2021年09月06日公開
2021年09月06日更新
未来のミライの感想・評価は?つまらないと言われる理由や海外の反応も紹介
未来のミライとは2018年の7月に公開された細田守のアニメ映画作品です。アニメ映画未来のミライは兄弟をテーマにした作品であり、28.8億円もの興行収入を記録しました。しかしアニメ映画未来のミライはストーリーやくんちゃん役の声優などがひどいといわれ、つまらないといった感想が多数寄せられています。一方海外の反応は非常に評価が高く、様々な映画賞を受賞しています。本記事ではそんなアニメ映画未来のミライについてつまらないといわれる理由や海外の反応、感想・評価などをまとめてご紹介していきます。
目次
未来のミライとは?
2018年の7月20日に公開されたアニメ映画未来のミライ。アニメ映画未来のミライとは細田守が監督を務めるオリジナルアニメーション作品であり、大ヒットを記録したアニメ映画「バケモノの子」の次の作品として制作されました。アニメ映画未来のミライは現実世界の少年と彼の未来の妹を描いた作品となっており、28.8億円の興行収入を記録しました。そんなアニメ映画未来のミライは海外の反応が非常に良いことで知られています。
しかしアニメ映画未来のミライは日本国内での反応があまり良くなく、つまらないといった感想がネット上に多数寄せられています。またアニメ映画未来のミライで主人公を演じた声優にはひどいや合っていないといった評価が付けられています。ではなぜアニメ映画未来のミライはつまらないやひどいと酷評されているのでしょうか。本記事では本作のつまらない・ひどいといわれる理由や海外の反応、感想・評価などをご紹介します。
未来のミライの概要
ではアニメ未来のミライのつまらない・ひどいといわれている理由や海外の反応、感想・評価などをご紹介する前に、アニメ映画未来のミライの作品情報とストーリーのあらすじについて簡単にご紹介していきます。本記事でご紹介する未来のミライとは「時をかける少女」や「バケモノの子」で知られる細田守の第5作目にあたるアニメ映画作品です。細田守が監督を務めるアニメ映画未来のミライは2018年の7月に全国で公開されました。
2018年に公開されたアニメ映画未来のミライは4歳の主人公・くんちゃんと彼の未来の妹・ミライちゃんの不思議な物語を描いた作品であり、兄弟をテーマに「ボクは未来に出会った。」というキャッチコピーが付けられてます。そんなアニメ映画未来のミライは興行収入28.8億円を記録し、「カンヌ国際映画祭」などの映画祭で高く評価されました。しかし日本では高く評価されず、細田守の作品の中であまり高い人気を博してません。
未来のミライのあらすじ
アニメ映画未来のミライの主人公・くんちゃんは甘えん坊な4歳の少年であり、両親と共に横浜市の郊外で暮らしていました。そんなある日、くんちゃんに妹が誕生し、両親は妹の相手ばかりしてしまいます。これにくんちゃんは戸惑い、不満を抱える生活を送ることになりました。その中でくんちゃんは自身を兄と呼ぶ中学生のミライちゃんと出会います。この出会いがきっかけで、くんちゃんは不思議な体験をすることになるのでした。
未来のミライがつまらないといわれる理由
上述の作品情報でご紹介した通りアニメ映画未来のミライは海外の反応が良く、「カンヌ国際映画祭」や「アヌシー国際アニメーション映画祭」などで非常に高く評価されています。しかしアニメ映画未来のミライは日本でつまらないやひどいという声が多数寄せられてしまっています。ではなぜつまらないやひどいといわれているのでしょうか。ここからはアニメ映画未来のミライのつまらないやひどいといわれる理由についてご紹介します。
つまらないといわれる理由①ストーリー
まず挙げられるアニメ映画未来のミライがつまらないやひどいといわれている理由はストーリーです。兄弟をテーマにしたアニメ映画未来のミライは上述で少しご紹介した通り、甘えん坊な4歳の主人公・くんちゃんが未来の妹・ミライちゃんと出会い、不思議な体験をするといった内容のストーリーとなっています。このストーリーのあらすじだけを見ると、アニメ映画未来のミライはドキドキワクワクするような作品のように見えます。
実際、くんちゃんの不思議な体験はアニメ映画未来のミライの一番の見どころとなっています。しかしアニメ映画未来のミライのストーリーは視聴者にあまり高く評価されることがありませんでした。その理由は視聴者の期待を大きく裏切ってしまったことです。アニメ映画未来のミライの主人公・くんちゃんは妹が出来て相手にして貰えず、癇癪を起こしてしまいます。その中でミライちゃんと出会い、不思議な体験をすることになりました。
