2018年03月18日公開
2018年08月29日更新
バカボンドの名言・名ゼリフ特集!ファン以外も感動必死の格言集
バカボンドでは心にグッとくる名言、名ゼリフが度々登場してきます。そんな名言を振り返りながら、バカボンドで描かれる数々の名場面の魅力をお伝えしていきたいと思います。心に残るあの名ゼリフ、名場面をもう一度振り返ってみましょう。
目次
バカボンドとは?
バカボンドはスラムダンク、リアルなどの名作の著者・井上雄彦が手がける歴史漫画です。主人公・宮本武蔵が剣豪になるまでの道のりを描いたマンガとなっています。また、バカボンドはメディア芸術祭マンガ部門大賞や手塚治虫文化賞など、数々の賞を受賞している大人気漫画です。
バカボンドでは、主人公・武蔵を取り巻く様々な人との交流から生まれる名言、名ゼリフが感動を読んでいます。そんなバカボンドの真理のど真ん中を突く感動的な名言、名ゼリフを紹介して行きたいと思います。バカボンドの魅力の一端を名言を振り返ることで、紹介していきます。
【バカボンド・名言】沢庵坊の武蔵への助言
認めてしまえ、ありのままのお前を。修行はそれからだ
吉岡道場からの戦いに生き残り、沢庵坊に助けられた武蔵でしたが、沢庵坊から武蔵去ったあとのおつうについて話を聞くことになります。おつうの話を聞き、剣の道に生きると決めたものの、おつうのことが頭から離れず、道に思い悩む武蔵でしたが、沢庵からはこのように格言を告げられます。(画像参照)
剣の道を進むこと、惚れたおつうのこと、どちらにも強い思いがあり悩む武蔵でしたが、沢庵はまずは思い悩む自分のことを認めること、それが一歩目だと告げます。人間は様々なことを同時に悩むものですが、そんな自分を認めることが大事なのかもしれません。自分を責めることなく受け入れる、そのことに気付かされるバカボンドの名ゼリフとなっています。
【バカボンド・名言】宝蔵院胤栄の武蔵の姿を捉えた格言
海を泳いでいる最中には、海の広さはわからんよ
宝蔵院胤栄と戦うため道場に向かう武蔵でしたが、道を尋ねた老人に殺気が不細工と言われ、そこで寄り道をすることにします。武蔵はその老人が目的である胤栄とは気付かず己の強さについて、自分がどれほど強いのか全くわからないと吐露してしまいます。そんな武蔵に対して胤栄はこんな名言を告げます。(画像参照)
ただ我武者羅に強さを求める武蔵に対して、胤栄は今のお前には分からんとはっきりと告げます。井の中の蛙、大海を知らずとは、良く聞く言葉ですが、それと似た印象を受ける名言です。我武者羅に進む最中には気付けなかったことに気付けるようになる、それが成長するということなのかもしれません。バカボンド作中で胤栄は他にも多くの名言を生み出しています。
【バカボンド・名言】宝蔵院胤栄の心についての格言
時に己の命を業火にさらすような状況を乗り越えてこそ、「心」は充実を見る
宝蔵院胤瞬に負け、逃走した武蔵は院瞬の師・胤栄に助けられることとなります。胤栄は弟子・胤瞬には弱点があると語り、それは「心・技・体」の内、「心」だと語ります。胤栄の語る心とはなんなのか、武蔵に対して胤栄はこう告げます。(画像参照)
天才ゆえ心の成長を得なかった胤瞬を表した名ゼリフです。人の心とは、過酷な状況に打ち勝ってこそ満たされる、そんな人間の性の真ん中を捉えた名言となっています。この後、武蔵は胤栄の指導の下、恐怖に打ち勝つために修行をはじめますが、胤瞬に殺されそうになった恐怖が武蔵の心をさらに強くしたのは間違いありません。
【バカボンド・名言】沢庵坊の強さとは何か考えさせられる格言
吉岡伝七郎との果し合いに勝ち、今度は吉岡道場門下生七十人に狙われることとなった武蔵ですが、植田との戦いの最中、沢庵坊に助けられ、一緒に夕食をとることになります。七十人との果し合いから逃げるという武蔵に沢庵は卑怯者だ、何だと吹聴されるぞと言いますが、武蔵は別にかまわんと答え、沢庵に丁寧な挨拶を返します。その姿を見た沢庵は武蔵にこう告げます。(画像参照)
バカボンド当初の武蔵と出会ったばかりの沢庵は武蔵に対して厳しく、強さを説こうとしていた沢庵でしたが、武蔵の成長を感じ取り、上の画像の様に優しい顔で武蔵を認める名ゼリフを告げます。風聞も気にせず、礼を尽くす武蔵に沢庵は何を感じたのでしょうか?強さと優しさについて、考えさせられるバカボンドの格言、名ゼリフとなっています。
【バカボンド・名言】武蔵、天下無双に挑む心意気を表した格言
なんの天は笑いはしない
次々と強者に挑み天下無双の道を目指す武蔵でしたが、次の標的としたのは天下無双と名高い柳生石舟斎でした。武蔵は”無謀と笑うか?”と城太郎に訊きます。城太郎は人は多分、そういうよと答えますが、武蔵はこう続けます。(画像参照)
世間を気にせず己の道を歩み続ける武蔵心情を表した名ゼリフ、格言ですが、無謀な挑戦を繰り返し続けてきたバカボンドの武蔵ならではの名言です。自分の信じた道を進む勇気がもらえるような感動的な名言となっています。バカボンドで描かれる最初の武蔵とは違い、悩みを振り切ったような表情が印象的なシーンとなっています。
【バカボンド・名言】柳生石舟斎の人の本質の真ん中を射抜く名言
お前は無限じゃろう?
