ルックバックは意味がよくわからない?伏線や藤本タツキからのメッセージを考察

藤本タツキの「ルックバック」の意味がわからないと言われている理由や伏線を考察!プロの漫画家を目指すキャラクターの物語が描かれているルックバック。そんなルックバックの作品概要や、原作者・藤本タツキのプロフィールを紹介していきます。またルックバックは意味がよくわからないと言われている理由や、作中で描かれた伏線を解説していきます。その他には、藤本タツキのチェンソーマンとの関連性なども解説していきます。

ルックバックは意味がよくわからない?伏線や藤本タツキからのメッセージを考察のイメージ

目次

  1. ルックバックとは?
  2. ルックバックは意味がよくわからない?タイトルを考察
  3. ルックバックに込められた意味は?京アニ事件の被害者に宛てたメッセージ?
  4. ルックバックのその他の伏線やオマージュを解説
  5. ルックバックのあらすじネタバレ
  6. ルックバックに関する感想や評価
  7. ルックバックの意味がわからないまとめ

ルックバックとは?

ルックバックの概要

意味がわからないと言われている理由や伏線を解説する前に、まずは「ルックバック」の基本情報を紹介していきます。ルックバックは2021年7月に「少年ジャンプ+」で公開された漫画です。全143ページの長編読み切り作品で、閲覧数は2日で400万回に達したようです。

ルックバックの作者は藤本タツキ

漫画「ルックバック」の原作者は「藤本タツキ」です。藤本タツキは秋田県出身の漫画家で、2013年から活動を行っている人物です。幼少期から絵を描く事が好きで、高校生時代は美術大学を目指していましたが、地元に予備校がなかった事で高齢者の絵画教室に通っていたようです。また藤本タツキは大学生時代から「ジャンプSQ」に漫画を送っており、新人時代は1日に1本のネームを編集者に送っていたようです。

ルックバック 少年ジャンプ+

ルックバックは意味がよくわからない?タイトルを考察

作品概要や藤本タツキのプロフィールを知った後は、漫画「ルックバック」の意味がわからないと言われている理由を解説していきます。またルックバックというタイトルの意味やアーティストとの関係性を考察していきます。

2日で400万という凄まじい閲覧数を誇っている「ルックバック」ですが、内容が難解な部分があります。そのため「ルックバックは面白い」「ルックバックは意味がわからない」という賛否両論の感想が挙がっているようです。またルックバックというタイトルの意味も最後まで明かされていないため、タイトルの意味を考察していきます。

考察①Oasisの「Don’t Look Back in Anger」

ルックバックのタイトルは「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」を参考にしたという説が浮上しているようです。2ページ目の黒板には「Don't」と書かれており、最後のページには「InAnger」と書かれているため、藤本タツキはオアシスの世界的な楽曲を参考にした可能性があります。また藤本タツキの遊び心で黒板と最後のページに単語を描いたという考察もなされているようです。

オアシスはイングランドのロックバンドで、2009年に解散を発表しています。2017年に起こったイギリスの自爆テロの犠牲者追悼式ではオアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」が使用されているため、ルックバックは追悼の意味があるという説が浮上しているようです。藤本タツキはチェンソーマンの続編を控えているため、ルックバックは何らかのメッセージ性を持った漫画なのかもしれません。

考察②振り返る

ルックバックを直訳すると「振り返る」です。そのためルックバックというタイトルには藤本タツキの「過去を振り返る」「思い出を振り返る」というメッセージがあるという説が浮上しているようです。オアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」にも「過去を思い出す」という歌詞が使用されているため、ルックバックは藤本タツキの「過去」というメッセージが込められているのかもしれません。

考察③背中を見る

ルックバックには「背中を見る」という意味もあります。漫画「ルックバック」では「京本が藤野のサインを見るシーン」「京本が絵を描いているシーン」「藤野が漫画を描いているシーン」で「背中」が描かれているため、ルックバックは背中に特別な意味があるのかもしれません。また背中だけで様々な感情を表現する藤本タツキの表現力が凄いと言われているようです。

前述したように、ルックバックには「過去」「背中」「思い出」の意味があるという考察がなされています。藤本タツキのプライベートの情報は不明ですが、藤本タツキにとって大切な人物が亡くなっている場合には、ルックバックは追悼の意味で描かれた可能性もあります。またルックバックは「京都アニメーション放火殺人事件」と関係しているという考察もなされているようです。

ルックバックに込められた意味は?京アニ事件の被害者に宛てたメッセージ?

藤本タツキのプロフィールや意味がわからないと言われている理由を解説した後は、ルックバックに込められた意味を考察していきます。またルックバックと京都アニメーションの関係性なども考察していきます。

「京都アニメーション放火殺人事件」とは?

