【ちびまる子ちゃん】花輪くんの声優が変わった？声が違う・変更の噂の理由は？

国民的アニメとなった「ちびまる子ちゃん」の主要キャラ花輪くんは、菊池正美さんにとって声優冥利に尽きるキャラになったと言えるのではないでしょうか。菊池正美さんは花輪くんを何気にキザ感が出ればいい程度のイメージを抱いていたようですが、ディレクターからの「全部キザ」でという指示を加味し、日本人がイメージするオーバーな英語のアドリブを取り入れながら、皆さんご存知の花輪くん像を作り上げていったようです。

故・さくらももこさん原作漫画「ちびまる子ちゃん」は、歴代の人気少女漫画雑誌のトップを飾る「りぼん」で1986年に連載をスタートさせた後、1989年度第13回講談社漫画賞少女部門受賞となります。そして、1990年のテレビアニメ化により人気爆発となった「ちびまる子ちゃん」は、一時的な人気で終わることなく歴代の国民的アニメに加わることになったようです。

コメディとエッセイを融合させた一味も二味も変わった漫画「ちびまる子ちゃん」は、原作者さくらももこさんの小学生時代の何気ない日常を元にしていることから、原作者と同名である主人公さくらももこ（愛称・まる子）のモデルは原作者であるようです。時代設定は古き良き昭和1974〜75年代で、舞台はさくらももこさんの少女時代を過ごした現・静岡県静岡市清水区の入江地区となっているようです。

変わったセレブお坊ちゃまキャラで知られる花輪くんは、「ちびまるこちゃん」の原作・アニメの初期から登場しているまる子のクラスメイトで主要キャラの一人です。名前は和彦で1965年8月7日生まれの獅子座、血液型はマイペースと言われているB型です。勉強だけでなく、ナヨナヨした雰囲気に見合わず運動もできる文武両道の努力家のようです。しかし、文武両道に秀でた花輪くんには字が下手という弱点があるようです。

漫画でありがちな歴代の意地悪なお坊ちゃまキャラとは一線を画す花輪くんは、どことなく変わったセレブ臭を漂わせながらも紳士的であることから女子に人気のようです。となると男子から嫌われそうですが、男子とも上手くやっていることから対人関係スキルは高いようです。字が下手以外パーフェクトな花輪くんも、学級委員長みぎわさんからの猛烈なアタックにはタジタジのようです。

日進月歩するSNSの発展により、さまざまな情報を手軽に見聞きできる時代となっていることから、「ちびまる子ちゃん」の2011年9月4日、2016年5月15日、2017年4月9日の放送回で、花輪くん役の声優が今までと違い変わったという噂が急速に広まっていったようです。噂に尾ひれ背びれがついてしまい、花輪くん役の声優変更の前触れではという話にまで発展してしまったようです。

しかし、花輪くん役の声優変更疑惑エピソードのエンディングのクレジットを確認したことで、花輪くん役の声優は番組スタート時からの菊池正美さんとなっていることからファンは一安心したようです。とは言うものの、花輪くんの声が一時的に変わった・変更という噂の真相は不明のようです。

シリーズもののアニメや洋画・海外ドラマにおいて、お馴染みのキャラの声優が変更する理由としては、演じる声優の死去や体調不良によるものが多いようです。他には大人の事情により声優が一時的に変わった、又は完全変更となることもあるようです。

「ちびまる子ちゃん」でも、まる子の姉さきこや祖父の友蔵も担当声優の死去により新たな声優に変更となり現在に至っているようです。友蔵歴代声優に関しては、初代声優の富山敬さん、２代目の青野武さんの死去に伴い、３代目は島田敏さんと変わったようです。

花輪くん役の声優を演じる菊池正美さんは俳優志望だったようですが、後に「ちびまる子ちゃん」で共演することとなったまる子役の声優TARAKOさんと同じ事務所から声優としてデビューしたようです。

「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督のテレビアニメ「聖戦士ダンバイン」（1983年）の戦士A役で声優デビュー後、80年代を彩る歴代人気アニメの主役や主要キャラを演じるようになった菊池正美さんは、「ちびまる子ちゃん」の花輪くん役でアニメに詳しくない人にも知られるようになったようです。

