崖の上のポニョでリサが呼び捨てにされる理由は?最後のセリフや運転する車も考察

2008年に公開されたスタジオジブリのアニメ映画作品「崖の上のポニョ」。2008年の年度末までの興行収入が155億を超える大ヒット作品となりました。今回はそんな「崖の上のポニョ」に登場するキャラクター「リサ」について紹介します。リサは主人公である宗介の母親にあたるキャラクターとして登場しましたが、どういうことか宗介からは呼び捨てにされてしまっています。どうしてリサは息子である宗介に呼び捨てにされているのでしょうか?この記事ではその理由やリサの運転する車、最後のセリフ等について考察していきます。

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目次

  1. 崖の上のポニョでリサが呼び捨てにされているのはなぜ?最後のセリフの考察や車の車種を紹介!
  2. 崖の上のポニョに登場するリサとはどんな人物?年齢や声優も紹介!
  3. 崖の上のポニョのリサが宗介に呼び捨てにされている理由は?
  4. 崖の上のポニョのリサの最後のセリフを考察!
  5. 崖の上のポニョのリサは死んでしまったのか?
  6. 崖の上のポニョのリサの運転が荒い!乗っている車の車種は?
  7. 崖の上のポニョのリサは愛情深い母親だった

崖の上のポニョでリサが呼び捨てにされているのはなぜ?最後のセリフの考察や車の車種を紹介!

2008年に公開されたスタジオジブリによるアニメ映画作品『崖の上のポニョ』。2004年に公開された『ハウルの動く城』から4年ぶりの作品ということもあり、大きな話題となりました。映画が公開された2008年の年度末時点で興行収入は155億をオーバー。その後海外でも公開され、全米でも大ヒットした作品として知られるようになりました。

『崖の上のポニョ』のあらすじは海の女神である母と、魔法使いの父に育てられた魚の子供「ポニョ」が、ある日人間の子供である『宗介』と出会い、人間の女の子になろうとする…というものになっています。崖の上のポニョのモチーフは『人魚姫』とされていますが、ファンからは人魚姫とは異なり、冒険譚としての面が強い作品と評価を受けているようです。

そんな『崖の上のポニョ』は大ヒット作品であるものの、これまでのスタジオジブリの作品とは異なり、大きな起承転結がなく、さらに説明的な部分が省かれている為、謎の多い作品としても有名になっています。今回の記事ではそんな謎の多い『崖の上のポニョ』に登場する「リサ」を紹介。リサは作品の主人公である宗介の母親にあたる登場人物として登場していますが、どういうわけか宗介からは呼び捨てにされてしまっています。

どうしてリサは息子である宗介に呼び捨てにされてしまっているのでしょうか?この疑問はファンから『崖の上のポニョ』という作品における謎の1つとして挙げられることが非常に多い点となっています。本記事ではリサが宗介に呼び捨てにされてしまっている理由や、リサの最後のセリフについて、またリサの乗っている車の種類についても紹介していきます。

映画『崖の上のポニョ』公式サイト

崖の上のポニョに登場するリサとはどんな人物?年齢や声優も紹介!

主人公である宗介の母として登場したリサ。では、リサとはどんな人物なのでしょうか?ここからはリサの年齢や、リサの声を担当した声優についても紹介していきます。

リサについての基本情報

まずはリサの基本的な情報についてみてみましょう。とは言え、リサの詳細な情報についてはほとんど謎のままになっています。主人公の母親であるにも関わらず、苗字も不明。ただ年齢だけははっきりとわかっており、25歳だとされています。息子である宗介が5歳とされていますので、リサが宗介を生んだのは20歳の頃。このことからリサの夫である耕一と結婚したのはかなり若い頃であったとファンからは推測されています。

若いことが関係しているのか、かなりの力持ちであるらしく、劇中では買い物の際かなりの大荷物を軽々と抱えて移動している姿が描かれていました。かなりはきはきとした性格であり、宗介の保育園「ひまわり園」に隣接されているデイ・ケアサービスセンター「ひまわりの家」でスタッフとして働いている描写もなされています。

夫である耕一との仲は良好。ただし、耕一は貨物船の船長を務めるため留守がちで、耕一が帰れないとわかると不貞腐れることも。嵐の中で息子を乗せたままかなりのスピードで車を運転する等、無鉄砲な部分もありますが、基本的には心優しい女性であるようです。

リサの声を務めたのはあの人!

