【アオアシ】冨樫慶司はスカウト入団のヤンキーキャラ！欠点や杏里との関係は？

『アオアシ』では巨漢にリーゼントという、ヤンキーを地でいく容貌をした冨樫慶司が登場します。ヤンキーらしく情に厚い性格や過去にアドバイスしてくれた福田監督への恩義を忘れないなど魅力的なキャラですが、実は最大の欠点ともいえる特徴も持ち合わせていました。そこで、ここからは冨樫のかっこいい魅力や欠点を紹介していきます。それではまず、冨樫のプロフィールと『アオアシ』の作品情報からご覧ください。

『アオアシ』とは、漫画家・小林有吾によるサッカー漫画です。Jリーグの男子高校生代「Jユース」が活躍する姿が描かれた作品で、2021年5月時点で累計発行部数は750万部を突破。Jユースを本格的に取り扱ったことがないという理由で漫画制作が企画されています。

ここでは冨樫慶司が初登場した『アオアシ』の原作1～4巻までのあらすじを紹介します。アオアシの主人公は、抜群のボールへの嗅覚とフィールド上のプレイヤーを見渡せる「俯瞰」の能力を伏せ持った青井葦人です。アシトは東京シティ・エスペリオンFCのユースチーム監督・福田達也に才能を見出されたことでユースに入団することになります。

しかしアシトはサッカーの基本動作である「止めて蹴る」ができませんでした。そこで、深夜まで特訓を開始します。そんな彼の前に現れたのが冨樫慶司です。冨樫のアドバイスによって葦人はオープンな視野で次の動作を意識したボール裁きを身に付けます。

• ポジション：FW→MF/DF(ディフェンダー)
• 所属：Bチーム→Aチーム
• 背番号：31

深夜の特訓に励むアシトにアドバイスした冨樫慶司(とがしけいじ)は、福田が自らスカウトした入団生です。巨漢にリーゼントという、どこからどう見てもヤンキー風の見た目をしています。その見た目通り実際にヤンキーではありますが、サッカーに対しては真摯です。小学5年生の時に福田と出会い、彼のアドバイスがきっかけでサッカーに打ち込むようになっています。

ヤンキーを地でいく容貌と性格をしたアオアシの冨樫慶司ですが、スカウト入団ということなので実力は折り紙付きです。実際に平から「ジュニアユース出身とは違い、型にはまらない基礎技術を持っている」と評価されていました。それではここから、『アオアシ』で描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点を見ていきましょう。

1つ目に紹介するアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点は、素行の悪さです。冨樫の素行の悪さが分かるエピソードとして、入団式の日に暴走族に送ってもらったというシーンがあり、それについて福田監督から「バイクを捨てるかサッカーを捨てるか選べ」と言われてしまうほどでした。

冨樫のようなヤンキーが登場する、ヤンキー漫画だと過去に何かあったという展開がありますが、冨樫の場合は特に壮絶な過去を送ったわけではなく単に家庭環境などの問題があっただけのようです。冨樫の過去についてのストーリーについては阿久津と被りそうですが、阿久津の過去はまだアオアシで語られていません。

2つ目に紹介するアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点は、アシトの夜練習を見逃すような性格です。アシトが苦手とする「止めて蹴る」の基本練習を夜通しやっていた時のことでした。望コーチは疲れた様子を見せているアシトに違和感を感じ、「消灯後に練習しているのではないか？」と冨樫に聞きます。しかしアシトが自主練をしているのを知っているはずの冨樫は「自分は寝ているから知らない」とはぐらかしました。

これはアシトをサポートしようとする冨樫の意思です。なぜ冨樫がアシトをサポートしたのかについては明確な理由が明かされていませんが、おそらくアシトが電話で母親に「プロ入りして自分にかかった費用全部返す」と言っていたのを冨樫が聞いていたからだと考えられます。アシトの母親思いな性格に感銘を受けたのでしょう。冨樫のヤンキーらしい情に厚い一面がうかがえるシーンとなりました。

