崖の上のポニョの声優キャスト一覧！大橋のぞみの現在やあらすじも紹介

2008年に公開のスタジオジブリによる映画『崖の上のポニョ』。ジブリ作品の中でも興行収入が4位という人気作品で、同タイトルの「藤岡藤巻と大橋のぞみ」が歌う主題歌も大ヒットしました。『崖の上のポニョ』ってどんな話の内容なの？声優キャスト一覧は？主題歌を歌った大橋のぞみって今は何をしているの？など気になる部分を解剖していきます！

映画『崖の上のポニョ』は、2001年公開の『千と千尋の神隠し』以来7年ぶりに宮崎駿監督が原作・脚本・監督のすべてを担当し、興行収入155億を越えた大ヒット作品です。童話『人魚姫』をモチーフに制作された作品で、藤岡藤巻と大橋のぞみが歌う主題歌『崖の上のポニョ』が第50回日本レコード大賞特別賞を受賞するなど、その年の話題をさらいました。

日本人であれば、スタジオジブリの作品を誰もが1度は見たことがあるのではないでしょうか？歴代の人気作品が並ぶジブリ作品の興行収入ランキングですが、『崖の上のポニョ』は、1位『千と千尋の神隠し』、2位『ハウルの動く城』、3位『もののけ姫』、に次ぐ4位にランクインしており、ジブリの中でも代表作品として挙げられます。

また、現在コンピューターを使用して制作されるのが当たり前になっているアニメーション制作現場の中で、『崖の上のポニョ』はCGを使わず全編手描きにこだわって制作されていることでも話題になりました。本作ではキャラクターや物を動かすために17万枚の絵が作画され、宮崎駿監督作品の中でも最高記録となったそうです。

「生まれてきてよかった」「子どもの頃の約束は、永遠に忘れない」「半径3m以内に大切なものはぜんぶある」という心にグッとくるキャッチコピーを持つ本作品。細部までこだわって制作された映画『崖の上のポニョ』のあらすじを一覧でご紹介します！

物語の始まりは、海の女神の母・グランマンマーレと魔法使いの父・フジモトの間に誕生したさかなの女の子「ブリュンヒルデ（ポニョ）」が外の世界に憧れを抱くことから始まります。過保護で娘を外に出したがらない父の目を盗んで、ブリュンヒルデは家出をしてしまいます。その際、海に漂う瓶に頭がハマってしまい抜け出せなくなり、そのまま陸に打ち上げられたところを5歳の男の子・宗介に救い出されます。

瓶を見つけた宗介は、瓶を割ってブリュンヒルデを救い出します。魚の見た目をしたブリュンヒルデを守ると決めた宗介は、彼女を「ポニョ」と名付け大切に育てようとしますが、ポニョを連れ戻しにきた父親・フジモトによって奪い去られてしまい、2人は離れ離れになってしまいました。

宗介との出会いを果たしたことで、人間になり宗介の元へ行きたいと強く思うようになったポニョは、フジモトに「ポニョ、人間になる～！」と訴えかけますが、眠らされて水槽に隔離されてしまいます。しかしそれを不憫に思った妹たちの協力のおかげで水槽から脱出するのですが、その際フジモトが隠していた部屋の扉が開いてしまい、その中の井戸に蓄えられた命の水を浴びたことで、ポニョは完全なる人間の女の子へと変身します。

人間へと変身できたポニョはフジモトの元から逃げ出し、さっそく宗介に会いに向かいます。強い魔力を得たポニョは台風のような嵐を巻き起こしながら、津波に乗って宗介の元に現れます。人間の女の子になったポニョですが、一目見て宗介は彼女が自分が前に助けた魚だと気づき2人は無事に再会を果たすのです。

ポニョが絶大な魔力を得たことで、世界のバランスが崩れ、月が接近し、地球は崩壊の危機に襲われてしまいます。「ポニョが世界に大穴を開けてしまった」とうろたえるフジモトは、自分の妻であり、ポニョの母親でもあるグランマンマーレの元を訪れます。すると彼女は「ポニョを人間にして魔力を失わさせればいい」とフジモトに告げます。

しかしポニョが人間として生きるためには、宗介のポニョへの「好き」という感情が揺るがないことが条件でした。もし宗介の好きという感情が失われてしまうと、ポニョは泡となって消えてしまうだろうということでした。

