ゲド戦記のクモ様がトラウマレベルに怖い!その最後・性別や声優まで紹介

2006年に公開されて、日本映画界の話題をさらったアニメーション映画「ゲド戦記」。作品内における敵役の存在であるクモが、「トラウマになる」ほど怖いといわれています。具体的に、どのように怖いのでしょうか?クモが最後にどうなってしまうかというネタばらしから、わかりにくいクモの性別、クモ役の声優の魅力などを、「ゲド戦記」のクモを徹底的に紹介してまいります。この解説で、「ゲド戦記」がさらに興味深くなります。

ゲド戦記のクモ様がトラウマレベルに怖い!その最後・性別や声優まで紹介のイメージ

目次

  1. ゲド戦記のクモが怖いと話題に!クモの最後や演じる声優も紹介!
  2. ゲド戦記とは?
  3. ゲド戦記のクモとは?
  4. ゲド戦記のクモの最後はどうなる?
  5. ゲド戦記のクモを演じた声優を紹介!
  6. ゲド戦記のクモはトラウマレベルに怖いキャラクターだった!

ゲド戦記のクモが怖いと話題に!クモの最後や演じる声優も紹介!

本記事では、2006年に公開された劇場アニメ「ゲド戦記」から、登場人物の一人クモの最後が恐ろしいという、視聴者の間で語り草になっている話題をご紹介いたします。あわせて、「ゲド戦記」のあらすじからクモの妖しい魅力や性別、その正体の考察もまとめてまいります。

スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

ゲド戦記とは?

「ゲド戦記」とは、スタジオジブリが手掛けた長編アニメーション映画で、2006年7月29日から全国で公開されました。原作はアーシュラ・K・ル=グウィンのファンタジー小説で、同じく「ゲド戦記」。世界的にファンが存在しており、アニメ監督の宮崎駿さんもその一人。宮崎駿さんは、自身が「ゲド戦記」映像化の監督をすることを望んでいました。

鈴木敏夫プロデューサーが、宮崎駿さんの息子・宮崎吾朗さんを「ゲド戦記」の監督に抜てきしたことでも話題を集めました。宮崎吾朗さんはもともと建築家であり、アニメーション制作は初監督にして初挑戦になります。宮崎駿さんは息子が「ゲド戦記」を監督することに反対していましたが、吾朗さん直筆の「ゲド戦記」イメージボードを見せられて、最終的に吾朗さんを認めたようです。

「ゲド戦記」は2006年の興行収入ナンバーワン

「ゲド戦記」の興行収入は約76億円を記録し、その年の邦画興行収入第1位に輝きました。この年は邦画の興行収入が洋画を上回るようになり、日本アカデミー賞の授賞式で「邦画復活の年ですね」と語られました。

ゲド戦記のクモとは?

「ゲド戦記」の日本語版は、岩波書店から清水真砂子訳で6巻刊行されています。それぞれの巻は独立性を持ったストーリーになっており、映画版はおおむね「ゲド戦記」3巻をベースにしていますが、設定や話の流れは大幅にアレンジされています。そのため、タイトルは「ゲド戦記」でも、映画「ゲド戦記」においてハイタカ(ゲド)は主人公アレンを支えるわき役です。

クモは原作「ゲド戦記」のどこに出ているか

クモも「ゲド戦記」の原作3巻に登場するキャラクターです。原作でのクモは出番が少ないのですが、映画版では重要な役割を与えられており、実質最大の敵です。クモの言動とその正体は、謎めいています。「二、三回見るとよくわかる。面白い」という評価もあり、考察しながらじっくり見るといいようです。

いつまでも生き続けたいと願うクモ

クモはかつて「ハブナーのクモ」と呼ばれ、金さえ払えば黄泉の国から死者の魂を呼び出す、悪い魔法使いでした。しかし怒ったハイタカ(ゲド)に懲らしめられたことがあるため、ハイタカ(ゲド)に対する復讐を誓っています。そして何より、死を恐れ、自分で自分に若返りの魔法をかけ、魔法の力で生死の境目の扉をこじ開けて、不死の力を得ることに執着しています。

映画「ゲド戦記」の物語は、エンラッドの王子エレンが、国王である父親を刺し殺し、魔法の剣を奪って逃げだしたことから始まります。行くあてもなくさまようアレンと出会った賢者ハイタカは、アレンに「世界の均衡が崩れようとしている」と語ります。

ハイタカはこの世界に異変が起きている原因を探った結果、クモが不死の力を得るために生死の世界を分かつ扉を開けて、この世の理を捻じ曲げようとしていたからだ、ということを突き止めました。

クモの性別は男?女?

映画「ゲド戦記」において、クモは妖しいオーラのある容貌で、声優を務める田中裕子さんは女性です。なので多くの人が、クモの性別は女性だと思ってしまいます。けれども、ル・グウィンの原作小説では男性でした。映画「ゲド戦記」でも、その設定は変更されていません。「性別は男性」と知ると、多くの人が驚きます。

「ゲド戦記」のクモに対しては、「男か女か一見すると分からないようなユニセックスな外見と終盤にかけての化け物じみた変容」「がいちいちツボで実にイイ!!」という感想が寄せられています。性別のわかりにくさが、クモの魅力ともなっています。

クモの正体とは?

