【鋼の錬金術師】ケイン・フュリー曹長は黒縁眼鏡の好青年！声優や名シーンも紹介

本記事のメインテーマであるケイン・フュリーの話題に入る前に、まずは鋼の錬金術師の作品情報を解説します。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

荒川弘によるダーク・ファンタジー漫画「鋼の錬金術師」。スクウェア・エニックス社が刊行する月刊少年ガンガンにて2001年8月から2010年7月まで連載されました。「ハガレン」あるいは英語版タイトル（FullmetalAlchemis）の頭文字をとって「FA」と略称で表記されることもあります。

緻密な構成にドラマティックなストーリー展開、さらにはリアルで迫力ある映像美も手伝って人気に火が付き、アニメ、実写映画、ゲーム、舞台劇などメディアミックス展開も積極的に行われています。

コミックスの世界累計売上部数は2018年4月時点で7000万部を超え、スクウェア・エニックス社のコミックスとしては過去最高の売上部数を更新し続けています。

物語の舞台は19世紀ヨーロッパ風の架空の国アメストリス。そこでは、高名な錬金術師を父に持つエドワードとアンフォルス兄弟が暮らしていました。ある時母が病に倒れ帰らぬ人に。兄弟は禁じ手の錬金術・人体錬成で母親を蘇生しようします。結果は失敗に終わり兄は左足と右腕を、そして弟は全身を失ってしまいます。失った手足や弟の体を元通りにするため、エドワードは賢者の石を求めて旅に出ることにしました。

• 本名：ケイン・フュリー
• 生年月日・年齢：不明
• 身長：155㎝前後
• 軍部での階級：曹長
• 特技：情報通信系技能

ロイ・マスタング大佐の部下で、曹長を務めるケイン・フュリー。身長155㎝前後と男性としては小柄で、顔だちも童顔なので幼く見えてしまいます。黒く短い髪型や黒縁メガネをかけていることから、真面目な好青年といった印象を人に与えます。

ケイン・フュリーは、穏やかで優しい性格をしており、軍人に似合わず弱気なところもありました。しかし一旦仕事となるとそんなネガな部分はいささかも感じさせません。所属するマスタング隊が解散した際には、南部の激戦地に派遣されたにもかかわらず勇敢に職務を全うし、勝利に多大な貢献をしています。

後述しますが、ハヤテ号（犬）を拾ってきたのもケイン・フュリーです。動物好きで優しい性格のケイン・フュリーは、寸暇を惜しんで「ハヤテ」の世話をしてとても可愛がっていました。

ケイン・フュリーの特技は、プロフィール欄にも記載しましたが、情報通信系の技能と通信機器の修理・メンテナンスです。すでに情報戦が始まっていた軍部では、彼の特技は重宝され次第に活躍の場も広がっていきました。

派手なバトルシーンが見どころとなっている鋼の錬金術師（ハガレン）ですが、一方では情報を駆使した頭脳戦も欠くことのできない魅力になっています。そこで、ケイン・フュリーの情報通信系技能の出番となります。特に作品終盤でマスタング大佐を勝利に導いたのは、ケイン・フュリーの功績によるといっても過言ではありません。

性格の項で少し触れましたが、出勤途中に捨てられていたハヤテ号を保護し、軍の同僚や友人たちをあたって飼ってくれる人を探したのは他ならぬケイン・フュリーでした。ケイン・フュリーの骨折りの甲斐あって素敵な飼い主が見つかりました。それが、ホークアイ中尉でした。

上司のマスタングは、ケイン・フュリーを評して部下の面倒見が良いと述べています。ホークアイ中尉に引き取られた後も、ケイン・フュリーがハヤテ号を可愛る姿が頻繁に登場します。これは、自身が保護したという責任もあるでしょうが、マスタングの言う「面倒見が良い」という一面の表れと見るべきかも知れません。

ここで、アニメ鋼の錬金術師でケイン・フュリーの声を演じた声優を紹介します。最初は2003年10月から2004年10月にかけてTBS系列で放送されたアニメでケイン・フュリーを担当した白鳥哲からです。

• 名前：白鳥哲（しらとり・てつ）
• 性別：男性
• 出生地：東京都
• 生年月日：1972年3月21日
• 年齢：49歳（2021年6月現在）
• 職業：声優、俳優、映画監督
• 事務所：大沢事務所