この不思議な体験をすることに一切の脈絡が無く、視聴者を置いてけぼりにして突然くんちゃんが不思議な体験をするのです。またその後のストーリーも脈絡が理解しにくく、伏線ようなシーンも理解出来ないまま終わってしまいます。さらにアニメ映画未来のミライで重要になるはずのミライちゃんが全体の半分も登場していません。これらのことからアニメ映画未来のミライはストーリーの理解を視聴者に得ることが出来ませんでした。
確かに作画や演出が良いアニメ作品は好評な感想や評価を多数得ることが出来ます。しかしそれはストーリーが面白いからこそ成り立つものです。もしストーリーが面白く無ければ、いくら作画や演出が良くてもつまらないやひどいと評価されるはずです。アニメ映画未来のミライは作画や演出が素晴らしいものの、ストーリーが意味不明のまま終わっています。なので本作は多数の視聴者につまらないやひどいといわれてしまっているのです。
つまらないといわれる理由②ミライが過去に来た理由が不明
2つ目に挙げられるアニメ映画未来のミライがつまらないやひどいといわれる理由はミライちゃんが未来から過去に来た理由です。アニメ未来のミライの冒頭で主人公のくんちゃんは両親に叱られて庭へ行った際、未来から来た妹のミライちゃんと出会います。そしてミライちゃんと出会ったくんちゃんは不思議な体験をすることになりました。その後本作は結末までくんちゃんの自宅の庭を中心、くんちゃんの不思議な体験が描かれ続けます。
しかしアニメ映画未来のミライにおいて重要となるなぜミライちゃんが未来から過去に来たのかは一切明かされていません。ミライちゃんが未来から過去に来た理由が分かれば、くんちゃんの不思議な体験を理解することが出来ます。また全体のストーリーはアニメ映画未来のミライの視聴者につまらないやひどいといわれることがなかったことでしょう。しかし未来から来た理由が明かされていないので、本作は消化不良で終わっています。
そのためアニメ映画未来のミライは多数の視聴者からつまらないやひどいといった悪い感想が寄せられています。ではなぜアニメ映画未来のミライに登場するミライちゃんは未来から過去にやって来たのでしょうか。その理由については監督の細田守がインタビューで少しだけ答えています。どうやら細田守の子供は深い愛情を両親に貰う妹に嫉妬していたようです。その中で子供は大きくなった妹と出会ったらしいと細田守が語っています。
なので細田守は自分の子供をモデルとし、アニメ映画未来のミライを制作したのでしょう。そうであれば、ミライちゃんが未来から過去に来た理由はくんちゃんの夢であると考察することが出来ます。しかし残念ながらミライちゃんが未来から過去に来た理由は2021年9月現在も詳しく判明していません。ちなみに物語がくんちゃんの家の庭を中心にしていることは児童文学では子供が庭で様々なことと出会うからだと明かされています。
つまらないといわれる理由③共感しづらい設定
3つ目に挙げられるアニメ映画未来のミライがつまらないやひどいといわれる理由は共感しづらい設定です。アニメ映画未来のミライは子供のキャラクターを非常に細かく描いていることで有名となってます。主人公のくんちゃんは甘えん坊な4歳児であり、両親に構ってくれないとすぐにだだをこねて怒ってしまいます。これは実際の4歳児を忠実に再現しており、可愛らしさから面倒くささに至るまで全てを本作で感じ取ることが出来ます。
また他にもアニメ映画未来のミライに登場する赤ちゃんは肌の柔らかさや繊細さなど全てが描かれているため、本当の赤ちゃんを見ているかのように感じます。これらの部分に関しては多数の視聴者に高く評価されています。しかし4歳児がいる家庭や実際に4歳児を育てたことがある家庭で無ければ、アニメ映画未来のミライは理解出来ません。特にだだをこねて怒る子供は子育てを知らない方にはうっとおしいと感じるだけでしょう。
そのためアニメ映画未来のミライはつまらないやひどいといった感想が数多く寄せられています。アニメ作品において、共感のしやすさは非常に重要な要素となっています。それは共感しやすければ、アニメ作品の世界観やキャラクターの気持ちをより理解することが出来るからです。しかし共感出来なければ、キャラクターの気持ちや世界観などを完全に理解することが出来ないため、アニメ作品自体を心から楽しむことが出来ません。
なので共感しづらいアニメ映画未来のミライはつまらないやひどいと言われても仕方ないといっていいでしょう。またアニメ映画未来のミライは見るのが疲れるのも欠点の1つとなっています。前述でご紹介した通り、アニメ映画未来のミライは4歳児が主人公の作品です。そのため子供の問題行動が多々作中に描かれてしまっています。この子供の問題行動は何回も見ると疲弊して居心地の悪さを感じるので、あまり高く評価されていません。
