【虚構推理】岩永琴子と桜川九郎は付き合ってる？恋人関係になった経緯をネタバレ

城平京によるミステリー小説シリーズ「虚構推理」。この記事では虚構推理に登場する岩永琴子や桜川九郎の話題を取り上げていきますが、その前にまずは作品情報から紹介していきます。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

「虚構推理」とは、大ヒット漫画シリーズ「スパイラル 〜推理の絆〜」の原作を手掛けたことで知られる小説家・城平京による小説シリーズです。怪異たちの知恵の神になる契約を交わした大学生・岩永琴子と彼女の恋人で不死身の体を持つ桜川九郎を中心に展開されるミステリー作品となっています。

2011年5月講談社ノベルスより第1作「虚構推理 鋼人七瀬」が刊行（後に「虚構推理」に変更）、その後シリーズ化され2018年12月「虚構推理短編集 岩永琴子の出現」、2019年6月「虚構推理 スリーピング・マーダー」へと続きます。シリーズの累計発行部数は200万部超となっています。また、2012年には第12回本格ミステリ大賞小説部門賞を受賞、本格ミステリ・ベスト10では第4位に入賞しています。

また、小説を原作としてコミカライズが行われ講談社の「少年マガジンR」にて2015年1号より連載中です。そのほか、ブレインズ・ベース制作によりテレビアニメ化もされています。

真倉坂市という地方都市に鋼人七瀬という怪異が出現、暴れまわった上に人を襲う事件に発展します。そこで怪異絡みの事件解決に定評のある岩永琴子調査依頼が舞い込みました。早速現地に赴いた琴子は、行方不明となった従姉を探して近くまで来ていた恋人の桜川九郎と合流、さらに鋼人七瀬の襲撃を受けたという地元警察署の警察官・弓原紗季も加わり怪異事件の調査が始まりました。

続いて本題の桜川九郎と岩永琴子の話題に入っていきます。まずは桜川九郎のプロフィールから紹介します。

桜川九郎は、ヒロイン・岩永琴子の通う大学の大学院生で、琴子の先輩にして彼氏という存在です。幼い頃に特殊能力を身に付けるのですが、その件の詳細は後述するのでここでは割愛します。

琴子の彼氏と紹介しましたが、もともと琴子のような女性は彼のタイプではありませんでした。幼いころから従姉の六花に憧れを抱いており、彼女と雰囲気が似ている警察官の弓原紗季と交際するようになりました。彼女とは婚約というところまで行ったのですが、婚前旅行先で起きたトラブルが原因となり破局します。こちらも詳しくは後述しますが、高校3年生の岩永琴子の猛アタックに押し切られる格好で交際をスタートさせました。

虚構推理作中では、主に”虚構推理”担当の琴子に対して九郎は肉体労働を請け負っています。正反対な性格の九郎と琴子でしたが、2人には共通の能力がありました、それは常人には見えない怪異や霊が見えるという体質です。このため、恋人という前に虚構推理の仕事のパートナーという関係にある九郎と琴子です。本作虚構推理の主人公は琴子ですが、九郎もまた準主役という重要な役回りを持っています。

続いて、本作虚構推理の主人公・岩永琴子のプロフィールを紹介します。虚構推理での初登場時は15歳の高校生、その後桜川九郎と同じ大学に進学しました（九郎は大学院生）。

琴子は由緒正しい岩永家の出身で、どこか名家のお嬢様という雰囲気を持っています。ただ、身長が低く年齢に対して見た目も幼いため、よく中学生に間違われることがあり琴子も気にしているようです。琴子の性格は極めて積極的。お転婆なくらいの性格で、特に好意を抱いた男性には強引にアプローチします。彼に好きな女性がいようものなら、その相手には敵対心むき出しで応じます。

虚構推理では通常のミステリーとは異なり、虚構の中で生まれた実在しない犯人を”虚構推理”で退治していきます。そのためには、観察力・洞察力など探偵に求められる技能に加えて依頼者を納得させる論理的思考能力・表現力が要求されます。その点、頭の回転が速く論的思考能力に長けた琴子は、うってつけの適任者と言えるでしょう。

