2021年03月23日公開
2021年03月23日更新
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONをネタバレ!あらすじやオリジナル版との違いは?
ポケモン映画の中でも高い人気を誇るミュウツーの逆襲。そのリメイク作として作られたのがミュウツーの逆襲EVOLUTIONです。ポケモン映画初の全編フル3DCGを使用した作品であり、次作への伏線も描かれた作品になっています。今回はミュウツーの逆襲EVOLUTIONについて、そのあらすじをネタバレありで紹介しつつ、オリジナル版との違いや視聴者の感想などもネタバレありでまとめて紹介します。
目次
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONとは?
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONはリメイク作品
ミュウツーの逆襲EVOLUTIONはポケモン映画第1作ミュウツーの逆襲のリメイク作品で、ポケモン映画22作として2019年に公開された作品です。基本的にはオリジナル版の「ミュウツーの逆襲」のあらすじを踏襲しつつも公開当時にはなかった設定に合わせたキャラ設定、登場ポケモン、使用技の変更等が行われ、また映画全編に渡って3DCGを使用しての映画になった事で話題を集めた作品です。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONの制作スタッフ
ミュウツーの逆襲EVOLUTIONの大きな特徴の1つとなったのが製作スタッフです。オリジナル版から20年の時を経ているミュウツーの逆襲EVOLUTIONですが、監督はオリジナル版と同じ湯山邦彦さんが担当、主要なキャラクターの声優などもオリジナル版と引き続きの出演になっている人が多くなっています。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONのあらすじ結末ネタバレ
あらすじネタバレ①ミュウツーの誕生
伝説のポケモン「ミュウ」の化石が発見され、「最強のポケモンを作り出す」という目的を元に人工のポケモンを作り出すロケット団の実験の結果、誕生したのがミュウツーです。ミュウツーは最強の存在と言われながらも人間に支配されている事に疑問を持ち、ロケット団のボス、サカキの傲慢な態度と発言に自身を作り出した人間を恨むようになります。ミュウツーはロケット団の研究所を破壊し、一匹逃亡する事になるのでした。
あらすじネタバレ②ポケモンバトルへの招待状
海の側で夕食の準備をしていたサトシ達。そこに「世界最強のポケモントレーナー」からという謎の招待状が届けられます。「前途有望なトレーナーへの誘い」という言葉にサトシはこの招待状を受け、この招待を受ける事にします。試合会場となるのは島へと向かおうとするサトシ達。しかし試合当日、海は大荒れで島へと向かう船は欠航してしまいます。
途方に暮れるサトシ達でしたが、そこに謎のボート屋が現れます。ネタバレするとこのボート屋はお馴染みロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースの変装です。ロケット団はサトシ達の話を聞いており、会場に現れる優秀なポケモンを強奪しようと考えていたのでした。サトシ達はボート屋の舟に乗り島を目指す事になりますが、ボートは転覆海に放り出される事になります。
なんとか手持ちの水ポケモンであるサトシのゼニガメ、カスミのヒトデマンに助けられたサトシ達が島に辿り着き正式な招待客であるサトシ達は案内される形で島にある城に入っていきます。一方でサトシ達から少し遅れて島に辿り着いたロケット団達も地下から城の中に侵入を試みるのでした。
あらすじネタバレ③複製品のポケモンの登場
ホールに案内されたサトシ達はそこで同じくポケモンの助けを借りて荒れ狂う海を渡ってきたウミオ、ソラオ、スイートと出会います。そして彼の前に最強のポケモントレーナーとして現れたのがミュウツーでした。ポケモンが最強のトレーナーであるという事に疑問符を投げかけたサトシ達とのポケモンバトルを行う事になります。
その頃、地下から城に侵入する事に成功したロケット団は不思議な研究室にいました。そこは培養液に入れられたポケモン達がいる不思議な研究室でしたが、機械を起動してしまいニャースの毛が取られてしまいます。そこからニャースが複製されてしまうのです。ここでネタバレされるようにミュウツーの使うポケモンの全ては複製したポケモンなのでした。
ミュウツーの狙いは、自身もミュウの複製品であるミュウツーが複製品の方が優秀であるという事を示す事です。次々とサトシ達トレーナーのポケモンを破ったミュウツーは、それらのポケモンを捕縛し、複製品を作り出します。ピカチュウを捕縛され、それを追いかけたサトシはロケット団のいた研究室にたどり着きそこで複製機を破壊する事になります。しかしその時には多くのポケモンが複製されていたのでした。
