【黒執事】ジークリンデ・サリヴァンは緑の魔女！魔法の正体や狼の谷の真実もネタバレ

ジークリンデ・サリヴァンとは、「黒執事」緑の魔女編で登場するキャラクターです。人狼がいると噂される森の中にある狼の谷の領主を務めています。明るく無邪気で、マナーに無頓着なかわいい11歳の少女でした。村の掟で幼い頃に纏足をされ足は小さく、補助なしでは歩くことができません。

「黒執事」は、19世紀末期のイギリスを舞台としたダーク・ファンタジー漫画です。「黒執事」の作者は、2004年から活動している漫画家の枢やなです。スクウェア・エニックスの漫画雑誌「月刊Gファンタジー」で、2006年10月号から連載されています。コミックスは30巻まで発売されており、累計発行部数は3000万部を突破しています。

テレビアニメ「黒執事」は、第1期が2008年10月から2009年3月、第2期が2010年7月から9月、第3期は2014年7月から9月にかけて放送されました。水嶋ヒロが主演に抜擢された実写映画は、2014年1月18日に公開されました。「豪華客船編」を原作とした劇場映画が2017年1月21日に公開されています。

19世紀末期のイギリス、裏社会の秩序を守るファントムハイヴ家という貴族がありました。12歳で爵位を継いだ当主のシエルは、凄腕の執事セバスチャン・ミカエリスを従え、日々女王の指令にしたがって行動していました。彼には、過去に両親を殺し自分を誘拐した人物に復讐するという目的がありました。セバスチャンの正体は、復讐を果たすため魂と引き換えに契約した悪魔でした。

「黒執事」に登場するジークリンデ・サリヴァンは、ドイツにある狼の谷のかわいい領主です。年齢は11歳、性格は好奇心旺盛で明るく、「ボク」という一人称を使います。3歳にして全ての文字を読めるようになり、有毒ガスの合成方法までも理解した天才少女でした。狼の谷の掟で外に出ることを許されておらず、纏足をされ自力歩くことができません。

当初はドイツ語しか話すことができませんでしたが、セバスチャンたちとの出会いによって短期間で英語を習得します。いつも身の回りの世話をしている執事のヴォルフラムに抱えてもらって移動していました。その後、英国にきた際は自身が開発した歩行補助用機器「蜘蛛の脚(アラクネ・パトゥサ)」を使って歩いていました。

「黒執事」のジークリンデ・サリヴァンは、明るく無邪気で好奇心旺盛なかわいい11歳の少女です。医療系の他、性的なことにも興味があり、羞恥心のない言動も目立ちます。こうした性格のため、まだ見ぬ外の世界に強い憧れを抱いていました。当初はドイツ語しか話せませんでしたが、セバスチャンとシエルがやってきた短期間で英語も話せるようになりました。

狼の谷の領主という立場ですが、マナーは習っていなかったらしくかわいい豪快な食べ方をします。狼の谷の真実や、自分が開発した魔法の正体を知った時はひどく落ち込みます。しかし、シエルの説得によって英国に逃れ、究極の治療薬を開発し今度は人を助けることに力を注ぎます。幼いながら、善良で芯のある性格であることもわかります。

狼の谷があるドイツ南部は、過去に魔女狩りが行われていた地域でした。魔女は自衛のため森に使い魔の人狼を放って、逃げ延びたという伝説があります。この時、1人の魔女が契約の対価として人狼に自分の足を差し出しました。この魔女は「緑の魔女」と呼ばれ、ジークリンデ・サリヴァンはその末裔と教えられて育ちました。領主である緑の魔女は、代々歩行できないようにするという掟があり、小さい頃に足を潰されます。

人狼は、人に害をなす瘴気をまとっていました。この瘴気は、大昔は大気中に沢山あったものであり、人間にとっては有害ですが人狼などの魔獣にとっては酸素のようなものでした。しかし、人間社会が発展し、魔女が力を失ったことが原因で失われたといいます。魔女と契約する際に人狼は、森を守る代わりに瘴気の源泉を作ることを要求してきました。

