2021年08月29日公開
2021年08月29日更新
【鬼門街】漫画のあらすじ・最終回をネタバレ解説!母親を殺した犯人や読者の感想は?
永田晃一先生の漫画「鬼門街」は、母親を殺された主人公・川嶋マサトの復讐劇を主軸に、人間の心の闇をリアルに描いた注目のバトルアクション作品です。本文では、予測不能の最終回結末が話題を呼んだ、漫画「鬼門街」の各巻のあらすじ、最終回結末のあらすじネタバレ、母親を殺した犯人、登場人物・キャラ一覧、漫画「鬼門街」の魅力や続編、作品に関する感想などをネタバレ紹介します。
目次
鬼門街とは?
永田晃一先生の漫画「鬼門街」は、母親を殺した犯人を捜す鬼憑きの主人公の奮闘を主軸に、人間の心の闇をリアルに描いた注目のバトルアクション作品です。以下では、漫画「鬼憑き」から、各巻のあらすじや、最終回結末のあらすじ・母親を殺した犯人の正体のネタバレ、鬼門街の登場人物、作品の面白い魅力、感想や評価などをネタバレ紹介します。
鬼門街の概要
漫画「鬼門街」は、少年画報社出版の漫画雑誌「ヤングキング」にて連載されていた永田晃一先生の作品で、単行本は全15巻で構成されています。また、鬼門街の連載終了後は、それらの続編にあたる「鬼門街 KARMA」の連載が開始され、2021年8月時点で計7巻が刊行されています。
作者が鬼門街を生みだした背景
人間に潜む悪意や欲望を生々しく描いた漫画「鬼門街」は、作者・永田晃一先生の身に起きたある事件が、作品を生みだす動機になったと言われています。永田先生には、幼少期からの親友がいましたが、見ず知らずの若者3人による集団暴行により親友を亡くされました。大切な人の命を奪った痛ましい事件は、永田先生の創作活動にも影響を与え、漫画「鬼門街」が誕生しました。
鬼門街の漫画あらすじネタバレ
普通の高校生・川嶋マサトの日常は、母親の死をきっかけに一変し、父・勝臣と共にあらゆる情報網を駆使して犯人につながる手掛かりを探し、犯人への復讐を誓います。以下では、最終回結末まで怒涛の展開が繰り広げられた、漫画「鬼門街」の1~14巻までのあらすじネタバレを紹介します。
1巻あらすじネタバレ
「鬼門」とは、古来より鬼が出入りする方角・北東に位置し、鬼門街と呼ばれるある街では、現代でも鬼が出入りすると噂されていました。鬼門街に暮らす川嶋マサトは、ラーメンの食べ歩きが趣味な普通の高校生で、学校ではクラスメイト・広瀬すず香に好意を寄せるも、彼女の兄・広瀬智也の報復を恐れ、遠くからすず香を見て心をときめかせていました。
家庭では、長距離トラックの運転手の父と母の3人家族でしたが、父親は仕事柄、家を空けていることが多く、母子家庭のような環境が続いていました。また、反抗期のマサトは、学校帰りにラーメン店の新規開拓にいそしみ、母親が用意してくれた夕飯を食べない日があり、母親を困らせていました。退屈させ感じさせる平凡な日常を送るマサトは、その日もラーメンを食べてきたため、帰宅後は自分の部屋に直行します。
その時、玄関のそばに古雑誌と共にまとめられた、「桃太郎」の絵本が目に留まります。ページをめくるたびに、幼い頃に母親が読み聞かせてくれたことや、鬼は人の心の中に棲む魔物であり、誰でもその気になれば桃太郎になれるという、母親の言葉を思い出します。しかし、いじめられているクラスメイトを救えない自分が桃太郎になれるはずがないと悟ったマサトは、いつも通り眠りにつきます。
