【死役所】漫画の感想・評価まとめ！登場人物や見どころをネタバレ紹介

TOKIOの松岡昌宏主演でテレビドラマ化もされた人気漫画・『死役所』。インパクトのあるタイトルから多くの人が惹きつけられる『死役所』ですが、一体どのような漫画作品なのでしょうか？また、『死役所』の作者はどのような人物なのでしょう？まずは、『死役所』の作品概要と作者についてチェックしてみましょう。

『死役所』は月刊コミック@バンチにて2013年11月号から現在も連載中のあずみきしによる漫画作品です。『死役所』の漫画は、2021年1月時点で電子版を含めた累計発行部数は400万部を突破している人気漫画です。また、2019年10月〜12月にかけてはTOKIOの松岡昌宏主演でテレビドラマ化もされました。

漫画・『死役所』の作者は、『あずみきし』という方です。『死役所』の作者であるあずみきしは大分県別府市出身・在住の漫画家で、大分県立芸術文化短期大学を卒業しています。累計発行部数は400万部を突破する人気漫画『死役所』の作者・あずみきしには兄が二人います。

6～7歳の頃に上の兄がドラゴンクエストのスライムに手足をつけたキャラの漫画を描いていて、それがとても楽しそうだったので真似をして漫画を描き始めました。小学2年生の頃には下の兄が漫画を雑誌に投稿する様になり、あずみきし自身も雑誌投稿を始めるようになりました。

大分県立芸術文化短期大学卒業後に初めて賞を受賞したのをきっかけに上京しました。担当編集がつき週刊誌連載を抱える漫画家のアシスタントをこなしながら原稿を描き続けるも、ボツ続きで挫折し、1年後に大分へ戻り別府市役所に臨時職員として勤務するようになりました。

この時の経験が『死役所』という作品作りにつながったようです。そんなあずみきしはデビューまでに40作以上1300ページ以上を投稿していましたが、なかなかデビューできず、初連載となったのが2013年11月号から月刊コミック@バンチにて連載中の『死役所』です。

老若男女問わずに今人気を集めている漫画・『死役所』。そんな『死役所』のストーリーは一体どのようなものなのでしょうか？お次は、『死役所』の漫画1巻から5巻についてのあらすじをネタバレ含みながらチェックしていきましょう！

『死役所』の漫画1巻あらすじネタバレについてですが、1巻では、いじめを苦に自殺した鹿野太一くんのお話や、身を挺して恩人を守って死んだ前科者の女性・上杉涼子さんのお話、虐待死してしまった幼い女の子、死役所で働くことになる元死刑囚・江越伸行のお話です。中でも元死刑囚・江越伸行のお話は、死刑になるために計画的に5人の子供の命を奪ったという心が痛くなるお話です。

当の本人はと言うと、働きたくないという理由だけで死刑を望み、集団登校の列に車で子供を殺したことで死刑になり、死役所で働かなくてはいけない事をシ村に説明されるも、誇らしげに5人殺したことを語り逆ギレしたことによって、『冥途の道』行きになってしまいました。

『死役所』の漫画2巻あらすじネタバレについてですが、2巻では、漫画家・塙保のお話や死役所職員・イシ間さんのお話、心筋梗塞で亡くなった襟川さんなどのお話が収録されています。中でもイシ間さんのお話は、死刑囚となった職員のエピソードで『死役所』を読む上で要チェックです。後述していますが、イシ間さんは姪・ミチを強姦した少年2人を殺害した事で死刑となるのですが、イシ間さんの優しさが現れているお話です。

『死役所』の漫画3巻あらすじネタバレについてですが、3巻では、『カニすべからく』という芸名の漫才コンビの片割れ・佐尾さんのお話や急性アルコール中毒で亡くなったミチルのお話などが収録されています。中でもミチルのお話は大学サークルの飲み会で急性アルコール中毒になり亡くなった為、生前に対する未練を募らせ、『殺人』を訴えます。ミチルが本当に殺人だったのか、事故死だったのか注目すべきお話です。

『死役所』の漫画4巻あらすじネタバレについてですが、4巻では、シ村さんが収監されていた拘置所の刑務官や定食屋を営む眞澄のお話、シ村さんの過去のお話が収録されています。中でもシ村さんの過去は、冤罪であることが明かされ、冤罪で成仏できるにもかかわらず死役所に留まっている理由がわかるので、必見のエピソードです。

『死役所』の漫画5巻あらすじネタバレについてですが、5巻では、ハヤシ君の過去や動画配信をしていた生野さんのお話、小学生・勇樹くんのお話が収録されています。中でも、勇樹くんのお話は感動ものです。ずぶ濡れで死役所を訪れた勇樹くんはずっとヒーローに憧れていた普通の男の子でした。