あらすじネタバレ④オリジナルと複製ポケモンの戦い
ミュウツーのやり方に激怒したサトシはミュウツーに殴りかかりますが、ねんりきを扱うミュウツーはいとも簡単にサトシを吹き飛ばしてしまいます。なんとそれを助けたのは伝説のポケモンであり、ミュウツーの元になった存在ミュウでした。ミュウツーはより明確に自身の方が優れた存在である事を示すべくミュウに戦いを挑む事になります。
ミュウとミュウツーの戦いに呼応するようにトレーナー達のポケモンであるオリジナルのポケモンとミュウツーの複製ポケモン同士でのバトルも始まります。しかし同じ能力を持つポケモン同士での勝負はお互い消耗が激しいだけで無益な争いでしかありませんでした。
あらすじネタバレ⑤石化したサトシ
ポケモン達の争いに見ている事しか出来ないサトシ達。しかしお互いに傷つきながらも戦う事を辞めないポケモン達に耐えられなくなったのがサトシでした。サトシはミュウとミュウツーの攻撃に割って入りなんと石化してしまいます。サトシのピカチュウは石化したサトシを蘇生しようと何度も電撃を浴びせますがサトシは動きませんでした。
あらすじネタバレ⑥ポケモン達の涙
何度電撃を浴びせても動かないサトシにサトシのピカチュウが涙を流します。同時にサトシの行動にオリジナルのポケモン、複製ポケモン問わず涙を流します。その涙がサトシに注がれサトシは無事に復活を果たす事になるのです。一連の行動にミュウツーは自身を含め例え複製品であろうと「生きている」という事を実感する事になります。
ミュウツーは自身が生み出した複製ポケモン達と共に海の彼方に旅立っていく事になるのでした。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONの見どころは?オリジナル版との違いも考察
見どころ①オリジナル版との違い
ポケモン映画の中でも「原点にして頂点」とも言われ高い人気を誇るミュウツーの逆襲。しかしオリジナル版公開当時の1998年、まだアニメが無印版だった事もあり、公開当時と2021年現在ではポケモンの設定にも違いがあり、現代の設定に合わせる事による矛盾点なども存在している状態でした。リメイク作であるミュウツーの逆襲EVOLUTIONではこれらの矛盾点を現代の設定に合わせて変更されています。
分かりやすい例で言えば、ポケモンの使用する技には公開以降に登場した技が存在している、オリジナル版ではアニメの当時の設定に合わせて「言うことを聞かない」状態であったサトシのリザードンがサトシの指示を聞いている、一部キャラクターの時代錯誤なデザインの変更などが行われています。
余談ですがミュウツーの逆襲は劇場公開版とは別に追加シーンや設定を加えた「完全版」が存在していますが、ミュウツーの逆襲EVOLUTIONはあくまでも劇場公開版のリメイク作であり、追加シーンや設定、特に完全版にて重要な要素として描かれていたフジ博士の娘である「アイ」の存在、などは描写されていないという点には注意が必要です。
見どころ②自己の存在を巡る争い
オリジナル版の映画ミュウツーの逆襲が「原点にして頂点」と言われる名作として扱われる大きな要因になっているのが作品全体のテーマである「自己の存在」についてです。オリジナル版公開当時、社会問題になっている部分に追求した内容であったと同時にそれはリメイク版であるミュウツーの逆襲EVOLUTIONが公開された現代になっても変わらない強いテーマ性を持った作品になっています。
ミュウツーとのバトルを始め派手な演出も多い本作ですがそのテーマは非常に重く、大人になっても考えさせられる映画として高い人気を誇っています。ミュウツーの逆襲EVOLUTIONでもそのテーマ性は失われる事なく描かれており、その感動は3DCGになっても変わらないと感想が集まる程になっています。
見どころ③ニャースの行動
アニメポケモンでニャースといえばポケモンで唯一人間の言葉を話す事が出来る存在で、ピカチュウとは違ったアイデンティティを確立している存在です。そんな人間の言葉を操れるニャースにこそ与えられた役割が「戦わない事」でした。
上記のあらすじで紹介したようにニャースも複製機に毛を取られた事で複製されたニャースが登場しています。他のポケモン同士が戦う中、ニャースも複製されたニャースと対面、一度は爪を尖らせ戦おうとするのですが、「この爪を突き立てたら痛いだろう」と想像し、攻撃するのを辞めてしまいます。それは複製されたニャースも同じであり2匹は月を見上げる事になるのです。
残念ながら複製されたニャースは人間の言葉を喋りません。しかしオリジナルニャースの翻訳を通してその思いを見せます。このシーンはミュウツーの逆襲でも名シーン、名言として知られるシーンであり、ニャースの「人の言葉を喋れる」という点をかなりクローズアップされたシーンとして高い人気を獲得しているシーンになっています。