つまらないといわれる理由④脚本家・奥寺佐渡子の不在
4つ目に挙げられるアニメ映画未来のミライがつまらないやひどいといわれる理由は脚本家・奥寺佐渡子が不在です。奥寺佐渡子とは1966年の2月16日に岩手県で生まれた日本の女性脚本家であり、2014年の映画「魔女の宅急便」や2018年の映画「コーヒーが冷めないうちに」などの脚本を務めていることで有名となっています。元々奥寺佐渡子は2006年にアニメ映画「時をかける少女」の脚本を務め、アニメの脚本デビューを飾りました。
その後奥寺佐渡子はアニメ映画「サマーウォーズ」やアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」、アニメ映画「バケモノの子」といった細田守が監督を務める作品で脚本を務めることになりました。前述のどの作品も爆発的なヒットを記録した作品であり、細田守のアニメ映画作品は奥寺佐渡子の脚本があってこそと評価されています。しかし奥寺佐渡子は2015年に公開されたアニメ映画「バケモノの子」で全ての脚本を担当しませんでした。
そのためアニメ映画「バケモノの子」は結末に全てを詰め込んだ分かりにくい作品となってしまい、批判されることになりました。このアニメ映画「バケモノの子」以降、奥寺佐渡子はアニメ映画未来のミライや「竜とそばかすの姫」といった細田守の作品で脚本を務めていません。なので本記事でご紹介しているアニメ映画未来のミライは脚本家の奥寺佐渡子が一切参加しておらず、監督を務める細田守が脚本を1人で描いた作品となっています。
細田守は奥寺佐渡子に全てを任せなかったため、アニメ映画「バケモノの子」で失敗しました。そのため細田守はアニメ映画未来のミライで説明シーンを増やしています。しかし細田守はキャラクターに説明を任せてしまっているため、アニメ映画未来のミライはあまり理解出来ないストーリーに仕上がってしまいました。もし奥寺佐渡子が脚本を務めておれば、アニメ映画未来のミライはつまらないやひどいといわれなかったことでしょう。
未来のミライに関する海外の反応は?高く評価される理由を考察
未来のミライに関する海外の反応
上述でご紹介した通り、アニメ映画未来のミライは様々な理由から日本でつまらないやひどいといった感想が多数寄せられています。しかしアニメ映画未来のミライの海外の反応は日本と違い、かなり良好なものとなっています。ではここからはアニメ映画未来のミライの海外の反応についてご紹介していきます。アニメ映画未来のミライは日本で公開される前、2018年の5月8日から5月19日まで「カンヌ国際映画祭」に選出されました。
「カンヌ国際映画祭」に出展されたアニメ映画未来のミライは非常に好評な海外の反応を獲得し、一躍世界中で注目を集めることになりました。この時フランスの新聞「ル・モンド」はアニメ映画未来のミライを観察が繊細だと褒め、フランスのラジオ放送局「フランス・アンフォ」は細田守の建築と都市装飾を非常に高く評価しています。このフランスでの評価を見るだけで、アニメ映画未来のミライはどれだけ海外の反応が良いか分かります。
「カンヌ国際映画祭」で圧倒的な海外の反応を得たアニメ映画未来のミライは2018年に「アヌシー国際アニメーション映画祭」に選出され、「カンヌ国際映画祭」と同じく高い評価を集めました。その後アニメ映画未来のミライは「第91回アカデミー賞」で長編アニメ映画賞にノミネートされることになりました。「アカデミー賞」の長編アニメ映画賞はそれまでジブリの作品しかノミネートされておらず、本作の海外の反応の良さが証明されました。
これに加え、アニメ映画未来のミライは「第76回ゴールデングローブ賞」で日本で初めてアニメ映画賞にノミネートされました。さらにアニメ映画未来のミライは「アニー賞」の脚本賞や「アジア太平洋映画賞」の最優秀アニメーション映画賞、「放送映画批評家協会賞」などの映画賞にもノミネートされています。これらの実績からアニメ映画未来のミライの監督・細田守は「ポスト・宮崎駿」になる人物として海外から大いに期待されています。
未来のミライが海外で高く評価されている理由
上述でご紹介した通り、アニメ映画未来のミライは数多くの映画賞にノミネートされるほど海外の反応が非常に好評な作品です。しかしアニメ映画未来のミライは海外の反応と違い、ストーリーや共感しづらい設定などから日本でかなり悪い評価が付けられてしまっています。ではなぜアニメ映画未来のミライは海外の反応が日本違ってかなり良いのでしょうか。このアニメ映画未来のミライの海外の反応がかなり良い理由は2つ挙げられます。