ある時ハヤシくんが資料で勇樹くんの死因を探っていると、『挺身申請書』の提出が必要なことに気付きます。勇樹くんの死因は溺れていた猫を助ける為に地震の命を擲っており、本当のヒーローとして亡くなった、悲しくも優しくて心温かくなれるお話です。

読者の口コミでも高評価な『死役所』ですが、『死役所』が多くの読者に支持されているのはストーリーはもちろんのこと、魅力的な登場人物が多数登場することも大きな魅力です。『死役所』には一体どのようなキャラクターが登場するのでしょうか？お次は、『死役所』の登場人物・キャラ一覧をご紹介します。

漫画・『死役所』の登場人物・キャラ一覧1人目は、『シ村（市村正道）』です。シ村は『死役所』の主人公であり、総合案内を担当しています。そんなシ村は「お客様は仏様です」をモットーにしているものの、慇懃無礼で嫌味で皮肉っぽい言い回しが多く、客のひんしゅくを買うことも珍しくないようです。生前は市役所に勤務していました。

実はシ村は冤罪で処刑されており、『成仏申請書』を提出すれば成仏できる立場ですが、あえてそれを拒んで死役所に留まっています。これは、妻の行方と娘の死の真相を明らかにするため、カルト集団『加護の会』の動向を追っていることが関係していると考えられています。シ村の外見特徴は、眼鏡に七三分けで、常に笑顔（糸目で口をV字にした表情）を浮かべていることです。

漫画・『死役所』の登場人物・キャラ一覧2人目は、『ニシ川（西川実和子）』です。ニシ川は『死役所』のヒロインであり、自殺課を担当しています。そんなニシ川は3人の不倫相手を殺害し、ハサミで口元を裂いたことで死刑になっています。

生前は美容師をしていたため、死役所の人間の髪を整えることもあります。口が悪いと言われがちですが、仕事“は”出来ると評されています。そんなニシ川の外見特徴は、ショートカットでふっくらと下唇と口元にあるホクロです。

漫画・『死役所』の登場人物・キャラ一覧3人目は、『イシ間（石間徳治）』です。イシ間は他殺課を担当しています。生前は妻に先立たれ子供もおらず、弟・福雄の娘である姪・ミチと暮らしていました。そんなミチを娘同然に可愛がっていたのですが、ある日、ミチを強姦した少年2人を殺害してしまいます。裁判ではミチが強姦された事実を隠し、「畑を荒らされたから殺した」と主張して死刑となってしまいました。

そんな中、イシ間は死役所でミチと再会し、幸せな結婚をして子供や孫に見守られながら天寿を全うしたことを知り涙を流していました。ハシ本の配属と時期を同じくして任期満了の辞令が下り、病死した子供と一緒に成仏しました。イシ間の外見特徴は、強面でスキンヘッドなのですが、そんな強面の見た目からは想像できないほど義理人情に厚く涙もろい一面を持っています。

漫画・『死役所』の登場人物・キャラ一覧4人目は、『ハヤシ（林晴也）』です。ハヤシは生活事故死課を担当しています。生前は祖父と仲が良く、幼馴染のまりあと共によく遊んでいたのですが、ハヤシが中学生の頃、祖父の死をきっかけに実は自分が祖父と母との間に出来た子供であることを知ってしまい、出生の秘密に苦しみます。

後にまりあと結婚し、道場で子供たちに剣道を教えていたのですが、先述の出生の秘密を知ったまりあが不倫で子供を設けていたことに怒り、まりあと不倫相手・子供の3人を殺害して死刑となってしまいました。ハヤシの外見特徴は涙袋と長めの茶髪、それに加え、死役所職員のほとんどがスーツを着用している中、Tシャツにジャケット・スニーカーというラフな出で立ちです。

漫画・『死役所』の登場人物・キャラ一覧5人目は、『岩シ水（岩清水直樹）』です。岩シ水は人為災害死課を担当しています。生前は浪人生でネットカフェ難民でしたが、ストレスでネットカフェに放火し10人を焼死させました。結果的に10人もの人命を奪ったことに罪の意識はあるものの、動機は「ネットカフェをなくしたかったから」としており、本人は殺意を明確に否定しています。

そんな岩シ水は、過干渉な父親の影響により自分で物事を考えるのが苦手で自主性がなく、指示をされたがる傾向があります。また、他者の状況や気持ちを慮ることが不得手で、無神経な言動も多いようです。岩シ水の外見特徴は、黒髪短髪の比較的地味な出で立ちです。

漫画・『死役所』の登場人物・キャラ一覧6人目は、『ハシ本（端本）』です。ハシ本は他殺課に配属された新人です。表情や自己表現に乏しいようですが決してコミュニケーション能力が皆無というわけではなく、シ村らと「お客様」に関する私見を語りあったりすることもあります。

そんなハシ本は不満が爆発すると凶暴化する傾向があり、以前凶暴化した際にフシ見をカッターで襲い、返り討ちに遭って逆に喉元を切りつけられて以来、喉の傷を雑に縫われた状態で過ごしています。ハシ本の外見特徴は、目まで覆うほどの長髪です。