見どころ④ピカチュウの行動
一方でニャースとは違う形のメッセージ性のある行動をしたのがサトシのピカチュウです。同じく複製されたピカチュウから敵意を向けられるサトシのピカチュウですが、ピカチュウもまた戦おうとはしないのです。しかしニャースの場合と違うのは複製されたピカチュウの方は戦意旺盛だった事です。サトシのピカチュウに戦うように求め何度も平手打ちをするのです。しかしそれでもサトシのピカチュウが反撃する事はありませんでした。
ニャースと違いサトシのピカチュウは喋る事は出来ません。しかしピカチュウはその行動によって「この戦いは無意味である」という事を示し同時に誰かに止めてほしいとも考えていたのだとされています。そしてそんな行動が複製されたピカチュウにも伝わりなぜ自分は戦っているのかと悲しくなってしまうのでした。
見どころ⑤サトシの行動
お互いに傷つきながらも戦う事をやめられないポケモン達、そんなポケモン達の戦いを見かねて止めに入ったのがサトシです。このサトシの行動、ポケモントレーナーとしては矛盾を孕んだ行動になっていると言えます。サトシの夢はポケモンマスターであり、そこに至る為に本来であれば進んでポケモンバトルを行うべき存在なのです。
しかしそんなサトシでさえ見ていられなかったのがオリジナルポケモンと複製されたポケモンとのバトルでした。まだ10歳の少年であるサトシの未熟さとも言えるこの行動ですが、ファンの間ではサトシにとってそれは「ポケモンバトル」ではなかったのではないかとする感想も集まっています。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONの声優キャスト一覧
松本梨香役/サトシ
アニメポケモンの無印から2021年現在放送中の新・無印、そしてポケモン映画含めて全ての作品でサトシ役を担当している松本梨香さんはもちろんミュウツーの逆襲EVOLUTIONでもサトシ役を担当しています。他アニメでの活動は少ないものの、海外ドラマや映画の吹き替え声優などを中心に活動している声優さんです。
大谷育江役/ピカチュウ
アニメポケモンはもちろんゲーム、海外向けの吹き替え版でもピカチュウの声優を担当しているのが大谷育江さんです。ピカチュウを含めて長寿アニメのレギュラーを3作も抱えている事で知られている声優さんで、「名探偵コナン」の円谷光彦役、「ワンピース」のトニートニー・チョッパー役などを担当しています。
余談ですが、ミュウツーの逆襲EVOLUTIONでは複製されたピカチュウに関しては声優は大谷育江さんが担当せず、ムサシ役の林原めぐみさんが担当しています。
林原めぐみ役/ムサシ
ポケモンアニメの悪役ロケット団のムサシの声優を担当しているのは林原めぐみさんです。声優アーティストの先駆け的存在と言われる声優さんで、「らんま1/2」の早乙女らんま役、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイ役などで知られています。
三木眞一郎役/コジロウ
コジロウ役を担当する三木眞一郎さんは1989年から活躍する声優さんです。役のイメージを尊重する声優さんとして知られ必要がない限りは極力顔を隠す事で知られる声優さんです。「頭文字D」の藤原拓海役、「BLEACH」の浦原喜助役、「銀魂」の坂本辰馬役などを担当しています。
犬山イヌコ役/ニャース
アニメポケモンで唯一人の言葉を話すニャースの声優を担当するのが犬山イヌコさんです。オリジナル版ミュウツーの逆襲公開時には旧芸名「犬山犬子」名義で活動していました。「みどりのマキバオー」のマキバオー役などでも知られています。
市村正親役/ミュウツー
ミュウツーの逆襲の主人公にして悪役とも言える存在のミュウツー。リメイク作であるミュウツーの逆襲EVOLUTIONでも変わらずオリジナル版でゲスト声優だった市村正親さんが声優を担当しています。普段は俳優として活動していますがミュウツーの逆襲の続編とも言えるアニメ「ミュウツー!我ハココニ在り」や新無印にミュウツーが登場した際にも声優を担当しています。
小林幸子役/ボイジャー
サトシ達があらすじの最初で島に渡る為の船を求めている際に登場するボイジャーもオリジナル版から登場するキャラクターで、リメイク作であるミュウツーの逆襲EVOLUTIONでも当時声優を担当した小林幸子さんが出演しています。
山寺宏一役/ミュウ
ゲスト声優である市村正親さん、小林幸子さんと同じくゲスト声優でありながらオリジナル版以降もポケモン映画に欠かせない声優となっていたのが山寺宏一さんです。毎回異なる役柄でポケモン映画に出演を続けていた山寺宏一さんですが、その元祖となったのはオリジナル版ミュウツーの逆襲でのミュウ役でした。リメイク作であるミュウツーの逆襲EVOLUTIONでもミュウ役で変わらず出演しています。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONの映画主題歌
