【鬼門街】登場キャラクター一覧!漫画のあらすじや魅力もネタバレ紹介

「鬼門街」は母親を殺した犯人への復讐を目指す鬼憑きの主人公の奮闘を描いた漫画です。「鬼門街」は、川嶋マサト・豪鬼を始めとする魅力あふれるキャラクターの登場も注目を集めています。本文では、漫画「鬼門街」から、登場人物のあらすじネタバレ紹介を始め、鬼キャラ・登場人物の能力、鬼門街・15巻の最終回のあらすじネタバレ、「鬼門街」の面白い魅力などを含めて紹介していきます。

【鬼門街】登場キャラクター一覧!漫画のあらすじや魅力もネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. 鬼門街とは?あらすじを紹介
  2. 鬼門街の主なキャラ・登場人物一覧
  3. 鬼門街の鬼キャラ・登場人物の能力一覧
  4. 鬼門街の面白い魅力
  5. 鬼門街15巻・最終回のあらすじをネタバレ
  6. 鬼門街は鬼滅の刃とクローズに似ている?
  7. 鬼門街のキャラに関する感想や評価
  8. 鬼門街のキャラまとめ

鬼門街とは?あらすじを紹介

鬼門街の概要

永田晃一先生の漫画「鬼門街」は、母親殺しの犯人への復讐を目指す鬼憑きの主人公の奮闘を描いた異色のバトルアクションです。以下では、多彩な能力を持つ鬼憑き同士の戦いや、人間の心の闇をリアルに描いた作風が目を引く漫画「鬼門街」から、登場人物一覧や鬼のキャラ・登場人物の能力一覧、「鬼門街」の最終回のあらすじネタバレ、鬼門街の面白い魅力などを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

漫画「鬼門街」は、2015年から少年画報社出版の「ヤングキング」にて連載されていた作品で、単行本・全15巻で構成されています。また、2019年からは、続編「鬼門街 KARMA」の連載が開始され、鬼門街15巻・最終回にて母親殺しの犯人と対峙した主人公のその後や、「カルマ」と呼ばれる鬼憑き同士の戦いが描かれています。

鬼門街のあらすじ

鬼門街に暮らす高校生・川嶋マサトの日常は、母親が何者かに殺害されたことを機に一変し、ある出来事を通じて鬼憑きとなります。マサトの周囲や鬼門街では、鬼憑きの仕業と思われる凄惨な事件が多発しており、マサトは、鬼憑きだった友人の死をきっかけに鬼狩りを決意し、母親を殺した犯人の行方を探します。

鬼門街の主なキャラ・登場人物一覧

キャラ一覧①川嶋マサト

「鬼門街」の登場人物は、平凡な高校生・川嶋マサトや彼に協力するキャラは勿論、マサト達と敵対関係にある登場人物たちも、多くの魅力に富んでいます。以下では、続編「鬼門街 KARMA」での再登場が期待される、「鬼門街」の主な登場人物について、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

漫画「鬼門街」の主人公で、天竺高校に通う2年生です。性格は真面目でおとなしく、クラスメイトのいじめを見て見ぬふりをしてしまう小心な一面ものぞかせる一方、母親に対して反抗的な態度を取りがちです。家族構成は、トラック運転手の父親と母親との3人家族ですが、父親は職業上、家を空けていることが多く、ほぼ母子家庭のような環境となっています。

クラスメイトの美少女・広瀬すず香に心をときめかせたり、趣味であるラーメンの食べ歩きを楽しむなど、時には退屈さえ感じるマサトの平凡な日常は、母親の死をきっかけに一変します。人間の仕業とは思えない母親の変わり果てた姿にショックを受け、怪しい2人組からカツアゲされ、激しい暴行を受けます。鬼門街の一角で瀕死に陥ったマサトの元へ、1体の鬼が取引を持ちかけます。

このまま理不尽な死を受けて天国へ行くか、鬼と取引をして超人的な能力を手に入れるか、しかし、鬼との取引は地獄へ落ちる運命が約束されていました。マサトは、母親を殺した犯人をさがすために、鬼・豪鬼と契約を結びます。そして、鬼門街で起きる事件の多くが鬼憑きの人間だと察したマサトは、豪鬼と共に、鬼に憑りつかれた人間狩りを開始し、犯人の行方を追っていきます。

