2021年09月14日公開
2021年09月14日更新
【バチバチ】最終回のあらすじネタバレ!漫画の結末と感想をまとめて紹介
人気相撲漫画「バチバチ」は、角界を追放された元力士の息子・鮫島鯉太郎が、幕下力士として成長・奮闘していく姿を描いた、人気シリーズの第1部です。本文では、相撲漫画「バチバチ」から、シリーズ第1部の最終回結末のあらすじネタバレや、漫画1巻~10巻のあらすじネタバレ、シリーズ最終回を迎えることなく逝去された作者・佐藤タカヒロ先生のプロフィールや、「バチバチ」に関する感想などを紹介します。
バチバチとは?
佐藤タカヒロ先生の代表作「バチバチ」は、二世力士・鮫島鯉太郎の成長と奮闘を描いた相撲漫画作品で、迫力ある試合や力士たちの細やかな心理描写が人気を集め、後にシリーズ化されました。以下では、「バチバチ」第1部の最終回結末のあらすじネタバレや、漫画1巻~10巻のあらすじネタバレ、「バチバチ」の最終回に関する感想や評価を、あらすじを交えながらネタバレ紹介します。
バチバチの概要
佐藤タカヒロ先生の漫画「バチバチ」は、相撲を題材にした漫画シリーズの第1部で、2009年~2012年にかけて「週刊少年チャンピオン」で連載されました。単行本は全16巻で構成、漫画「バチバチ」の最終回後は、シリーズ化され、2018年まで連載されました。
バチバチの続編
漫画「バチバチ」は、第1部の最終回後にシリーズ化され、第2部「バチバチ BURST(バースト)」、最終章「鮫島、最後の十五日」が発表されました。第2部「バチバチBURST」は、2012年~2014年にかけて連載され、大相撲5月場所を舞台に、鯉太郎と王虎の因縁の試合と、鯉太郎の幕下初優勝までを描き、単行本は全12巻で構成されています。
そして、バチバチシリーズの最終章「鮫島、最後の十五日」では、鯉太郎の幕下優勝から5年後を舞台とし、幕内力士の前頭下となった鯉太郎の力士としての伸び悩みや、引退を覚悟した最後の土俵を描いたストーリーです。「鮫島、最後の十五日」は、2014年から連載が開始されましたが、作者の逝去により、2018年に未完のまま最終回を迎えました。
バチバチの漫画最終回結末あらすじネタバレ
スポーツ漫画では珍しい、相撲を題材にした「バチバチ」は、日本の国技を題材にした新鮮な作風はもちろん、力士たちの意地がぶつかり合う、土俵を舞台にした白熱な戦いや、細やかな心理描写が、人気に火を付けました。以下では、主人公・鯉太郎の因縁の相手・王虎との試合や、第2部につながる重要な展開が繰り広げられた、「バチバチ」の漫画最終回結末あらすじネタバレを紹介します。
最終回ネタバレ①鯉太郎の敗北
空流部屋の兄弟子・吽形が怪我の悪化により角界の引退を決意し、阿形が十両昇格を果たした頃、鯉太郎のデビュー戦での敗北をきっかけに覚醒した王虎は、打倒・鯉太郎を目標に稽古を積み重ねてきました。幕内力士・猛虎と共に鍛錬を積んできた王虎は、鯉太郎のライバル力士・石川や蒼希狼を土俵で失神させるほどの実力を身に着け、対鯉太郎戦で白星を獲得します。
最終回ネタバレ②王虎の宣戦布告
自分に土を付けた因縁の相手・鯉太郎との戦いを制した王虎は、鯉太郎の闘争心をあおるように宣戦布告し、次は、五月場所での勝利を宣言します。同時に、鯉太郎も王虎の言葉に刺激されて対抗心を燃やし、王虎から白星を奪うべく、稽古に力を入れていきます。
最終回ネタバレ③2ヶ月後