柳生石舟斎に挑み、そのあり方に畏怖を抱き逃げ出した武蔵でしたが、その逃走中、石舟斎が言ったことを改めて考えて見ます。”考えれば考えるほど、見よう見ようと目を凝らすほど、答えは見えなくなる。見つめても見えないなら目を閉じよ、どうじゃ?”、この後に格言である”お前は無限じゃろ?”と続きます。(画像参照)
天下無双という言葉にとらわれ、獣のように強さを求める武蔵でしたが、この石舟斎との問答で、天下無双の一端に触れることとなります。今までしがみついてきた、天下無双という言葉、その意味を改めて考えさせられる名言です。言葉を除け、自分に目を向けてみれば、人の可能性は無限に広がるものかも知れません。そんな人の本質の真ん中を捉えた感動的な名言となっています。
【バカボンド・名言】武蔵の迷いを振り切る格言
考えるな、もう十分考えた
柳生石舟斎に一刀も入れることが出来ず、逃げるように柳生を去る武蔵でしたが、その頭の中には石舟斎の”天下無双とは、ただの言葉じゃ”という言葉がずっと残っていました。どうやって天下無双を目指したらいいのか、迷い、目に付く相手を倒し続ける武蔵でしたが、迷いを捨てるようにこう呟きます。(画像参照)
バカボンド作中ではこのあと”俺はただてっぺんが見たいだけ”と言葉が続きます。悩みを打ち払い目標だけを見据える真っ直ぐな言葉です。天下無双とは何か迷い続けてきた武蔵ですが、迷いを断ち切るチカラ強く感動する名言です。何かに迷って立ち止まりそうになったときや、くじけそうになったときにこの格言を思い出してみてはいかかでしょうか?
【バカボンド・名言】板倉勝重の心の持ちようを語った名台ゼリフ
真ん中がいちばんいい
吉岡一門との死闘を終えた武蔵は、京都所司代・板倉勝重により捕われ、牢へと入れられます。勝重は今や天下無双といわれる武蔵に興味を持ち、話を聞きますが、武蔵は自らは天下無双ではないと告げます。天下無双とはただの陽炎、それを聞いた勝重は翌日武蔵にこんな話をします。(画像参照)
人の心とは嫉妬心、崇拝どちらに揺れても良くはないならないものだと、勝重は語り、真ん中がいちばんいい、と告げます。さらに、心の別れ道の上で常に真ん中であること、それが出来れば争いはなくなると勝重は続けて語ります。無駄な嫉妬心など、捨て去り、常に心を真ん中に保つようにする、それが穏やかに生きていくコツなのかも知れません。勝重はバカボンドでは登場の少ないキャラクターがですが、心にグッとくる名言を残しています。
【バカボンド・名言】又八の心情を吐露するような名言
小次郎の名を騙り、吉岡道場の面々に袋たたきにされる又八でしたが、その前にふらりと現れたのは本物の小次郎でした。小次郎は瞬く間に吉岡道場の門下生二人を斬り、残りの一人も手にかけようとしました。しかし、そこに又八は割って入り、耳の聞こえない小次郎に対し必死の説得をします。小次郎に対し又八は自分の気持ちを吐露するようにこう投げかけます。(画像参照)
負け犬は負けを抱えて…それでも生きていくんだ。前へ進まなくちゃならねえんだよっ
これまで現実から逃げ続けて、嘘ばかり吐いてきた又八の本当の心情が見えた感動的な名言です。弱者には弱者の強さがある、弱いものでも常に進み続けなければならない、そんな気持ちがわかる名言となっています。残念ながらバカボンドではこの後も又八はダメ男ぶりを発揮するわけですが、このシーンで又八の心情に共感した人も多いのでは無いでしょうか?