ここからはリサの声を担当した声優について見ていきましょう。リサの声を務めたのは、女優の山口智子さんとなっています。1964年生まれで、1988年の放映されたNHK連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」のヒロインを務めてから一気に有名になりました。

その後は火曜サスペンス劇場をはじめとするドラマや映画に出演。女性を中心に圧倒的な支持を得るようになりました。山口さんが出演したドラマや映画はいずれも高視聴率を誇っており、「連ドラクイーン」や「高視聴率の女王」と呼ばれるようにもなります。

1995年には俳優・唐沢寿明さんと結婚。結婚されてからは女優としての仕事をセーブしているようで、現在の活躍の場は主にCMが中心となっています。

崖の上のポニョのリサが宗介に呼び捨てにされている理由は?

大荷物を軽々と持ち上げる程の力を持ち、且つデイ・ケアサービスセンターで働く『きびきびしたお母さん』と評判のリサ。そんなリサですが、実の息子である宗介からは何故か呼び捨てにされてしまっています。スタジオジブリの作品の中で、息子から呼び捨てにされてしまっている母親というのは、これまでに登場したことがなく、『崖の上のポニョ』をみて「ギョッとした」という感想を持っている方もいらっしゃるようです。

では、何故リサは宗介に呼び捨てにされてしまっているのでしょうか?これは「謎が多い」と言われている『崖の上のポニョ』の中でもファンの間で度々疑問視されている部分でもあります。ここからはリサがどうして息子である宗助から呼び捨てにされてしまっているのかを考察していきます。

時代背景を考慮した結果?

リサが宗介に呼び捨てにされてしまっている理由の1つとして、ファンの一部から「時代背景を考慮した結果」と言われています。スタジオジブリの作品には昭和を舞台にしたものや、それ以前の時代を舞台にしたもの等、様々な時代を舞台にした作品が沢山存在しています。そんな中、『崖の上のポニョ』は作品を公開した『現代』を舞台にした作品となっていました。

現代では産後も社会に出て働く女性も増えており、リサのようにきびきびとした女性も多くいらっしゃいます。また、親子の関係が「友達のような親子」という家庭も数多く存在しているようです。リサが宗介に呼び捨てにされてしまっている理由は、そうした「『現代』を舞台にしているからだ」と考えているファンもいらっしゃるようです。

確かに、作品を確認してみると宗介はリサを呼び捨てにしてはいますが、決してリサを見下しているわけではありません。作中ではリサの話をしっかりと聴き、素直に頷いている場面も描かれています。リサは宗介から呼び捨てにされてしまっていますが、親子関係が悪いのではなく、現代社会における「友達のような親子」として描かれた可能性があります。

リサの性格や行動を顧みた結果?

一方で、リサが呼び捨てにされているのは「リサ自身の行動が母親っぽくないのが理由だ」と考えるファンもいるようです。リサは凛々しいと評判の女性ではありますが、「母親」として描かれている部分が少ないとも言われています。その理由としては、嵐の中子供を乗せてかなりのスピードで車を走らせるという場面が描かれていることが挙げられます。

リサが車を運転するシーンは作中で何度か登場しますが、その運転が非常に荒いと話題になりました。子供を乗せているにも関わらず峠でスピードを落とさない、「津波で危険だから交通禁止」という制止の声を無視する等、危険な行動もとっています。

しかし、だからと言って宗介を大切にしていないというわけではなく、何度も宗介を守ろうとしている場面も描かれています。作中のこうしたリサの行動は「母親というよりは格好良い女性という感じ」とファンから指摘されており、同時に「呼び捨てなのは『母親』としてではなく『女性』として描かれているからでは?」という声が上がっているのです。

リサが呼び捨てで呼ぶように宗介を育てている?

リサが呼び捨てにされている理由として挙げられているもう1つの可能性として「リサ自身が宗介に呼び捨てするように育てている」というものがあります。これはファンの意見とは違い、スタジオジブリの代表取締役である鈴木プロデューサーの意見となっています。鈴木プロデューサーの意見によれば、リサは宗介を自分の子供だと認識すると同時に1個人として自立すべき存在と認識しているとのこと。

その為、リサは宗介にあえて呼び捨てにさせているのだというのが鈴木プロデューサーの意見となっています。公式とまでは言えないのかもしれませんが、スタジオジブリの代表取締役プロデューサーの意見ということですので、今のところこの意見がファンの間ではほぼ公式としてみなされているようです。

崖の上のポニョのリサの最後のセリフを考察!

リサが宗介を呼び捨てにされている理由については様々な説があります。しかしながら、そのいずれもが完全な公式解釈というわけではない為、現在も理由については『崖の上のポニョ』における謎のままとされています。『崖の上のポニョ』における謎と言えば、他にもリサにまつわる謎があるのを皆さんはご存知でしょうか?その謎が『リサの最後のセリフ』と言われています。

リサの本当の最後のセリフは「あなたも!グランマンマーレ」と明らかにされており、正確に表現すると、謎と言われているのは『リサが宗介に言った最後のセリフ』とされています。リサが宗介にむけた最後の科白は「今は不思議なことがいっぱい起きてるけど、後で理解出来る」というもの。しかしながら作中で明確に説明される場面はありませんでした。リサの最後のセリフは一体どういう意味だったのでしょうか?