この瘴気を作る魔法は究極魔法と呼ばれ、代々緑の魔女が研究してきたものでした。しかし、これらの歴史は全てはサリヴァンをうまく利用するための作り話でした。サリヴァンは、有毒ガス・マスタードの研究をしていた天才科学者の父親と、研究者の母親の間に誕生した子供でした。製造工場の事故で、父親はサリヴァンが生まれる前に亡くなります。

サリヴァンは、3歳にして全ての文字を習得し、父親が研究していたマスタードガスの合成法を理解しました。母親は、ドイツ政府に兵器開発を目的とした天才の育成計画の発足します。目的達成のためには、サリヴァンが研究に没頭でき、モチベーションを維持できる環境が必要でした。サリヴァンが緑の魔女の末裔という特別な存在であり、人々を救う究極魔法を作るという役目があるという嘘を教え、外部から隔離する村を作りました。

サリヴァンは、わずか10年のうちに究極魔法を完成させ、儀式で人狼にそれを捧げます。その夜、シエルとセバスチャンは、彼女を連れ出し緑の館の内部を目指します。祭壇の部屋には隠し扉があり、3人はその先へ進みます。人狼の正体は狼のマスクをつけただけの人間であり、瘴気の正体はマスタードガスでした。

サリヴァンが作った非常に危険な毒ガスは、開発者の「Sullivan（サリヴァン）」、「Letzt Waffe（最終兵器）」、「Ideal（完璧な）」、「Nebel（霧）」の頭文字から、「SuLIN（サリン）」と名付けられました。ずっと村人を守るための魔法を作ってきたと信じていたサリヴァンは、兵器を作らされていたことを知り、ショックを受けます。

一度は死を選ぼうとしますが、シエルに今後人を救う究極の治療薬を作れるかも知れないと説得され、一緒にイギリスへついて行く道を選びます。サリンは、マスタードガスとは比べ物にならないほど危険な兵器であるため、セバスチャンの手によって葬られ、その存在は口外しないことにしました。女王との謁見後、サリヴァンは国から支援を受けながら医療研究をすることになります。

狼の谷の歴史や過去は偽りであり、自分が利用されていたことを知ったジークリンデ・サリヴァンは、シエルたちと共に英国へと逃れました。ロンドンに到着し、セバスチャンからマナーを叩き込まれたサリヴァンは、ヴィクトリア女王と謁見します。サリヴァンは、サリンの存在を隠し、その後支援を受けながら英国で医療の研究をすることになります。

彼女が開発したサリンはすでにセバスチャンが破棄しており、女王にも存在を隠し通すことにしました。しかし、女王は利用できるものはどんなものでも利用する冷酷な面も持ち合わせた人物です。何かのきっかけでサリンの存在を知ったら、サリヴァンを利用する可能性も十分あります。

サリヴァンは、狼の谷から脱出した後、シエルたちと共にイギリスに逃れました。イギリスにきてからは、支援を受けながらシエルの屋敷の近くで医療研究に没頭しています。現在、物語は青の教団編に突入しており、シエルに双子の兄がいたことが発覚しています。シエル兄は、過去の事件で死亡しましたが、葬儀屋の手によって蘇り、ファントムハイヴ家へと戻ってきます。

スフィア・ミュージックホールで起きた事件の濡れ衣を兄から着せられたシエルは、セバスチャンをはじめとする使用人たちと逃亡生活を送っています。サリヴァンは、シエルに恩があります。もしもの時はシエル兄ではなく、シエル側につくものと予想されます。実際に、スフィア・ミュージックホールでの事件捜査にも協力していました。シエル兄や葬儀屋がサリヴァンの存在を知れば、襲撃にやってくる可能性もあります。

狼の谷の歴史や過去などは全て偽りであり、真相を知ったサリヴァンは、当初はショックから死を選ぼうとします。しかし、サリヴァンなら人を救う究極の治療薬が作れるかも知れないとシエルに説得され、一緒にイギリスについていく道を選びます。青の教団編では、シエルが持ち帰った血液サンプルから、血液は4種類あると突き止めています。天才的な頭脳を駆使して、今後世界を救う治療薬を開発する可能性もあります。