キャラ一覧②広瀬すず香

漫画「鬼門街」のヒロインで、川嶋マサトが心をときめかせているクラスメイトです。天竺高校の番長的存在・広瀬智也は兄で、彼から激愛されているものの、すず香をたぶらかす男に対する智也の仕打ちの激しさから、学校内では「広瀬すず香に手を出すべからず」なるウラ校則が誕生しました。一方、すず香は、明るく奔放な性格の持ち主で、兄・智也とは対照的です。

また、不良で有名な兄を持つがゆえに、智也に恨みを持つ者から絡まれることも多く、他校の不良生徒に拉致され、髪の毛を切られたり、地元で有名な閻魔三兄弟こと山岡兄弟に連れられるなど、危険な目に遭いつつも、マサトに救われています。当初は、マサトがすず香に惚れていましたが、度重なる窮地を救ってくれたことを受け、すず香の方もマサトが気になる模様です。

キャラ一覧③広瀬智也

天竺高校の3年生で、マサトの先輩、喧嘩が強いことから、高校では番長的存在として恐れられています。妹・すず香とは血のつながりはないものの、非常に大切に想っており、妹に近づく男に対して手厳しい仕打ちを施し、ウラ校則を作り上げました。また、すず香は、智也の弱点であり、対ジョニー戦にてすず香を引き合いに出された際には、動揺を隠せずにいました。

素行は悪いものの、筋を通す義理固い性格の持ち主で、瀕死になった自分を助けてくれたホームレスが、理不尽な理由で殺されたことを機に、荘鬼と契約を結び、鬼憑きとなりました。荘鬼の属性により、蘇生能力を獲得するも、消耗の激しさから1日2人が限度であり、瀕死の和久井・母子2人を同時に蘇生させた時には、自分の命を削りながら、3人の命を救いました。

キャラ一覧④奥山敬介

マサトの友人で、鬼憑きの男子生徒です。かつては、いじめられっ子で、いじめを苦に踏み切り内で命を断とうとしたところ、餓鬼に取引を持ちかけられます。取引成立後は、餓鬼の能力を悪用していじめっ子となり、かつて自分をいじめていた人物に復讐するも、学校内の異変を察したマサトとのバトルに敗れ、以降は改心し、マサトの舎弟として親しくなります。

ある日、オレオレ詐欺に騙された女性を見かけ、詐欺グループの売り子を飛ばして被害を未然に防いだものの、隠れていたもう1人に腹部を刺され殺害されました。敬介の死はマサトに衝撃を与え、彼を鬼狩りへ導くきっかけになりました。

キャラ一覧⑤ワタル

マサトの父・川嶋勝臣の元舎弟で、本名・桐山ワタル、かつては、勝臣と同様、裏社会で暗躍していた人物でしたが、勝臣のヤクザ引退を機に足を洗い、現在は情報屋として活動しています。勝臣の依頼でマサトに暴行を加えた2人組の行方を探し出すも、腕はそれほど強くなく劣勢を強いられます。しかし、偶然駆けつけた智也に救われ窮地を脱しました。

後に、2人組のボス・ジョニーに目を付けられ、手下2人に拉致されるも、2度目も智也に窮地を救われ、智也・ジョニー戦の引き金となりました。また、マサトや智也たちと同じく鬼憑きであり、取引のきっかけは、勝臣の引退に反対する若い衆の流れ弾を受け、瀕死の重傷を負ったことでした。

キャラ一覧⑥大倉丈二

ジョニーの通称で知られるぼったくりバーのオーナーで、残忍な性格を秘めた鬼憑きです。鬼門街序盤にて、マサトに暴行を加えたチンピラ2人組は彼の手下でしたが、対智也戦にてジョニーが敗北したことを機に、2人は警察に自首しました。また、少年時代に、義理の父親が当時12歳の妹へ虐待するところを目撃、義父を刺殺して少年院に送られた経歴があります。