京都アニメーション放火殺人事件は2019年7月に発生した事件で、第1スタジオで仕事をしていた71名が死傷しています。被疑者の男も犯行時に重傷を負っており、約10ヶ月後に逮捕・起訴されています。データ・資料が焼失した事で一時は存続が不可能と言われていましたが、寄付・クラウドファンディングなどで10億円以上の金額集まって再建されています。

京都アニメーションは1985年に設立された制作会社で、これまでに「涼宮ハルヒの憂鬱」「けいおん!」「氷菓」「響け!ユーフォニアム」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」などの作品を手掛けています。美しい作画・風景が特徴的な制作会社で、アニメブームの火付け役になっているため、放火事件はアニメファンにとって衝撃的だったようです。

ルックバックは京アニ事件の被害者に宛てた鎮魂のメッセージ?

藤本タツキは「京都アニメーション放火殺人事件」を風化させないために「ルックバック」を描いたという説が浮上しているようです。前述したように、ルックバックには「過去」「思い出」の意味があるという考察がなされているため、同じ絵描きの立場でルックバックを描いたのかもしれません。またルックバックでは殺人事件が描かれているため、「命の尊さ」を描いたという考察もなされているようです。

前述したように、オアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は自爆テロの追悼式典で使用されているため、藤本タツキはルックバックを京都アニメーション放火事件の追悼作品として描いたという説が浮上しているようです。藤本タツキは好きなアニメに「涼宮ハルヒの憂鬱」「氷菓」を挙げているため、京都アニメーションに対して特別な想いを抱いていた可能性があります。

ルックバックのその他の伏線やオマージュを解説

藤本タツキのプロフィールや意味がわからないと言われている理由を考察した後は、漫画「ルックバック」で描かれたその他の伏線を解説していきます。またルックバックとチェンソーマンの関係性や、作中で描かれた「シャークキック」に関する情報を解説していきます。

伏線やオマージュ①チェンソーマン

漫画「ルックバック」では「京本が扉の前に立っているシーン」が描かれていますが、このシーンがチェンソーマンの「デンジの夢に出てくる扉」と似ています。チェンソーマンでは扉を開けた事で災いが起こっており、ルックバックでも扉を開けた事で殺人事件が起こっています。そのためチェンソーマンとルックバックは「開けてはいけない扉」という共通点があるようです。

伏線やオマージュ②シャークキックの単行本11巻

ルックバックの作中の漫画「シャークキック」は11巻まで発売されており、「この続きは12巻で!」という文章が書かれています。藤本タツキのチェンソーマンは第1部で11巻までが発売されているため、シャークキックはチェンソーマンの単行本のセルフオマージュである事が分かります。またチェンソーマンには「ビーム」という鮫が登場しているため、藤本タツキは鮫が好きなのかもしれません。

ルックバックの作中では「シャークキックの11巻」が何冊も描かれていますが、この時に描かれた本棚は書店の本棚という考察がなされているようです。そのため連載当初は人気が低迷していた「シャークキック」は11巻から人気作品になり、それから書店に置かれる数が増えたという説が浮上しているようです。

伏線やオマージュ③京本の部屋のシャークキックの単行本1巻・2巻

ルックバックでは京本の部屋が描かれていますが、この時に「シャークキック」の1巻・2巻が何冊も置かれていました。京本は引きこもり時代から藤野のファンだったため、応援の意味で数冊のシャークキックを買っていた可能性が高いです。また机の上にはアンケート用紙が置かれていたため、京本は元相棒の藤野を応援していた事が分かります。

伏線やオマージュ④if世界での京本の利き手

現実世界の京本は右利きですが、別の世界線では左利きになっている所があるようです。また学生時代に「背中を見て」という4コマ漫画を描いていますが、別の世界線では京本とは違う筆跡になっているようです。この謎の真相は不明ですが、別の世界線を表現するために利き手・筆跡を変えた可能性があります。

伏線やオマージュ⑤ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

ルックバックの最後のページには映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のポスターが貼られています。ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドでは「ハリウッド女優が殺害される事件」が描かれているため、この殺人事件を参考にしたのかもしれません。また藤本タツキは「クエンティン・タランティーノ」の作品を好んで視聴しているようです。

伏線やオマージュ⑥藤野のモデルは作者自身だった?

