【蜘蛛ですが、なにか？】フェイルーンはシュンのペットの地竜！人型への進化はいつ？

馬場翁によるライトノベル「蜘蛛ですが、なにか？」。この記事では「蜘蛛ですが、なにか？」に登場するフェイルーンを特集していきますが、本題に入る前に「蜘蛛ですが、なにか？」の作品情報からお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

馬場翁（ばばおきな）による日本のライトノベル「蜘蛛ですが、なにか？」。Web小説投稿サイト「小説家になろう」にて2015年5月から連載が開始されました。同年年12月にはKADOKAWAのWeb小説レーベル・カドカワBOOKSより単行本が刊行されました。単行本は2021年8月現在シリーズ累計発行部数は400万部超となっています（既刊14巻）。

メディミックス展開としては、かかし朝浩の作画による漫画作品「蜘蛛ですが、なにか？」が「ヤングエースUP」にて2015年12月より連載されたほか（単行本は既刊10巻）、テレビアニメ「蜘蛛ですが、なにか？」がミルパンセ制作によりAT-Xなどで2021年1月から7月まで放送されました（全24話）。

異世界で争い続ける人族と魔族。彼らの頂点に君臨する勇者と魔王が放った魔法は、次元を超えて日本にある平進高校の教室に届き炸裂します。教室内の教師と生徒は全員死亡、異世界で転生することになります。この時、人族でも魔族でもない魔物に転生した「私」。かつてはクラスの底辺で生き、今は蜘蛛に生まれ変わった「私」の生死を賭けた物語の幕が切って落とされたのです。

ここから本題である「蜘蛛ですが、なにか？」のフェイルーンの話題に入っていきます。フェイルーンは地竜に転生した少女で通称フェイといいます。転生前は篠原美鈴（しのはら・みれい）という名のかわいい女子高校生でした。

前世ではクラスで１・２を争う美人で、女子生徒の中心的な存在だった美鈴。ある日のこと、思いを寄せる先輩に意を決して告白します。ところが「僕は若葉さんが好き」と言われあっさりと振られることに。「若葉さん」とは美鈴と人気を二分するかわいい若葉姫色。この日から美鈴は姫色を目の敵にして様々な嫌がらせをします。転生後、魔物になったのは若葉へのいじめが原因だと考え、美鈴は深く反省することになります。

さて、転生後のフェイルーンですが、最初は地竜の卵として登場しアナレイト家に献上されます。卵から孵ると、フェイは王子シュンのかわいいペットとなります。シュンが勇者の称号を得るとフェイも光竜へと進化、その後、人化し前世の美しくかわいい容姿を取り戻しました。背中からは天使を思わせる羽根が生えており、自由に空を飛び回ることができました。

フェイの転生後の能力は、シュンたち仲間の中では最強を誇ります。人化した後も質量は変わらず戦闘能力も光竜の時と比較しても何ら遜色ありません。逆に人から光竜に戻るとフェイは巨大化し、シュンたちをの背中に乗せて飛行することも可能です。

ここからは、「蜘蛛ですが、なにか？」のフェイルーンが人型に進化した時期について解説していきます。まずはフェイルーンが進化するまでの過程を追ってみましょう。

高校の教室で爆死した篠原美鈴は、地竜の産み落とした卵に転生します。卵は主人公の蜘蛛子に拾われた後、アナレイト王家に献上されました。

卵から孵化したフェイは、シュンのかわいいペットとなります。フェイルーンと言う名前はシュンがつけたものです。このころのフェイは喋ることができなかったので、転生者ということに気付く者はいませんでした。

卵から孵りシュンのかわいいペットとなったフェイですが、ここで初めての進化を遂げます。まず念話というスキルを取得。これは頭の中に思い浮かべたことを周囲に伝達するするスキルです。言葉を持たない魔物がコミュニケーション手段として使います。フェイは念話を使って、それまでに身に起きたことをシュンに打ち明けました。