翌朝、すっかり寝坊をしてしまったマサトは学校に遅刻してしまい、起こしてくれなかった母親へ怒りを顕わにしながらリビングに入ります。しかし、そこには変わり果てた母親の姿があり、仕事から帰ってきた父親も、シャワーを浴びながら泣いていました。その後、久しぶりにラーメンを食べに行ったマサトは、母親の死のショックの影響か、味覚が鈍感になっていることに気が付きます。
同時に、母親が作ってくれたハムラーメンを思い出し、もう一度食べたいと考えながらラーメン店を後にすると、目の前にはガラの悪い2人組が佇み、マサトは暴行を受け、財布を盗まれます。財布には、お守り代わりにしている母親の写真が入っており、写真を撮り返すべく、マサトは2人組に挑みます。しかし、散々に暴行を振るわれた挙句、マサトは顔中を血だらけにしながら、その場に倒れ込みます。
意識がだんだんと遠のいていく中、鬼らしき存在がマサトに声をかけます。鬼は、豪鬼といい、死期が迫ったマサトへ、鬼の取引を持ちかけます。その内容は、鬼に魂を売って鬼の力を手に入れる事でしたが、取引をかわした者は、必ず地獄に落とされる代償が付きます。マサトは、このまま不条理な死を受け入れることを拒み、母親を殺害した犯人に復讐するべく、豪鬼との取引に応じます。
取引成立により、鬼の力を手に入れたマサトは、超人的な回復力を発揮し、退屈な日常から一変し、鬼との奇妙な生活が始まりました。鬼と取引をかわした者は、マサトの学校にもおり、いじめっ子・奥山敬介には、餓鬼が憑いていました。奥山の標的となったマサトは、そこで、鬼の能力を手に入れたことによる自身の変化を実感します。
2巻あらすじネタバレ
鬼の能力を手に入れたマサトは、超快復力に加え、人間離れした動体視力・腕力を発揮し、奥山を倒します。マサトの強さを身を以て知った奥山は、改心してマサトの舎弟となります。奥山が契約した鬼は餓鬼と言い、いじめを苦に踏み切りの中で命を断とうとした際、餓鬼に取引を持ち掛けられたことが判明します。奥山との出会いをきっかけに、マサトは鬼憑きの人々と遭遇するようになり、鬼憑き同士の戦いに挑みます。
そんな中、マサトはクラスのマドンナ的存在・広瀬すず香と共に不良に絡まれ、すず香の髪の毛が切られる事態が起きます。この出来事は、マサトの怒りを誘発し、不良たちは瞬く間に叩きのめされ、すず香の窮地を救ったマサトは、学校の番長的存在で、すず香の兄・智也と知り合うことになります。また、マサトは、ある目的から鬼と取引をかわした初老の男性と出会います。
3巻あらすじネタバレ
初老の男性が鬼憑きになった理由は、娘を死に追いやった男への復讐であり、標的となる男の殺害後、自らも命を断ち、地獄へと落ちていきました。一方、トラック運転手であるマサトの父・川嶋勝臣は、息子を半殺しにした犯人・2人組を見つけ出すべく、奔走していました。勝臣は、かつて裏社会の伝説と呼ばれた人物で、「鬼勝」の異名で恐れられていました。
息子を死に追いやるほどの暴力を加えた犯人に報復するべく、勝臣はヤクザだった頃の子分・ワタルに、犯人につながる情報を依頼します。実はワタルも鬼憑きで、遠くの音を聞き取ることができる聴鬼が憑いていました。ワタルは、情報収集を始めるも、偶然入ったお店がぼったくりバーと判明、トラブルに巻き込まれたワタルは、相手2人に苦戦を強いられるも、智也に窮地を救われます。
4巻あらすじネタバレ
ある日、育児を放棄を受けている子供・カケルと出会ったマサトは、彼の両親の元を訪ねます。すると、カケルの両親は共に鬼憑きであり、育児放棄の原因となった2体の鬼は、マサトに憑く豪鬼に手で倒されました。一方、智也は、ぼったくりバーで倒した2人と遭遇し、返り討ちにするも、彼らのボスである丈二(ジョニー)に倒されてしまいます。