虚構推理では、主人公岩永琴子と桜川九郎のコンビが事件の調査を行います。この2人は付き合ってるのでしょうか？琴子と九郎の関係に迫っていきます。

琴子と九郎が出会ったのは、琴子15歳、そして九郎が20歳の時。九郎の従姉が入院していた病院でのことでした。琴子は、品がよくイケメンの九郎に一目惚れします。しかし、その時の九郎には弓原紗季（サキ）という付き合ってる恋人がいました。普段は積極的に突進する琴子でしたが、この時ばかりは逸（はや）る心を抑えました。

それから2年が経過し、千載一遇のチャンスが琴子に訪れました。九郎が付き合ってる恋人サキと別れたという朗報が琴子の耳に入ってきたのです。彼女は九郎が失恋で傷心していることにつけ込みます。九郎の傷ついた心を癒すように寄り添う女性を演じようとしたのですが、その試みはあえなく失敗に終わります。彼はまだそんな気になれなかったのです。

なぜ付き合ってる彼女と別れることになったのか、琴子は疑問に思ったことを九郎にぶつけてみました。すると彼の口から出てきたのは驚くべき話でした。サキと2人きりでいた時、河童と遭遇したというのです。そして余りの恐ろしさから怯える恋人を1人残して逃げ出してしまったとのことでした。琴子は九郎が話し終えるとこう切り出しました。河童の話は本当でしょうけど、九郎の話には作り話が混じっていると。

前項で琴子と九郎の出会いとその後を説明しましたが、琴子と九郎は本当に恋人同士なのでしょうか？世間一般的に言うと琴子と九郎は付き合ってることになりますが、実態は琴子の一方的な思いが先行しているようです。積極的にスキンシップを求める琴子に対し、冷ややかにあしらう九郎の姿が目に付きます。

元恋人サキとの会話の中で、現在付き合ってる彼女の琴子のことを「心底嫌だ」と語っていた九郎。九郎が琴子を好きな歩理由は、小説でも漫画版でも語られてはいません。いわゆる友達以上恋人未満という微妙な関係なのかも知れません。

琴子と九郎の関係を語る上で外せないのが、九郎の元恋人・サキの存在です。鋼人七瀬という怪異が起こした事件の調査で琴子はサキと再会します。自分から振ったとはいえ、サキは九郎に対する未練をまだ持っているようでした。琴子の方はと言うと、付き合ってる事になってはいるものの常に冷たく接する九郎に不安を覚えていました。

サキを見た琴子は、気の焦りから敵意むき出しになってしまいます。そしてサキと九郎を会わせてはならないと強く思うのでした。しかし、事件の調査には九郎の協力とサキの持つ警察の情報が必要です。ジレンマに苦しむ琴子。結局琴子は3人で協力して事件にあたることを選び、サキと九郎は再会することになりました。

ここからは、虚構推理の岩永琴子や桜川九郎の過去や能力についてネタバレで考察していきます。最初は岩永琴子からです。琴子には怪異の姿を見ることのできる能力があります。それは11歳の彼女を襲ったある事件がきっかけとなりました。

最初のネタバレは、琴子が過去に巻き込まれた事件です。琴子は11歳の時、怪異たちに拉致されています。怪異が琴子をさらった理由は、彼らの知恵の神になってほしいというもの。知能の低い怪異たちは揉め事が起きても自分たちだけでは解決できなかったため、調停役となる存在が必要だったのです。

琴子は快くこれを受諾し、怪異たちの知恵の神となりました。以来琴子には怪異が見えるようになり、事件が起きると怪異たちは琴子のもとを訪れるようになりました。

続いてのネタバレは、琴子が一眼一足になった経緯です。琴子は、知恵の神になる代償として右目と左足を失います。怪異たちから解放され公園のベンチで発見されたとき、琴子はすでに一眼一足の身になっていました。

怪異たちの世界では、片目・片足を奪い一眼一足の身体にすることで神になれると考えられてきました。実はこうした言い伝えは、国の内外を問わず広く知られています。例えば古事記ではクエビコ（久延毘古）という知恵の神様が登場します。一本足なので歩けないのですが、天下のことを何もかも知っている神として描かれています。

最後のネタバレは、知恵の神になった琴子のメリットに関してです。眼一足を失って知恵の神になった琴子ですが、それに見合うだけのメリットはあったのでしょうか？実は、琴子が行っている怪異絡みの事件の調査は、怪異の協力なしには成し得ないと言っても過言ではありません。怪異たちはどこで何が起きたなど、琴子の知りたい事件の情報を独自のネットワークで調べて教えてくれています。

