フェアリーテイル・ゼレフとメイビスの関係とは？黒魔法の正体！

様々な話を経て大団円で決着を迎えたフェアリーテイルですが、全部で63巻と長編大作のため、最後まで読まずに放置してしまっている人もいると思います。こちらではフェアリーテイルに登場したゼレフとメイビスの正体について説明していきます。二人を同時に紹介するのは二人がストーリー上のキーパーソンである上に、深いかかわりがあるためです。後半では黒魔法にも触れているので、ネタバレ前提で最後まで読んでみてください。

フェアリーテイルでの悪役の位置にいる闇ギルドやナツたちの敵に回る多くの人物が、何かと信奉している人物の正体が黒魔導士ゼレフでした。中盤までは情報が乏しく、敵にまわるキャラクターたちが神とあがめ、世界に混沌をもたらすために復活を果たしてもらうというぐらいだけでしたが、中盤からはどんどん情報が解禁されて言った人物です。最後のアルバレス帝国編ではレギュラーレベルの人物なので、重要人物と言えるでしょう。

天狼島の最後にはゼレフ自身が自分の正体について語ってくれます。ゼレフいわく黒魔導士ゼレフがはるか遠い昔に死んだという情報は嘘で、今でも死ねずに生き続けていたことが明かされます。天狼島編はもう一人のキーパーソンである初代フェアリーテイルのギルドマスター・メイビスの初登場回でもあるので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか？

天狼島の中盤あたりで、登場を果たしたゼレフはナツと遭遇した際に、ナツの白いマフラーを黒色に変えてしまう状況を発生したり、精神的にも色々と不安定な様子でした。これには理由がり、ゼレフは生い立ちの関係上、周りの人の命を奪ってしまう呪いにかかっているからです。正体に関する話はアルバレス帝国編にてしっかり展開されているので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。

ゼレフの呪いはアンクセラムの呪いと呼ばれているものです。ゼレフは呪いにかかるはるか遠い昔、ある研究のために学び舎で多くの黒魔法を生みだしていきました。この黒魔法はフェアリーテイルの舞台となっている現代で猛威を振るっている正体であり、そのルーツも相まってゼレフが黒魔導士と呼ばれる結果となっています。

黒魔法を生み出し続けていたゼレフは学び舎から危険視されてしまい、最後は追放処分になります。その過程で学び舎が信奉する、生と死を司るアンクセラム神の怒りに触れ、ゼレフは呪いを受ける結果となりました。アンクセラムのかけた呪いは矛盾で、命の尊さを思えば周りの命が消えていき、命の尊さを忘れてしまえば強い魔法を使うことができるというものでした。それと同時にゼレフは、不死者の体になってしまいます。

人と仲良くしてしまうと、最後にはその人の命を奪ってしまうことになるので、ゼレフとってその事実は耐え難いものでした。天狼島編以降からゼレフは、ナツに殺されたいという願望を口に出しながら、何かを画策しているシーンがちらちらと出てくるようになります。アルバレス帝国編では黒魔導士ゼレフが魔導士たちを集めて帝国を作り上げていたことが発覚し、ナツたちはフェアリーテイル総出で立ち向かうことになっていきます。

ナツたちが自分のランクをあげるために試験に挑戦したことが発端の天狼島編で、メイビスが初登場します。ゼレフも天狼島で登場するので、同時に出したかったのかもしれません。正体はフェアリーテイルの初代ギルドマスターでありながら少女の幽体という、衝撃的な出で立ちは初登場時から一定のファンを獲得したという話です。登場中盤までは幽体のため、メイビスはフェアリーテイルでのマスコットポジションを確立させていました。

呪いにかかったゼレフでしたが、メイビスとのちょっとした関係からメイビスに魔法を教えることになります。それがフェアリーテイル初代ギルドマスター・メイビスと黒魔導士ゼレフの今後の関係を左右する結果だったと言えるでしょう。ゼレフがメイビスに魔法を教えてから分かれて数年後、再度メイビスとゼレフは再会を果たします。

再開したメイビスは、戦争でごたつきながらもフェアリーテイルをしっかりと支えている立派な存在になっていました。しかしメイビスはフェアリーロウではない、未完成の黒魔法ロウを発動していたことが発覚します。黒魔法を使ってしまったメイビスも、アンクセラムの呪いにかかっていることがゼレフによって知らされます。