「ゲド戦記」の物語において、もともと誠実な青年だったアレンが、正気を失って父親を刺し殺してしまったのも、ハイタカが語る「世界の均衡が崩れている」影響を受けたからでした。賢者ハイタカや不思議な少女テルーとの出会いで落ち着き始めていたアレンも、心の迷いをクモに見抜かれて、クモに操られてしまいます。

アレンはハイタカに刃を向けますが、ハイタカや、テルーはアレンを諭して正気に戻します。とめどなく涙を流すアレン。ついに自分の心を苦しめる「闇」を払いのけたアレンは、運命を狂わせた元凶であるクモと対決します。

終盤、クモと対峙するアレンは、「クモ、お前は僕と同じだ」「目を覚ませクモ。怖いのはみんな同じなんだ」と語りかけます。クモは単純な悪役ではなく、アレンをはじめとした死を恐れる人間すべての影である、と視聴者に考察されています。「人間の影」が「ゲド戦記」のテーマでした。

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ゲド戦記のクモの最後はどうなる?

「ゲド戦記のクモが怖い」といわれるのは、特にその最後でした。目が空洞のように大きく黒くなり、悪霊のようにしわだらけで醜い姿になります。そして、一度はテルーを魔法で殺しますが、テルーは竜の力に目覚めて復活します。テルーによって焼き払われると、クモはドロドロになって無残な最期を遂げます。

子供にも大人気で、国民的に親しまれているジブリ作品ですが、「ジブリ、ドロドロ好きだなーと思った」とファンの人が語るように、グロテスクな表現も結構多いのです。「ゲド戦記」もまた、例外ではありませんでした。

最後、テルーはクモに対して、「影は闇に帰れ」と告げます。しかし、本来クモはとっくに寿命で死んでいるところを、魔法の力で延命していただけですから、本来あるべき「死」を迎えただけといえます。クモは人間の限りない欲望こそが、世界の均衡を乱していると主張していました。だとしたら、クモが死んだことではなく、アレンたち人間のこれからの努力次第で世界の均衡が回復するということでしょう。

「ゲド戦記」のラスト

アレンが罪を償うため国に帰ることを決心し、テルーがアレンの国にいつか行くことを約束して、映画「ゲド戦記」は終わります。

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ゲド戦記のクモを演じた声優を紹介!

ジブリ作品の声優は、有名芸能人を起用することで有名です。「ゲド戦記」においては、主人公・アレンの声が人気アイドルグループV6の岡田准一さんであり、他にも声優陣に菅原文太さん、風吹ジュンさんなど大物俳優がずらりと並びます。

クモ役を演じたのは田中裕子さん!

「ゲド戦記」のクモ役の声優は田中裕子さん。1955年4月29日生まれの女優で、日本の映画・ドラマ界に欠かすことのできないベテランです。1983年、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」の主人公・田倉しんを演じ、女優としての地位を確立しました。「おしん」はアジア諸国や中東諸国に輸出され、そこでも高い視聴率を誇ったので、海外でも田中裕子さんは有名です。

田中裕子さんの声優としての経歴は?

「ゲド戦記」と同じスタジオジブリ制作の「もののけ姫」で、気丈な女性であるエボシ御前の声を演じました。ジブリ作品への出演は、今のところこの二つだけです。「田中裕子さんはなぜジブリの悪役ばかりさせられるのですか?」という書き込みもあります。エボシ御前が悪役かどうか難しいところですが、作中で主人公と対立する役回りは、エボシもクモも共通しています。

田中裕子さんの演技については、ドラマや映画で見せるふんわりとした役柄と全く違う声のギャップが、視聴者にも好評です。「不気味で冷めた感じが凄く良かった」「キャラが一番濃く感じた」「唯一今作で鈍い光を放つのが、名女優、田中裕子(「深夜食堂」)が声を当てた悪役クモ!」と、作品全体には辛口の評価を下す人からも、好評を博しています。

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ゲド戦記のクモはトラウマレベルに怖いキャラクターだった!

本記事では、「ゲド戦記」のクモが「怖い」と評判になっている理由や謎めいた性別、その最後をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?ファンの人は「子供が見たらトラウマになるよ?」と心配しています。少なくとも、「となりのトトロ」のように安心して子供に見せられるハートウォーミングな話ではありません。

「ゲド戦記」を見よう

「ゲド戦記」には手厳しい評価を下す人がいる一方で、「意外と悪くなかった」「十分面白かった」という肯定的評価も見られます。素人の視聴者以外にも、編集者・漫画原作者の大塚英志氏が、「ゲド戦記」を評価しています。この記事で興味をお持ちいただけたら、食わず嫌いはもったいないので、映画をご覧になることをお勧めいたします。

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