一人一人の生前が描かれている『死役所』。そんな『死役所』の中でも特に読者人気の高い見どころエピソードは一体どのようなものだったのでしょうか？お次は、読者人気の高い『死役所』の見どころエピソードをチェックしてみましょう。

感想や読者評価でおすすめの漫画・『死役所』の見どころ一覧1つめは、『2巻6条・7条「腐ったアヒル」』です。塙保はなかなか漫画家としての芽が出ず、有名な小説家・戸川アランの原作で作画を担当していました。収入も増えたけれど、『自分の世界を描きたい』と常に思いながら作画をしていました。そんな中、塙保はバイク事故を起こし、視神経も損傷したことで「もう漫画は描けない」と宣告されてしまいます。

後に作画をしていた漫画の作画担当が変更になると連絡を受け、過去を振り返りながら涙を流しました。その直後、目が見えない塙保は転落死してしまうのですが世間では自殺として扱われます。当初は死役所でも自殺課に通されていたのですが、自殺ではなく事故死であることがわかります。塙保が亡くなった世界で、多くの人が自殺を疑っていませんでしたが戸川アランだけは「自殺じゃない」と即答しました。

感想や読者評価でおすすめの漫画・『死役所』の見どころ一覧2つめは、『2巻8条「男やもめ」』です。心筋梗塞で亡くなった襟川は総合案内のシ村さんに1年前に亡くなった妻の事を尋ねます。シ村さんは「襟川さんのことをとても心配していました」と答えます。生前の襟川さんの妻は人当たりがよく皆に好かれていたのですが、襟川さんは不器用で周囲には少しとっつきにくく感じられていました。

襟川さんは良かれと思い、妻の死後、妻が参加していたグランドゴルフや老人会に積極的に参加していました。しかし妻は死役所で「どんどん外に出る方が心配。嫌われやすい人だから」と心配していたようです。現世では襟川さんの家から異臭がしていました。付き合いが増えたと自分では思っていましたが、妻の心配通り周りからは敬遠され、姿の見えない襟川さんを心配する人はおらず、襟川さんは一人で亡くなっていました。

感想や読者評価でおすすめの漫画・『死役所』の見どころ一覧3つめは、『4巻16条17条「吊るす者・吊るされる者」』です。シ村さんが収監されていた拘置所の刑務官・杉が胃癌で亡くなり死役所を訪れます。杉は死刑囚を人間的に扱ってやろうとする優しい性格で沼尻という死刑囚に気をかけていました。沼尻もいつしか杉に心を開き、杉の勧めで書籍の点訳を行うようになります。

そんな中、沼尻に刑の執行命令が下り、杉は書籍の点訳が終わるまで待って欲しいと懇願しましたがそんな願いは届きません。残酷なことに杉はほか2人の刑務官と沼尻の死刑執行の担当者を命ぜられ、その後はシ村さんがみても窶れているほどでした。シ村さんから「刑務官に向いていない」と断言された杉は1年後、刑務官を辞めます。その後の再会が死役所でのことでした。

テレビドラマ化もされ、累計発行部数は400万部を突破している『死役所』。そんな『死役所』に対して、世間の人々は一体どのような感想や評価を抱いているのでしょうか？最後に、『死役所』に対する世間の人々の感想や評価をチェックしてみましょう。

こちらの方は『死役所』に対して「何巻まで読んだか忘れたけど死役所いい話多いしオススメ。登場人物みんな死んでるから悔やんでもどうにも出来ないって意味では救いの無い話なんだけど」と感想・評価ツイートしています。良い人も悪い人も、登場人物が全員死んでしまっている為悔やんでもどうにも出来ないことに対し、救いのないと評価しつつも、『死役所』にはいい話が多いと感じている読者も多いようでした。

こちらの方は『死役所』に対して「最近見つけた死役所って漫画まじでおススメ！！登場人物一人一人に思い考えがあって感動する話やゾッとする話があってここまで人間が人間している漫画はないと断言できる！！」と感想・評価ツイートしています。『死役所』では一人一人の登場人物に対してエピソードが深く掘られているので、こまで人間が人間している漫画はないと断言するという方も中にはいるようでした。

こちらの方は『死役所』に対して「『死役所』タイトルが気になって読んでみたけど面白い！って言おうと思ったけど、面白いって感想は表現が適切じゃない感じするなぁ。とてもいい漫画だった！！業務報告書は面白い笑」と感想・評価ツイートしています。ストーリーも面白い『死役所』ですが、中でも業務報告書が面白いと感じている読者は少なくないようでした。

『死役所』の感想・評価まとめについてはいかがでしたか？累計発行部数400万部を突破しているだけあって、読者の感想や評価をチェックしても高評価だった『死役所』。そんな『死役所』には様々な人々の人生が覗ける新鮮さや楽しさがあるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。