その後、フェイは使い魔としてシュンと契約を結び、彼に付き添って学園に通うようになります。そして、カティアをはじめユーゴーやフィリメスたち転生者と出会いました。

暫くして能力のレベルアップによりフェイの身体は少し大きくなります。ただ身体が大きくなりすぎると家の中で暮らすことができなくなることから、これまでフェイは進化を拒んできました。ところが、ある事件をきっかけに積極的にレベル向上に取り組むようになったフェイ。懸命にレベルアップを図った結果、進化したフェイはやがて外で暮らすようになりました。

戦死した勇者ユリウスに代わり、急遽勇者に任命されることになったシュンは、フェイとの間で使い魔の契約を正式に結びます。この契約により、シュンは「召喚」というスキルを使うことでいつでもフェイを呼び出すことができるようになります。

シュンが勇者になると同時に、フェイは卵の状態に戻ってしまいます。実は、この時フェイは地竜から光竜へと進化していたのです。ほどなくしてフェイには翼が生え、シュンを乗せて空を飛べるようになりました。

地竜から光竜に進化したフェイルーンは、次に人化というスキルを獲得します。それは、フェイがエルフの里に向かうためエルロー大迷宮を通過しようとした時のことでした。人型に進化したフェイが姿を現しました。人型に進化した理由は、竜の姿では大迷宮に入ることができなかったからでした。

ところで、人型に進化したフェイルーンの姿ですが、転生前の篠原美麗そのもので人目を惹くかわいい美少女です。ただ完全な人間ではなく、鱗や羽根など竜の特徴も残していました。また、逆に人型から竜へと変化することも可能です。

主人公の蜘蛛子こと「私」が人間に変化したように、フェイルーンも人型に進化しました。そこで、ここからは「蜘蛛ですが、なにか？」のフェイルーンの人化に焦点を当てネタバレ解説していきます。

まず人化したフェイルーンの見た目ですが、転生する前の高校生・漆原美麗とそっくりです。透き通るような白い肌に艶々した髪をした美女で、背中には光竜の羽根が生えています。天使と見間違えるような麗しいいで立ちでした。

次に人化したフェイルーンの能力はどうなったのでしょうか？光竜だった時は、背中に人を乗せて飛べるほどの大きさでした。ところが、人化して小さくなったフェイの重量は光竜の時と同じだったのです。

結論から言いますと、人化してもフェイルーンの能力は変わりませんでした。重力を操る重魔法や攻撃を受け止める能力も有しています。巨大な光竜の能力が人型に凝縮したと考えてよさそうです。

人型に進化したフェイですが、人から光竜になったり光竜から人になったりと、自由に変化することができます。光竜は服を着ていないので素っ裸の状態です。人化しても体は裸のままですから、フェイは人気（ひとけ）のないところで人化して服を着てから皆の前に現れるようにしています。また人から光竜へ戻るときには、シュンたちに背を向けた状態でスルッと服を脱ぎ捨て変身していました。

アニメ「蜘蛛ですが、なにか？」でフェイルーンの声を演じたのは、声優の喜多村英梨です。以下にプロフィールを紹介します。

• 名前：喜多村英梨（きたむら・えり）
• 性別：女性
• 出生地：東京都府中市
• 生年月日：1987年8月16日
• 年齢：34歳（2021年9月現在）
• 身長：157cm
• 職業 声優、歌手、タレント
• 好きな食べ物：甘い物（ラスク、エクレアなど）
• 嫌いな食べ物：苦い物（コーヒーなど）
• 所属事務所：なし（フリーランス）

アニメ好きな母親の影響で、幼い頃より「美少女戦士セーラームーン」などのアニメを観て育ちます。このころから声優の仕事に興味があったと言います。その後、「ズッコケ三人組」の安藤圭子役などドラマの子役として芸能界デビュー。

2003年にはポニーキャニオン主催のVSオーディション2003に出場し、グランプリを獲得します。同年テレビアニメ「LASTEXILE」のタチアナ・ヴィスラ役で声優デビューを飾ります。翌2004年にはテレビアニメ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア」の主題歌（OP）を歌って歌手デビューも果たしました。

