空の青さを知る人よとあの花につながりはある？映画の評判・感想や泣けるシーンは？

• 監督：長井龍雪
• 脚本：岡田麿里
• 原作：超平和バスターズ
• 企画・プロデュース：清水博之、川村元気、斎藤俊輔
• 声優：若山詩音、吉沢亮、吉岡里帆ほか
• 音楽：横山克
• 制作会社：CloverWorks
• 製作会社：アニプレックス、フジテレビジョン、東宝、STORY、KADOKAWA
• 公開日：2019年10月11日
• 上映時間：1時間48分

『空の青さを知る人よ』は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。（あの花）』や『心が叫びたがってるんだ。』などのアニメ作品監督を務める長井龍雪さんによる劇場版アニメーション作品です。2019年10月に全国公開され、2020年にはベトナム、マレーシア、台湾といった国外でも上映され興行収入は6億円を達成しました。

第23回文化庁メディア芸術祭ではアニメーション部門審査委員会推薦作品に選ばれています。監督・長井龍雪さん、脚本・岡田麿里さん、キャラクターデザイナー・田中将賀さんからなるアニメ制作チーム『超平和バスターズ』の作品で、埼玉県秩父市を舞台とする超平和バスターズの作品3本目として作製。主題歌には映画タイトルと同名の「空の青さを知る人よ」が起用されており、人気歌手のあいみょんさんが歌唱されています。

両親が他界し、姉のあかねと2人で暮らす高校3年生のあおい。高校卒業後は上京して特技のベースで食べていくことを夢にみています。そんなある日、あおいが近所のお堂でベースの練習をしていると、幼い頃に憧れていた姉の同級生・しんのが当時の姿のまま現れます。本人もなぜここにいるのか分からないと言い謎が残るなか、31歳になった現実の慎之介も街に帰郷してくることになるのでした。

アニメーション監督の長井龍雪さんがメガホンをとった『空の青さを知る人よ』。2011年に地上波放送で公開された人気アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。（あの花）』のアニメ監督としても知名度がある長井龍雪さんが監督として制作した空の青さを知る人よですが、あの花との間には何かつながりがあるのではないかというファンの意見があがっています。

その答えとしては、「制作チームが超平和バスターズ」だということと、「埼玉県秩父市が舞台となっている」という部分につながりがあります。空の青さを知る人よの映画のストーリー中にはあの花の登場人物や設定が出てくることはないため、物語自体につながりはありません。では、『超平和バスターズ』とは何か？あの花を見た人であれば、その単語に聞き覚えがあるのではないでしょうか？

超平和バスターズとはあの花に登場するメインキャラクターの少年少女達がつけた仲良しグループの名前で、その後長井龍雪さんを監督、脚本を岡田麿里さん、キャラクターデザインを田中将賀さんが担当するアニメ制作チームの名称としても使用されています。空の青さを知る人よとあの花のつながりとして使用されている『超平和バスターズ』は、こちらのアニメ制作チームのことを指しています。

空の青さを知る人よとあの花のもう一つのつながりは「舞台が秩父市である」というものですが、長井龍雪さんがなぜ作品の舞台に秩父を使用するのかということについてはあの花の作製秘話で「東京都の微妙な距離感や山に囲まれた土地の閉鎖感を出すため」と答えていました。そのため、あの花と同じような空気感を空の青さを知る人よでも出したかったために秩父市を舞台としたのでは無いかと考えられます。

あの花を手がけたアニメ制作チーム・超平和バスターズの第3作目である『空の青さを知る人よ』。あの花は泣けるアニメの代表としても名前が上がる作品の一つですが、空の青さを知る人よには泣けるシーンはあるのでしょうか？こちらの項目では、空の青さを知る人よの映画をみた人の感想や評判から泣けるシーンをご紹介していきます。

空の青さを知る人よを見た人の感想・評判1つ目は「登場人物たちの心の葛藤」です。空の青さを知る人よの映画は主人公・あおいの姉であるあかねやその友人たちが重要キャラとして登場します。学生の時はそれぞれに夢を抱いて希望に目を輝かせていましたが、大人になり想い描いていた未来とは違う現実を歩んできたあかねたち。

思い通りにいかなくとも、それぞれ辛いことも幸せだったことも経験し今がある。そんなリアルな大人の姿を見て、心にグッとくるものを感じ涙した鑑賞者も多かったようです。次に空の青さを知る人よの感想・評判2つ目は「主人公の姉・あかねの健気さに泣いた」。

