【リゼロ】ザーレスティアは最も美しい死神？過去やスバルとの関係は？

ザーレスティアはリゼロの世界に存在する四大精霊の1人で最も美しい死神と呼ばれている存在です。今回はそんなザーレスティアについてまとめて紹介していきます。

ザーレスティアが活躍するリゼロ（RE:ゼロから始める異世界生活）は2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載さあれた異世界転生系、通称「なろう系」と言われる作品の1つです。主人公ナツキ・スバルが異世界に転生する際、唯一与えられた能力である「死に戻り」を駆使して運命に立ち向かう物語で、高い人気を獲得した作品になっています。

2014年のMF文庫Jでの書籍化を皮切りにメディアミックス展開も積極的に行われ、漫画やゲーム、アニメなど幅広いメディアで展開されさらに人気を高め、2021年12月時点で全世界累計発行部数が1100万部を突破する程の作品になっています。

深夜に行ったコンビニの帰り、突然異世界に召喚された引きこもり高校生の主人公ナツキ・スバルは転生早々に命の危険に見舞われます。それを救ってくれたのがサテラと名乗った銀髪のハーフエルフの少女でした。彼女に恩返しするべく物探しに協力するスバルでしたが、暗闇の中で突然誰かの襲撃を受け命を落としてしまいます。しかしナツキ・スバルが気がつくとそこは異世界に召喚されてすぐの時間でした。

ザーレスティアとはリゼロの世界において四大精霊と呼ばれる存在です。愛称はティアで、四大精霊の中でも特に風のマナを司っており、また過去の出来事からくる殺人衝動に呑まれており、風を使った不可視の攻撃で近くの者を切り裂く姿から「通り魔」「最も美しい死神」という二つ名を持っています。

リゼロ本編では存在こそ仄めかされている物の登場はしておらず、web版で描かれた外伝作品でアニメ1期のBD/DVD全巻購入特典として付属した特典小説「RE：IFから始める異世界生活」にて初登場する事になりました。

四大精霊であるザーレスティアは400年前に存在した魔女と竜の時代よりも遥か前から存在しており、人間とも友好関係を構築していた精霊でした。始め人はザーレスティアの力を借りようと礼儀を持ってお願いをし、人間を好いていたザーレスティアもその思いに応えるように力を貸していました。

しかし人間の村がどんどん発展していき、成長すると人間は増長を始め過剰にザーレスティアの力を求めるようになります。ザーレスティアは風の力を貸し徐々に他の力も貸すという手段を用いていましたが、人間達は「火」を求めるようになったのです。これを嫌ったザーレスティアは人間への協力を辞めてしまいます。これにより人間はザーレスティアから離れていきザーレスティアは1人になってしまいました。

1人になった事を寂しく思ったザーレスティアは人間に火をあげる事を承諾して火を与えます。しかしザーレスティアは人間に隠して火の中に風を混ぜていました。ザーレスティアはよかれと思ってやった事だったのですが、これにより火が風にのって想定より大きく燃え上がってしまい人間の集落は燃え尽きてしまいます。ザーレスティアは火を上げて感謝されると思っていましたが、人間はザーレスティアに恨みを覚える事になりました。

人間達はザーレスティアに感謝しているフリをして宴会に呼び出すとお酒を呑ませザーレスティアを眠らせます。そしてザーレスティアが寝ている間に、身体を奪ってしまいます。目を覚ましたザーレスティアは全てを理解するとそれまで抱いていた人間への慈愛の心がなくなり、殺意で真っ黒に染まってしまうのでした。

殺意の衝動に呑まれたザーレスティアは人間の国を滅ぼした後、人間への憎悪と殺意を抱えたまま、洞窟に自らを封印して惰眠を貪るようになります。

その後、鬼族の生き残りで鬼族を滅ぼした色欲のの大罪司教カペラに復讐する力を求めたレーゼがザーレスティアの封印された洞窟に入り、ザーレスティアの魂とも言うべき存在「光珠」を持ち出してしまいます。ザーレスティアの力の全てとも言える光珠はレーゼの肉体すらも作り変えティアと同じ容姿で真っ黒な通称「黒ティア」へと変異させます。

力を失ったザーレスティアは真っ白な「白ティア」となり、寝床を出て力を取り戻すべくレーゼを追います。こうしてザーレスティアはスバル達と出会う事になります。

黒ティアを探し回る白ティアはからラギを探し回る中、バナンでレムを発見します。レムを件の鬼族だと勘違いした白ティアは光珠の返還を求めますが、見に覚えのないレムは取り合いません。それでもレムを疑う白ティアはボロを出すまでレム達を見張るとして滞在する事になります。

スバル達が住む長屋に住むようになった白ティアはレムに上手く使われ、また食事やお菓子をもらってレムに餌付けされる事になります。見張るという名目で食事を共にしたり、銭湯に行ったりと幸せな日々を重ねていく事になります。