「忍者戦士飛影」のマイク・コイル、「機動戦士ガンダム」の続編「機動戦士ガンダムΖΖ」のイーノ・アッバーブ、「機甲戦記ドラグナー」のケーン・ワカバなど80年代の歴代人気ロボットアニメに出演した菊池正美さんの勢いはその後も衰えることなく、「デジモンアドベンチャー」の城戸丈、「金色のガッシュベル!!」のキャンチョメなどその時代を代表する人気アニメに出演しているようです。

さくらももこさんの自伝的要素がある「ちびまる子ちゃん」の登場キャラは、家族やクラスメイトをモデルにしているのはご存知の方も多いことでしょう。まる子たちだけでなく視聴者もドン引きさせる花輪くんのキザな性格は、学年にいたキザな男子数人をミックスし誇張させたようです。花輪くんのセレブな背景のモデルとなった人物は女性で、中学時代のさくらももこさんのクラスメイトだったようです。

彼女は病院経営者の一人娘で、花輪くんと同じく白い豪邸に住み高級車を3台所有している絵に描いたような大金持ちだったようですが、花輪くんのように癖のあるキャラとは違い気取らない性格だったようです。花輪くんは特定の人物をモデルにしておらず、性格と家庭環境は数名のクラスメイトを発展させたキャラだったようです。

実在する人物から登場人物の着想を得ている「ちびまる子ちゃん」で、花輪くんやまる子たちからひでじぃの愛称で慕われている花輪家の執事・西城秀治氏のモデルは存在していないようです。ひでじぃはフィクションでありがちな設定「仕事で忙しい両親の親代わり」ポジションで、花輪くんを日常的にお世話しているようです。

穏やかなタイプなひでじぃには出征していた過去があり、「ちびまる子ちゃん」の時代設定が70年代であることから、逆算すると第二次世界大戦を生き抜いたことになると言えるでしょう。生還後は、妻と娘と幸せに暮らし、成長した娘は結婚しますが妻を病気で失ってしまいます。そんな最中、花輪家に仕え続けていたひでじぃを信頼した花輪くんの祖父により、幼い花輪くんのお世話役に任命されたようです。

花輪くんの家族構成は父・母・祖父・ひでじぃとなっており、両親のことを「パパ」「ママ」と呼んでいる花輪くんの両親と祖父の名前は不明のようです。花輪くんを「カズちゃん」と呼んでいる花輪くんのママは、花輪くんを20歳で出産した29歳の癒し系美人のようです。

平凡な日常がウリの「ちびまる子ちゃん」で、花輪くんの父親は貿易商兼ホテル経営を展開している実業家、母親は国際的ピアニスト兼デザイナー、祖父は弁護士兼大地主という設定モリモリの半端ない華麗なる一族のようです。ここまでくると、70年代少女漫画のヒロインのライバル役の家族設定を彷彿してしまう方もいるかもしれません。

80年代から精力的に活躍している声優の菊池正美さんは、「ちびまる子ちゃん」の花輪くん役でアニメファン以外にもに認知され、幅広い役柄をこなし実力派声優の仲間入りを果たしたようです。

女性が心惹かれる定番のキザな男性とは一線を画す花輪くんは、「りぼん」連載でも異彩を放っていたようですが、アニメ化となり声優の菊池正美さんによって変わったキュートさを備えたキャラクターとなったようです。

菊池正美さんは「機動戦ガンダムZZ」でイーノを演じた翌年に、「機甲戦記ドラグナー」で主人公ケーンを演じています。しかし、草食系イーノと比べケーンは元気なキャラクターだったため悪戦苦闘したようです。

「ちびまる子ちゃん」アニメ化30周年スペシャルで発表された人気投票において、主人公まる子が１位を飾り、花輪くんは７位にランクインしたようです。花輪くんが10位以内にランクインしたのは、菊池正美さんの演技力の賜物と言えるのではないでしょうか。さらに花輪くん役の声優が変わったという根拠のない噂は、菊池正美さんが演じる花輪くんが多くの人々に愛されていることが証明されたと言えるのではないでしょうか。