まず1つ目に挙げられる海外の反応が良い理由はアニメ未来のミライの監督を務めた細田守の人気です。元々アニメ映画「時をかける少女」やアニメ映画「サマーウォーズ」、アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」といった細田守の作品は海外の映画祭で公開されていました。当時一般人が見れないため、細田守は海外でそこまで知名度が高くありませんでした。しかしアニメ映画「バケモノの子」の公開により、細田守の海外人気は一変します。
2015年の7月に公開されたアニメ映画「バケモノの子」は海外でも一般公開され、「第33回ゴールデングロス賞」の日本映画部門・優秀銀賞を受賞したりや「第43回アニー賞」の長編インディペンデント作品賞にノミネートされるなど非常に高い評価を得ました。これにより細田守は知名度を上げ、海外でも高い人気を博すようになったのです。そんな細田守が監督を務める作品のため、アニメ映画未来のミライは海外の反応が非常に良いのです。
2つ目に挙げられる海外の反応が良い理由はシアター数です。細田守が人気を博したアニメ映画「バケモノの子」はアメリカで123のシアター数が用意されました。一方アニメ映画未来のミライは780ものシアター数がアメリカで用意されました。そしてアニメ映画未来のミライは大衆映画となり、多数の方に見て貰えるようになりました。これにより大多数の方が評価し、アニメ映画未来のミライは海外の賞を多数受賞することになったのです。
未来のミライのくんちゃんの声優がひどい?
くんちゃんの声優は上白石萌歌
ではここからはアニメ映画未来のミライの主人公・くうちゃんの声優やくうちゃんの声優に関する評価についてまとめてご紹介していきます。アニメ未来のミライで主人公のくうちゃんを演じた声優は上白石萌歌です。くうちゃんの声優を担当した上白石萌歌とは2011年にデビューした女優であり、女優の上白石萌音の妹として有名となっています。上白石萌歌は東宝芸能に所属し、女優の他に歌手やモデルとしても活動しています。
元々上白石萌歌は史上最年少で東宝芸能に入り、芸能界デビューしました。そして2012年に上白石萌歌はドラマ「分身」で女優デビューを飾り、2016年にミュージカル「赤毛のアン」の主演を務めて一躍ブレイクしました。その後2021年9月現在まで上白石萌歌は数多くのテレビドラマや映画、ミュージカルに出演しています。そんな上白石萌歌は声優が本業では無く、アニメ映画未来のミライのくうちゃん役で声優デビューを飾りました。
上白石萌歌のくんちゃんの声が合っていない?
アニメ映画未来のミライで主人公・くうちゃんの声優を担当した上白石萌歌。上白石萌歌はミュージカル「赤毛のアン」の主役を演じたことがある女優なので、声優としての実力もかなり高いと断言していいでしょう。しかしアニメ映画未来のミライでくうちゃんの声優を担当した上白石萌歌は多数の視聴者にひどいと批判されてしまっています。ではなぜくうちゃんの声優を担当した上白石萌歌はひどいと批判されてしまっているのでしょうか。
その理由は声優を務めた上白石萌歌の声がくうちゃんに合っていないからです。アニメ映画未来のミライの主人公であるくうちゃんは4歳の男の子です。一方当時の上白石萌歌は18歳の女優でした。この年齢差からくうちゃんは4歳なのに中学生から高校生ぐらいの声になってしまいました。この合っていない声からくうちゃんの声優は批判されているのです。もし子役に声優を任せておれば、おそらく批判されることはなかったことでしょう。
監督がキャラの声優を選んだ基準
上述でご紹介した通り、アニメ映画未来のミライでくうちゃんの声優を担当した上白石萌歌は声が合っていないと批判されています。確かにキャラとの年齢の違いがあるので、声優の上白石萌歌とくうちゃんが合っていないのは当たり前です。ではなぜ合っていなくて当たり前なのに、細田守は上白石萌歌をくうちゃんの声優に起用したのでしょうか。どうやら細田守は当初、小学4年生ぐらいの子供を声優に起用しようとしていたそうです。
一方上白石萌歌はアニメ映画未来のミライの制作の前、くうちゃんではなく妹・ミライちゃんの声優のオーディションに参加していました。このオーディションで細田守は上白石萌歌の泣き声にイメージがフィットし、彼女をくうちゃんの声優に起用したそうです。そう上白石萌歌がくうちゃんの声優を担当した理由は細田守の感性だけなのです。なのでくうちゃんの声優がひどいなのは上白石萌歌が全面的に悪いという訳ではありません。
未来のミライの面白い魅力
面白い魅力①くんちゃんのモデルは細田守監督の息子?