藤本タツキは藤野・京本と同様に学生時代から漫画を描いており、藤野・京本は名前を入れ替えると「藤本」になります。そのため2人のキャラクターのモデルは藤本タツキという考察がなされているようです。また「連載を得るまでに7本の読切を描いた」「美術大学に通っていた」という共通点もあり、「シャークキック」は「チェンソーマン」と「ファイアパンチ」を組み合わせたタイトルという考察もなされているようです。

ルックバックのあらすじネタバレ

意味がわからないと言われている理由や伏線を考察した後は、漫画「ルックバック」のあらすじをネタバレしながら解説していきます。ルックバックの主人公・藤野と京本の出会いや、2人が学校を卒業した後のストーリーを解説していきます。

あらすじネタバレ①学級新聞

小学4年生の藤野は「学級新聞」で4コマ漫画を連載しており、同級生から褒められた事で天狗になっていました。そんな中、教師から「不登校の京本にも描かせて欲しい」と頼まれ、藤野は「学校に来れない軟弱者には難しい」と考えていましたが、京本の画力の高さを知って愕然としてしまいます。そして「京本に負けたくない」という想いで絵を練習していましたが、埋まらない差を感じて漫画を描く事を辞めてしまいます。

あらすじネタバレ②京本との出会い

漫画を辞めた藤野は友達と遊び、姉から勧められた空手教室に通っていました。そんな藤野も小学校を卒業する事になり、卒業式の日に教師から「京本に卒業証書を渡して欲しい」と頼まれます。そして藤野は京本から「藤野先生の大ファン」と言われた事で良い気持ちになり、「漫画の賞に応募するために集中している」という嘘を付いて漫画を描く事を再開しています。

あらすじネタバレ③藤野キョウの誕生

中学生になった藤野と京本は一緒に漫画を描いており、漫画賞で「中学生が描いたとは思えない」という評価を受けて準入選しています。また藤野は賞金で京本を外に連れ出し、京本は「部屋から自分を出してくれた藤野」に礼を言っています。そして2人は「藤野キョウ」というペンネームで読切漫画を描いて投稿するという日々を過ごしていきます。

あらすじネタバレ④殺人事件

藤野はプロの漫画家でデビューするつもりでしたが、京本は「もっと絵が上手くなりたい」という想いで美術大学に進学しています。そのため藤野は1人でプロの漫画家になりましたが、美術大学の殺傷事件で京本が殺された事を知ります。そして相棒であり親友の京本を失った藤野は絶望に打ちひしがれてしまいます。

あらすじネタバレ⑤藤野の絶望

京本は藤野の4コマ漫画がきっかけで外に出ているため、藤野は「京本が死んだのは自分の責任」と考えていました。また藤野は連載中の漫画を休載して京本の自宅に赴いており、「漫画なんか描かなければ良かった」と言いながら4コマ漫画を破いています。そして京本が戻ってこない事を再認識した藤野はその場に崩れ落ちています。

あらすじネタバレ⑥出てこないで

作中では藤野が描いた4コマ漫画がきっかけになって京本が部屋から出ています。ですが別の世界線では京本は部屋から出ておらず、藤野と会わずに美術大学に進んでいます。また美術大学の通り魔は藤野が飛び蹴りで倒したため、京本が命を落とす事はありませんでした。そして藤野が冗談交じりで京本にアシスタントになって欲しいと言い、京本は自宅で嬉しそうに4コマ漫画を描いています。

あらすじネタバレ⑦背中を見て

物語は本来の世界線に戻り、藤野は扉の下から入ってきた4コマ漫画を手に取りました。その4コマ漫画のタイトルは「背中を見て」で、4コマ漫画を読んだ藤野は「京本の笑顔」を見たくて漫画を描いていた事を思い出しました。そして仕事場に戻った藤野が連載中の漫画を描き始めた所で物語が完結しています。

ルックバックに関する感想や評価

あらすじ・伏線・タイトルの意味を解説した後は、漫画「ルックバック」に関する感想を紹介していきます。ルックバックは難解な部分がある作品のため、読者から賛否両論の意見が挙がっているようです。またルックバックの原作者・藤本タツキに関する感想をまとめていきます。

感想:ルックバックは面白い!

漫画「ルックバック」には最後まで明かされなかった謎があるため、読んだ後に考える事が面白いという感想が挙がっているようです。また綺麗に完結させるのではなく、淡々とした日常が続いていく終わり方に余韻があって良いという感想も挙がっているようです。

感想:続きを読みたい!

漫画「ルックバック」は自分なりにその後の物語を考える面白さがありますが、それでも続きを読みたいという感想が挙がっているようです。またルックバックを読んだ事でチェンソーマンの続編を読みたくなったという感想も挙がっているようです。

感想:藤本タツキは天才!

漫画「ルックバック」は凡人では思いつかないような内容のため、読者から「藤本タツキは天才」という感想が挙がっているようです。また藤本タツキの「チェンソーマン」はバイオレンスアクションのため、まったく違うジャンルで面白い漫画を描ける事が凄いという感想も挙がっているようです。

ルックバックの意味がわからないまとめ

本記事では漫画「ルックバック」のあらすじ・伏線・タイトルの意味を解説していきましたがいかがだったでしょうか?ルックバックは単純に面白い作品ではなく、藤本タツキの社会に対するメッセージが込められていると予想されているようです。そんなルックバックを読んだ事がない方も、本記事を参考にしながら是非ご覧下さい。

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