鬼憑きであるジョニーを相手に、普通の人間の智也が敵うわけなく、その後、ジョニー達から散々な仕打ちを受けた智也は、瀕死の状態で放置されてしまいます。
5巻あらすじネタバレ
瀕死となった智也は、偶然その場にいたホームレスに助け出されるも、その者もジョニーの手下に殺されてしまいます。自分を助けてくれたホームレスが、ホームレス狩りによって無惨に殺される現実に、怒りと悲しみを覚える智也の元へ鬼が取引を持ちかけます。その鬼は、豪鬼の弟・荘鬼といい、素早さと蘇生能力を持つ鬼で、智也は荘鬼と取引をかわし、鬼の能力を手に入れます。
その頃、マサトは、帽子が特徴の鬼憑きの男と出会うも、今回は戦うことなく別れました。実は、帽子の男は、無差別殺傷事件の犯人であり、通りすがりの人々を刺した後、自殺未遂をします。一方、マサトの舎弟・奥山は、オレオレ詐欺に引っかかったおばあさんを助けたものの、詐欺グループの1人に刺殺されてしまいます。
6巻あらすじネタバレ
智也を打ちのめした丈二ことジョニーは、かつて少年院に収監されており、過酷な境遇や少年院でのいじめをきっかけに、それらに打ち勝つ力が欲しいと願っていまいした。そして、絶望的な状況に追い込まれた時、迅鬼と契取引をし、鬼憑きとなりました。そして、少年院時代のボスと再会したジョニーは、彼を打ちのめします。その頃、鬼狩りを始めたマサトは、屋上から漂う強烈な気配を察します。
屋上に向かうとそこには智也がおり、そばには豪鬼の弟・荘鬼が憑き、バトルが勃発します。禁じ手を乱用する豪鬼と、兄を諫める荘鬼の戦いは決着がつかず、双方は一旦別れることになりました。
7巻あらすじネタバレ
マサトに危害を加えた2人組の情報取集に取り組むワタルは、またしてもチンピラの2人に襲われ、智也に助け出されます。鬼の能力を手に入れた智也は2人を人質に取り、彼らのボス・ジョニーを呼び出します。ジョニーの迅鬼の能力が智也を追い詰めるも、激戦の末、ジョニーは瀕死に追い込まれてるも、智也は、荘鬼の能力でジョニーを蘇生させ、彼が生きている間、絶望を与え続けると言い放ちます。
8巻あらすじネタバレ
智也の弱点を知るジョニーは、すず香を人質に取っているような言動を繰り出し、脅しにかかります。誰よりもすず香を大切に想う智也は、妹の窮地に動揺し、形勢逆転を許してしまいます。一方、ワタルの聴鬼の能力により、ジョニーの脅しが嘘と判明し、安心した智也は、ジョニーを倒すことに成功します。
9巻あらすじネタバレ
智也の手でジョニーが倒されたことを受け、かつてラーメン店近くでマサトを痛めつけた2人組が自首してきます。事実を聞かれた父・勝臣は、犯人の自首に苦い顔を浮かべつつも、妻・桃子を殺害した犯人探しに奔走します。また、マサトのいる場所に近い中野区にて、連続放火事件が発生しており、犯人と思われる放火魔が女性を軟禁していました。
10巻あらすじネタバレ
女性を人質にとった連続放火魔は、その女性の自宅にも火を放ちます。しかし、異変を察し駆けつけたマサトに妨害されてしまいます。放火魔とバトルは、マサトの勝利に終わり、放火魔の脅威が消えました。
11巻あらすじネタバレ
マサトの通う学校にてある事件が発生し、智也の妹・すず香が地獄の山岡兄弟に絡まれてしまいます。山兄弟のうち、次男・三男は、謎の男(和久井)に倒されるも、長男だけは倒すことができず、和久井はすず香と共にさらわれてしまいます。事件を聞きつけたマサトと智也はすぐさま駆けつけ、山岡兄弟・長男は、マサトの手で倒されます。