主人公のあおいとその姉あかねは幼い頃に両親を亡くし姉妹2人で生活をしてきました。そのためあかねは自分のやりたい多くのことを我慢し、妹や生活のために自分の時間を使ってきました。しかしそんな立場に不満も漏らさず、いつも笑顔で妹のことを見守っています。そんな彼女の姿に感情移入したり、その健気さに感動して泣けるといった感想があがっています。

あの花は幼い頃に亡くなった少女が霊として蘇り再び消えてしまうという悲しい一面が泣ける要素となっていますが、空の青さを知る人よは現実と理想の間で揺れ動く心の葛藤を描いており、様々な経験をしてきた大人だからこそ泣ける物語となっているようです。そのため「大人向けのアニメ映画」「あの花よりは泣かなかった」という鑑賞者の感想や評判があがっています。

空の青さを知る人よの主題歌を歌うのは『マリーゴールド』や『ハルノヒ』といった楽曲で有名なシンガーソングライターのあいみょんさん。映画『空の青さを知る人よ』の主題歌は映画と同名の『空の青さを知る人よ』というタイトルがつけられました。

この曲は空の青さを知る人よのメインキャラクター・慎之介目線で作られた曲で、映画を見たファンの間では「失ってから気付く大切さ」「乗り越えようとする気持ちと押し寄せる悲しみ」などを描いているのではないかという感想があがっています。またこの曲は映画『空の青さを知る人よ』の主題歌以外にフジテレビ系情報番組『とくダネ！』のお天気ソングとしても起用されていました。

また空の青さを知る人よのエンディングテーマの『葵』もあいみょんさんの作った曲で、こちらは主人公のあおい目線で描かれた曲というつながりがあります。この曲はCDシングルとして出された『空の青さを知る人よ』のカップリング曲として収録されました。

空の青さを知る人よの劇中歌として使われた曲は、1978年にリリースされたゴダイゴの代表曲として評判の『ガンダーラ』。劇中であおいがベースを弾きながら歌うシーンも登場しています。この曲は空の青さを知る人よの劇中歌として使用されているほか、1978年に放映されたテレビドラマ『最遊記』のエンディングテーマやバラエティ番組『世界一受けたい授業』でも使用されました。

ゴダイゴのメインボーカルであるタケカワユキヒデさんは空の青さを知る人よを鑑賞したのち、自身のWebサイトで空の青さを知る人よに楽曲が使用された喜びのコメントや、音楽家を目指す若者のストーリーに感動したという感想を述べられています。

埼玉県秩父市を舞台とした作品を作る平和バスターズの第3作目『空の青さを知る人よ』。それぞれの作品によって秩父という町の印象が少しずつ違いますが、空の青さを知る人よは一番大人な印象を受けたという感想・評判があがっています。

すんなりと夢を達成するだけではなく、その背景には登場人物たちの様々な苦難や思いがあったことを描いている空の青さを知る人よ。若者だけではなく、大人にもおすすめの作品として名前が上がることも多いアニメ作品となっています。

こちらの方の感想では『空の青さを知る人よ』と『あの花』の聖地である秩父に行ってみたと画像付きでツイートされています。物語のなかで高校生のしんのが閉じ込められていたお堂や、あおいがベースの練習をしていた橋、慎之介とあかねが語り合っていた階段など、アニメに登場した場所は実在しているものも多いので、空の青さを知る人よを見て作品のファンになったという人は聖地巡礼として秩父を訪れてみてはいかがでしょうか？

空の青さを知る人よとあの花の制作チーム『超平和バスターズ』。監督からキャラクターデザイン、脚本まで同じスタッフが制作しているため、どことなく似た雰囲気を持つ作品となっています。どちらも「泣けるアニメ」として評判の作品となっているので、まだ見たことのない感動もの好きなアニメファンは手に取ってみてはいかがでしょうか？

以上、『空の青さを知る人よ』と『あの花』のつながりや、映画の評判・感想についてご紹介してきました。空の青さを知る人よとあの花はストーリーとしてのつながりはありませんが、どちらとも『超平和バスターズ』というアニメ制作チームが作製しており、秩父を舞台にしているという共通点があります。

また空の青さを知る人よもあの花も「泣けるアニメ」として評判の高い作品となっているので、感動ものが好きな人は鑑賞してみてはいかがでしょうか？超平和バスターズが制作した秩父を舞台にした作品には『心が叫びたがってるんだ。』もあるので、こちらもチェックしてみてください。