フェアリーテイル・エルザの過去とは？その強さの秘密に迫る！

フェアリーテイルとは、原作者の真島ヒロ先生の描いた大人気作で、週刊少年マガジンにて2006年から2017年まで連載された作品です。フェアリーテイルは様々なソシャゲとのコラボや、現在アニメが2期まで制作されたことや映画が作られたということもあり、作品のタイトルだけ、主要キャラクターの名前だけでも知っているという人は多いと思います。

今回はフェアリーテイルに登場する「エルザ」というキャラクターを紹介します。エルザはフェアリーテイルの作中で主人公ナツと共に活躍する主要キャラクターです。このエルザがどのような人物で、どのような過去を持つのか？どれだけ強いのか？等見ていきたいと思います。

フェアリーテイルにおいての重要な要素の一つとして「ギルド」というものがあります。このギルドというものは、フェアリーテイルの世界にいくつも存在し、魔導士たちに仕事の仲介をするといった役割を持つ組織です。

各ギルドには紋章が定められており、ギルドメンバーはその紋章を体や衣服に入れています。基本的にはメンバーと依頼主しか立ち入りを許可されていませんが、買い物や食事程度であれば所属外の人間でも自由に出入りできるそうです。

エルザは「妖精の尻尾（フェアリーテイル）」に所属しています。そしてエルザは、フェアリーテイルの中でも数少ないS級魔導士に認定されている魔導士です。S級魔導士とは、ギルドマスターにより選ばれたものが昇格試験に合格することでなれるもので、その内容はかなり過酷なものとなっています。現在S級魔導士は8人とされています。この説明だけでも、エルザはギルド内でも強い人物だということが理解できると思います。

エルザは先に説明した通り、フェアリーテイル内でも数少ないS級魔導士としてギルドに所属しています。エルザの特徴として、腰辺りまで伸びたきれいな緋色の長髪、衣服の上に鎧を着用しています。普段から鎧を着ていて、自宅に武器や防具を飾る程度に愛しています。また、チーズケーキとスフレを好物としており、他人に取られたりすると激怒する場合もあります。

ギルド・フェアリーテイル内での役割として、まとめ役を担い、ギルドマスターが不在の際には進んで先頭に立つということもあり、ギルドメンバーに恐れられながらも慕われています。少し他人と感覚がずれている部分があり、時々発揮する天然ボケや自分ルールに周りが振り回されることもあります。

ここからはエルザの過去や生い立ちを覗いていきたいと思います。生後間もなくローズマリーという村に捨てられます。そしてその後村が襲われ、楽園の塔というものを建設するための奴隷として虐げられます。この奴隷生活の際、ジェラールやシモンに出会います。

奴隷解放のための反乱を起こし捕えられますがジェラールにより庇われます。この際仲間を傷つけられたことがきっかけで魔法を操れるようになりました。その後ゼレフの亡霊に洗脳されたジェラールにより、外界へ排除されます。

その後塔で命を救ってくれたロブという人物が「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に所属しているということを知り、彼を追いかけるようにエルザもフェアリーテイルへ加入します。しかし、過去のこの事件がきっかけで、明るい性格だった過去と比べ、誰かを失うかもしれないという恐怖心により、周りとの距離を置く生活をしています。

先の説明の中で、ジェラールとシモンという人物が登場しました。彼らはエルザと深い関係があり、エルザについて知るためにも重要な人物たちです。ここから少しの間、彼らのことも説明していきたいと思います。

このジェラールという人物は、エルザが楽園の塔へ奴隷として収容された際に出会った人物の一人です。青い髪の毛と、顔に描かれている線が特徴的な人物です。エルザと出会った当時は、正義感のある活発な男子で、奴隷仲間たちの先頭に立つような人物でした。奴隷解放を目的とした反乱を起こし捕えられたエルザを救出するために身代わりとして捕えられます。