しばらくして白ティアは生活費を稼ぐべく、ハリベルから紹介を受けて賞金稼ぎの仕事を始めます。仕事初日に都市壊滅計画を防ぐという大活躍をした事で一躍有名になった白ティアは街の人々の困り事も解決して回るなどバヤンの人々に愛されるようになっていきました。ハリベルからもらった持ち主の無事を確かめられるミサンガも素直につけるなど心も穏やかになっていきます。

しかしある時、白ティアは街の人々から送られた感謝の品々の中にあったお酒を飲んでしまい暴走してしまいます。白ティアが正気を取り戻した時には長屋は完全に倒壊しており、さらに当時妊娠していたレムの容態が急変するなどバタバタとする事になります。既にレム達を大切な人と認識していた白ティアは彼らを傷つけてしまった事で姿を消す事になります。

白ティアがレム達の前から姿を消して1ヶ月後、白ティアはついに、光珠を奪った鬼族の正体がレーゼである事を突き止めます。そしてレーゼの足取りを追って訪れたバヤンにて黒ティアに襲われるスバルを発見、これを間一髪で助ける事に成功します。その後白ティアはスバル達に自身が辿り着いた真相を話し単独で黒ティアに挑むとしてお別れを告げました。

スバル達がレムの陣痛に対応している間に姿を消した白ティアは黒ティアに単独で対峙します。しかし元々力の大部分を持っていかれている事もあり、白ティアが黒ティアに勝てるはずもなく白ティアは黒ティアに吸収されてしまうのでした。この事実はハリベルが渡していたミサンガを通してスバルたちにも伝わる事になります。

ハリベルとスバルはバヤンの人達と協力して黒ティアと対峙すると、光珠とレーゼの分離に成功します。全ての力を宿した光珠からはザーレスティア本来の姿で復活する事になります。元々上記でも紹介した過去の出来事から殺人衝動に呑まれていたザーレスティアですが、スバル達と過ごした時間でザーレスティアの心にも変化があり、殺人衝動は抱えているものの、それを耐える術を身につけるようになりました。

感情をコントロール出来るようになったザーレスティアはスバル達と共にレムが奮闘する病院に向かいます。光珠を取り戻せた事と感情をコントロール出来るようになった事をレムに伝え、レムを安心させると、レムは無事にリゲルを出産する事になります。

それから6年後、リゲルが6歳になった頃ザーレスティアは再びバヤンを訪れました。そこでリゲルに出会うと自分はスバルやレムの家族のようなものだと話し、リゲルに何か危機が迫った時にザーレスティアを呼び寄せる事が出来る「白結い」をリゲルにプレゼントします。渡したいものは渡せたと帰ろうとするザーレスティアでしたがリゲルに招かれる形で久しぶりにナツキ家に顔を出す事になるのでした。

ザーレスティアが登場したIFから始める異世界生活を含むリゼロの外伝作品は、「リゼロ本編のとある地点から分岐したIFルート」を物語にしたもので、「IFから始める異世界生活」は3章でスバルがレムに一緒に逃げてくれと頼んだ際、本当に2人で逃げ出していたらというIFルートになっています。

ただザーレスティアの暴走に関してはレーゼが光珠を奪った事が原因でスバルやレムは絡んでいない為、本編リゼロのルートでも裏で発生した可能性がある物語になっています。この「IFから始める異世界生活」は逃亡から1年と少し後の時間軸になっているのでリゼロ本編でスバルがヴァラキア帝国に行っている頃に起こっていた可能性があります。

ここからは既にリゼロ本編とその外伝作品でありザーレスティアが登場した「IFから始める異世界生活」を読んだ人のザーレスティアに関しての感想を紹介していきます。ザーレスティアはリゼロ本編には登場していないキャラクターであるにも関わらず、高い人気を保持していますが、それはこの外伝で描かれた姿があまりにも可愛かったからという声が多くなっています。

外伝作中でもその強さは遺憾なく発揮されていますが、四大精霊でありながらその力は既に全盛期には遠く及んでいないという点も驚いたという声が多くなっています。仮に本編に登場するとしたらどのような形で登場するのか気になるという声も見られる程になっています。

ザーレスティアが活躍するIFから始める異世界生活は元々はWeb版で描かれた外伝ですがその人気の高さから特典小説などになるなど書籍化は行われている一方で、映像化は行われておらず映像化してほしいという声がかなり多い作品になっています。リゼロはOVAなども行っているのでOVAや映画にも向いているのではないかとされており、それらでザーレスティアの声を聞きたいという声も多くなっています。

ザーレスティアは四大精霊の1人でリゼロの外伝作品「IFから始める異世界生活」にて登場したキャラクターです。本編では未登場にも関わらず高い人気を誇っており、そのエピソードの人気の高さと共に映像化が期待されるキャラクターになっています。

外伝作品は書籍化されていないものも多い中、特典とはいえ書籍化もされているのでまだIFから始める異世界生活を読んでいない人はザーレスティアの活躍に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？