2019年1月1日、それまで所属していた芸能事務所・EARLYWINGを退社し、フリーランスとして活躍していくことになりました。

次にアニメ「蜘蛛ですが、なにか？」でフェイルーンを演じた喜多村英梨の数多い出演作の中から、テレビアニメの主な出演作品を紹介します。

• フレッシュプリキュア！（蒼乃美希ほか）
• 魔法少女まどか☆マギカ（美樹さやか）
• 僕のヒーローアカデミア（芦戸三奈）
• BLOOD+（音無小夜）
• こどものじかん（九重りん）
• 青の祓魔師（神木出雲）
• FAIRYTAIL（カナ・アルベローナほか）
• とらドラ！（川嶋亜美）
• タイムボカン24（ビマージョほか）
• デカダンス（クレナイほか）

シュレインはフルネームをシュレイン・ザガン・アナレイトといい、アナレイト王国の第4王子です。「蜘蛛ですが、なにか？」の中でも重要な役回りを演じます。愛称はシュンで、転生前の名前は山田俊輔。

転生後は天の加護や千里眼、慈悲など秀でたスキルを獲得、偉大な兄ユリウスをも超える勇者になることが期待されていました。その反面、彼の能力に恐れをなす勢力により政治の中心からは遠ざけられます。

そんな状況の中、勇者ユリウスが人魔大戦で非業の死を遂げたを受け、勇者の地位に就くこととなったシュン。ユーゴーたちの謀略により父を殺された上、父親殺しの罪で指名手配される身となるなど運命に翻弄されていきます。

アニメ「蜘蛛ですが、なにか？」でシュレインの声を演じたのは、声優の堀江瞬です。以下に堀江瞬のプロフィールを紹介します。

• 名前：堀江瞬（ほりえ・しゅん）
• 性別：男性
• 出生地：大阪府
• 生年月日：1993年5月25日
• 年齢：28歳（2021年9月現在）
• 身長：170cm
• 職業：声優
• 所属事務所：プロ・フィット

ここまで「蜘蛛ですが、なにか？」のフェイルーン特集をお届けしてきましたが、最後にフェイルーンに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する「蜘蛛ですが、なにか？」のフェイルーンに関する感想や評価は、23話を観た方のツイートからです。礼儀正しく停戦交渉しようとするフェイを例に挙げて、「蜘蛛ですが、なにか？」における男女論を述べています。

それによると、男は目先のことだけ考えて突っ走り、女は最終目標のために全体を見回すそうです。皆さんはどう感じたでしょうか？

続いて紹介する「蜘蛛ですが、なにか？」のフェイルーンに関する感想や評価は、地竜姿のフェイに関する感想です。フェイの地竜姿がモフモフでお気に入りだそうです。地竜の時のフェイがかわいいという感想は、他にも数多く見られました。ちなみに、「ぬいさん」とは縫いぐるみのことでしょうか？

最後に紹介する「蜘蛛ですが、なにか？」のフェイルーンに関する感想や評価は、人化したフェイについてのツイートからです。フェイのことを竜のままでは使いにくいキャラだと感じていたそうです。すると案の定、人化して登場したと言います。フェイの人化には必然性があったのでしょうか？

ここまで、「蜘蛛ですが、なにか？」に登場するフェイルーンにスポットを当て、シュンのかわいいペットだったフェイが進化する過程から人型になった時期、そして人化した後の能力などについてネタバレで解説してきました。いかがでしたでしょうか？

エルロー大迷宮からエルフの里へと向かう途中で人型になったフェイ。人化したフェイの見た目は、前世の漆原美麗そっくりの美少女。そして人化後もスキルや能力は変わりませんでした。また、シュンと使い魔の契約を結んでいたことから、シュンの勇者昇格に呼応しフェイも進化を遂げました。フェイは単なるかわいいペットというだけではなく、重要な役回りを持っていたことも理解していただけたのではないでしょうか？