腕の立つ長男にも鬼が憑いており、豪鬼はそれらを消そうと試みるも、タブーを侵すとの理由かた荘鬼が止めにかかります。しかし、鬼は挑発に乗ってしまった荘鬼の手で倒されてしまい、兄弟そろってお尋ね者になってしまいます。一方、鬼憑きについて知っていると思われる勝臣は、息子の鬼憑きを見抜いてワタルと対面させ、鬼を持つ者同士として後日会う約束を交わします。
12巻あらすじネタバレ
山岡兄弟の長男が、兄弟鬼が憑くマサト・智也の手で倒された頃、智也に倒され、蘇生を受けたジョニーは、妹・加奈を見つけます。しかし、加奈は風俗店の従業員に身をやつしており、ジョニーは更なる絶望を味わい、中国人マフィアに刺されてしまいます。
13巻あらすじネタバレ
再び瀕死状態に追い込まれたジョニーでしたが、智也の能力により延命させられます。一方、ある場所では、虐待を受けている子供が、鬼と取引をかわしていました。子供に虐待を与えている大人は、母親の内縁の夫であり、虐待後、外に出されていたところを鬼に目を付けられ、契約を交わしました。鬼の能力を手に入れた子供は、内縁の夫へ「気」のようなものを送り、内部から出血させることで命を奪います。
虐待を振るってきた内縁の夫へ復讐を果たした子供は、家の外に出ていきます。その後、少年を好むいかがわしい男に捕まるも、その男にも気のようなものを送り込み、内部から出血させました。
14巻あらすじネタバレ
鬼と契約を交わした子供は、同じく鬼憑きのマサト・ワタルと遭遇・対峙します。マサトは子供の攻撃に苦戦を強いられるも、豪鬼は子供の鬼と互角に戦い、その後、相手の鬼は子供を連れて逃走します。一方、居眠り運転に遭遇した和久井は、危険な状況が迫った親子を庇うも、車に轢かれてしまいます。現場に駆けつけた智也は、3人の蘇生に入るも、蘇生能力は1日2人が限度で、オーバーヒートを迎えた智也も瀕死に陥ります。
荘鬼は、忌禁を犯すことを承知で智也を救う決断を下し、智也は一命を取り留めます。一方、瀕死状態だった和久井は、吸鬼と取引をかわします。
鬼門街の15巻と最終回結末ネタバレ!母親を殺した犯人は?
様々な鬼憑きとの出会いや、強敵とのバトルなど、人間の悪意や欲望が渦巻くストーリー展開が密かな人気を集める、漫画「鬼門街」の15巻と最終回結末のあらすじ、母親を殺した犯人についてネタバレ紹介します。
ネタバレ①美人局の鬼憑きの女性
鬼憑きは男性客を相手とする美人局にも潜んでおり、客引きの女性は、空手三段の実力を持つサラリーマン客に強要されるままサービスを施します。実は、客引きの女性の正体は鬼憑きであり、風俗店に出入りするべての男に対して復讐を行っていました。
ネタバレ②日本刀と生首を持った男
ハロウィン当日の渋谷では、仮装をした若者でにぎわいを見せており、ウサギの被りものに、血の付いた日本刀、生首を持った異様な仮装姿も混じっていました。あまりにもリアルな仕上がりに、若者2人が声をかけると、その男は持っていた日本刀を振りかざし、若者の首を切り落とします。通り魔の発生に、渋谷の街は恐怖と悲鳴に包まれます。
ネタバレ③マサトの母親殺しの犯人
自宅に戻った勝臣は、マサトの母親・桃子を殺害した犯人と遭遇します。彼が犯行に及んだ動機は18年前、勝臣が裏社会から引退する際に起きた、ヤクザの抗争にありました。裏社会に身を置いていた頃の勝臣は、「鬼勝」の異名で組内でも絶大な影響を誇り、ワタルをはじめとする多くの信奉者がいました。
その後、最愛の女性・桃子との結婚をきっかけに、勝臣は裏社会から身を引く決断を下し、当時舎弟としてついていたワタルも、勝臣に付き従いました。しかし、鬼勝を慕う者からは引退を反対する声が上がり、ショックを受けた若い衆が銃を乱射する事件に発展します。その抗争は一般人を巻き込む非常事態となり、1人の女性が流れ弾によって命を落としました。