そして、王虎の宣戦布告から2ヶ月後、鯉太郎は、父親が生前に語った言葉を一つずつ思い出しながら、土俵の上で取り組みを続け、王虎との試合の日を待ち続けていました。
バチバチの漫画あらすじネタバレ
「バチバチ」シリーズは、予測不能な展開が繰り広げられた最終回結末はもちろん、異色の主人公・鮫島鯉太郎の成長や奮闘、同門の兄弟弟子との関係性や、ライバル力士との因縁の戦いも見どころの1つです。以下では、人気相撲漫画「バチバチ」シリーズの原点である、バチバチ・第1部から、漫画1巻~10巻のあらすじネタバレを紹介します。
1巻あらすじネタバレ
かつて角界をにぎわせた大関・火竜は、横綱への道が約束された矢先、暴行事件を起こしてしまい、角界を追われてしまいます。その後、交通事故死した火竜には、鮫島鯉太郎という息子がいましたが、子供はその後、火竜の友人へ引き取られました。鯉太郎も、かつては父のような関取を目指したものの、角界追放後の父親の素行や、自身も火竜の息子という理由から世間から非難される、辛い日々を経験し、相撲嫌いに陥ります。
そして、父親を原因とする相撲に対する嫌悪から次第に荒れ始め、喧嘩三昧の日々を送る不良に成長した鯉太郎でしたが、心の底では、相撲のことが好きであり、人知れず相撲のトレーニングに励んでいました。そんな中、相撲の巡業が鯉太郎の住む地域で開催され、相撲の能力を開花させた鯉太郎は、空流部屋の親方からスカウトを受けます。
2巻あらすじネタバレ
喧嘩が強いだけでなく、地方巡業で元学生相撲幕下・猛虎に土をつけた経験から、鯉太郎は空流部屋の面々をなめていました。しかし、兄弟子との稽古を通じて、自身の相撲界でも立ち位置を知り、自身の力士としての限界に挑むべく、空流部屋へ正式に入門します。その後、新弟子検査を迎えた鯉太郎は、父・火竜を角界から追い出した張本人・虎城親方の息子と出会います。
虎城親方の息子・王虎は、鯉太郎をわざと挑発して、マスコミの前で自分を殴らせる演出を繰り出します。この出来事を通じて、マスコミの的になってしまった鯉太郎は、王虎に対する対抗心を高めていきます。
3巻あらすじネタバレ
王虎への暴行がマスコミに取り上げられた鯉太郎は、デビュー戦にて会場からの総ブーイングを受けるも、冷静さを保つ鯉太郎は、柏手一つ打ち、会場を静めます。鯉太郎の初戦の相手は、アマチュア相撲の実力者だった田上でした。一方、やらせで片腕が使えないことにしている王虎は、片腕だけで勝利を勝ち取り、鯉太郎との実力差を見せつけます。試合後、鯉太郎は、対王虎戦に向けた稽古にいそしみます。
4巻あらすじネタバレ
鯉太郎と王虎の試合は、鯉太郎に軍配が上がったものの、物言いの発生により再戦を余儀なくされます。鯉太郎は、王虎への敗北を予期しながらも、全てを出し切って再戦に挑み、見事、王虎を下しました。その後の鯉太郎は、一番出世を勝ち取るほどの活躍をみせ、同門の兄弟子・阿形は、全勝優勝をかけて対猛虎戦に挑みます。
5巻あらすじネタバレ
お互いの全勝優勝がかかった空流部屋・阿刑と、虎城部屋・猛虎戦は、鯉太郎に相撲の素晴らしさを認識させる白熱した試合となりました。その後、新弟子を対象とした相撲教習所へ半年通うことになった鯉太郎は、王虎の父親であり師匠である、虎城親方から目を付けられるも、厳しい稽古に耐えきったことで、名声をあげてきます。しかし、力士としての実力はまだ低く、自分の弱さを痛感します。
6巻あらすじネタバレ
