【空の青さを知る人よ】慎之介(しんの)の正体は生霊?現れた原因や消えた理由を考察

映画『空の青さを知る人よ』の物語は相生あおいが、13年前の世界から秩父市のお堂に姿を現した慎之介(しんの)と出会ったところから始まります。それと同時に本来の慎之介(31歳)も秩父市に滞在していました。そこで、相生あおいはしんのの正体について生霊説を唱えているのですが、結局ラストシーンまで正確なところまで分からずじまいでした。では、しんの正体とは何なのか?当記事では『空の青さを知る人よ』のしんのの正体について、生霊説をはじめ現れた原因や消えた理由などを考察していきます。

【空の青さを知る人よ】慎之介(しんの)の正体は生霊?現れた原因や消えた理由を考察のイメージ

目次

  1. 空の青さを知る人よのしんのとは?
  2. 空の青さを知る人よのしんのの正体は生霊?お堂に現れた理由を考察
  3. 空の青さを知る人よのしんのがラストで消えた理由やおにぎりの意味
  4. 空の青さを知る人よのしんのがお堂から出られない理由
  5. 空の青さを知る人よの声優キャスト一覧
  6. 空の青さを知る人よのしんのに関する感想や評価
  7. 空の青さを知る人よのしんのまとめ

空の青さを知る人よのしんのとは?

突如13年前の世界から秩父市のお堂に姿を現した慎之介(しんの)。しんの自身はなぜ自分が13年前の姿で現れたのか、その理由が分かりませんでした。そこで、登場時に鉢合わせたあおいと何者なのか考えるも結局分からずしまいとなってしまいます。そこで、ここからはしんのの正体とは何なのか?お堂に現れた理由、ラストで消えた理由、お堂から出られない理由などを考察していきます。

空の青さを知る人よの作品情報

空の青さを知る人よの概要

それではまず『空の青さを知る人よ』から見ていきましょう。『空の青さを知る人よ』とは、監督長井龍雪、脚本岡田麿里、キャラクターデザイナー田中将賀で結成された制作チーム「超平和バスターズ」によるアニメーション映画です。キャッチコピーは「これは、せつなくてふしぎな、二度目の初恋の物語」。2019年10月11日に東宝の配給により全国公開されており、興行収入は6億円となっています。

空の青さを知る人よのあらすじ

ここでは『空の青さを知る人よ』のあらすじを簡単に紹介していきます。主人公は暇さえあれば大好きなベースを弾いている相生あおいです。高校2年生になるあおいは31歳の姉・相あかねと共に二人暮らしをしており、両親は13年前に交通事故で失っていました。そんなある日、町おこしイベントによりゲストとして大物演歌歌手・新渡戸団吉が歌を披露することに。

さらに、13年前に高校卒業と同時に東京に出たあかねの元恋人・金室慎之介がバックバンドとして参加していました。こうして団吉たちを市役所職員として歓迎する役目を負ったあかねと慎之介は再会を果たすこととなります。その頃、あおいはお堂でベースの練習をしていたのですが、そこに突然13年前の姿で慎之介(しんの)が現れ…

慎之介(しんの)のプロフィール

『空の青さを知る人よ』に登場するしんのとは、31歳の金室慎之介が13年前(高校三年生)の姿と意識を持った状態で現れた人物です。学生服と赤く染まった髪、裸足が特徴。慎之介がしんのの存在を認知するのはラストシーンでした。一方、しんのはお堂から出ることができなかったものの、あおいから慎之介の近況報告を受けていたため慎之介の存在を認知しています。

映画『空の青さを知る人よ』公式サイト

空の青さを知る人よのしんのの正体は生霊?お堂に現れた理由を考察

『空の青さを知る人よ』に登場するしんのは、31歳の金室慎之介が13年前(高校三年生)の姿と意識を持った状態で現れた人物とお伝えしましたが、そもそも彼の正体とは一体何なのでしょうか?作中ではあおいが生霊説を唱えているのですが、結局しんのが自分の正体を突き止めようとしなかったためラストシーン以降も分からないままとなっていました。そこで、ここからはしんのの正体を考察していきます。

考察①しんのの正体は生霊ではない?

『空の青さを知る人よ』の劇中ではあおいがしんのの正体について生霊説を提唱しているのですが、正確には金室慎之介(大人)のあかねに対する強い思いと、かつてお堂に残した愛用のギター「あかねスペシャル」に残した思いが融合した生霊のような存在と言えます。

また生霊とは人間の霊魂が体外に出て自由に動き回る、恨みや殺意、死の間際にある人が会いたい人に会うために生霊となるといった意味がありますが、しんのの行動や感情を考慮すればその意味と一致していないことが窺えます。実際に劇中では、中村正嗣がしんのの正体について「実体があるから生霊ではないと思う」と話していました。

考察②しんのの最後の記憶

しんのがお堂に現れたタイミングは、一緒に東京の専門学校に行こうと誘うしんのの話をあかねが断った13年前の日です。その日がしんのの最後の記憶であり、しんのが一人お堂で考え事をしている最中にあおいと出会っています。また、しんのは東京に出てビッグなミュージシャンになった暁にはあかねを迎えにいくことを決意し、あかねスペシャルを東京に持っていかずお堂に残していました。

