【ジョジョ】5部（黄金の風）の処刑用BGMの曲名は？ピアノ曲が流れたシーンは？

ジョジョ5部（黄金の風）とは、荒木飛呂彦原作による漫画作品「ジョジョの奇妙な冒険」の第5部を指しており、週刊少年ジャンプにて1995年から1999年まで連載されました。単行本では47～63巻までの17冊に収録され全155話で構成されています。またテレビアニメでは、4thSeasonとしてBS11やBS日テレなどで放送されました。

5部の主人公ジョルノは、ラスボスDIOの息子でギャングスターを夢見る少年です。15歳になったジョルノは、ギャング組織パッショーネとの間でトラブルを起こし、構成員のブチャラティに襲撃さます。対決に勝利したのはジョルノでした。彼は「パッショーネのボスを倒し組織を乗っ取る」という野望をブチャラティに告白します。これに共感したブチャラティの手引きで、晴れてパッショーネへの入団を許されるのでした。

ジョジョ5部（アニメ：4thSeason）で挿入される処刑用BGMをご存じでしょうか？曲名は知らなくてもアニメを観た方なら耳に残っていることでしょう。SNSでは「一度聴いたら忘れられない」とか「中毒性のある音楽でヤバい」、「かっこいい」などと大評判になっているようです。

そこで、このかっこいい曲について調べてみました。曲名は「il vento d'oro」、2018年にサウンドトラックが発売されています。il vento d'oroとはイタリア語で「黄金の風」という意味になります。ventoは風（男性名詞）、d'oroは「黄金の」という男性名詞に付く形容詞、ilは男性名詞用の冠詞です。英語では「the golden wind」となります。イタリア語では形容詞が名詞の後ろに来るのです。

アップテンポで始まり冒頭から視聴者の心を鷲掴みにしていく「il vento d'oro」。曲が進み終わりに近づくころ、音が途切れると突然ピアノソロが現れます。音楽も転調し回りの空気感が変わるのです。まるで、かっこいいラスボスの登場をピアノの音で表現しているかのようです。この変化に神がかりのインスピレーションを感じる方も少なくないのではないでしょうか？

それではこの話題のかっこいい曲、処刑用BGM「il vento d'oro」はジョジョ5部のどのシーンで流れていたのでしょうか？特に印象的なピアノパートのあるバージョンの「il vento d'oro」は、ジョジョ5部の中で主にクライマックスシーンで流れていました。調べてみると以下の5つのシーンで使われていました。

• 第5話…ジョルノが敵のスタンド「ソフト・マシーン」の攻撃を受けるシーン
• 第11話…ナランチャが暗殺者チームのホルマジオを倒したシーン
• 第19話…ジョルノがミスタを救ったシーン
• 第25話…トリッシュが飛行機を破壊しノトーリアスB・I・Gを海に落としたシーン
• 第32話でブチャラティの策にはまりセッコが追い込まれるシーン

ジョジョではこれまでのシリーズでも処刑用BGMと名付けられた楽曲はありましたが、5部のクライマックスシーンに登場した「il vento d'oro」はとりわけ人々の注目を集めたようです。サックスが主旋律を奏でるパートや曲の後半を彩るピアノのメロディーは、「かっこいい」とか「聞きごたえがある」と評判になっています。

最後にジョジョ5部に登場する主要メンバーを紹介していきます。最初は、5部のJOJOことジョルノ・・ジョバァーナからです。

ジョースター家の宿敵・DIOの息子として生を受けたジョルノは、ギャングスターになる野望を実現するため、ギャング組織パッショーネに入団。内部抗争に身を投じ地歩を築いていきますが、ボスに背いたことで組織に追われることになります。

パッショーネのチームリーダーで後に幹部に昇格します。ジョルノをパッショーネに招き入れたのがこのブチャラティでした。元々は組織がジョルノを始末するために送り込んた刺客でしたが、ジョルノの「ボスを倒し組織を乗っ取る」という野望に共鳴し彼をサポートする側に回りました。その優しい人柄から同僚や部下からの人望も厚いようです。

ここからはブチャラティの部下が続きます。元警察官という経歴を持つアバッキオ。腕力はチーム随一で、信頼する人間には忠義を尽くすという性格の持ち主です。

警察官時代、収賄などの悪事に手を染めるようになり、その発覚を恐れて犯人拘束に躊躇した結果、同僚を死なせてしまいます。結局悪事は発覚し、同僚を死に追いやったという罪悪感も重なり警察を去ることになりました。

網模様の服や帽子、縞のパンツが特徴のミスタ、彼もまたブチャラティの部下になります。ある時暴行を受けていた女性を助けるため暴行犯を射殺してしまい、逮捕されます。

有罪になりそうだったところ、正当防衛を確信したブチャラティに助けられ組織に入ることになりました。イタリア人ですが、数字の4を縁起が悪いと嫌っており、4という数字が絡むと急に弱気になる性向を持っています。

小柄な16歳の少年ナランチャ、彼もまたブチャラティの部下です。幼い頃母を亡くし父親にはネグレクトを受けるという不遇の少年時代を過ごします。14歳の時友人に陥れられて少年院送りになります。出所後ホームレスとなっていたところをブチャラティに助けられ、その恩に報いるため試験を経て晴れて組織に入団しました。

イチゴ柄のネクタイが特徴のフーゴ、16歳の青年です。IQ152の頭脳を持ち、チームのブレーンを務めます。

13歳で大学に進学するほどの神童でしたが、教授に暴行を働いた事件をきっかけに道を踏み外しギャング組織に身を置くようになりました。ナランチャの教育係も務めていますが、極端に短気な性格から些細なことでキレるのが玉に瑕です。

ここまでジョジョ5部の処刑用BGM特集をお届けしてきましたが、最後に処刑用BGMに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

初めに紹介するジョジョ5部の処刑用BGMに関する感想や評価は、この曲を聴いてピアノで弾いてみようとした方のツイートからです。

1時間くらい練習していたこともあり、その後も頭の中でずっと同じところが鳴っているといいます。おそらくその箇所で出てくる映像なのでしょう、ポーズをとるジョルノの姿が浮かんでくるそうです。音楽を聴いてその映像が浮かんでくるというのは、アニメBGM作曲者冥利に尽きるのではないでしょうか？

続いて紹介するジョジョ5部の処刑用BGMに関する感想や評価は、5部の処刑用BGMを弾くためにベースを購入するという方のツイートからです。

大好きな楽曲が弾けるように一生懸命楽器を練習するという話はよく聞きますが、そのために楽器を購入するというのは稀なことではないでしょうか？5部の処刑用BGMの妖しい魅力に支配されてしまっているのかも知れません。

最後に紹介するジョジョ5部の処刑用BGMに関する感想や評価は、曲の好きなところを具体的に挙げて説明している方のツイートからです。

5部の処刑用BGMはイ短調なのですが、通常ではフラットになるファの音がその箇所ではナチュラル（♮）になるのだそうです。半音上がるその変化が「最高にエモくて悶絶」したそうです。わずかな変化が人に与える効果には絶大なものがあるのかも知れません。

今回は趣向を変えて、キャラやスタンド考察ではなくジョジョ5部（黄金の風）の作品を彩る楽曲（処刑用BGM）に焦点を当て、その曲名紹介からかっこいいピアノ旋律が流れたシーンの解説などをしてきました。

記事の中にこの楽曲が使われているシーンを具体的に挙げています。この機会にそのエピソードをご覧になってはいかがでしょうか？音楽がアニメ作品に与える影響を体感することができ、アニメを観る楽しみ方が広がるかも知れません。