相撲教習所で、同期である若竹部屋・村神に敗北した鯉太郎は、基礎が軟弱であることを指摘され、四股とすり足で地金を鍛える稽古に励みます。相撲教習所1期を終えた鯉太郎は、名古屋場所へ移動し、兄弟子・阿吽と元十両大鵠との因縁から、更なる鍛錬を決意、そして、本場所では、教習所でできた良きライバル・石川との試合に挑みます。
7巻あらすじネタバレ
鯉太郎の対戦相手・村神は、元天雷を兄に持つ力士でした。天雷は、インターハイで優勝するほどの実力を誇り、町中の声援を受けながら角界入りを果たしたものの、対大鵠戦で右ひじを負傷したことにより、序二段止まりで突然、相撲界から姿を消しました。一方、弟の村神は、兄とは対照的に将来の力士としての期待もなく、親からも勘当同然で角界入りした異色の経歴の持ち主でした。
1人は角界を追放された力士の息子、もう1人は自ら角界から逃げた力士の弟、壮絶な過去を持つ鯉太郎・村神戦は、事実上の序ノ口優勝決定戦とも称され、白熱した試合を繰り出しました。
8巻あらすじネタバレ
角界幕下の大型新人・村神から白星を獲得した鯉太郎は、その後5連勝を果たし、幕下優勝が期待された一方、対渡辺戦に敗北し、初の黒星となります。一方、兄弟子・吽形も優勝へ駒を進め、6戦目にして因縁の相手・十文字部屋の大鵠と当たります。これまでにも、数多くの力士を負傷させ、引退に追い込んできた大鵠は、角界の問題児であり、吽形は過去の悔しさをバネに戦いに挑みます。
9巻あらすじネタバレ
吽形・大鵠戦は、激戦の末、吽形の勝利が見えたと思えた矢先、大鵠は卑怯な手を繰り出し、吽形の右ひざを負傷させます。試合は大鵠の勝利に終わり、傷みに耐えながら土俵に上がり、お辞儀をする吽形の姿に会場からは拍手が上がります。翌日の試合の組み合わせは、阿形・大鵠、吽形・竹虎に決まります。竹虎は、相撲教習所で鯉太郎を可愛がっていた力士で、自身の引退をかけた最後の試合に挑みます。
10巻あらすじネタバレ
名古屋場所の終了後、鯉太郎は再び相撲講習所に通いはじめ、身体が出来上がった同期との実力の差を思い知らされ、次第に焦りを覚えていきます。そして、空流部屋の夏合宿中に後援会のひとたちと揉め事を起こしてしまった鯉太郎でしたが、兄弟子から制裁・説教を受けたことで反省、後援会とも仲直りを果たし、再び稽古に励みます。
バチバチの作者の死因は?
大相撲を舞台に、迫力ある作画や細やかな心理描写、最終回結末まで予測不能な白熱したストーリーで人気を博した漫画「バチバチ」は、男性だけでなく、女性ファンからも注目され、若い世代の角界への興味・関心を惹きつけました。以下では、角界からも注目された相撲漫画「バチバチ」の作者・佐藤カタヒロ先生のプロフィールや、早すぎる死が惜しまれると同時に、様々な憶測が飛び交った作者の死因について紹介します。
佐藤タカヒロのプロフィール
漫画「バチバチ」の作者・佐藤タカヒロさんは、山形県出身の漫画家で、アシスタント経験を経て、2004年に週刊少年チャンピオンにて、柔道漫画「いっぽん!」の連載を開始します。そして、2009年から相撲漫画「バチバチ」の連載を開始、後にシリーズ化され、2012年に第2部「バチバチ BURST(バースト)」の連載を開始しました。
2014年には、バチバチシリーズの最終章「鮫島、最後の十五日」の連載が開始されるも、2018年7月3日に作者・佐藤タカヒロさんが逝去されたことで、最終章は絶筆となりました。残された原稿は、週刊少年チャンピオン2018年・33号の掲載に掲載され、「バチバチ」シリーズは未完のまま最終回を迎えました。
佐藤タカヒロが死去?死因はなに?