その女性は、4歳の男の子を育てるシングルマザーであり、勝臣の目の前にいる青年の母親でした。そして、川嶋桃子殺害の動機は、18年前にヤクザの抗争で死んだ母親の復讐でした。真実を知った勝臣は、青年の首に手をかけるも、その者も鬼の力を持っており、勝臣はなすすべがなく、血だらけになった状態でマサトに発見されます。
一方、窓の外では、顔から血を流した男と、そばにたたずむ鬼がおり、マサトは彼らが母親を殺害した犯人だと察します。犯人の後を追うとしたマサトでしたが、勝臣に息があることが分かり、まずは父親の介抱を優先させます。父親を生かすか殺すべきか、苦渋の決断を迫られたマサトは、血の涙を浮かべながら父親にすがりつきます。
鬼門街の登場人物・キャラ一覧
「鬼門街」では、多彩な能力を持つ鬼憑きのキャラクターが目を引く一方、最終回結末にて新たな謎を残したキャラもおり、鬼門街の続編での動向が注目されています。以下では、漫画「鬼門街」から、主人公・川嶋マサトと深く関わる登場人物・キャラを一覧にて紹介します。
キャラ一覧①川嶋マサト
「鬼門街」の主人公で、ラーメンの食べ歩きが趣味の平凡な高校生です。性格は心優しいものの、クラスメイトのいじめを見て見ぬふりをしてしまう、気の小ささを痛感しています。父親の仕事柄、母親との2人暮らしの期間が長く、反抗期となってからは学校帰りにラーメンを食べ、夕飯を食べない日もあり、母親を困らせています。
しかし、突然起きた母親の死や、ラーメン屋での理不尽な暴行、瀕死のマサトに取引を持ち掛けた鬼・豪鬼との出会いが、マサトの平凡な生活を一変させました。そして、鬼の力を手に入れたマサトは、自分がやるべきことを見いだし、他人に害を与える鬼を駆逐する鬼狩りとして、凶悪な鬼との戦いに身を投じていきます。
キャラ一覧②豪鬼
チンピラの暴行を受け、瀕死の状態に陥ったマサトに契約を持ち込んだ鬼で、その強さは、「鬼門街」トップクラスを誇っています。過去には、戦国武将・織田信長と契約を交わしており、豪鬼が憑いた人間には、人間離れした動体視力や回復力、超人的な力が与えられ、天下も狙えると言われています。
一方、最強の鬼でありながら、性格は自由奔放で、自分勝手な行動が目立ち、鬼憑き以外の人間には自身の姿がみえないことを悪用して、マサトを困らせることもしばしばあります。しかし、マサトの奮闘も認めており、良き相棒として鬼同士の戦いに挑みます。
キャラ一覧③広瀬すず香
マサトのクラスメイトで、マサトを始めとする男子学生から絶大な人気を誇る美少女です。兄・広瀬智也からは溺愛されているものの、敵サイドからは智也の最大の弱点と認識され、思わぬトラブルに巻き込まれています。マサトとは、すず香がピンチに陥った際に助けてもらい、後にマサト・智也が関係を持つきっかけとなりました。
キャラ一覧④広瀬智也
マサトが通う天竺高校の番長的存在、妹・すず香を大切に想うあまり、妹に手を出した者への壮絶な仕打ちを繰り出すことから、「広瀬すず香に手を出すべからず」という裏校則が、男子生徒の間で広まっていました。ケンカが強く、ヤンキー風の出で立ちから全校生徒に恐れられるも、義理固い一面も秘める、頼もしい人物です。
広瀬智也に憑く鬼・荘鬼は、ジョニーから暴行や恩人であるホームレスの死を受けた際に現れ、取引をかわします。荘鬼の能力は、素早さと蘇生能力であるが、蘇生は1日に2人までしか施すことができず、能力の使用者の負担が大きいことも特徴です。一方、マサトの豪鬼と荘鬼は、兄弟鬼です。
キャラ一覧⑤川嶋勝臣
