声を掛けられるほどに成長しています。また藤野は本気でプロの漫画家を目指していたため編集者の誘いを喜んでいましたが、京本は藤野とは違う考えを抱いていました。

藤野は「藤野キョウ」でプロデビューしたいと考えていましたが、京本は「もっと絵が上手くなりたい」「美術大学に行きたい」という想いを抱いていました。そのため京本の固い意志を感じた藤野は藤野キョウでのデビューを諦め、1人でプロの漫画家になる事を決意しています。そして2人で漫画を描く楽しい日々は終わりを迎える事になりました。

あらすじネタバレ④大学で殺人事件が起こる

高校を卒業した藤野はプロの漫画家でデビューしました。藤野は京本が担当していた背景をアシスタントに任せ、順調に人気漫画家の道を進んでいきます。京本も希望通りの美術大学に進学し、2人はそれぞれの道を邁進していきます。また藤野の人気漫画のアニメ化の話が持ち上がりましたが、藤野は何気なく付けていたテレビで「京本が通っている美術大学で殺人事件が発生した事」を知ります。

殺人事件を知った藤野は慌てて京本に連絡しましたが、京本の応答はなく、あらゆる手段を使って情報を集めました。その後、12人の犠牲者の中に京本の名前があり、親友であり相棒の京本は通り魔に殺された事を知ります。そして藤野は「画力が上がれば描くスピードも上がる」という自分の言葉で京本が美術大学に進学した事を思い出していました。

あらすじネタバレ⑤藤野の絶望

京本の死を知った藤野は酷いショックを受け、漫画を休載して京本の葬儀に向かいました。葬儀が終わった後に藤野は京本の自宅を訪れ、「京本の死は自分の責任」と感じて涙を流しています。そして藤野は「美術大学に進学しなければ死ななかった」「一緒に漫画を描かなければ死ななかった」というたらればを頭の中で繰り返しています。

京本の死に絶望した藤野は「出てこないで。出てきて。」の4コマ漫画を破り、それを投げ捨ててその場に崩れ落ちました。その時に4コマ漫画の最初のコマが「京本と出会った時」と同じように部屋に入っていきます。そしてシーンが切り替わり、4コマ漫画が部屋に入った時の京本の姿が描かれています。

あらすじネタバレ⑥出てこないで

小学校の卒業式の日に京本は自宅で絵を描いており、突然部屋に入ってきた4コマ漫画に驚きました。元の世界で京本は藤野を追いかけましたが、別の世界の京本は反応を示さなかったため、この時に京本と藤野は出会う事はありませんでした。その後、京本は「絵が上手くなりたい」という想いで美術大学に進学し、藤野も自分の意思で漫画家を目指しています。

京本は美術大学で絵を描いており、大学に侵入した通り魔に殺されそうになりました。その時に藤野が現れ、小学生時代に習っていた空手キックで通り魔を倒しています。そのため別の世界の京本は命を救われ、藤野が空手キックで足を折っています。その後、京本は恩人が小学生時代に尊敬していた藤野と知り、藤野は京本に対して「連載を勝ち取ったらアシスタントになって欲しい」と言っています。

あらすじネタバレ⑦背中を見て

京本が救われた世界から元の世界にシーンが切り替わります。藤野は京本の部屋の前で絶望しており、扉の下から飛び出してきた4コマ漫画を手に取りました。その4コマ漫画のタイトルは「背中を見て」で、藤野が通り魔から京本を救うという内容でした。その4コマ漫画を不思議に感じた藤野は京本の部屋に入り、部屋の中の漫画とポスターで「京本はずっと自分を応援していた事」を知ります。

藤野は小学生時代に京本に描いたサインを見つめ、「自分はなぜ漫画を描いているのか?」と考えました。藤野は「漫画なんて地味で大変で楽しくない」と考えましたが、「自分は京本の笑顔を見たくて漫画を描いていた」という結論に辿り着きます。また「自分を応援しているファンの存在」「漫画を楽しみにしてくれていた京本の事」を考えて涙を流しています。

絶望していた藤野は立ち上がり、拾った4コマ漫画を京本の部屋の壁に貼り付けました。また「自分の漫画を待っているファンがいる事」を思い出し、藤野は仕事場に戻っています。そして藤野が漫画を描いている後ろ姿で物語は完結しています。

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ルックバックの伏線やオマージュを解説

藤本タツキのプロフィールやあらすじネタバレを見た後は、漫画「ルックバック」で描かれた伏線を考察していきます。また藤本タツキの漫画「チェンソーマン」とルックバックの繋がりや、ハリウッド映画のオマージュなども解説していきます。その他には、「ルックバックは京都アニメーションの追悼作品」と言われている理由を解説していきます。

解説①チェンソーマンの背景

漫画「ルックバック」では「大学生になった京本が扉の絵を描いているシーン」があります。この扉が藤本タツキの「チェンソーマン」で描かれた扉に酷似しているようです。そのため「ルックバックの扉」は「チェンソーマンの扉」のセルフオマージュという考察がなされているようです。また京本が見ていた「背景美術の世界」という本の背景はチェンソーマンで描かれているようです。