考察③しんのが今になって現れた理由

ビッグなミュージシャンになってあかねを迎えに戻ってくると決意したと同時にあかねスペシャルをお堂に封印したしんのですが、なぜ13年経ったタイミングで生霊として現れたのでしょうか?その理由は金室慎之介が不本意ながらも町おこしイベントのために秩父市へと帰ってきたからです。

そして慎之介はビッグなミュージシャンどころか音楽界で生きるため、夢に破れたという惨めな思いを胸にしまって演歌歌手のバッグバンドを務めていました。そのため、慎之介は自信を持ってあかねに会いに行くことができないでいたのです。そこで、しんのは慎之介に対して「ビッグなミュージシャンになって、あかねを奪いに来るんじゃなかったのかよお前!」と言ったように活を入れることを目的に現れたのでしょう。

考察④お堂は「熊野神社」という場所をモデルにしている

最後にしんのが現れたお堂に注目してみます。まずしんのが現れたお堂は、イザナギ、イザナミ、スサノオといった三神を祭っている神社「熊野神社」をモデルにしていました。

そして、祭っている三神はものが生まれる力を意味する「むすひ」の神様と言われています。さらにイザナミとイザナギは縁結びの神様とも言われているため、おそらくしんのの存在に大きな影響を与えていたあかねスペシャルには、ものが生まれる力と縁結びの力が宿っていたのだと考えられます。

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空の青さを知る人よのしんのがラストで消えた理由やおにぎりの意味

考察①しんのがラストで消えた理由

ここでは『空の青さを知る人よ』のラストシーンでしんのが消えた理由を考察していきます。ラストシーンでの慎之介としんのはがけ崩れによる被害の影響下にあったあかねの無事を確かめた後、あかねの車に乗って秩父アミューズパークに向かっていました。

そして道中でしんのが寝たタイミングで慎之介とあかねが会話を交わしており、慎之介があかねに対して「夢もあかねも諦めない」と告げると、あかねはあおいが成長した姿を想像しながら慎之介が好きなツナ入りのおにぎりを作ると返事します。

つまり、あかねは遠回しな表現を使って慎之介とよりを戻す気持ちがあることを伝えたわけです。慎之介はそれを聞いて安心したのか後部座席を振り返りますが、そこにはしんのの姿がありませんでした。このような経緯を考慮すると、おそらくしんのは慎之介とあかねがやり直す決意をしたことに安心したため、姿を消して慎之介の体に戻ったのではないかと考えられます。

考察②あかねが言っていたおにぎりの具の意味

先にあかねが慎之介のためにツナマヨ入りのおにぎりを作ると言って自分の考えと気持ちを表現しているのですが、そもそもなぜツナマヨ入りのおにぎりを作ることがやり直すことを意味しているのでしょうか?

これには、あおいと慎之介の好物が関係しています。まずあかねにとってあおいは、慎之介の好意よりも優先すべき大切な家族です。そして、あかねは慎之介に提案された東京行きの話を断った以前から、おにぎりの具を慎之介が好きなツナマヨではなくあおいが好きな昆布にするなど、日頃からあおいを優先するような態度を取っていました。

しかし、ラストシーンではあかねと慎之介、しんのの三人を気遣うあおいの姿から成長を感じ取ったため、あおいはそこで区切りを付けて、「昆布=あおい」ではなく「ツナマヨ=慎之介」と表現し、慎之介に対する気持ちを優先する機会を作ると伝えているのだと考えられます。

空の青さを知る人よのしんのがお堂から出られない理由

これまでしんのの正体やお堂に現れた理由、ラストで消えた理由などを考察してきました。では、しんのがお堂から出られない理由とは何か?ここからは、しんのがお堂から出られない理由を2つ考察していきます。

しんのがお堂から出られない理由

理由①お堂とあかねスペシャルに込めた思いが強かった?

しんのがお堂から出られない理由の一つに、お堂とあかねスペシャルに込めた思いが強かったというのがあります。先にお伝えした通り、あかねスペシャルは「ビッグなミュージシャンになってあかねを迎えに来る」という決意を表すほど思い入れが深いギターです。また、あかねスペシャルをお堂に封印したということは、自分にかけた一種の呪いと言っても良いかもしれません。

しかし、結局慎之介は東京に出てから現実の厳しさを知り、いろいろなことを諦めてしまいました。これらの要素を考慮すれば、お堂はあかねスペシャルに対する強い思いによってできた、あかねを迎えに行くという理想と今の惨めな自分という現実の境目だと言えます。だからこそ、あかねスペシャルに強く執着するしんのは出ることができなかったと考えられます。

理由②秩父から東京へ出て行くことが怖かった?

