2021年05月29日公開
2021年05月29日更新
【うしおととら】衾(ふすま)などトラウマ回まとめ!怖すぎる妖怪を紹介
1990年代前半に少年漫画誌に連載された漫画作品「うしおととら」。「ふすま」をはじめ怖すぎる妖怪の登場シーンは、連載開始から30年が経った今もなお色あせることなくファンの心をつかんでいるようです。この記事では、うしおととらの中でも特に読者の記憶に鮮明に残る衾(ふすま)などトラウマ回を解説、さらには恐怖の妖怪TOP3をランキング形式で紹介していきます。子供の頃に見て懐かしく思う方もこれから見てみようかなと思っている方も、この機会にぜひご覧ください!
目次
うしおととらとは?
うしおととらの概要
1990年から1996年まで週刊少年サンデーに連載された、藤田和日郎による漫画作品「うしおととら」(略称「うしとら」)。その後、相次いで単行本が刊行されます。最初に少年サンデーコミックスから全33巻と外伝1巻、次に全18巻からなるワイド版、そして第3弾として全19巻の単行本が小学館文庫から刊行されました。単行本の累計発行部数は3000万部を超えています。
絶大な支持を得た漫画うしおととらは、その後積極的なメディアミックス展開が行われます。まず1992年にOVAによりアニメ化されると、2015年にはテレビアニメが制作されTOKYO MXなどで放送されました(第1シーズン:2015年7月から12月、第2シーズン:2016年4月から6月、全39話)。
うしおととらのあらすじ
代々続く寺の僧侶の息子・蒼月潮は、ある日寺の蔵に閉じ込められていた妖怪と遭遇します。潮に「とら」と名づけられたその妖怪は、実はかつて付近一帯を恐怖に陥れた凶悪な妖怪でした。友人の麻子たちが妖怪に襲われたという情報を得た潮は、とらの封印を解くと「獣の槍」を手に救出に向かうのでした。こうして潮たちの妖怪退治が始まるのですが、彼らの先には世界を滅ぼす大妖怪・白面の者が待ち構えていたのです。
うしおととらの衾(ふすま)などトラウマ回の怖いシーンと妖怪一覧
トラウマ回と怖い妖怪一覧①あの眸は空を映していた
ここからは、いよいよ本題のうしおととらトラウマ回の怖いシーン紹介に移っていきます。最初に紹介するシーンは、うしおととらの単行本25巻第38章「あの眸は空を映していた」からです。
このエピソードは、日本昔話に出てくる犬のしっぺい(悉平)太郎が僧侶・行念に連れられて娘を喰らう猿神を退治するという話がベースになっています。うしおととらでは、獣の槍の伝承者候補・引狹霧雄と老犬が登場。妖と化した猿たちにさらわれて食われてしまった若い女性の救出に向かうのです。
ここで登場する猿の妖のシーンが怖くてトラウマになるとSNSで話題になりました。猿の妖は、不気味な声で吠えながら女性をバラバラにして喰らいつきます。そして、そんな恐ろしい妖がしっぺい太郎伝説同様、犬には弱いのです。「信濃の国の光前寺、しっぺい太郎に知らせるな」と猿の妖が囃します。怖い絵とは裏腹に自分たちの弱みとその居場所を教えてしまう、どこか間の抜けた妖でした。
トラウマ回と怖い妖怪一覧②おまえは其処で乾いてゆけ
続いて紹介するうしおととらのトラウマ回は、単行本7巻収録第13章の「おまえは其処で乾いてゆけ」。このエピソードに登場する妖も前項同様に猿の妖です。こちらの話は、秋田県男鹿半島周辺で古くから言い伝えられてきた神の使い「なまはげ」がもとになっています。
人間を捕まえて喰らいつきたい猿の妖。警戒されずに人に近づくため、人間の皮をかぶり人に変身することを思いつきます。女の子をさらった猿の妖は、まず自分の皮を切り裂きます。自分の皮を切り裂くシーンの恐ろしさ。トラウマになること必至と言われています。不気味な絵を描くことにかけては定評のある藤田和日郎の面目躍如となるシーンでした。
トラウマ回と怖い妖怪一覧③ヤツは空にいる
最後に紹介するうしおととらのトラウマ回は、単行本4巻第7章「ヤツは空にいる」。SNS上でも、このエピソードを見てトラウマになったとの声が多く寄せられていました。
この話に登場するのが恐ろしい見た目をした衾(ふすま)です。衾(ふすま)と言えば、普段は上空高く飛び回り時々人を喰らうために降下するという裂けるように大きな口を持った妖怪。あの「とら」でさえ「斬っても殴ってもダメ」と匙を投げるくらいです。
そんな衾(ふすま)が、潮も乗っている北海道行きの旅客機を襲撃します。旅客機と同じくらい巨大な衾(ふすま)は、機体に張り付いて大きな口を開けると人間を喰らおうとします。このシーンを目撃した人は、皆トラウマとなってしまうことでしょう。
うしおととらの妖怪の強さランキングTOP3
3位:くらぎ
うしおととらの妖怪の強さランキングTOP3をカウントダウンで紹介していきます。うしおととらに登場する妖怪のランキング第3位は、「白面の者」の尾の化身の一体とされる妖怪くらぎです。
くらぎの強みは、自身に向けられるどんな攻撃もその力を反射する能力を持っていることです。攻撃を浴び続けている間に力を蓄え、一気に放出するということも可能。作中では、潮の獣の槍の攻撃さえも反射し無力化しています。手も足も出せないといったところでしょうか?