【バカボンド・名言】お杉と又八の親子愛を感じる名言
又八と再開を果たしたお杉は長旅の疲れのため倒れてしまい、又八におぶられて美作に帰郷することとなります。美作への道中、又八は武蔵への劣等感と自らの弱さに向き合いお杉に愚痴を零してしまいます。そんな時、又八に背負われたお杉は又八をいたわる様に呟きます。“又八…、この世に強い人なんておらん。強くあろうとする人。おるのはそれだけじゃ”(画像参照)
強くあろうとする人、おるのはそれだけじゃ
人知れず嘘をつき続け、劣等感に悩まされる又八に対して、その姿を認めつつも、励ますような呟きです。バカボンド作中で、嫌な人物として描かれがちなお杉ですが、逃げ続けてきた又八を母が認める感動的な名ゼリフとなっています。この場面では、他にも”よう言うた又八。弱いものは己を弱いとは言わん。おぬしはもう弱いものじゃない。強くあろうとする者。もう一歩目を踏み出したよ”と名言が続きます。
【バカボンド・名言】和尚の又八を受け入れる名ゼリフ
又八は母・お杉と故郷・美作に帰ろうとする道中にお杉が無くなってしまい、元お世話になっていた寺に引き返すこととなります。寺でまじめに仕事を始めた又八は、寺の和尚から寺でこのまま働かないかと持ちかけられますが、自身がこれまで人をだまして着てばかりだったことを理由に断ります。しかし、和尚はそんな又八こう言葉を投げかけます。(画像参照)
過去は過去。今日のお前は今日つくるんだよ
バカボンド作中では間違った道ばかり選んできた又八ですが、そんな又八を気遣い、これからが大事なんだと励ます感動的な名言です。いつまでも過去に捕われていては前には進めない、そんな前向きな気持ちをもらえる名言となっています。バカボンドでは、武蔵同様、又八の成長も注目されるストーリーとなっています。
【バカボンド・名言】武蔵の強さに対する名言
強くなりたいでなく、強くありたい
農村に居つき、水路工事や農作業を続ける武蔵でしたが、そこに武蔵を剣の道に戻そうと小倉細川藩から使者がやってきます。武蔵を剣の道に戻そうとする小倉細川藩の長岡でしたが、武蔵はその誘いを断ります。長岡はなぜ誘いを断るのか訊きますが、武蔵は長岡に”不粋だな”と呟き土の上に転がるとこう続けます。(画像参照)
バカボンド作中では、ここまで数々の強敵を斬り殺してきた武蔵でしたが、今までの自我を振り払うような、強い言葉です。前述の又八の母・お杉の言葉とも一致する強さに対する考え方の感動的な名ゼリフ、格言となっています。
【バカボンド・名言】武蔵、強さとは何かを悟る名言
再び柳生石舟斎の元に向かう武蔵でしたが、その道中、伝説の剣豪・伊藤一刀斎と果し合いを演じることとなります。辛くも一刀斎に一刀を入れることに成功した武蔵は、一刀斎が去った後、剣の道を心ざした頃の気持ちを徐々に思い出します。そんな中、武蔵からでたのは、”今のど真ん中にいたい”という気持ちでした。
動け、揺さぶれ、言葉を振り切れ、今のど真ん中にいるために
伊藤一刀斎との戦いを終え、武蔵は改めて強さとは何かを考えます。その時、武蔵の中に浮かんだのは、武蔵の原点とも言えるおっさん穴でした。幼少のころ、ただ剣を極めることを楽しんでいた時を思い出す武蔵は、今という時間について考えます。常に過ぎる時間の中で、今のど真ん中を捕らえること、それこそが剣の境地だと言うことでしょうか?武蔵は今の真ん中にいるために、剣を振るいます。
【バカボンド・名言】吉岡伝七郎の決意の名言
蟻は歩いているんだっ、一歩一歩、喜びをかみ締めながらっー
吉岡伝七郎は一年間の修行を終え、再び武蔵と戦おうとしていました。ところが、兄・清十郎はこの一年間で武蔵は力を飛躍的につけ、弟がそれほど力が伸びていないことを察します。清十郎は伝七郎にそのことを告げ、戦いをやめさせようとしますが、伝七郎は己の信念にしたがい戦うことを改めて決意します。その時の伝七郎の思いが名言となっています。(画像参照)
この名ゼリフのあとには”一歩一歩、喜びをかみ締めながら。成長しろ、武蔵。それでも、俺が勝つ!”と続きます。バカボンド作中では、強者として描かれていない伝七郎ですが、努力の人として感動を与える名言を多く残しています。残念ながら武蔵には遠く及ばず負けてします伝七郎ですが、その努力を続ける姿は多くの読者に感動を与えたのではないでしょうか?
バカボンドの魅力について
バカボンドでは上記に紹介した名言以外にも様々な名言が登場してきます。バカボンドではなぜこんなにも人の心を感動させるような名ゼリフがいくつもあるのでしょうか?それは武蔵を取り巻く様々な登場人物によるところが多いでしょう。含蓄ある言葉を吐く胤栄や石舟斎、弱者として生きる又八などバカボンドには個性的な登場人物がたくさん登場します。それらの登場人物の心情、考えがバカボンドの魅力へと繋がっているのでしょう。
バカボンドの名言、名ゼリフ紹介・まとめ
バカボンドの数ある名言の中で心に残るものはあったでしょうか?バカボンド作中には他にも名言や名ゼリフがあるだけではなく、ここでは紹介できないセリフのない名場面もあります。元気を出したい、前へ進む勇気が欲しいそんな悩みを抱えているなら、バカボンドをもう一度、読んでみるのはどうでしょうか?バカボンドに出てくる登場人物達がその悩みに立ち向かう活力をくれるかもしれません。