チェンソーマンで描かれた扉は「開けてはいけないもの」でした。ルックバックでは扉の絵を描いていた時に京本が殺されているため、「扉」は不穏な出来事を示す伏線になっているようです。また藤野が空手キックで通り魔を撃退した時の絵は描かれていないため、京本は違う絵を描いていた可能性があります。

解説②if世界での京本の利き手

漫画「ルックバック」では「元の世界」「if世界」が描かれています。元の世界の京本は右利きですが、if世界では左利きになっている場面があるようです。また終盤には「背中を見て」という4コマ漫画が描かれていますが、この漫画のタイトルが京本ではなく藤野に近い筆跡になっているようです。そのため元の世界とif世界では相違している部分が多々あるようです。

漫画「ルックバック」では「if世界」が描かれていますが、「if世界は別の世界線」「if世界は藤野の想像の世界」という明言はされていません。そのため「元の世界」と「if世界」は同時に存在している可能性があります。また「if世界は藤野の想像の世界で、京本の筆跡が見慣れた自分の筆跡になっていた」という説が浮上しているようです。

解説③シャークキックの単行本11巻

漫画「ルックバック」では藤野が「シャークキック」という漫画を連載していますが、「複数のシャークキックの11巻が本棚に置かれているシーン」が描かれています。この時に「藤野の本棚」「11巻のアップ」「複数の11巻」という順番で描かれているため、最後の「複数の11巻」は「書店の本棚」という考察がなされているようです。また「複数の11巻」は漫画人気の伏線になっているという説が浮上しているようです。

漫画「ルックバック」では「シャークキックの巻数が増えていくシーン」が描かれているため、このシーンで藤野と京本の時間の経過を表現しているようです。その間に「藤野は連載漫画がアニメ化するほどの人気作家」「京本は独特な感性を持つ美術大学生」になっています。また「このつづきは12巻で!」という文字と「チェンソーマンの第2部/12巻」の共通点があるようです。

解説④京本の部屋のシャークキックの単行本1巻・2巻

漫画「ルックバック」の終盤では藤野が京本の部屋に入っており、京本の部屋の本棚には「シャークキックの1巻・2巻」が沢山置かれていました。また机の上にはアンケート用紙とペンが置かれていたため、京本は藤野を応援していた事が分かります。このシーンで藤野は「京本の笑顔を見たい」という理由で漫画を描いていた事を思い出しているため、2人の強い絆を示すシーンになっているようです。

漫画「チェンソーマン」には「ビーム」という「サメの魔人」が登場しています。また藤本タツキは2016年から2018年まで「ファイアパンチ」を連載していたため、「シャークキック」はパンチとキックを置き換え、チェンソーマンとファイアパンチを組み合わせたタイトルという考察がなされているようです。

解説⑤ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

漫画「ルックバック」のラストシーンでは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の表紙に似た本が描かれています。原作者・藤本タツキは「クエンティン・タランティーノ」の作品が好きと公言しているため、遊び心で本を描いた可能性があります。また同作の「ハリウッド女優の殺人事件」を参考にしたという考察がなされているようです。

漫画「ルックバック」の藤野は「自分が外に出した事で京本が死んだ」と思っています。そのため「ルックバック」はわずかな変化で未来が変わる「バタフライ効果」を参考にしているという考察がなされています。藤本タツキは「様々な映画から影響を受けた」と公言しているため、映画「バタフライ・エフェクト」もルックバックに関係しているかもしれません。

解説⑥京アニ事件への追悼

2019年7月には「京都アニメーション放火殺人事件」が起こっています。第1スタジオに侵入した男がガソリンを撒いて放火した事件で、男を含めた71人が死傷しています。前述したように、「ルックバック」のタイトルには追悼の意味があると予想されているため、藤本タツキが同じ絵描きとして事件を風化させないために「ルックバック」を描いたという説が浮上しているようです。

京都アニメーションは1985年に設立された制作会社で、これまでに「けいおん!」「涼宮ハルヒの憂鬱」「響け!ユーフォニアム」などの作品を制作しています。藤本タツキは京都アニメーション作品のファンを公言しているため、何らかの思い入れがあったのかもしれません。また世界中のファンから30億円近い支援が集まっているようです。

解説⑦藤野のモデルは作者自身だった?

漫画「ルックバック」の藤野・京本は「藤本タツキ」の藤本を分解した名前と予想されているようです。また藤本タツキは幼少期から絵を描いているため、藤野のモデルは藤本タツキ自身と言われているようです。京本が通っていた美術大学は「藤本タツキが通っていた美術大学」と似ているため、ルックバックは藤本タツキの半生を描いた作品なのかもしれません。

ルックバックの登場人物一覧

あらすじネタバレや伏線・オマージュを考察した後は、漫画「ルックバック」に登場したキャラクターを紹介していきます。キャラクターのプロフィールや作中の行動をネタバレしながら解説していきます。漫画「ルックバック」は登場キャラクターが少ないですが、それが気にならないほどの面白さがあると言われています。