主題歌①めざせポケモンマスター'98(2019 Remaster)
ミュウツーの逆襲EVOLUTIONの主題歌はオリジナル版の流れに乗っ取り、アニメポケモンの初代主題歌であるめざせポケモンマスターの98年リメイク版をベースにした2019年リマスターバージョンとして使用されています。他の映画やアニメポケモンでも主題歌として起用された事がありますが、ミュウツーの逆襲EVOLUTIONでは本家であるサトシの声優でもある松本梨香さんが歌を担当しています。
主題歌②風といっしょに
同じくオリジナル版ミュウツーの逆襲のED主題歌であった「風といっしょに」も主題歌として使用されています。当時は小林幸子さんが歌った歌でしたが、ミュウツーの逆襲EVOLUTIONでは小林幸子さんに加えてポケモン映画のゲスト声優として常連であった中川翔子が加わる形の楽曲になっています。ちなみに本作では中川翔子さんはこの歌のみの参加でゲスト声優としては出演していません。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONに関する感想や評価
今日はポケモン ミュウツーの逆襲
— ひひ (@nyourara) March 15, 2021
初代とEvolutionそれぞれ見たけど郷愁、子供時代を思い出させられました…
ここからは既にミュウツーの逆襲EVOLUTIONを視聴した人の感想を紹介していきます。元々オリジナル版のミュウツーの逆襲が高い人気を誇る名作だった作品だけに、そのリメイク、しかも全編3DCGでの構成には疑問符を投げかける声が多くなっていました。しかし公開当時以降の設定を反映しながらもオリジナル版のあらすじをしっかりと踏襲した形には懐かしさを覚えたという感想もかなり多くなっています。
特にオリジナル版公開時にはまだ子供だった人が大人になっているという事もあり、改めて深い映画だった事を再確認出来たという感想も多くなっています。
アマプラでよ、なんとなしにミュウツーの逆襲EVOLUTION見て号泣してるんだけど、ピカチュウの、ピカチュウの必死にサトシ起こそうとしてる声でもう無理。
— ほく。ほっくほく。 (@hQm4agRhrluHP8u) March 14, 2021
元々泣けるシーンが多いと感想を集めていたミュウツーの逆襲ですが、リメイク版であるミュウツーの逆襲ではさらに泣けるシーンが増えたという感想も見られます。特に石化したサトシをピカチュウが起こそうとするシーンでは複製されたピカチュウの涙のシーンなども鮮明に描かれリメイクされてよかったとする声も多くなっています。
またやはりオリジナル版の頃から時代が進んだのに合わせて技術の進化も凄まじく、3DCGになったキャラクター達はもちろん、風景、特に「海」や「空」などのシーンが象徴的だったという感想も多くなっています。元々が名作なだけにそれらの演出が現代風になった事でより見やすくなったとする感想も見られる程になっています。
ミュウツーの逆襲、公開当時も去年のEvolutionも観て、今またあまぷらのアニメ版を観てたんだけど毎回べしょべしょに泣くしEDが名曲すぎて歌おうとするとべしょべしょに泣いてしまって歌えない…
— 花子🌷4/10さにイベ花見Cえ-2 (@875_320) December 19, 2020
公開後にはリメイクされてよかったという感想を集めたミュウツーの逆襲EVOLUTIONですが、映画本編の内容と同じく涙腺を刺激したと感想が集まっているのが主題歌です。主題歌も新しいものを用意せず、当時の物をリマスターする形だった事、特に「風といっしょに」には小林幸子さんに加えてポケモン映画のゲスト声優常連であった中川翔子さんが加わったのが良かったとする声も多くなっています。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONネタバレまとめ
ミュウツーの逆襲EVOLUTIONは1998年に公開されたミュウツーの逆襲のリメイク作であり、全編フル3DCGで製作された初めてのポケモン映画です。元々名作として名高い作品だけに最新の技術を取り入れた事でさらに感動が強くなったと感想を集める作品になっています。基本的にはオリジナル版のあらすじを踏襲しつつ、現代の設定を取り入れ今の子供達が見ても違和感がない形になっているいう感想も集まっています。
キャラクターはもちろん自然の風景の評価なども高くリメイクされてよかったと感想を集める事になっています。オリジナル版を見た人も楽しめる内容になっているのでまだミュウツーの逆襲EVOLUTIONを視聴していないという人は1度視聴してみてはいかがでしょうか?