少年院では、いじめを受け、その施設のボス的存在の少年から酷い仕打ちを受けるなど、生き地獄を味わい、自分の境遇や、いじめに立ち向かえる力が欲しいと願い続けるところに迅鬼が現れ、残忍な鬼憑へ変貌しました。智也への拷問や壮絶な戦いから、鬼憑きでもっとも残虐な人間と認識される一方、妹の行方を捜していることから、戦いでは女を人質に取らないことを信条にしています。

鬼憑きとなり、少年院を出所後は、その時のボス的存在であった元少年への復讐を果たし、行方知れずとなっていた妹と再会を果たしました。しかし、妹が、風俗店の従業員に身をやつしていたことにショックを受け、中国人マフィアに刺されるも、智也の能力で延命させられました。

キャラ一覧⑦和久井

マサト達が通う天竺高校の転校生で、漫画鬼門街・11巻から登場、喧嘩っ早い性格ですが、正義感も兼ね備えた人物です。地元・広島では喧嘩が強いことで有名で、閻魔三兄弟に絡まれた広瀬すず香を救出するべく、次男・三男を倒すも、鬼憑きである長男には歯が立たず、すず香と共に拉致され、マサト・智也に助け出されました。

また、鬼門街・14巻では、居眠り運転に轢かれそうになった母子を庇うも、母子と共に瀕死の重傷を負ってしまい、智也の蘇生能力を受けます。一命を取り留めた直後、吸鬼から取引を持ちかけられ、マサト・智也と共に鬼憑きとなりました。和久井と取引した鬼の属性は不明ですが、オネエ口調が特徴のなまめかしい鬼です。

鬼門街の鬼キャラ・登場人物の能力一覧

キャラ一覧①豪鬼

「鬼門街」に登場する鬼たちは、ある目的をもって人道に送られてきた存在で、悪意を持った人間に鬼が憑くと、鬼の影響で凄惨な事件が引き起こされると言われています。以下では、漫画「鬼門街」から、鬼キャラ・登場人物の能力を、あらすじネタバレを交えながら一覧にて紹介します。

「鬼門街」の主人公・川嶋マサトの相棒で、チンピラ2人組から暴行を受け、瀕死状態になったマサトへ取引を持ち掛けた鬼です。その正体は、地獄道に棲む鬼神族の鬼で、地獄に仕える番人、鬼の種族でもっとも位が高いです。人の動きがスローモーションにみえる動体視力、相手を吹き飛ばす超人的な腕力、回復力の高さを持つも、この能力を手に入れたマサトは、大好きなラーメンの味が感じなくなりました。

一方、豪鬼に憑かれた人間は、天下を狙えるほどの力・天運を手に入れることが出来ると言われ、かつては戦国武将・織田信長に憑いていました。「鬼門街」でトップクラスの戦闘能力を誇る豪鬼ですが、その性格は地獄の番人に似つかわしくない自由奔放なもので、ルールに縛られることを何よりも嫌います。

そのため、母親を殺害した犯人への復讐と、鬼憑きによる凄惨な事件をなくすために奔走するマサトの鬼狩りにも協力的で、打ち負かした鬼を地獄へ送り返す役目を担っています。しかし、上位の鬼でありながら、人間と共に鬼狩りをしていることは、たちまち地獄へ知られることとなり、危険人物とみなされています。

キャラ一覧②荘鬼

広瀬智也の相棒で、ジョニーの暴行で恩人のホームレスを失い、自身も瀕死となった智也の元へ取引を持ち掛けた鬼です。その正体は、マサトの相棒・豪鬼の実弟で、兄とは対照的に冷静沈着な性格の持ち主です。自分たち鬼が、人道に送られてきた理由を知っているがゆえに、鬼狩りをする兄の行動を快く思わず、豪鬼の行動を止めようとしています。

しかし、内心では兄・豪鬼を慕っており、これ以上、地獄での上の者に目を付けられないために、豪鬼の暴走を止めようと奮闘すると、荘鬼自身も、他の鬼を地獄へ送り返すしくじりをしてしまい、豪鬼と共に地獄から追われる身となりました。荘鬼の能力は、瀕死の人間を蘇生させるヒーリング能力ですが、体力の消耗が激しいため、1日2人の蘇生が限界です。