登場人物一覧①藤野

藤野は本作の主人公で、登場時点では小学4年生でした。運動・勉強ができるクラスの人気者で、学級新聞の4コマ漫画が同級生に人気で得意気になっています。京本との実力の差を感じて絵を辞めてしまいますが、本人と出会った後に相棒・親友の関係になっています。教師に偉そうな態度を見せるなどの横着な性格をしています。

登場人物一覧②京本

京本は藤野の同級生で、小学生時代は藤野と別のクラスでした。外の世界に恐怖を感じている対人恐怖症で、小学生時代から自宅に引きこもって絵を描いています。小学生時代から卓越した画力を持っていましたが、藤野は自分よりも漫画の才能があると思っていたようです。また藤野と漫画を描いていた時には「自分の描くスピード」に不安を感じています。

ルックバックの見どころや名シーン

藤本タツキのプロフィールやあらすじネタバレ・伏線を解説した後は、漫画「ルックバック」の見どころを解説していきます。漫画「ルックバック」では「if世界」が描かれているため、「現実とif世界の違い」という面白さがあるようです。また藤野が学んでいた空手は伏線の1つになっているようです。 

見どころ①雨に踊ればを彷彿とさせるシーン

京本に褒められた藤野は雨の中で踊っていますが、このシーンは映画「雨に唄えば」のオマージュと予想されているようです。また京本に出会うまでの藤野は強い劣等感を感じていたため、劣等感から解放された喜びを表現していたのかもしれません。

見どころ②空手キックをするシーン

元の世界で藤野は姉に勧められて空手教室に通っています。元の世界で空手が役立つ事はありませんでしたが、「if世界」では藤野が空手キックで通り魔を倒しています。そのため「空手教室」は「if世界」の伏線になっていたようです。

ルックバック好きにおすすめの作品

藤本タツキのプロフィールやあらすじネタバレ・伏線を解説した後は、「ルックバック」が好きな方におすすめの漫画を一覧で紹介していきます。作品の概要・あらすじや原作者の情報を解説していきます。

おすすめの作品①マイ・ブロークン・マリコ

マイ・ブロークン・マリコは2019年の7月から12月まで連載されていた漫画で、原作者は「平庫ワカ」です。主人公の「シイノトモヨ」が亡くなった同級生のためにできる事を探すという物語のため、「藤野が京本のために漫画を描く」という共通点があるようです。

おすすめの作品②かくかくしかじか

かくかくしかじかは2011年から2015年まで連載されていた漫画で、原作者は「東村アキコ」です。主人公・林明子が少女漫画家を目指す物語で、物語途中に絵画教室の恩師が亡くなっているため、ルックバックとは「大切な人が亡くなる」という共通点があるようです。また本作では東村アキコの半生が描かれています。

おすすめの作品③G戦場ヘヴンズドア

G戦場ヘヴンズドアは2000年から2003年まで連載されていた漫画で、原作者は「日本橋ヨヲコ」です。人気漫画家の子供が小説家を目指す物語で、子供は親の漫画を軽蔑しています。タイトルの「G」は漫画家が使う「Gペン」の意味があるようです。

おすすめの作品④ブルーピリオド

ブルーピリオドは2017年から連載されている漫画で、原作者は「山口つばさ」です。芸術大学に通う大学生の物語が描かれているため、ルックバックの京本と共通点がある作品です。2021年の10月から12月までアニメも放送されていました。

ルックバックに関する感想や評価

藤本タツキのプロフィールやあらすじネタバレ・伏線を解説した後は、漫画「ルックバック」に関する感想を一覧で紹介していきます。ルックバックは高い注目を集めた作品のため、読者から様々な感想が挙がっているようです。ルックバックの原作者・藤本タツキに関する感想などもまとめていきます。

感想:ルックバックは面白い!

漫画「ルックバック」は分かりにくい部分があるため、面白い・つまらないという賛否両論の意見が挙がっていますが、全体的には面白いという意見の方が多いようです。また藤野・京本のリアクションが面白いという感想や、藤野の性格が憎たらしいけれど嫌いになれないという感想も挙がっているようです。

感想:伏線が凄い!

本記事で紹介したように、漫画「ルックバック」では様々な伏線が描かれています。そんな伏線の緻密さが凄いという感想や、何度も読み返さないと伏線に気付けないという感想が挙がっているようです。また読者それぞれに答えを用意する結末が凄いという感想も挙がっているようです。

感想:藤本タツキは天才!

藤本タツキの「ファイアパンチ」「チェンソーマン」はグロい部分・バイオレンスな部分が面白いため、まったく別のジャンルで面白い漫画を描いた藤本タツキが天才という感想が挙がっているようです。またルックバックは読者に答えを委ねていますが、それでも続きを読みたいという感想が挙がっているようです。

ルックバックの考察まとめ

本記事では藤本タツキの漫画「ルックバック」のあらすじネタバレ・伏線・オマージュを解説していきましたがいかがだったでしょうか?ルックバックは「読者に考えさせる面白さ」があるため、藤本タツキはストーリー作りの天才と言われているようです。そんなルックバックを読んだ事がない方も、本記事のあらすじネタバレ・伏線を参考にしながら是非ご覧下さい。

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