自分の周りで人が死んでいないことを理由に、呪いにはかかっていないと主張していたメイビスですが、その矢先にアンクセラムの呪いがフェアリーテイルのギルドメンバーに発動してしまいます。これによりメイビスの呪いは、戦争によって命の尊さを忘れていたからだということが明らかになりました。

ゼレフとメイビスは、互いに呪いがかかっていることが判明し、ショックも大きかったのですが互いに不死者であればアンクセラムの呪いは無効化できるのではないかという可能性に至り、最後は恋仲になります。こうして黒魔導士ゼレフとフェアリーテイル初代ギルドマスター・メイビスは、恋人関係になり日々を過ごしていきました。

しかし呪いを無効にすることはできず、最後はゼレフにかかった呪いがメイビスの命を奪う結果になります。その後は天狼島編での状況通り、ゼレフはあてどなく放浪をし、メイビスはフェアリーテイルのメンバーによって体を封印され、呪いがかかったままのメイビスは幽体になり、フェアリーテイルが試験を受けに来るまで天狼島にこもることになりました。

黒魔導士ゼレフが生み出した黒魔法は、闇ギルドや一部の黒魔導士ゼレフを崇拝する者たちによって、ある時はフェアリーテイルを滅ぼすため、またある時は世界を混乱させるための道具として多く登場しました。こちらではフェアリーテイルに登場してきたゼレフの生み出した魔法を紹介していきます。

始めの鉄の森（アイゼンヴァルト）編で登場する、呪歌（ララバイ）は笛の音を聞いた人を全員殺すことができる凶悪な魔法アイテムとして登場しました。最終的にはフェアリーテイルのメンバーたちが奮闘したおかげで事なきを得ましたが、凶悪な魔法アイテムであることには変わりません。

エルザがエピソードヒロインである楽園の塔編ではRシステム（リバイブシステム）が登場します。フェアリーテイルや他のギルドたちの上に存在する評議会も、危険なシステムだと認めるほどのもので、死んだ人を生き返らせることを目的として作られました。もともとはゼレフがある人物を蘇らせようと作り出したことが発端となっており、作動させるには尋常ではない膨大な魔力が必要とのことだそうです。

正式名称はエーテリアスです。この存在は一つの魔導書から生み出されるもので、ゼレフがアンクセラムの呪いで死ねない自分を破壊するために作り出しました。ガルナ島編でのデリオラもエーテリアスの一体で、冥府の門（タルタロス）編で戦うことになる冥府の門メンバーは全員エーテリアスです。アルバレス帝国編にて登場するある人物もエーテリアスの一体で、ゼレフが死んでしまえばエーテリアスも消滅するといわれています。

冥府の門（タルタロス）編にて、フェアリーテイルのメンバーたちが戦うことになる、エーテリアスの一体であるマルド・ギールが手にしているENDの書もゼレフ所の悪魔の一人です。冥府の門（タルタロス）編ではENDが正体を現すことはなく、最終的にENDの書はゼレフによって回収されます。ENDはエーテリアスの中でもゼレフを殺すことができる最強の存在ということです。

冥府の門（タルタロス）編後に一度解散してしまったフェアリーテイルが再結成をし終わった矢先に、フェアリーテイルはゼレフからの宣戦布告を受け取ることになります。ゼレフは別の大陸にアルバレス帝国を創設しており、自分の抱える魔導士たちを伴っての大規模進軍をフェアリーテイルに向けておこなうとのことでした。

ゼレフの目的はメイビスが持っているフェアリーハートで、フェアリーテイルのメンバーたちは全力でそれを阻止するために奮闘します。最後のエピソ－ドだけあって、フェアリーテイルの敵メンバーたちはけた外れに強い魔導士ばかりです。

いかがでしたか？この記事ではフェアリーテイルの物語において重要なゼレフとメイビスの関係について紹介していきました。アルバレス帝国編は52巻から始まっています。フェアリーテイルの最後を飾るエピソードとして、胸が熱くなるような展開を遂げて幕引きをするので、ぜひ一度最後まで読んでみてください。