【暗殺教室】番外編のあらすじを解説！衝撃の結末・ラストもネタバレ

暗殺教室の本編とは違う形ながらも人気を集めたのが番外編です。今回はそんな暗殺教室の番外編についてまとめて紹介していきます。

暗殺教室は2012年～2016年までの間、週刊少年ジャンプにて松井優征先生が連載していた学園クライム・サスペンス作品です。異形な見た目ながらも生徒愛に溢れる殺せんせーを中心にした物語で、その構成やそれぞれの個性豊かなキャラクターが高い人気を集めた作品になっています。アニメ化や劇場版映画化も行われるなどメディアミックス展開も積極的に行われている作品です。

名門進学校椚ヶ丘中学校には成績・素行不良者を集めた3年E組というクラスがありました。そんなクラスに突如現れたのが防衛省の人間と、月の7割を破壊したという謎の超生物でした。この謎の超生物は3年E組の担任になる事を希望しており、防衛省は多額な賞金をかけ、謎の超生物の暗殺を生徒達に依頼する事になるのです。こうして謎の超生物で暗殺のターゲット兼担任の「殺せんせー」と生徒兼暗殺者による授業が行われる事になるのでした。

暗殺教室の本編は180話、作中で1年の期間を経て完結しています。その完結後、連載誌週刊少年ジャンプにて短期集中連載という形で連載されたのが暗殺教室の番外編です。主人公は相変わらず殺せんせーですが、この番外編では生徒達は基本的に登場しておらず、殺せんせーのプライベートを描く形になっています。この番外編は本編の最終回と共に単行本21巻に収録されました。

暗殺教室本編で殺せんせーは最終回を迎える事なく暗殺されていますが、この番外編は時間軸を少し戻しており、冬休みの間の出来事であるとされています。具体的には141話までにE組の生徒達が殺せんせーの正体を知り暗殺を行えなかった期間中の出来事であるとされています。

番外編の舞台となるのはとある居酒屋です。この居酒屋は盲目の女主人梓と小学生の娘蛍の2人が切り盛りするお店でした。このお店を都合が良いとして利用していたのが4人の殺し屋集団でした。盲目で自分達を見る事が出来ない梓と小学生で無知な蛍に「自分達や役者である」として暗殺の話を多少しても疑われない状況を作り出していたのです。同時に暗殺者達はこのお店、梓と蛍の事を気にかけるようにもなっていました。

この4人が今のターゲットにしているのが他ならぬ殺せんせーでした。殺せんせーのアジト、という名の趣味全開の家を突き止めた暗殺者達ですが、暗殺は失敗、この居酒屋で反省会を行っていました。しかもこの居酒屋に殺せんせーも訪ねてきて殺し屋達はすっかりツッコミに回るある意味いつもの暗殺教室らしい展開が行われます。そんな中、梓が闇金業者に拉致されてしまいます。実は梓の夫は借金を残して死別してしまっていたのです。

梓が拉致される所とすれ違った暗殺者達と殺せんせー、暗殺者達は梓にいいところを見せようと殺せんせーを押しのけて梓の救出に向かいます。暗殺者達の救出劇の中、殺せんせーは蛍に暗殺者の経歴を教育するように教えていきます。暗殺者はそれぞれの業界で事件に巻き込まれ責任を負わされて暗殺者になったという共通点を持っていた優秀な暗殺者達だったのです。彼らの活躍もあり無事梓は救出される事になりました。

合流した殺せんせーは蛍と暗殺者達に車を回すように言って梓と2人きりになります。緊張が解けて腰が抜けてしまった梓をお姫様抱っこする殺せんせーでしたが、梓はその時を待っていました。なんと梓は胸元に爆弾を仕込んでおり、殺せんせーを巻き込んで自爆してしまうのです。