嵐の翌朝、月の接近によって世界のバランスが崩れ、宗介たちの住む町は海中に沈んでしまいます。勤めている老人ホーム「ひまわりの家」が心配で、様子を見に夜中に家を出ていった母親・リサが帰らないことに不安になった宗介は、ポニョに魔法の力でおもちゃの舟を大きくしてもらい、一緒に老人ホームへと向かいます。

しかし途中でポニョは眠り出してしまい、元の魚の姿へと戻ってしまいます。そこへやってきたポニョの父・フジモトが、2人を海底に沈んでしまった老人ホーム「ひまわりの家」まで導いてくれます。そこには宗介の母・リサとポニョの母・グランマンマーレが待ち受けていました。

宗介がポニョのことを心から好きな気持ち。ポニョが魔法を捨てでも人間になりたい気持ち。この2つを確認し、グランマンマーレはポニョが人間になる魔法をかけてくれます。陸に戻った2人がキスをすると、ポニョは魚から5歳の人間の女の子へと変身を遂げ、ハッピーエンドで幕を閉じます。

続いてはあの大物女優や芸人など豪華声優陣でも話題となった『崖の上のポニョ』の声優キャストを一覧でご紹介します！

本作の主人公で、ハムと宗助が大好きなさかなの女の子「ポニョ」を演じた声優は、奈良柚莉愛（ならゆりあ）です。赤ちゃんの頃にモデルとしてデビューし、その後は子役として活動していた奈良柚莉愛は、8歳の時に『崖の上のポニョ』で声優に挑戦しました。現在は19歳で、舞台やバラエティなどに出演しています。

同じく主人公、おかっぱ頭がトレードマークの正義感あふれる少年「宗介」を演じた声優は、土井洋輝（どいひろき）です。子役として活躍していた彼は、NHK朝ドラ「芋たこなんきん」や、田村裕が原作の「ホームレス中学生」などにも出演しています。宗介の声優を務めた時は、ポニョ役の奈良柚莉愛と同じ8歳でした。現在は特に俳優活動を行っていないようです。

老人ホーム「ひまわりの家」で働くたくましい宗介の母親・リサを演じたのは山口智子です。NHK朝ドラやトレンディドラマのヒロインに抜擢され大人気だった山口智子ですが、1995年に唐沢寿明と結婚をしてからは仕事をCMなどにシフトチェンジしていました。声優業は本作以外にもいくつか務めていたようです。

宗介の父・耕一の声優を担当したのは、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督の長男・長嶋一茂です。本編では登場数は少なかったキャラクターですが、モールス信号を使って宗介とやりとりする場面はとても印象的でしたね。プロ野球選手として活躍後、バラエティなどに出演していた長嶋一茂ですが、長編アニメ映画での声優は『崖の上のポニョ』が初挑戦だったようです。

ポニョの母・グランマンマーレの声優を担当したのが、宝塚歌劇団の元男役トップスターで現在は女優として活躍している天海祐希です。本作以降も『ミニオンズ』や『名探偵コナン』などの様々な映画に声優として出演している彼女の評価は高く、2017年には米林宏昌監督が制作した映画『メアリと魔女の花』にも出演しています。

コメディアンや司会者として名の知れた所ジョージが、ポニョの父・フジモトの声優を務めました。なんと、フジモト役以外にもポニョが人間になって宗介の前に現れる際に乗っていた水魚の声も担当していたそうです。所ジョージはその他にも『トイ・ストーリー』シリーズのバズ・ライトイヤー役を担当するなど、数々のアニメ映画に出演しています。

豪華な声優キャスト一覧でしたが、実は主要キャラクター以外にも意外な人物が声優を務めていたのをご存知でしょうか？実は主題歌を歌った大橋のぞみが宗介と同じ保育園に通っている女の子・カレン役として出演しているのです。そしてアナウンサーの羽鳥慎一がテレビのニュース番組で、緊急の気象情報を伝えるアナウンサー役として登場しています。

そして何とジブリ作品にはかかせないあの神木隆之介も出演していたというから驚きです！『ハウルの動く城』や『千と千尋の神隠し』など数々のジブリ作品に出演していた神木隆之介ですが、『崖の上のポニョ』ではどんな役で出演したかは明確には記載されていませんでした。しかし公式のキャスト一覧に名前が挙がっているので、出演していたことは確かなようです。果たしてどの場面で登場していたのでしょうか。