キャラ一覧③聴鬼

川嶋勝臣の元舎弟・桐山ワタルの相棒で、川嶋勝臣の組織引退の際に起きた抗争にて、若い衆が放った流れ弾に当たって瀕死になったワタルに取引を持ち掛けた鬼です。名前の通り、遠くの人の声を聞くことが出来る、超人的な聴力・地獄耳を持ち、ワタルの情報屋の仕事を助けています。また、勝臣からは、姿こそ見えていないものの、ワタルに憑く存在として認知されている模様です。

キャラ一覧④餓鬼

マサトの友人・奥山敬介の相棒で、かつていじめられっ子だった敬介が、線路の中で自ら命を断とうとした時に取引を持ち掛けた鬼で、醜い容姿・膨れ上がった腹部が特徴です。豪鬼によると、餓鬼は六道の餓鬼道から来た亡者(バケモノ)とされ、豪鬼たち地獄道の鬼とは生きる世界が異なることから、両者は似て非なる存在と言われ、「クセのあるくえねえやつ」とも称されています。

また、人道に送られた餓鬼は、憑いた人間の欲望を満たすためなら何でもする一方、自分にとって使い者にならないと判断すれば、その者を見捨てることも厭わないとも言われています。「鬼門街」のモデルとなった餓鬼は、仏教の教えにて、生前に欲望と嫉妬にまみれた人間が行きつく場所とされ、餓鬼道では、常に飢えと渇きに苦しみ、決して満たされることのない世界と言われています。

キャラ一覧⑤迅鬼

迅鬼の紹介・イメージ画像

智也を瀕死に追いやったぼったくりバーのオーナー・大倉丈二(ジョニー)の相棒で、驚異的な素早さを発揮する鬼です。少年院で壮絶ないじめに遭い、生き地獄を味わう中、力が欲しいと願うジョニー少年と取引をかわし、後に少年院時代のボスに復讐を果たしました。「鬼門街」では、マサト・豪鬼に次ぐ強さで、対智也戦では、激戦を繰り広げました。

ジョニーと同様、冷酷な性格ですが、憑いた人間に関しては、自分にとって利用価値があるかないかで判断するなど、利己的な面を兼ね備えています。そのため、広瀬智也との戦いに敗れたジョニーに対しても、用済みとばかりに彼を見捨てようとするなど、「鬼門街」の登場人物でもっとも残忍なキャラでしょう。

キャラ一覧⑥炎鬼

炎鬼のイメージ画像

鬼門街・10巻に登場した鬼で、中野区で発生した連続放火魔の犯人です。女性を人質にとり部屋に火をはなつも、異変を察したマサトに居場所を掴まれ、あっけなく倒されました。炎を能力とするため、戦闘面では強いと思われたものの、頭の悪さが弱点でしょう。

キャラ一覧⑦板倉昭一に憑いていた鬼

娘を死に追いやった男へ復讐を目論む初老・板倉昭一の相棒で鬼門街の登場人物では数少ない、マサトと対峙しなかった鬼・鬼憑きであり、対象者に触ることで、その人間の記憶を読み取れる特殊能力を秘めています。「鬼門街」では、娘を殺害した男への復讐を果たした後、板倉は自ら命を断ち、地獄へと落ちていきました。

キャラ一覧⑧山岡一郎に憑いていた鬼

地元で有名な閻魔三兄弟の長男・山岡一郎の相棒で、山岡兄弟の父親を殺した相手に復讐を目論むも、相手に返り討ちにあったことがきっかけで、鬼と取引をかわしました。山岡一郎に憑く鬼の能力は怪力と判明するも、兄弟鬼を持つマサト・智也勢に敗北しました。一方、一郎の弟たち次男・三男は鬼憑きではなく、転校生の和久井に倒されています。

鬼門街の面白い魅力

面白い魅力①主人公は平凡な高校生

「鬼門街」は、鬼に憑りつかれた登場人物の苦悩や奮闘、様々な能力を持つ鬼の登場だけでなく、命や罪について考えさせられる奥深い作風も注目されています。以下では、「鬼門街」の面白い魅力についてあらすじネタバレを交えながら紹介します。