声優のみならず俳優、ナレーター、映画監督と幅広く活躍する白鳥哲。1998年テレビアニメ「ブレンパワード」の主人公・伊佐未勇役で声優デビューを飾りました。デビュー作の影響からアニメでは思春期の少年役を演じることが多くなりましたが、次第に演技の幅を広げ不良少年や悪人役など個性的な役柄をこなすようになりました。

• 名前：柿原徹也（かきはら・てつや）
• 性別 男性
• 出生地：ドイツ・デュッセルドルフ
• 生年月日：1982年12月24日
• 年齢：38歳（2021年6月現在）
• 職業：声優、歌手
• 事務所：Zynchro

2009年4月から2010年7月にかけてTBS系列などで放送された「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」でケイン・フュリーの声を演じたのは、声優で歌手の柿原徹也です。得意の語学力を生かしてドイツ語などの外国語を喋る役のオファーも多いそうです。

最初に紹介する名言は、鋼の錬金術師の第78話「七つの罪」でケイン・フュリーが発したセリフです。アメストリス軍大総統キング・ブラッドレイは、人造人間ホムンクルスたちの計画実現のためマスタング軍の分裂を狙っていました。この時ケイン・フュリーは南部の激戦地に派遣されます。

目の前で仲間の兵士が命を落とす光景を目撃したケイン・フュリー。「くそっ、畜生！！」という温厚なケイン・フュリーには珍しい怒号と共に発したのがこの名セリフでした。固い決意を示すかのように「生き残ってやる」というセリフを2度繰り返します。こんなことで死んでなるものかと自身を鼓舞しているようでもありました。

次に紹介する名言は、鋼の錬金術師第37話「咎人の肉体」の中でケイン・フュリーが犬のハヤテ号に語りかけたセリフになります。

作戦で通信機器を扱っていたケイン・フュリーは、雄弁に語るホークアイ中尉の声を傍受します。その時中尉の愛犬「ハヤテ」に向かってこのセリフを言いました。重要な任務中に犬に話しかける余裕が、ケイン・フュリーの技師としての技能の高さを示しているではないでしょうか？

ここまで鋼の錬金術師（ハガレン）のケイン・フュリー特集をお届けしてきましたが、最後にケイン・フュリーに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する鋼の錬金術師のケイン・フュリーに関する感想や評価は、ケイン・フュリーの立ち居振る舞いに注目した方のツイートからです。

軍部では階級を踏まえて部下として振る舞うケイン・フュリーですが、子供相手には年上の大人としてしっかりと対応しているといいます。見た目は頼りないのですが、しっかりとした芯を持ち軍人として働いているところがカッコいいと評価していました。

次に紹介する鋼の錬金術師のケイン・フュリーに関する感想や評価は、ケイン・フュリーが好きすぎて結婚したいという方のツイートからです。

どれほどケイン・フュリーが好きなのかを表すために、車の免許取得を挙げています。結婚後ケインの送迎をするために、ヘタクソで本当はやりたくない車の運転を頑張ってやろうと思えるくらい好きなのだといいます。目に見えない気持ちをいかにして相手に伝えるかは、人それぞれ様々な方法があるのでしょう。

最後に紹介する鋼の錬金術師のケイン・フュリーに関する感想や評価は、ケイン・フュリーの性格を鎮痛剤の効き目に例えている方のツイートからです。

効き目が穏やかなカロナールは、他の鎮痛剤に比較して安心感があるといいます。いわば庶民派彼氏で、ハガレンで例えるならと、ケイン・フュリーの名前を挙げています。言い得て妙と言うべきでしょうか？

ここまで鋼の錬金術師（ハガレン）に登場するケイン・フュリー軍曹に焦点を当て、彼のプロフィールから性格、名シーンや名セリフの解説やアニメでケイン・フュリーを担当した声優の情報までまとめてお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

マスタング大佐の元で曹長を務めるケイン・フュリー。穏やかで優しい性格をしていましたが、所属するマスタング隊では情報通信系の技能を生かして数々の戦闘で勝利に大きく貢献しました。また、出勤途中に捨て犬だったハヤテ号を保護し、飼い主を探してあげます。ケイン・フュリーの優しい好青年としての一面がよく表れたエピソードとなっています。

激しいバトルシーンが売りのハガレンではありますが、こうした一見地味な縁の下の力持ち的なキャラにも読者の心を打つ魅力があると言われています。皆さんも鋼の錬金術師でお気に入りのキャラクターを探してみませんか？