最後は、お役目様・日崎御角がくらぎの口中に入ると結界を作り内部から破壊、キリオが止めを刺しました。お役目様が自らの命を代償にすることで辛くも勝利できた恐るべき妖怪でした。
2位:とら(長飛丸)
うしおととら・妖怪の強さランキング、第2位にランクインしたのは、潮とともに物語を支える「とら」です。潮の実家である扶玄院の蔵に500年間も封じられてきた大妖怪で、金色の毛を持ちトラのような見た目をしています。
出典: https://frequ.jp
「長飛丸」とか「わいら」などと呼ばれた「とら」は、昔はその凶暴さから恐れられ遂には寺に封印されることになりました。年齢は優に2000歳を超えるとされています。800年前には白面の者とも一戦を交え、その時に見せた勇猛さは妖怪仲間のうちでも語り草になっているほどです。
最初は潮を喰らおうとして憑りつきますが、様々な妖怪との闘いを通じて互いに絆を深め、最後は一心同体で敵と闘う関係になりました。
1位:白面の者
うしおととらの妖怪の強さランキング、第1位は「うしおととら」最強の妖怪・白面の者になりました。白面の者は開闢(かいびゃく)以来存在し続けている大妖怪で、本作に登場する妖怪、人間、神々が束になって闘ってもかなわないというくらいの圧倒的な強さを誇ります。
白面の者の正体は世界の「邪悪」なものの化身。陰と陽の気が分かれて世界を形造ったとき、そこに渦巻く陰の気より生じてきます。自然界で起きる事象をコントロールすることができ、口から吐く炎は小さな島なら吹き飛ばしてしまいます。また、九尾の狐をモデルにしているだけあり尻尾の力も強力で、軽く振れば妖怪の大軍を粉々にしてしまうほどでした。
このように全てにおいて段違いの強さを示す白面の者は、うしおととらの妖怪強さランキング第1位にふさわしいキャラと言ってもよいでしょう。
うしおととらのトラウマ回に関する感想や評価
ここまでうしおととらのトラウマ回特集をお届けしてきましたが、最後にトラウマ回に関する感想や評価をTwitterより紹介します。
うしおととら懐かしいな~
— Index (@Index6220) March 3, 2020
子供心にトラウマを容赦なく植え付けられた妖怪は間違いなくふすま pic.twitter.com/PTcj4w582h
最初に紹介するうしおととらのトラウマ回に関する感想や評価は、今から20年以上前に漫画誌に連載されていたうしおととらを懐かしく感じている方のツイートからです。当時子供だった投稿者には、この記事でも取り上げたふすまが最もインパクトが強くトラウマとなったようです。
小さい頃うしおととらでトラウマのシーンがあって、首だけの妖怪がヒロインの先祖を追って町の女性を手当たり次第襲うんですけど、ベランダで洗濯物干してる人妻が真正面から襲われて高層マンションからベランダごと叩き落とされて死ぬシーン。関係ない人が巻き込まれて死ぬってのが可哀想で怖かった。
— きぃう@単行本5月28日発売 (@kiliuu) July 5, 2019
続いて紹介するうしおととらのトラウマ回に関する感想や評価は、小さい頃うしおととらを見てトラウマとなったシーンを語っている方のツイートからです。
それは、首だけの妖怪(おそらく餓眠様)が高層マンションのベランダで洗濯物を干してる女性を襲い、女性がベランダごと叩き落とされて死ぬシーンとのこと。関係ない人が巻き込まれて死ぬという不条理を恐ろしく思ったそうです。人それぞれの感性に応じて、様々なトラウマシーンがあることがわかるツイートでした。
歴代の嫁その1:『うしおととら』の蒼月潮ととら。
— あらた (@artn6446) July 31, 2014
うしおととらはかなりのトラウマ製造機になってくれましたが、人間ドラマ(成長や挫折・友情等)が深くて色々と感じさせてくれるとても好きな作品です。 pic.twitter.com/SSaXSsXS71
最後に紹介するうしおととらのトラウマ回に関する感想や評価は、うしおととらの魅力について語っているツイートからです。うしおととらと言えばトラウマ製造機というイメージなのですが、この方にとっては、成長や挫折・友情などの人間ドラマが豊かでいろいろと考えさせられる作品だったようです。
うしおととらの衾(ふすま)などトラウマ回まとめ
ここまでうしおととらに登場するトラウマ回3つのエピソードと妖怪の強さランキングTOP3などを紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
この記事では代表的なものを挙げておりますが、恐ろしいトラウマシーンや想像を絶する妖怪たちの宝庫となっているのが漫画うしおととらです。これを機にうしおととら探訪を進めて、とっておきのシーンや妖怪を見つけてみませんか?