ここからネタバレです。例えば鋼人七瀬が起こした事件では、怪異たちが事件現場にいた作業員の霊を呼び出し七瀬かりんの死亡時の情報を聞き出すサポートをしてくれました。一眼一足を失うことに見合うかどうかはともかくとして、琴子側にもメリットはあったのです。

最後に桜川九郎の過去や能力を解説します。九郎は幼少の頃、祖母に勧められるままに「人魚」と「くだん」の肉を食べたことがあります。実はその時食べたのは妖怪の肉で、その結果九郎はその妖怪の持つ「不死身の体」と「未来を希望通りに決定できる能力」を獲得しました。

恋人のサキと別れるきっかけとなった河童との遭遇ですが、河童への恐怖からサキを残して逃げ出したということになっています。ところが、これには琴子の指摘通り虚偽が含まれていました。事実はその逆で、河童が九郎に恐れをなして逃げ出したのです。河童の目には、九郎の姿が2匹の妖怪が混ざりあった世にもおどろどろしい姿に見えたそうです。サキが九郎と別れることを決断したのは、河童が恐れる九郎に底知れぬ恐怖を感じたためだったのです。

• 名前：鬼頭明里（きとう・あかり）
• 性別：女性
• 出生地：愛知県名古屋市
• 生年月日：1994年10月16日
• 年齢：26歳（2021年9月現在）
• 身長：153 cm
• 職業：声優、歌手
• 事務所：プロ・フィット

高校卒業後上京し、プロ・フィット声優養成所に入所した鬼頭明里。養成所在籍中の2014年テレビアニメ「六畳間の侵略者!?」の藍華真希役で声優デビューを飾ります。また、2019年の誕生日10月16日に歌手デビューを果たしています。

2019年10月、Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2018 - 2019で女性声優賞を受賞。また2021年には第15回声優アワード助演女優賞を受賞しました。

• 名前：宮野真守（みやの・まもる）
• 性別：男性
• 出生地：埼玉県大宮市（現：さいたま市）
• 生年月日：1983年6月8日
• 年齢：38歳（2021年9月現在）
• 職業：声優、俳優、歌手
• 事務所：劇団ひまわり

小学生時代から劇団ひまわりに所属していた宮野真守。声優デビューは高校3年生の時、NHK教育テレビ（Eテレ）の海外ドラマ「私はケイトリン」グリフェン・ロウ役をオーディションを受けて獲得しました。出世作となったのはテレビアニメ「DEATH NOTE」（2006年～2007年）の夜神月役。翌2008年には声優アワード主演男優賞を受賞しました。

ここまで虚構推理の琴子と九郎特集をお届けしてきましたが、最後に虚構推理の琴子と九郎に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する虚構推理の琴子と九郎に関する感想や評価は、九郎と琴子の掛け合いが好きという方のツイートからです。この記事でも取り上げましたが、琴子と九郎は本当に付き合ってるの？と思ってしまう微妙な関係の2人。とはいえ、琴子の行くところには九郎も必ずついていきます。そんな付かず離れずな関係性が面白いと虚構推理が面白い理由を分析していました。

続いて紹介する虚構推理の琴子と九郎に関する感想や評価は、アニメ第2シーズンを楽しみにしている方のツイートからです。とりわけアニメ第1シーズンのラストシーンに感動したそうです。

それまで冷たい対応に終始していた九郎の思いの伝え方や、琴子の返し方にグッと来たようです。ハッピーエンドの余韻に浸る中、アニヲタでよかったとツイートを結んでいました。

最後に紹介する虚構推理の琴子と九郎に関する感想や評価は、アニメ版虚構推理を観終わったという方のツイートからです。SNSで言われているネガな面も気にならず楽しめたようです。琴子と九郎は、一見うまくいっていないようで実は息の合ったコンビだったのを感じ取れたからでしょうか？

ここまで、虚構推理の主要キャラ、岩永琴子と桜川九郎を特集し、本当に付き合ってるのかどうかなど恋人関係に至るまでの経緯や現在の状況をネタバレありで解説してきました。いかがでしたでしょうか？

虚構推理は、実在しない犯人の起こした事件を”虚構推理”により立証するという通常のミステリーの枠を超えた独特な作風から、とっつきにくさを感じる方がいるかも知れません。しかし、この記事で虚構推理の基礎知識を理解した方であれば、作品鑑賞のハードルが下がりより気軽に虚構推理を楽しめるのではないでしょうか？