結論を書いてしまうとこの自爆は失敗に終わります。殺せんせーは実は梓のこの自爆を事前に察知していました。梓の纏う雰囲気が過去に自爆攻撃をしかけてきた潮田渚と同じだった為です。自爆を見透かされた梓は理由を語り始めます。梓は実は悪性の脳腫瘍を患っており、殺せんせーと出会った時点で余命は後3年しかなく、盲目になったのもその影響だったのです。そんな時に暗殺者達の話から殺せんせーの存在を知る事になります。

実は梓は暗殺者達が役者などではない事を見抜いていました。自分が死んだ後、一人娘の蛍が路頭に迷わない為に、お金を残そうとしていたのです。生命保険に加入し、殺せんせーを暗殺した場合の賞金、或いは闇金業者を巻き込んで自爆する事で得られる可能性が高い生命保険を蛍に残そうと考えていたのでした。殺せんせーは脳腫瘍の事も見抜いた上で梓らに接していたのです。

真実を明らかにした梓に対し、殺せんせーは暗殺者に対していつも行っている報復「手入れ」を行います。なんと教師をしながら生徒達を守るべく外科手術の技術まで身につけていた殺せんせーは脳腫瘍を取り除いてしまうのです。その結果梓は目も見えるようになり、殺せんせーの姿を見る事が出来ました。こうして殺せんせーの冬休みの「教育」も無事ラストを迎える事になるのでした。

暗殺教室のアニメの最終回のラストは殺せんせーは暗殺された後、エピローグを描く形で展開されていきます。椚ヶ丘中学校の卒業式とそれぞれの生徒の7年後の姿が描かれる形で幕を閉じました。余談ですが、アニメにも番外編がありますがこちらはアニメ本編ではカットした元は原作にあったエピソードになっており、今回紹介した番外編とは別の内容になっています。

暗殺教室の原作の最終回のラストも基本的にはアニメと同様です。ただしアニメの最終回は原作の178話～180話までをまとめて1話になっており、漫画版の最終回は特に暗殺教室の主要人物といえる渚やカルマの7年後を描く形になっています。

ここからは既に単行本ラストに収録された暗殺教室の番外編を読破した人の感想を紹介していきます。番外編も人気の高い暗殺教室ですが、残念ながらこの番外編はアニメ化、OVA化などされておらず完全に原作だけの存在になっています。暗殺教室のアニメは原作と比較してカットしたエピソードも多数ありますがそれらと並んで映像化してほしいという感想が多い内容になっています。

この番外編が面白かった要因になっている1つが、4人の暗殺者集団にあるという感想も多いです。いわゆる「美味しいところ取り」した殺せんせーですが、彼らの存在があるからこそ、より際立つ内容になったとする感想も多くなっています。暗殺教室本編ではプロの暗殺者であるレッドアイやロヴロも一定の人気を獲得していますが、彼らと同じくプロらしさを見せてくれた存在だと言う感想が多いです。

本編同様人気の高い番外編ですが、今回あらすじで紹介したように生徒達は基本的には登場しておらず、それが残念だったという感想や、元々この番外編が連載されたタイミング、単行本への収録などを考えても「生徒誰かの7年後にスポットを当てた番外編が読みたかった」とする感想も見られます。やはり人気の高い渚やカルマなどを主人公にした番外編を見たいという感想が多いです。

暗殺教室の番外編は週刊少年ジャンプにて本編完結後に短期集中連載され、暗殺教室ラストの単行本となる21巻に最終回と共に収録されました。そのあらすじは本編では生徒達の心持ちから空白の期間となっていた冬休みの間の出来事を描いたもので、生徒達こそ登場しないものの殺せんせーらしいエピソード満載の内容は面白かったという感想も多い内容になっています。

今回はあらすじを中心に紹介しましたが、暗殺教室らしいコメディな展開も健在です。残念ながらこの番外編は映像化はされておらず、単行本21巻でのみ読む事が出来るのでアニメしか見ていないという人はぜひ1度単行本21巻収録の番外編も読んでみてはいかがでしょうか？