バトル系の主人公といえば、喧嘩が強かったり、他の登場人物にはない特別な能力を持っている設定が多く見られます。しかし、漫画「鬼門街」の主人公・川嶋マサトは、学校で一番喧嘩が強いわけでないものの、クラスメイトの美少女に心をときめかせたり、趣味のラーメン歩きを楽しむなど、現実世界の人間と変わらない平凡な高校生です。

「鬼門街」は、平穏な生活を送る川嶋マサトの何気ない日常から始まるも、母親の死や豪鬼との取引をきっかけに、マサトの日常生活は一変します。平凡な高校生から鬼憑きとなり、鬼門街やその周囲に暮らす人々を守るため、母親を殺害した犯人を見つけるべく鬼狩りを始めたマサトの奮闘は、「鬼門街」に欠かせない要素です。

面白い魅力②独特の世界観

鬼を題材にした作品は、これまでにも数多く発表され、「鬼滅の刃」など社会現象を巻き起こし、鬼=人間に害をもたらす存在として、主人公の敵役として描かれてきました。しかし、漫画「鬼門街」では、鬼と人間の協力関係や、鬼憑き同士の人間の戦いなど、従来の作品にはない独特の世界観が展開され、新たな鬼の物語が人気を集めています。

「鬼門街」に登場する鬼は、人間が瀕死の状態になるか、あるいはジョニーのように深い絶望に苛まれている時に姿を現し、取引を持ちかけます。鬼と契約すれば、今抱える苦しみから解放され、鬼の能力を使って復讐を果たすことが出来るものの、死後は地獄行きという代償がつきます。この運命は決して逃れることが出来ず、鬼憑きのまま死亡した時には、鬼が人間の元に集まり、地獄へ引きずり込みます。

このように、漫画「鬼門街」では、不条理な死を受け入れ天国へ昇るか、それとも一時の欲望を満たすために鬼と取引をし、地獄へ落ちる運命を受け入れるか、登場人物たちが下した運命の選択も見どころの1つです。また、仮に自分が鬼との取引を持ちかけられたら、どのような選択を下すのか、運命や生死について考えさせられる奥深い展開も、「鬼門街」の面白い魅力です。

面白い魅力③凄惨な事件

「鬼門街」の鬼門とは、古来より鬼が出入りする場所を考えられ、避けるべき方角とされてきました。そして、作品のタイトルであり、主人公が暮らす街も鬼門街では、いかがわしい者たちによる恐喝や暴力が横行し、マサトも瀕死の重傷を負う事件に巻き込まれました。「鬼門街」は、目を背けたくなるような凄惨な事件が多く描かれていることも特徴で、その背景には作者・永田先生のある体験が元となっています。

かけがえのない友人を、見ず知らずの若者から暴行事件で亡くした過去は、永田先生にも大きな影響を与え、「鬼門街」が誕生したと語られています。また、「鬼門街」では、ストーカー行為を繰り返した末に自殺した男性や、世の中の不公正に対する不満から放火魔になってしまった者など、凄惨な事件につながった人間の心の闇や弱さも鮮明に描かれており、「鬼門街」を通じて命の尊さや犯した罪の重さなども考えさせられます。

面白い魅力④異能力喧嘩バトル

個性豊かな登場人物が目を引く「鬼門街」と言えば、人間と取引を交わした鬼たちの能力も魅力の1つで、憑りつかれる鬼ごとに、さまざまな能力が発揮されます。鬼の能力は、上位の鬼ほど戦闘能力が高い一方、ワタルの聴鬼のように、ある能力に特化した鬼も登場します。

また、「鬼門街」は、憑いた鬼を通じて繰り広げられる、異能力を用いた喧嘩バトルもみどころで、その中でも、超人的な力を武器に挑んだ、広瀬智也とジョニーこと大倉丈二の命懸けの戦いは、「鬼門街」でもっとも迫力あるバトルとなりました。

鬼門街15巻・最終回のあらすじをネタバレ

ネタバレ①美人局の鬼憑きの女性

以下では、鬼憑きと見られる新たな登場人物の暗躍や、続編「鬼門街 KARMA」につながる重要な回となった、鬼門街15巻・最終回のあらすじをネタバレ紹介します。

智也の尽力により、一命を取り留めた和久井が吸鬼と取引を交わした頃、鬼門街では、社会に不満を持つ人物たちが次々と鬼と取引を交わしていました。その中には、ブラック企業で働く外回り中の営業マンや、生徒にストレスを与える教師、引きこもり生活から抜け出せないネット番長が鬼と契約を交わしていました。