ではここからはアニメ映画未来のミライの面白い魅力についていくつかご紹介していきます。まずご紹介するアニメ映画未来のミライの面白い魅力は主人公・くんちゃんのモデルです。上述でご紹介した通り、アニメ映画未来のミライの監督を務めた細田守は両親の妹への愛情に嫉妬する息子を見てきました。過去に妹に向けられる両親の愛情に嫉妬をした子供は泣きじゃくって暴れていたと細田守がインタビューで語っています。
その中で細田守の息子は大きくなった妹と会う夢を見たそうです。その夢を聞いた細田守は息子の泣きじゃくって暴れる姿をモデルにし、アニメ映画未来のミライの主人公・くうちゃんを作り上げました。またアニメ映画未来のミライは大きくなった妹と会ったという細田守の息子の夢をモデルにしたストーリーが描かれています。アニメ映画未来のミライは細田守の息子が主人公だと思って見ると、また違う楽しみ方が出来るでしょう。
面白い魅力②横須賀のひいじいじのセリフ
「下は見ねえで、遠くだけを見ろ。遠くだけを見ろ。」
2つ目にご紹介するアニメ映画未来のミライの面白い魅力は横須賀のひいじいじのセリフです。アニメ映画未来のミライの作中で異世界に行ったくうちゃんは横須賀のひいじいじと共に、馬に乗ることになります。この時くうちゃんは馬に乗ることに怖がってしまいました。すると横須賀のひいじいじは上記のセリフを怖がるくうちゃんに伝えました。上記の言葉を聞いたくうちゃんは馬への恐怖心を無くし、自転車にも乗れるようになります。
その後成長したくうちゃんは横須賀のひいじいじが発したセリフの真意を知ることになりました。実は横須賀のひいじいじは前を向き続けることで大切な人と一緒になることが出来るとくうちゃんに伝えたのです。人間は下を見続けていると一切成長出来ません。逆に前を向いて生きることで人間は大きく成長出来ます。人間の生き方が表現された上記の横須賀のひいじいじのセリフはアニメ映画未来のミライで屈指の名言となっています。
面白い魅力③圧巻の映像美
3つ目にご紹介するアニメ映画未来のミライの面白い魅力は圧巻の映像美です。アニメ映画未来のミライの監督を務めた細田守はアニメ映画「サマーウォーズ」やアニメ映画「バケモノの子」など映像が非常に美しい作品を製作することで知られています。アニメ映画未来のミライはそんな細田守監督にプロの建築家の谷尻誠が協力しています。なのでアニメ映画未来のミライはくうちゃんの家から異世界の街まで全てが美しく仕上がっています。
またアニメ映画未来のミライの制作は精密なCGに定評がある「デジタル・フロンティア」が担当しています。そのためアニメ映画未来のミライは最初から最後まで圧巻の映像美の連続です。さらにアニメ映画未来のミライには川崎重工業がデザインを担当した美しい黒い新幹線が描かれています。これらの圧巻の映像美はアニメ映画未来のミライの一番の魅力といっていいでしょう。実際映像の美しさは国内外問わず非常に高く評価されてます。
未来のミライが怖い?ひとりぼっちの国を考察
考察①ひとりぼっちの国とは?