この際、ゼレフの亡霊に洗脳され乱心状態になります。自分に逆らったエルザに対し、ジェラールは外界に放つと同時に、当時奴隷仲間だったシモンを含めた多くの奴隷を人質にし、8年間楽園の塔建設に注力します。成長したジェラールは、評議会に「ジークレイン」という名の自身の思念体を送り込み、楽園の塔のシステム「Rシステム」を作動させ、ゼレフ復活を目論み行動します。

エルザ・スカーレットの「スカーレット」と言うのはジェラールがエルザに初めて会った際にエルザの緋色の髪の毛を見てつけた名前で、エルザはこの名前を大切にしています。また、エルザとジェラールは奴隷時代の頃から互いを意識しあっていて、大人になり再開してからも互いを思う描写があるためこの思いの強さがうかがえます。

エルザが楽園の塔に奴隷として入れられた際、ジェラールと同時に出会った人物の一人が「シモン」です。奴隷時代にエルザが起こした反乱の際には、奴隷として鍛え上げられた強固な肉体で雑兵ものともしない活躍を見せ、エルザを支えました。

シモンには「カグラ」という妹がいます。カグラの発言により、シモンの故郷はエルザと同じローズマリーであるとされていますが、彼が村にいる描写や村に関する発言がないため定かではありません。シモンは成長後、全身を鎧のようなもので纏い、左目に眼帯という恰好をしています。楽園の塔の真実を唯一気付いていた人物であり、エルザを信じ続け協力をしました。

シモンはその肉体で強さを見せつけますが、後のジェラールとの戦いの最中、エルザをジェラールの攻撃から庇うために、シモン自らがエルザと盾となりシモンは生涯を終えます。後にエルザ達がアルバレス帝国と戦う際、敵の魔法によりシモンが具現化した状態で登場しますが、覚悟を決めた妹カグラによって消滅させられます。

エルザの右目は義眼です。というのも、過去に奴隷生活からの脱走計画を立てた際、魔法教団に計画を立てたものとして拷問を受け、右目を失明します。「私はもう半分の涙を流しきっちゃったから」という発言の通り、右目から涙を流すことができなくなりますが、後に楽園の塔へ行った際涙を流すことができるようになりました。

この義眼により、視覚から受ける魔法を無効化することができます。しかし、両目を開いた状態で魔法をかけられると、その魔法の半分の力は受けてしまいます。なのでそのような敵と相対する際には、左目を閉じ、実質前の見えない正体で戦闘を行いました。

ここからはエルザの魔法や強さを見ていきたいと思います。まずエルザが魔法を使えるようになったのは、過去に仲間を傷つけられた為という説明をしました。ではこの魔法はどんなものなのか見ていきましょう。

エルザは騎士(ザ・ナイト)という魔法を使用します。この魔法は、火を操る、雷を纏うといったものではなく、自身の装備品(衣服、武器、防具)を一瞬で換装するというものです。剣、槍、斧等々様々な武器や100種類以上の防具(衣類含める)を所持しています。基本的にはエルザの持つ魔法空間にストックされていますが、格納数にも限度があるため、格納しきれないものについてはエルザの借りている5つの部屋に飾られています。

過去には魔法をコピーする敵が現れ、そのコピーした敵はエルザの魔法だけでなく装備まですべてコピーするという描写もありました。また、劇場版において魔法空間への装備の収納方法が明かされました。この魔法により換装された武器防具はそれぞれ特徴や使用できる能力が違っており、エルザの強さの1つといえるでしょう。

ここからはエルザの強さの秘訣ともいえる装備についていくつか紹介していきます。1つ目は天輪の鎧です。この装備はフェアリーテイルの作中でエルザが最初に使用した装備で、過去に初めて行動を共にしたルーシーに自身の強さを見せつけています。この装備の特徴として、ロングスカートで背中に4つの翼があり、エルザの周りに剣が浮遊していることが特徴です。

天輪・繚乱の剣（てんりん・ブルーメンブラット）は、敵とのすれ違い際に無数の剣で切り裂くという技です。循環の剣（サークル・ソード）は、数本の剣を円状に回転させた状態で敵に放つというものです。天輪・三位の剣（てんりん・トリニティソード）は、両手に剣を持ち敵を三角形を描くように切り裂く技です。この様に、天輪の鎧の強さの特徴として無数の剣での連撃という部分があります。