そんな中、空手3段のサラリーマンが美人局を訪れ、客引役の女性にサービスを強要させます。女性がサービスを施す中、男性のある部分が噛み切られる事態が発生します。実は、客引役の女性の正体は、風俗通いの男への復讐を目論む鬼憑きでした。

ネタバレ②ウサギの被り物

渋谷の街で通り魔の発生・イメージ画像

一方、ハロウィーン当日を迎えた渋谷の街は、仮装を楽しむ若者であふれかえっており、奇抜なコスプレをした者も混じっていました。その者は、ウサギの被り者で顔を隠し、両手には血の付いた日本刀、生首が握られていました。あまりにも生々しい姿は周囲の目を引き、若者の1人がウサギの被り者に声をかけます。

その瞬間、日本刀が振りかざされ、若者の手を斬りつけ、首を切り落としてしまいます。ウサギの被り者が持っていた日本刀は、レプリカではなく本物の刀であり、渋谷の街は騒然とします。

ネタバレ③マサトの母親を殺した犯人

マサトの母親を殺した犯人・イメージ画像

その頃、自宅に戻った勝臣は、見知らぬ青年と遭遇します。彼は、窓を突き破って室内に侵入した模様で、自分がマサトの母親を殺した犯人だと自供します。我を失った勝臣は、怒りにまかせて青年の首を絞めるも、青年は動揺することなく、犯行動機を話します。18年前、勝臣を慕う若い衆が、勝臣の引退を阻止するべく、白昼に勝臣めがけて銃を乱射する事件が起きました。

この事件は、一般人を巻き込む凄惨な出来事へと発展し、勝臣めがけて撃たれた流れ弾により、一般人が犠牲になりました。その人物は、4歳の男の子を育てるシングルマザーであり、今、勝臣の目の前にいる青年の母親でした。そして、青年がマサトの母親・川嶋桃子を殺害した理由は、18年前に母親の命を奪われる原因となった川嶋勝臣への復讐からでした。

一方、自宅から鬼の気配を感じたマサトは急いで帰ってくるも、その先には血まみれになった父親の姿がありました。また、窓の外には、母親を殺害した犯人と思われる青年の姿が見え、そのすぐそばには鬼がいました。犯人が鬼憑きの人間と知り、彼を追いかけようとしたマサトでしたが、豪鬼に諭され、まずは父親の救助を優先するところで、鬼門街は最終回を迎え、続編へと繋がっていきます。

続編「鬼門街 KARMA」は、第一部の最終回で重傷を負った父親を見舞うべく、病院に通い詰めるマサトの日常から始まります。父と共に行方を追ってきた母親殺しの犯人への復讐を機会を伺う中、マサトは、素顔を隠した謎の男に注射器を打たれ、ある場所へ連行されてしまいます。気が付くと、手には携帯電話を握らされ、謎の男から動画が送られてきます。

その内容は、頭に起爆装置を付けられた男性の残忍な最期であり、マサトの頭にも動画の男性と同じものが付けられていました。謎の男の目的は、鬼憑き同士によるトーナメント大会・カルマへマサトを出場させることであり、仮に出場を拒否すれば命はないというメッセージでした。マサトは、母親殺しの犯人への復讐を果たすべく、カルマへ参加します。

鬼門街は鬼滅の刃とクローズに似ている?

鬼門街は鬼滅の刃に似ている?