しんのがお堂から出られない理由の一つに、しんのが秩父から東京へ出ていくことを怖がっていたというのがあります。劇中でしんのが「どっかでここから出てくの、怖がってんのかもな」と言っているのですが、これはあかねスペシャルに込めた思いを抱く一方で、あかねが東京についてこないことによる不安もあったということを示しています。

しんのがお堂から出られた理由

『空の青さを知る人よ』のラストシーンでは、しんのが危機的状況にあるあかねを助けに行かない慎之介に対して「てめえがいかなくてどうすんだよ!」と言いますが、それでも慎之介は動こうとしませんでした。そこで、しんのは今まで出ることができなかったお堂を飛び出しています。

その時にしんのがあおいの協力の元形見えない壁を突き破ろうとしていますが、突き破る瞬間になぜかあかねスペシャルの弦が振動し始め、最終的には突き破ったと同時に弦が弾き切れました。このような状況から判断すると、おそらくしんのがお堂を出ることができたのはあかねを助けたい一心で「ビッグなミュージシャンになってあかねを迎えに行く」という一種の呪いを解放したからだと考えられます。

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空の青さを知る人よの声優キャスト一覧

金室慎之介・しんの役/吉沢亮

映画『空の青さを知る人よ』で金室慎之介・しんの役を演じた声優キャストは、芸能事務所「アミューズ」に所属している吉沢亮(よしざわりょう)。出身地は東京都、生年月日は1994年2月1日生です。デビュー作は舞台『BLACK PEARL』で、2013年にはテレビドラマ『ぶっせん』でテレビドラマ初主演に抜擢されていました。現在は主にテレビドラマ、映画、舞台、CMのジャンルを中心に活動しています。

相生あかね役/吉岡里帆

映画『空の青さを知る人よ』で相生あかね役を演じた声優キャストは、芸能事務所「エー・チーム」に所属している吉岡里帆(よしおかりほ)。出身地は京都府京都市右京区、生年月日は1993年1月15日生です。デビュー作は映画『マンゴーと赤い車椅子』で、2015年3月には青春映画『幕が上がる』に出演していました。現在は主にテレビドラマ、映画、CMのジャンルを中心に活動しています。

相生あおい役/若山詩音

映画『空の青さを知る人よ』で相生あおい役を演じた声優キャストは、芸能事務所「劇団ひまわり」に所属している若山詩音(わかやましおん)。出身地は千葉県、生年月日は1998年2月10日生です。デビュー作は連続テレビアニメ『RED GARDEN』で、2019年には人気アニメ『Dr.STONE』のあずら役を務めていました。現在は声優としてテレビアニメ、吹き替えのジャンルを中心に活動しています。

中村正嗣役/大地葉

映画『空の青さを知る人よ』で中村正嗣役を演じた声優キャストは、声優事務所「ヴィムス」に所属している大地葉(だいちよう)。出身地は埼玉県、生年月日は8月6日生です。デビュー作はテレビアニメ『となりの怪物くん』で、2016年には大人気アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の東方仗助役を務めていました。現在は主にテレビアニメ、ゲーム、吹き替えのジャンルを中心に活動しています。

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空の青さを知る人よのしんのに関する感想や評価

感想や評価:しんのの正体・生霊説に疑問

こちらでは『空の青さを知る人よ』に登場する慎之介(しんの)のラストで消えたシーンに関する感想があがっています。どうやらこの方はラストシーンにてしんのが消えたことによって、しんのの正体が荒唐無稽になったと考えているようです。生霊は人間の霊魂が体外に出て自由に動き回ることを意味しているので、ラストシーンで消えたということは魂が本体に戻ったのでしょうか?

感想や評価:生霊スペックによる表現方法に納得

こちらでは『空の青さを知る人よ』に登場する慎之介(しんの)の正体・生霊に関する感想があがっています。感想では「生霊スペックで急に世界観変わった」と言われているのですが、これはラストシーンでしんのが飛び回っていた時のことを示しているのでしょうか?だとすれば確かに世界観がガラリと変わっているといえるかもしれません。また、しんのの正体が生霊だからこそ飛び回れていたと考えられます。

感想や評価:結局しんのの正体は生霊なのか?

こちらも『空の青さを知る人よ』に登場する慎之介(しんの)の正体・生霊に関する感想があがっています。感想では「生霊は結局なんだったのか」と疑問視されていますが、やはり同じようにしんのの正体が何だったのか気になっている方はきっと多いのではないでしょうか?あかねと慎之介がよりを戻すような良い雰囲気となった印象深いラストシーンでしんのが消えているので、最後に彼の正体が気になる展開となっていました。

空の青さを知る人よのしんのまとめ

『空の青さを知る人よ』に登場する慎之介(しんの)とは一体何者なのか、その正体について生霊説やお堂に現れた原因、ラストで消えた理由を考察してきましたがいかがでしたか?

慎之介(しんの)の正体はあおいが言っていた生霊ではなく、正確には金室慎之介(大人)のあかねに対する強い思いと、かつてお堂に残した愛用のギター「あかねスペシャル」に残した思いが融合した生霊のような存在と言えます。今回はお堂に現れた理由やラストで消えた理由、お堂から出られない理由などを考察しているので、興味のある方はぜひ『空の青さを知る人よ』をご覧になる際の参考にしてください。

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