川嶋マサトの父親で、職業は長距離トラックの運転手、仕事から家を空けていることが多く、週に1,2度しか自宅に帰れない日々を送っています。結婚前は、伝説のヤクザとして恐れられ、背中に鬼の刺青が彫られていたことから、「鬼勝」の異名が付けられました。現役時代は、鬼門街最大の組織の若い衆を束ねる大役を担い、上司からは頼りにされ、後輩からも慕われていましたが、桃子との出会いを機に裏社会を引退します。
しかし、鬼勝の引退にショックを受けた若い衆による抗争が勃発し、シングルマザーの女性の命を奪ってしまいました。その後、勝臣はトラック運転手に転身し、普通の生活を送ることになるも、かつて自分が原因で命を奪ってしまった女性の子供の復讐によって妻の命を奪われ、自身も殺されかけました。
キャラ一覧⑥桐山ワタル
川嶋勝臣に依頼され、妻・桃子を殺害した犯人を捜索する情報屋で、鬼憑きです。元は、裏社会の人間で、鬼勝こと勝臣の舎弟でしたが、鬼勝の引退を受け、ワタルも裏社会から足を洗い現在に至ります。鬼勝のヤクザ引退を阻止するべく、若い衆が起こした抗争の流れ弾にあたり、瀕死の重傷を負った際に聴鬼と取引をかわし、遠くの声が聞こえる能力を獲得しました。
鬼門街の面白い魅力
従来の鬼作品にはない設定や、作者・永田晃一先生が受けた痛ましい事件から生まれたストーリーは、現実世界に潜む、人間の心の闇をありのままに描いた作風として、注目が高まっています。以下では、面白いとの感想が多く見られた、漫画「鬼門街」の魅力について紹介します。
面白い魅力①様々な力を持つ鬼が登場する
「鬼滅の刃」をはじめ、近年は鬼を題材にした作品が注目を集める一方、様々な力を持つ鬼が登場する漫画「鬼門街」は、従来の鬼のイメージを変える独創的な世界観が、密かな人気を集めています。生死を彷徨う人間へ取引を持ち掛ける鬼たちは、個性豊かなキャラクター性だけでなく、鬼ごとに異なる特殊能力の種類の多さも魅力です。
例えば、マサトの相棒・豪鬼は、最強に相応しい身体能力・回復能力を持ち、豪鬼の弟で、広瀬智也の相棒・荘鬼は、瀕死の人間を蘇生させるヒーリング能力に長け、桐山ワタルの聴鬼は、超人的な聴覚を持っています。一方、鬼の中には、戦闘に特化した残虐な能力を持つ者もおり、丈二(ジョニー)の相棒・迅鬼や、虐待を受けていた子供についた鬼もおり、マサト達を圧倒する力を秘めています。
漫画「鬼門街」で登場する鬼は、戦闘に特化した力のある鬼だけでなく、ヒーリング能力や五感に優れるなど、特殊能力に特化したタイプも登場しています。様々な事情から鬼と取引せざるを得なかった人間の知られざる過去や、彼らに憑く鬼の能力も漫画「鬼門街」ならではの要素でしょう。
面白い魅力②人間たちの生々しい悪意や欲望
漫画「鬼門街」は、母親の復讐を果たすべく、鬼に魂を売った主人公・川嶋マサトと、彼と関わる鬼憑きの人々との関わりを描いた物語であり、鬼と取引を交わした人間たちは、心の中に激しい悪意や欲望を秘めています。それは、マサトや智也のように理不尽な出来事に巻き込まれ、瀕死の状態に陥ったケースや、不条理な社会に対する不満や、あくなき欲望が鬼を引きつけしまうケースが挙げられます。
人間たちの生々しい悪意や欲望も丁寧に描かれた漫画「鬼門街」は、思わず目を背けてしまう過激な表現・ストーリーの多さで評価が分かれやすい作品とも言われています。一方で、現実世界に潜む、目に見えない闇をリアルに描いた作風からは、理不尽な事件で友人を失った、鬼門街の作者・永田先生の強いメッセージを感じさせ、様々な事を考えさせられる奥深さも注目されています。
鬼門街 KARMAは続編?