漫画「鬼門街」の作者・永田晃一先生は、過去に高橋ヒロシ先生のアシスタントをしていた経験があり、登場人物にヤンキーや喧嘩の描写が多いことや、作画が「クローズ」に似ているとも言われています。以下では、「鬼門街」が鬼滅の刃やクローズに似ている点を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

吾峠呼世晴先生の「鬼滅の刃」の爆発的な人気に伴い、永田晃一先生の「鬼門街」も注目を集め、タイトルに「鬼」の文字が使用されていたことから、SNSでは鬼滅のパクリ疑惑がささやかれ、大炎上に発展しました。しかし、両作品は、タイトルこと似ているものの、ストーリーは全くの別物であり、鬼門街のパクリ疑惑は、「鬼門街」を読んだことのないユーザーの早とちりと判明しました。

また、「鬼門街」を読んだことのある読者からも、「鬼滅の刃」とは全く異なる作品であることが発せられ、鬼門街の作者・永田先生も、騒動を受けてTwitterにコメントを寄せるなど、前代未聞の事態となりました。一方、両作品の連載開始時期は、「鬼門街」は2015年、「鬼滅の刃」は2016年なので、鬼門街が人気作をパクることは不可能であることも証明されています。

1人のユーザーの何気ない投稿から、思わぬ騒動に発展した「鬼門街」と「鬼滅の刃」ですが、両作品は、家族を鬼に殺され、その鬼に対して復讐を目指す主人公の活躍を主軸としており、主人公が置かれた境遇が似ているとも言えるでしょう。

鬼門街はクローズに似ている?

漫画「鬼門街」の作者・永田晃一先生は、「クローズ」や「WOST」を生みだした人気漫画家・高橋ヒロシ先生のアシスタント経験があり、2004年~2015年にかけて「ヤングキング」で連載された、高橋先生のデビュー作「Hey!リキ」のリニューアル版の作画を担当しました。

漫画「鬼門街」の読者からは、物語の世界観や作画のタッチが漫画「クローズ」に似ているとも評されています。また、鬼門街の登場人物にヤンキーが多いことも、永田先生がアシスタントを務めてきた、高橋先生の作品の影響が見えるでしょう。

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鬼門街のキャラに関する感想や評価

感想1:豪鬼がかっこいい

以下では、「鬼門街」のキャラに関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

マサトの相棒・豪鬼は、「鬼門街」で最初に登場した鬼であり、かつ鬼門街トップクラスの強さの持ち主です。地獄の番人でありながら、鬼らしからぬ人間臭い一面や、戦闘に特化した超人的な能力・強さなど、他の鬼にはない魅力に富んでおり、鬼門街のファンからもかっこいいと評される人気キャラクターです。

感想2:ワタルの漢気に泣かせられる

鬼門街の登場キャラのあらすじネタバレで紹介した桐山ワタルは、母親殺しの犯人探しに協力する川嶋親子の頼れる存在であり、喧嘩こそ強くないものの、ここぞという時に見せつける男気が支持されています。ワタルの鬼・聴鬼も戦闘面では弱いものの、いかついキャラデザが多い「鬼門街」では数少ないかわいい鬼として注目され、殺伐した鬼門街の雰囲気を和ませています。

感想3:鬼門街・最終回で登場した鬼たちのその後が気になる

鬼門街・最終回のあらすじでは、新たな鬼憑きが登場したものの、それらの正体は明かされることなく結末を迎え、続編・KARMAにつなげられました。「鬼門街 KARMA」では、最終回で登場した鬼憑きと見られる人間も登場しており、鬼門街の1部・最終回で謎を残した鬼憑きの正体や、その能力について注目が集まっています。

感想4:「鬼門街」は紙媒体で読みたい

近年は、電子書籍の普及により、スマホで漫画を読むユーザーが増えており、漫画「鬼門街」のファンも、デジタル版を通じて作品にハマったとの感想を寄せています。一方で、好きな作品だからこそ、紙媒体で読みたいというこだわりを持つファンもおり、電子書籍での出会いをきっかけに、漫画「鬼門街」のコミックを全巻揃えたとの投稿も見られます。

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鬼門街のキャラまとめ

鬼門街のキャラまとめ・イメージ画像

「鬼門街」のキャラ・登場人物一覧のあらすじネタバレ、鬼キャラ・登場人物と能力一覧、鬼門街の最終回のあらすじネタバレ、作品の面白い魅力等を、あらすじのネタバレを含めて紹介しました。異能力を持つ鬼・人間同士の戦いを描いた「鬼門街」は、鬼の能力を駆使したバトルだけでなく、人間臭い鬼たちや、様々な問題を抱える鬼憑きなど、魅力あふれるキャラクターの登場も、人気に拍車をかけています。

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