ここからはアニメ映画未来のミライに登場するひとりぼっちの国について考察紹介していきます。アニメ映画未来のミライの作中でくうちゃんは時空の旅の中で別世界の東京駅に迷い込みます。その東京駅でくうちゃんは知らないうちに子供が大量にいる遺失物預かり所に立っており、「迷子」と答えたことで自分自身を失っているから「ひとりぼっちの国」に行くしかないと言われます。そしてくうちゃんは黒い新幹線に乗ることになりました。
黒い新幹線に乗ったくうちゃんは不気味さから危険を察知し、必死に抵抗して「ひとりぼっちの国」に行きませんでした。そのため「ひとりぼっちの国」は名前だけ描かれ、詳細が分かっていません。遺失物預かり所の子供を見ると、おそらく「ひとりぼっちの国」は親がいない子供だけの世界なのでしょう。また黒い新幹線や不気味な雰囲気を見ると、「ひとりぼっちの国」は子供達が自由を引き換えに何かを無くす恐ろしい場所と考察出来ます。
考察②ホームに赤ちゃんミライちゃんがいた理由
架空の世界の東京駅では自分自身を証明することが出来なければ、「ひとりぼっちの国」に行く術から逃れることが出来ませんでした。そのためくうちゃんは必死に抵抗するものの、黒い新幹線に引きずり込まれそうになります。するとその時、赤ちゃんのミライちゃんが黒い新幹線に引きずり込まれそうになりました。それを見たくうちゃんはミライちゃんを助けようとします。そしてミライちゃんの兄ということで自分を証明しました。
ではなぜ赤ちゃんのミライちゃんは黒い新幹線の場所にいたのでしょうか。当初くうちゃんはミライちゃんを心から愛していませんでした。なので赤ちゃんのミライちゃんは自分を証明出来ず、電車に引きずり込まれたと考えられます。また騒動が終わった後、赤ちゃんのミライちゃんは未来の姿になってくうちゃんへ手を差し伸べます。おそらくこれは未来のミライちゃんがくうちゃんを探すために架空の東京駅へ行っていたのでしょう。
考察③黒い新幹線のモデル
元々アニメ映画未来のミライの監督である細田守は黒い新幹線や未来の新幹線を実車のデザイナーにデザインして貰いたいと考えていました。そこで細田守は川崎重工業に新幹線のデザインを依頼しました。川崎重工業は近未来的な形をしたバイクを多数製作していることで有名です。なので川崎重工業がデザインした黒い新幹線や未来の新幹線は非常に未来感があってかっこよく、多数の視聴者に高く評価されることになりました。
未来のミライに関する感想や評価
みんなに言いたいことは未来のミライは私が見てきた映画の中で一番つまらない映画だということ。
— TERA (@gyuunewgokugoku) July 12, 2019
アニメ映画未来のミライに関する感想・評価ではアニメ映画未来のミライがつまらないといった感想・評価が多数寄せられていました。確かにアニメ映画未来のミライは海外の反応が非常に良い作品です。しかしストーリーや共感のしやすさなどに問題があり、アニメ映画未来のミライは日本で高く評価されていません。
未来のミライの声優がひどい!
— japanese traveler 1/5 (@1976ayuta) July 12, 2019
と思ったら、有名芸能人多数使ってるんだな!
上白石萌歌?子役の声ではない、ひどすぎ。
ちゃんとプロの声優で観たかった!
アニメ映画未来のミライに関する感想ではくうちゃんの声優がひどいといった感想も多く寄せられていました。本記事でご紹介した通り、アニメ映画未来のミライでくうちゃんを演じた声優は上白石萌歌です。上白石萌歌は大人気女優であるものの、子供でないため、4歳児のくうちゃんに合った声を出すことが出来ませんでした。そのためくうちゃんの声優を担当した上白石萌歌には批判の声が相次いでいます。
今更になって未来のミライを見ている。面白い。
— イセ@趣味と日常とその他 (@G8y00gVkgc6KcZM) August 14, 2021
アニメ映画未来のミライに関する感想ではアニメ映画未来のミライが面白いといった感想も多く見受けられました。日本でアニメ映画未来のミライはあまり高く評価されていません。しかしアニメ映画未来のミライはリアルな子供や抜群の演出、美しい建造物といった魅力があり、決して悪い作品ではありません。このことからアニメ映画未来のミライは批判されているものの、高い人気を博しています。
未来のミライの感想まとめ
本記事ではアニメ映画未来のミライについてつまらないといわれる理由や海外の反応、感想・評価などをご紹介しました。確かにアニメ映画未来のミライは日本であまり高く評価されていません。しかしアニメ映画未来のミライは細田守の作品だけあって決して最悪な作品という訳では無く、海外で絶賛されています。なのでもしご興味ある方は本記事をご参考にして頂き、是非一度アニメ映画未来のミライをチェックしてみて下さい。