中途半端なところで結末を迎えた「鬼門街」の最終回は、新たなストーリーにつなげるための区切りとされ、鬼門街の続編は、最終回結末の続きから物語が展開されています。以下では、鬼門街の最終回結末のその後を描いた、続編「鬼門街 KARUMA」について紹介します。
鬼門街 KARMAとは?
漫画「鬼門街 KARMA」は、前作・最終回で起きた川嶋家での事件のその後を描いた、「鬼門街」の続編にあたり、少年画報社出版の「ヤングキング」にて連載されています。タイトルの「KARMA(カルマ)」とは、「業」つまり因果応報を意味し、前作でも序盤・最終回にて、事件の犯人と川嶋家の関係で表現されています。
鬼門街 KARMAのあらすじ
前作の最終回結末にて、母親を殺した犯人・鬼憑きの青年を目撃した川嶋マサトは、今度こそ犯人へ復讐を果たすことを誓うも、ある日、謎の人物に注射器で打たれ、気を失ったまま、ある場所へ運びこまれてしまいます。目を覚ましたマサトは、鬼憑き同士のバトルゲーム・カルマに強制参加することとなり、様々な能力を持った鬼憑きとの壮絶な戦いに挑みます。
鬼門街に関する感想や評価
以下では、鬼憑きと呼ばれる人間同士のバトルや、予測不能な最終回結末が注目された、漫画「鬼門街」に関する感想や評価を紹介します。
感想1:物語の奥深さにはまった
『鬼門街』読んでみたら面白すぎてハマりました。
— TNG 🐺タイリクオオカミさん推し🐾 (@TNG69JP) August 21, 2021
最初の2巻目位の終わりに作者さんのあとがきがあって、そこには鬼門街の構想が生まれた出来事が書いてあって、より深くこの漫画を読もうという気になりました。
作者さんの想いと理想が鬼門街という作品の中で交差している...
...とにかく面白いぞ!!
作者・永田先生が経験した痛ましい事件から誕生した漫画「鬼門街」は、人間の生々しい悪意や欲望を描いた作風や、鬼と取引を交わした鬼憑きと呼ばれる人間同士のバトルが注目される作品です。鬼を題材にしたバトルアクションでありながら、人間同士のやり取りは現実世界の闇を彷彿させ、リアリティ溢れるストーリー展開が面白いとの感想が多く寄せられています。
感想2:知る人ぞ知る漫画
やっと来たね。8月1発目の当選が。
— pezu氏の懸賞園 (@a_prizewinner) August 21, 2021
ヤングキングのろしにゃんチェキだぜ。
安城さんとのコラボチェキだ😄
ありがとう!ヤングキング様
ありがとう!ろしにゃん。
ちなみにヤングキングは『鬼門街』が好き。
もっと話題になっていい漫画だと思うんだけどね🤔
漫画雑誌「ヤングキング」の読者を中心に高い人気を誇る「鬼門街」は、様々な能力を持った鬼の登場や、命・罪について考えられさせられる哲学的要素が、支持されています。一方、目を背けたくなるような過激描写の多さから、漫画「鬼門街」敬遠する方も多く、「鬼門街」の認知度はやや低いでしょう。しかし、ファンの中には、もっと多くの人に知ってほしい、話題になってもいい作品との感想も見られます。
感想3:広瀬智也が良い
鬼門街の広瀬先輩は良い。
— クロエ (@ccc_qp) August 13, 2021