ジブリ作品は豪華声優陣でも話題となることが多く、『崖の上のポニョ』でも数々の著名人が参加していたことが一覧からよくお分かり頂けたかと思います。宮崎駿監督のこだわりなのか『もののけ姫』から、声優のほとんどを俳優・女優から起用しており、本業の声優陣を使用していないことが分かりました。

『崖の上のポニョ』といえば、冒頭や声優キャスト一覧でもご紹介した「大橋のぞみ」の名前が真っ先に上がってくる人も多いのではないでしょうか？主題歌を担当した彼女はいったい何者なのか？現在は芸能活動はしているのか？などをご紹介します。

キャッチーなメロディと覚えやすい歌詞で大ヒットした主題歌『崖の上のポニョ』。ジブリ作品には欠かせない久石譲が作曲を担当し、CDの出荷枚数は５０万枚を超え、音楽ダウンロード数は300万件を突破しています。映画を見ていない方でも、この曲を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか？

その主題歌を歌ったのが「藤岡藤巻と大橋のぞみ」です。ポニョのパペットを持ったおじさん達の間に挟まれて歌う可愛い女の子は誰かと話題となり、映画の大ヒットの後押しもあり、大橋のぞみは一機に有名人となりました。主題歌は「第50回日本レコード大賞特別賞」を受賞、さらに大橋のぞみは「第59回NHK紅白歌合戦」に当時史上最年少記録となる9歳7か月での出場も果たしました。

ちなみにこの最年少記録は「第62回NHK紅白歌合戦」で、7歳の芦田愛菜と鈴木福がドラマ『マルモのおきて』の主題歌である「マル・マル・モリ・モリ！」を歌うまで破られることはありませんでした。

お世辞にもあまり歌が上手くはない大橋のぞみが主題歌抜擢されたのはなぜなのでしょうか？そのきっかけは、主題歌『崖の上のポニョ』が完成し、デモで子どもに歌ってもらおうと児童劇団に所属する大橋のぞみが呼ばれたことから始まります。宮崎駿監督が彼女の歌声を気に入り、主題歌を大橋のぞみが歌うことに決定したそうです。

のちに宮崎駿監督は「子どもらしい歌声」だったことが、主題歌歌手に大橋のぞみを抜擢した理由として挙げています。映画の本編では子どもたちの等身大の姿が描かれているので、歌が上手すぎる子どもが主題歌を歌ってしまうと何だか不自然になってしまうことから、子どもらしい歌声を披露した大橋のぞみが選ばれたようです。当時8歳の彼女の愛くるしい姿は多くの人々が魅了されたことでしょう。

当初は主題歌は大橋のぞみがソロで歌う予定だったそうです。しかし父と娘で歌っている様子を試してみたいという宮崎駿監督の要望で、博報堂の社員としてスタジオジブリの映画の宣伝を担当しており、藤岡藤巻のユニット名で歌手活動もしていた藤巻直哉に頼んだところ、イメージにぴったりハマったことから、最終的に藤岡藤巻と大橋のユニットでCDを出す事に決定したそうです。

2人が並んでいるところを見ると、確かに親子のように見えてきますね。過保護な父親の元から元気に飛び出していってしまうポニョの世界観を表現するにはぴったりのグループです。

2002年、3歳の時に「ザ！世界仰天ニュース」の再現ドラマに出演し、子役デビューを果たし、『崖の上のポニョ』の大ヒットによって一躍時の人となった大橋のぞみですが、中学校へ進学する2012年に学業への専念を理由に芸能界を引退してしまいます。

大橋のぞみは、中学は東京の私立香蘭女学校、高校は東京の中高一貫校である私立桜丘高校に通っていたのではと噂されています。大学については情報が入ってきていませんが、「保育士になりたい」という夢を持って芸能界を引退したとのことですので、保育関連の大学に進んでいるかもしれません。

以上、『崖の上のポニョ』のあらすじや声優キャスト一覧、大橋のぞみについてのまとめ記事でした。老若男女問わず大人気のジブリ作品の中でも大ヒットした『崖の上のポニョ』。心が温まるストーリーですので、まだ見ていない方はぜひご覧ください！