物語の後半は死後の世界になっている?

『崖の上のポニョ』という物語を理解するにあたって、解釈の仕方はファンそれぞれとなっていますが、その中でも「物語の後半は死後の世界」として解釈するファンは多いようです。崖の上のポニョでは大きな津波が押し寄せ、町を飲み込んだにもかかわらず、物語では犠牲となった人物は登場しません。おまけに、物語後半からは古代魚のような生物や、違う時代に生きているような人物が登場します。

また、足の不自由だったおばあさんたちが自由に歩き回り、水の中だというのに呼吸はもちろん会話までしている姿が描かれています。それに対してリサの最後のセリフが「今は不思議なことがいっぱい起きてるけど、後で理解出来る」というものなので、こうした不思議な現象についてリサは何かしら納得できる理由があり、リサ自身が明確な答えを持っていたのだという事が推測できます。

アニメ作品である為、不思議な出来事に関しては『ファンタジー』の一言で片づけてしまうことも可能ですが、大人であるリサの最後のセリフがこうしたものである以上、「『物語の後半は死後の世界である』という説は無視できない」という意見が非常に多くみられます。リサの最後のセリフは、まだ幼い宗介が「あの世」というものを理解できないかもしれないと考えた故のセリフなのかもしれません。

後半が死後の世界と言われている根拠

「後半は死後の世界を描いている」と噂される『崖の上のポニョ』。後半が死後の世界と考えているファンが多いのには、理由があります。実はスタジオジブリの作品には非常に多くの都市伝説があり、「トトロは実際の事件をモデルにしている」「サツキとメイは死んでいる」等といった不気味な噂話もあります。しかしながら、こういった噂に関しては宮崎監督自身が否定しています。

しかしながら、『崖の上のポニョ』に関しては宮崎監督はもちろん、スタジオジブリからも否定する声明文は出されていないのです。また、ポニョの本名である「ブリュヒンデ」というのは北欧神話に出てくる9人のワルキューレの1人であり、死者の魂を運ぶとされています。他にも先の項目で触れたように、古代魚が登場したり足が不自由だった老人が自由に歩き回っていたりと不思議なことが起こっている描写がなされていました。

また、興味深いことにジブリの音楽を担当している久石さんは「死後の世界や輪廻転生等の難しいテーマをなげかけながらも、子供からは少年の冒険の物語に見える、という二重構造を表現することが難しかった」というコメントを出しています。こうした内容から、「物語の後半は死後の世界を描いており、リサの宗介に対する最後のセリフはそういう事を包み隠す為のものだった」という解釈が生まれているようです。

崖の上のポニョのリサは死んでしまったのか?

「物語の後半は死後の世界である」という説が存在する『崖の上のポニョ』。ポニョの本名が死神である「ブリュヒンデ」である事や音楽担当の久石さんからのコメントのこともあり、どうやら簡単に否定できる解釈というわけでもないようです。では、「後半は死後の世界」という説から考えて、リサは死んでしまったと解釈するべきなのでしょうか?

ファンからの意見は様々ですが、「崖の上のポニョの物語後半は死後の世界」と解釈するファンの間では「リサは死んでしまった」と考える方が多いようです。では、どうしてリサは死んでしまったと考えられているのでしょうか?ここからはリサが死んだと考える根拠について紹介していきます。

リサは死んでしまったのだと言われている根拠

「リサは死んでしまった」という説の根拠は、「物語後半に、水中でお喋りをする老人たちと共にいた」というところにあるようです。リサや老人がいた場所は現実では考えられないとされる場所でした。おまけに、町は津波により大部分が水の中に沈んでしまっています。だというのに、登場人物が全員無事だったというのは不自然だと考える方もいらっしゃるようです。

また、宗介がリサを探す為にとあるトンネルを通りぬけるシーンがありますが、トンネルを通る前にリサが乗っていた車を発見する場面が描かれています。その際描かれたリサの車について、一部のファンからは「たった1日置いていただけとは思えない程汚れて見える」という指摘もあります。また、ポニョの父親であるフジモトとリサが会話している様子をみて老人たちが「リサさん辛いでしょうね」と話すシーンも描かれていました。

この老人のセリフについては解釈が分かれていて、「(重大な決断を息子に任せないといけないなんて)リサさん辛いだろうね」と解釈する方もいらっしゃいますが、中には「(息子を残して死んでしまうなんて)リサさん辛いだろうね」と解釈する方もいるようです。物語の解釈は人それぞれではありますが、公式から正式な回答がないことで、この老人の一言も『崖の上のポニョ』に関する謎の1つとされています。

更に興味深いことに、『崖の上のポニョ』を作った宮崎監督は「この曲がエンディングで流れて、気持ちにギャップが生まれないようなハッピーエンドを描く責任がある」というコメントを出すと同時に「最後に大山があってハッピーエンドというパターンをずっとやってくと腐ってくる、こういうものは捨てなきゃいけない」ともコメントしています。こうしたコメントもファンの意見が分かれる原因なのかもしれません。

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崖の上のポニョのリサの運転が荒い!乗っている車の車種は?