マサトの高校の先輩で、鬼憑きとなった広瀬智也は、鬼門街の序盤では、全校生徒から恐れられる番長的存在でしたが、自身や妹を助けた者に対して恩を忘れない義理固さが、ファンに支持されています。主人公・マサトとは、憑いた鬼が兄弟だったことが判明しており、最終回結末のその後が気になる「鬼門街 MARMA」での登場や活躍が期待されています。
感想4:メッセージが込められた作品
「鬼門街」いわゆるデビルマンや寄生獣などの人外能力獲得系漫画だろうと読んでたら一巻の作者あとがきがめちゃくちゃ重かった。
— 渡志郎@わたりんち(メイン垢凍結中) (@watarinch) August 17, 2021
「鬼門街」と言えば、鬼に憑りつかれたことで、超人的な能力を獲得した主人公のバトル漫画というイメージが強いでしょう。しかし、単行本・2巻のあとがきにて、永田先生の「鬼門街」の誕生秘話が掲載され、それらを通じて「鬼門街」に対する見方が変わった、様々なことを考えさせられたなど、「鬼門街」に込められたメッセージに衝撃を受けたとの感想が見られました。
感想5:最終回結末のその後が気になる
鬼門街終わった....なんか中途半端だ!って思ったら続編があるのか おじさんの○ん○噛みちぎった女性はどうなったw
— POCO2 (@pocohiroto) August 13, 2021
「鬼門街」の最終回は、謎多き美人局の鬼憑きや、川嶋勝臣と対峙した犯人の正体など、中途半端な結末に疑問が飛び交いました。しかし、多くの謎を残した最終回結末は、後に続編「KARMA」へつなげるための区切りと判明し、前作で描かれた謎の解明や、主人公・マサトの復讐の結末など、続編に対する期待も高まっています。
感想6:漫画「鬼門街」を時間をかけて読み返したい
細部までじっくり読み返したい漫画、usgi(49巻)と囚リ(38巻)と鬼門街(22巻)がある
— 🔥灼熱川🔥 (@yukiide_lover) August 12, 2021
これ読み切るために1ヶ月休み欲しい
作者の想いが込めれた漫画「鬼門街」は、娯楽を追求したダーク・ファンタジーだけでなく、人間の心の闇や、命の尊さ、犯した罪の重さなど、様々なことを考えさせられる奥深い作品とも評されています。鬼門街の感想の中には、時間をかけて読み返したい漫画として挙げられており、繰り返し読むことで、作者からのメッセージを読み取れるでしょう。
感想7:続編KARMAも楽しみ
鬼門街KARMA7巻 話が進み出してて早く続きが読みたい。
— 十ょ十= Nё (@nmnrrr) August 13, 2021
「鬼門街」に関する感想の中には、中途半端な最終回結末に疑問を投げかける投稿と同時に、続編「KARMA」に対する期待を寄せた感想も見られます。続編では、「カルマ」と名付けられた鬼憑き同士の大会を舞台とし、超人的な強さ・能力を持つ鬼憑きの登場や、強制参加することになった川嶋マサトの奮闘に注目が集まっています。
鬼門街のあらすじネタバレと最終回まとめ
漫画「鬼門街」の各巻のあらすじ、最終回結末のネタバレ、作品の面白い魅力、続編「鬼門街 KARMA」、鬼門街の感想などをネタバレ紹介しました。鬼憑きとなった主人公の復讐劇を主軸に、様々な理由で鬼憑きとなった人間の悪意や欲望を生々しく描いた「鬼門街」は、最終回結末まで予想がつかない怒涛の展開や、命や罪について深く考えさせられる哲学的要素の多さが、注目を集めています。