3つ目に紹介するアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点は、過去にアドバイスをくれた福田監督を慕っている姿です。冨樫がエスペリオンユースへのスカウトに応じたのは、慕っている福田監督に恩返しをするためといった雰囲気さえあります。

当然プロになるという目的も理由の1つとしてあるはずですが、恩義を忘れない男らしい人物であることは間違いありません。ちなみに、福田監督と冨樫との過去エピソードは『アオアシ』の原作4巻に収録されています。

4つ目に紹介するアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点は、望コーチとの関係です。エスペリオンユース入団当初の冨樫は慕っている福田監督しか興味が無かったため、冨樫が所属しているBチームの望コーチのことを意に介していませんでした。

しかし、望みコーチが冨樫のプレイを見て「お前はいまのままでいい」と守備を評価したことで、冨樫の望コーチに対する見方が変わります。冨樫は望コーチの信頼に応えるべく、アオアシで描かれた武蔵野ユース戦の後半で金田を見事押さえ込みます。

つ目に紹介するアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点は、平の引退騒動における冨樫の姿です。平の引退騒動はアオアシの原作18巻で描かれています。そして平と冨樫の姿は、アオアシの12巻で冨樫が平の食事の誘いに、説明を聞きに行くという体で応じるシーンで描かれていました。

冨樫が平の説明を聞きに行ったのは、望コーチと同様にBチームのキャプテンを担っている平も冨樫の実力を認めた人物の1人だったからです。また平は阿久津に「エスペリオンは実力重視だから大丈夫、何かあったら俺に相談しろ」といった言葉をかけるような、仲間思いの良い選手でもあったという理由もありました。

6つ目に紹介するアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点は、決めつけすぎる性格です。これまでアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力を挙げてきましたが、決めつけすぎる性格については彼の欠点となっています。実際に冨樫はアオアシの原作14巻で、福田監督から「決めつけて物事を見過ぎる」と指摘されていました。

実は、冨樫の決めつけを指摘される前に「決めつけ」を象徴するエピソードがあります。決めつけを象徴するエピソードの1つが、冨樫が過去にエスペリオンジュニアユースの試験を受けた時のことです。その時に冨樫は竹島や黒田の「プロを目指すことが第一」という姿勢に大激怒し、それ以来黒田と竹島の行動によって「ユース生は勝利よりもプライドを優先する」と決めつけていました。

しかし黒田や竹島たちがプライドを優先するからといってユース生が全員そうだと決まったわけではありません。実際にアオアシの原作5巻では、冨樫の発言に対してアシトが反論した場面がありますが、それでも冨樫の決めつけが変わることはありませんでした。

7つ目に紹介するアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点は、視野の能力を身につけようと努力する姿です。前述の欠点「決めつけ」は冨樫がAチームに昇格してから悪い方向に出てしまいました。練習中に福田監督から決めつけを指摘されたり、杏里から「アシトを無意識に下に見ている」と指摘されたりしたことで冨樫の精神状態はボロボロでした。

しかし彼は一念発起して、アシトのただひたすら観察して理解しようとする視野の広さを身に付けようと努力します。ちなみにアオアシの原作14巻にある看板の福田監督に対する質問では、冨樫が視野の練習を通して何を身に付けて欲しいのかについて答えられています。

8つ目に紹介するアオアシで描かれた冨樫のかっこいい魅力や欠点は、東京VANS戦での活躍です。冨樫の最大の欠点「決めつけ」ですが、冨樫が意識的に視野の練習をしたことで改善しています。その成果が出た試合が東京VANS戦です。

武蔵野戦ではユース昇格生への決めつけはある程度弱まっていましたが、それでも解消されたとは言い難い状況だったので、それが完全に解消された東京VANS戦が冨樫のベストゲームと言えるでしょう。朝利と竹島への指摘やキラーパスシーンで決めつけを克服しているのが分かります。ちなみにアオアシの原作14～16巻あたりで東京VANS戦が描かれているのでぜひチェックしてみてください。