ドイツ南部で、顔が腫れ肌が溶けて死に至るという不審死が相次いで起きていました。女王から依頼を受けたシエルは、セバスチャンやその他の使用人も引き連れ、調査に向かいます。死亡者は全員人狼の森を訪れていたという共通点がありました。過去に魔女狩りがあった現地では、魔女が己の身を守るため使い魔の人狼を森に放ち、逃げ延びたという伝承がありました。

噂の森の中には、狼の谷という村があり、そこで緑の魔女と呼ばれる領主を務めていたのがサリヴァンでした。人狼と契約した際、魔女の1人が自分の足を差し出したといいます。この過去の出来事から代々領主は、歩行ができないように纏足される決まりがありました。さらに人狼は契約の際に、緑の魔女に瘴気の源泉を作るよう要求していました。瘴気とは、人間には有毒ですが人狼にとっては酸素のような物質でした。

以前は大気中にたくさんありましたが、人間社会の発展や魔女の力が弱まったことが原因でなくなってしまったのだといいます。この瘴気を作る作業は究極魔法の開発と呼ばれ、代々緑の魔女が研究してきました。サリヴァンは、夜に森の中をうろつくのは危ないとして、シエルたちの滞在を許可します。外の世界を見たことがなかったサリヴァンは、シエルたちに強い興味を示します。

究極魔法を完成させ、シエルたちに連れられて狼の谷の真相を知ります。全てサリヴァンに毒ガスを作らせるために整えられた環境であり、人狼や緑の魔女も全て作り話でした。人を助けるために魔法の研究をしていたと思い込まされていたサリヴァンは、ひどくショックを受け死を選ぼうとします。しかし、今後人を助ける究極の治療薬を開発できるかもしれないとシエルに説得され、一緒にイギリスへ逃れる道を選びました。

スフィア・ミュージックホールでは、老若男女、身分関係なく人々が集い、パーティが開かれていました。一度訪れた者は虜となり、何度も足を運ようになるといいます。不審に思った女王は、シエルに調査を依頼しました。シエルは集会に参加し、危害を加えられた様子も見られないまま帰路に着きます。しかし、腕には注射針の後が見つかり、サリヴァンに診てもらうことにしました。

サリヴァンは、自ら開発した歩行補助機の蜘蛛の足(アラクネ・パトゥサ)をつけて生活していました。診察したところ、毒を注射された形跡はありませんでした。ヴォルフラムは、いまだ成功率が低い輸血の研究のため、参加者の血液サンプルを集めているのではないかと推測します。サリヴァンは、セバスチャンが団体から手に入れた血液サンプルの調査をし、血液には4つのタイプがあることを突き止めました。

その後、葬儀屋の手によって蘇ったシエル兄に襲撃され、ソーマが大怪我を負います。サリヴァンは、ソーマの治療を任され、誰がきても不用意にドアを開けないようシエルから忠告を受けます。

「黒執事」のジークリンデ・サリヴァンは、領民を守る究極魔法の開発をする緑の魔女と思い込まされてきました。しかし、教えられてきた歴史や過去は全て嘘であり、有毒ガス開発のために利用されていました。歴史や過去が明らかになり、サリヴァンに同情する「黒執事」読者の感想も多く見られました。

狼の谷の真実や、自分が有毒ガスの開発に利用されていたことを知ったジークリンデ・サリヴァンは、シエルたちとイギリスに逃れます。女王と謁見する前に身なりを整えようと仕立て屋のニナ・ホプキンスの元を訪れました。ニナは、長かったサリヴァンの髪をバッサリ切ってショートヘアーにしています。ショートヘアーのサリヴァンがかわいいという感想もありました。

「黒執事」の登場キャラクターであるジークリンデ・サリヴァンは、3歳で文字の読み書きができるようになりマスタードガスの合成法を理解した天才少女です。好奇心旺盛で無邪気で明るく、マナーには無頓着で飾らないかわいい性格です。容姿だけでなく性格も好感が持てるといった「黒執事」読者の感想もありました。

「黒執事」緑の魔女編から登場するジークリンデ・サリヴァンのプロフィールやかわいい魅力、生い立ちや過去、正体、「黒執事」作中での活躍などを紹介してきました。人助けのために努力を惜しまない芯のあるかわいいキャラクターです。「黒執事」青の教団編での活躍も注目されています。