『崖の上のポニョ』において様々な謎を残すこととなったリサ。しかしそういった謎とは別に、リサはとある事で視聴者へ大きな印象を残すこととなりました。そのとある事というのが「車の運転」です。崖の上のポニョではリサが運転するシーンが何度が描かれていますが、その運転が非常に荒いという事が話題となりました。

また、リサの運転に耐えられる車の車種についてもファンの間では話題に。ここからはリサの運転する場面や、リサが乗っている車の車種などについて紹介していきます。

崖の上のポニョの名場面?リサの運転シーン

リサが車を運転するシーンの中でも特に話題となったのは、嵐の中リサが宗介と共に自宅へ向かおうとする場面でした。リサは海が荒れ、「危険だから交通禁止」という声がかかっているにも関わらず、港のすぐそばを通り抜け、猛スピードで岬を超えた場面ではファンから「ハラハラした」「子供もいるのに…」という感想も出ています。

これに対しては、ポニョが宗介に会うため、津波にのってやってくるシーンも含まれている為「津波から宗介を守ろうとするのに必死で運転が荒くなったのでは?」という意見もあり、リサの行動を肯定する声もあるようですが、どちらにせよ視聴者からはリサの運転がかなり荒く見えたようです。嵐の中無茶な運転をしているように見えるというファンは数多く、リサを疑問視する声もあります。

しかしながら津波の中にポニョの姿を見た宗介の、「女の子がいた」という言葉で車を止めて辺りを伺うといった行動や、デイ・ケアサービスセンターのお年寄りを心配して再び外へ出ていくという行動を考慮すると、「無茶はするけれど、命というものに対しては人一倍責任感がある」といった性格をしているのかもしれません。

リサの車は三菱のトッポ!

運転が荒いと話題になったリサ。その運転が話題となると同時に、リサの乗る車の車種についても話題となりました。作中では「リサ・カー」との相性でも呼ばれていたリサの車。話題となった理由は「どこかで見た気がするけど思い出せない」という方が多く、それが話題となりリサの乗っていた車種を突き止めようとするファンが数多く現れたことにあるようです。

いまいち車種がわからないとされているリサの車ですが、そのモデルとされているのは三菱自動車の6代目『ミニカトッポ』であるようです。かなりデフォルメされていた為、少し分かりにくいようではありますが、形から考えてまず間違いないだろうという意見がほとんどです。この「リサ・カー」ですが、ポニョの映画が話題となった事もあり、タカラトミーから「チョロQ」として発売されました。

しかしながらこの「リサ・カー」は謎が多く、物語の前半ではオートマ車として描かれていたにも関わらず「途中からクラッチペダルがあったように見えた」という声も上がっています。崖の上のポニョを作成した宮崎監督が描いた「ルパン三世カリオストロの城」ではでは特別なチェーンが施された「フィアット『500』」が描かれていたので、ひょっとすると「リサ・カー」も特別せいなのかもしれません。

崖の上のポニョのリサは愛情深い母親だった

今回の記事では、リサが宗介に呼び捨てにされている理由やリサの運転する車、最後のセリフ等について考察しました。崖の上のポニョとしう作品は、作中で明確な説明がなされていない為、謎が多い作品とされています。リサが呼び捨てにされている理由や、最後のセリフについては、特に大きな謎としてファンの間で話題となりました。

崖の上のポニョは公開されてから2018年現在の現時点で10年以上前の作品となっていますが、これらの謎については未だにファンの間意見が分かれています。しかしながらリサの宗介に対する愛情は本物であり、例え宗介がリサを呼び捨てにしている理由が何であれ、そこにはしっかりとした「親子関係」が成り立っているのではないでしょうか?

また、リサの最後のセリフについても未だその真意は不明のままとなっていますが、これについても明確な答えはありません。他の作品にまつわる都市伝説についてははっきりとした否定を行ってきた宮崎監督が声明を出していないことを考えると、見る人それぞれに解釈を任せているのかもしれません。もし今回の記事でリサの事が少しでも気になった方がいらっしゃいましたら、是非今一度『崖の上のポニョ』鑑賞してみてください。

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