『アオアシ』に登場する海堂杏里(かいどうあんり)は、エスペリオンの親会社・海堂電機の社長令嬢でありながら監督になるという夢を抱いている人物です。頻繁に試合を観戦するなど大のサッカー好きでした。アシトの挫けない姿勢や才能によって好意を寄せ始めますが、花と顔を合わせていく内にアシトと花の仲についても察してしまっています。

それではここで冨樫と杏里の関係について見ていきましょう。アオアシの作中では絡みが妙に多い2人ですが、2人の初絡みは入学式の時でした。そのエピソードはアシトが黒田と朝利と議論を繰り広げた後のシーンです。

• アオアシの原作9巻：アシトに直接渡せないお弁当を冨樫の手から渡してもらおうとする
• アオアシの原作13巻：アシトを無意識に下に見ていると冨樫に指摘する
• アオアシの原作20巻：恋に破れて泣いている杏里に冨樫が遭遇

杏里はアシトが福田監督からDF転向を言い渡された理由について推察する場面が描かれていますが、その時に杏里が「お嬢」と呼ばれます。そしてそれを聞いていたのが幼馴染の遊馬と冨樫でした。杏里はアシトと幼馴染の遊馬以外で普通に会話できる男性キャラがいなかったため、入学式に冨樫と絡んでから冨樫との絡みが増えていきます。

『アオアシ』に登場する冨樫の舞台版キャストは、事務所「SUNBEAM」で俳優として活動する小波津亜廉(こはつあれん)です。小波津亜廉は2017年10月に公園されたミュージカル「ロイヤルホストクラブ」にて初主演を務めています。代表作にはハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』があります。

• 2014年10月22日～：舞台「天元突破グレンラガン〜炎撃篇　其の壱〜」(シトマンドラ 役)
• 2015年12月27日～：ちっちゃな英雄( ジェラルド 役)
• 2016年4月8日～：ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(岩泉一 役)
• 2017年6月28日～：舞台「BRAVE10」(根津甚八 役)
• 2017年8月25日～：アイ★チュウ ザ・ステージ～Stairway to Étoile～(御剣晃 役)
• 2018年1月24日～：舞台「DIABOLIK LOVERS MORE,BLOOD」(逆巻シュウ 役)
• 2018年2月23日～：アイ★チュウ ザ・ステージ～Stairway to Étoile2018～(御剣晃 役)
• 2018年7月26日～：BRAVE10 燭～ともしび～(根津甚八 役)
• 2019年1月16日～：逆転裁判 - 逆転のGOLD MADAL - (御剣怜侍 役)
• 2019年３月15日～：劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪(マルロー 役)

こちらでは『アオアシ』に登場する冨樫慶司の成長に関する感想があがっています。感想を見ると、冨樫の成長シーンがかなり感動するというのが分かります。最大の欠点を克服し活躍した東京VANS戦を見てみると感動する理由が分かるのでチェックしてみると良いでしょう。

こちらでは『アオアシ』に登場する冨樫慶司の行動に関する感想があがっています。どうやら冨樫がメンバーを拉致った執事をしていたりするシーンが面白いようです。ぜひこれを機にそのシーンをチェックしてみてはいかがでしょうか？

こちらでは『アオアシ』に登場する冨樫慶司に関する評価があがっています。冨樫が高く評価されていますが、やはりヤンキーらしい情に厚い性格に惹かれたのでしょうか？

『アオアシ』に登場するスカウト入団のヤンキーキャラ「冨樫慶司」について、かっこいい魅力や欠点、過去、杏里との関係を交えながら紹介してきましたがいかがでしたか？ヤンキーを地でいく容貌と性格をしたアオアシの冨樫ですが、過去に福田監督からアドバイスを受けた恩義を忘れなかったり、努力するアシトをサポートしたりするなど情に厚く仲間思いな魅力的なキャラでした。

これまでは決めつけてしまう欠点が悪影響を及ぼしていましたが、アオアシの原作14～16巻あたりで描かれた東京VANS戦で見事克服しています。その後、欠点を克服した冨樫がアオアシでどのような活躍を見せてくれるのか？アオアシをご覧になった際はぜひ注目してください。