2018年7月3日に、41歳の若さで亡くなられた佐藤タカヒロ先生の死因は、急性冠症候群と言われ、漫画家にありがちな不規則な生活が病気の引き金になったとも推測されています。また、佐藤先生の突然の訃報を受け、「大相撲ジャーナル」では佐藤先生の追悼企画が掲載され、「火ノ丸相撲」の作者・川田先生をはじめとする漫画界からも、佐藤先生タカヒロを追悼する企画が実施されました。
バチバチの最終回に関する感想や評価
数少ない相撲漫画として人気を博した漫画「バチバチ」は、後に三部作シリーズとして展開され、鯉太郎の角界でも活躍や、力士としての限界を感じた鯉太郎の行方が注目されました。しかし、「鮫島、最後の十五日」は作者の逝去により絶筆となり、バチバチシリーズも最終回結末を迎えることなく、未完となりました。以下では、相撲ブームの火付け役となった、漫画「バチバチ」の最終回に関する感想や評価を紹介します。
感想1:想像以上にハマった
バチバチって相撲漫画…面白そうだけど知ってたからずっと避けてたんだけど読んでみたら…ヤバい…ここから?マジかぁ…怖いなぁ…最後の15日に入ったけど…くそ…面白すぎるだろうが…空流入りたい…#鮫島#バチバチ#最後まで読ませて
— 今野悠夫 (@Harukon0131) August 27, 2021
漫画「バチバチ」の読者の中には、様々な理由から作品を手に取れずにいた方もいましたが、いざ読み始めると、知られざる相撲の世界の奥深さや、鯉太郎を始めとする個性豊かなキャラクターの登場に夢中になったとの感想が多く見られました。また、各部の最終回結末は、鯉太郎と王虎の決戦で締めくくられましたが、最終章のみ最終回が描かれることなく未完に終わり、作者・佐藤先生の早すぎる死が悼まれています。
感想2:「バチバチ」が面白い
相撲漫画にハズレ無し
— ユイカワチュン (@chun_KZi) September 9, 2021
バチバチも最高に面白い漫画だ。原画展に行きてぇなぁ…
2018年をもってシリーズ未完となった漫画「バチバチ」は、相撲漫画人気の火付け役として、男性だけでなく、女性ファンからも支持され、男女問わず面白いと感想が多く寄せられています。また、2021年9月14日からは、山形県酒田市にて同郷出身の漫画家・佐藤タカヒロ先生の原画展が開催予定で、漫画「バチバチ」シリーズを含めた原画展示に、多くのファンが関心を寄せています。
感想3:作者の早すぎる死を悼む
漫画のバチバチシリーズにハマってしまった。
— Sally@サラリーマン資産運用🇯🇵 (@sally_292941) September 10, 2021
こんな良い作品描いてた作者が若くして亡くなってしまうなんてほんと人生って切ない。
幕内入りを目指す鯉太郎たち、若き力士たちの奮闘や、感動の最終回結末が人気を集めた「バチバチ」シリーズでしたが、最終章「鮫島、最後の十五日」は最終回結末を迎えることなく、未完に終わりました。SNSでは、最近になって漫画「バチバチ」を読み始め、物語にハマったとの感想も多く見られる一方で、作者の早すぎる死を悼む投稿も寄せられています。
バチバチの最終回まとめ
漫画「バチバチ」の最終回結末のあらすじネタバレ、漫画1巻~10巻のあらすじネタバレ、バチバチに関する感想や評価などを、あらすじネタバレを交えながら紹介しました。未完に終わった人気相撲シリーズの第1部「バチバチ」は、角界を追放された元大関を父に持つ主人公・鮫島鯉太郎の成長と奮闘を描いた作品で、どこまでも強さを求める鯉太郎の努力や、因縁のライバル・王虎との戦いは、観る者を圧倒させます。