この鎧を装着することで、自身の持つ武器を自由に操ることができます。そのことを生かして、別空間にストックされている剣や槍を呼び出して相手に向かって打ち出して攻撃するといった描写もあります。

この鎧の特徴として、蝙蝠のような翼に十字架模様、エルザの髪型がポニーテールになるということが特徴です。この鎧は一時的に攻撃力と跳躍力を飛躍的に上昇させ、相手に一撃を叩き込むといった使い方がされます。攻撃力が上がる分、多少防御面が弱いという弱点もあります。

黒羽・月閃（くれは・げっせん）は、鎧により攻撃力を上げ、その状態から持っている剣で斬撃を繰り出すというものです。この鎧は高い攻撃性能を持つ分弱点もあるので、戦闘中に換装をした際に出てくる、あるいは相手を追いかけたりする際にこの鎧で飛んでいくなどの使い方のほうが多く見られます。

この鎧は、エルザが修行し第二魔法源を解放したことにより、発動と装備が可能になった鎧です。ライオンのような肩当と羽衣をつけていることが特徴です。この装備はその強さ故、フェアリーテイル内でも強いとされているエルザが、修行してようやく装着できるようになったほどの鎧です。そのあまりの魔力消費量により10年もの間装着車が現れなかったということが判明しています。

装着した者は、空間や魔法を問答無用で切り裂くことができるほど強力な強さを手に入れることができます。この能力により実際にエルザは相手の魔法や空間を切り裂き、相手を撃破するというという描写があります。

天一神・星彩（なかがみ・せいさい）は、天一神の鎧装着時に持っている薙刀を使い、相手をたたき伏せるというものです。

この鎧は、ギルド名フェアリーテイルを冠す鎧とされており、エルザが呼び出し、使用する装備では最強とされています。鎧やマントはピンク色で、ところどころ翼のデザインが描かれています。

妖精の鎧（アルマデュラ・フェアリー）の装着時に固有の技を使用した場面は確認できません。この鎧自体の強さが飛び抜けていると言うこともあり、技を使用しなくとも敵集団を蹴散らす程度であれば造作もないことでしょう。実際にエルザは最終手段といった形での運用をしていますので、それほどに強い装備だということが分かります。

一度フェアリーテイルが解散してしまいます。ギルドが解散した直後単独でゼレフに関しての調査をしており、ギルド復活の半年前にゼレフへとつながる黒魔術教団を発見し調査していました。調査に行き詰まる途中、フェアリーテイルの一員、グレイと出会い協力を得て潜入調査を行います。その後ナツ達と教団壊滅に動きます。敵の幹部との戦闘の際には、触れたことすら気付かせない斬撃を放ち一瞬にして敵幹部の一人を撃破しています。

その後仲間の呼びかけによりギルドが復活した際、前ギルドマスターがいないため誰がマスターになるのか話題になった際、ギルドの仲間全員一致でエルザをマスターにしようと言い、正式に妖精の尻尾(フェアリーテイル)7代目マスターになりました。後に前任者のマカロフ奪還を成功したため、マスターの名前はマカロフに返し7代目の役目を終えます。

ここまでエルザがどのようなキャラクターなのか詳しく見てきましたがいかがだったでしょうか？フェアリーテイルの作中に登場するキャラクターの中でもかなりの人気を持つキャラクターであるエルザですが、その人気の理由が分かったと思います。基本的に女性キャラクターは少し弱く設定されている作品も多くありますが、フェアリーテイルではエルザのように強くかっこいい女性キャラクターが多いです。

今回はエルザをメインに紹介をしてきましたが、フェアリーテイルには様々な個性あふれるキャラクターたちが登場します。それぞれのキャラクターの強さや設定を知ることで、まだ作品を見たことがない人も、既に作品を見たことがあるという人も、さらにフェアリーテイルに詳しくなれると思います。

現在は既に作品が完結しており連載もされていませんが、現在2期まで放映されているアニメでは完結していないので、今後さらに映画化などがあるかもしれないので楽しみですね！