2021年02月11日公開
2021年02月12日更新
【蟲師】化野(あだしの)の登場回とギンコとの関係は?アニメ版声優は?
『蟲師』に登場する化野(あだしの)は、蟲師として各地を転々とする主人公・ギンコの数少ない友人の1人です。登場回は少ないものの、蟲に関する品々をコレクションするなど一風変わった特徴で存在感を放っていました。そして『蟲師』は基本的に一話完結のオムニバス形式を取っているのですが、あだしのだけはギンコの親しい友人として継続的に登場しています。そこで当記事では、『蟲師』の化野(あだしの)の登場回やギンコとの関係性、アニメ声優などをまとめて紹介していきます。
蟲師のあだしのとは?
2003年~2008年まで「月刊アフタヌーン」にて連載されていた漫画『蟲師』。物語は1話完結のオムニバス形式が取られているものの、主人公・ギンコ以外の全ての登場人物が和服を着ていたり、田舎や家屋が舞台となっていたりするため飽きることのない作品となっています。そんな物語の主人公・ギンコの数少ない友人として登場するのが化野(あだしの)でした。ここからは『蟲師』の作品情報と共に化野のプロフィールを紹介していきます。
蟲師の作品情報
蟲師の概要
『蟲師(むしし)』は漫画家・漆原友紀による伝奇漫画です。「蟲師」を生業とする主人公がさまざまな「蟲」によって引き起こされる事象に対峙していく物語が描かれています。1999年から『月刊アフタヌーン(講談社)』にて連載され、本誌である増刊号に移ってからは、2008年まで連載されることになりました。文化庁メディア芸術祭・漫画部門優秀賞や講談社漫画賞などの受賞歴もあり、2005年10月からはテレビアニメが放送されています。
蟲師のあらすじ
『蟲師』は生命の根源であり人間とは異なる形態の存在「蟲」と、「蟲師」を生業とする主人公・ギンコが対峙していく物語が描かれています。そしてギンコ以外の登場人物は、話数に応じて変わっており、一話完結のオムニバス形式が取られていました。しかし、『蟲師』はオムニバス形式が取られているのにも関わらず、登場人物の個性や事件を引き起こす「蟲」の種類も毎回異なっているため、ワンパターンの展開にはなりません。
蟲師は実写映画化も話題に
『蟲師』はテレビアニメ化されただけでなく、実写映画化もされています。2007年に実写映画が公開され、主演はオダギリジョーと蒼井優(あおいゆう)が務めていました。オダギリジョーが演じるギンコは銀髪でかなりのイケメンです。蒼井優が演じる淡幽も当時の蒼井優が人気絶頂の女優だったこともあり、主人公・ギンコに劣らずかなり目立っていました。
原作では淡幽の登場回はそれほど多くありませんでしたが、実写映画では淡幽にスポットが当てられているため、物語の全体を通して淡幽の活躍を見ることができます。また、淡幽を演じる蒼井優も女優としてのあどけなさが残っているため、その点に注目しながら見るのも良いかもしれません。
あだしの(化野)のプロフィール
『蟲師』に登場する化野(あだしの)は、海辺の町で医者をしているキャラクターです。片眼鏡を右目に付けているのが特徴。人徳があるため、里の住民からは医者としての人望があります。その一方で、珍品を集める蒐集家です。特に蟲に関する品々をコレクションしており、その全てが蔵に保存されています。しかし、化野本人は蟲が見えないため、蟲が見えるようになれば捕まえたいという願望を抱いていました。
蟲師のあだしのの登場回
これまでに『蟲師』の概要やあらすじなどの作品情報、化野(あだしの)のプロフィールを紹介してきました。あだしのとは、海辺の町で医者をしている人物であり、蟲に関する品々をコレクションする一風変わった人物でもあります。では、そんな彼が登場したのはどの回なのでしょうか?ここからはアニメ版『蟲師』で描かれたあだしのの登場回を紹介していきますので、あだしのの活躍に注目していきましょう。
登場回①アニメ5話の旅をする沼
『蟲師』のあだしはアニメ5話「旅をする沼」で初登場を果たしていました。主人公・ギンコは、アニメ1話~4話の間で蟲に関するレアアイテムを手に入れていますが、それを5話で売りつけていた相手があだしのです。しかし、あだしのはパチモンを高値で買わされるなど騙されやすい性格で、これまでに何度も商売で騙されてきたのかギンコの話を半信半疑で聞いている様子でした。
しかし、実際はギンコの口が上手かったため、物品見ているあだしのは興味深々。基本的に『蟲師』はギンコの話を聞く聞き手が多く登場するのですが、あだしのが登場する回は彼も豊富な知識を持っているため、ギンコとは対等な立場で蟲の話をするというのが特徴的です。
登場回②アニメ10話の硯に潜む白
次にあだしのが登場したのは、アニメ『蟲師』の10話「硯に潜む白」です。この回はあだしのが最も登場したシーンと言えるでしょう。あだしのが蟲に関するレア品を保管している蔵に里の子供たちが侵入したことで、蟲が入っている硯が原因で子供たちの体温が低くなる病気にかかった、というのがこの回の本筋となっています。そして10話では硯の製作者である「たがね」という女性が初登場しました。
最終的には子供たちの症状が蟲「クモハミ」の仕業であることが判明し、たがねとギンコが協力し合ったことで子供たちの病気は治ります。事件が解決されたことで硯がレアな硯から変哲もない硯となってしまったため、非常に残念がっているあだしの姿が見られました。この登場回ではあだしのの存在感が大きくピックアップされなかったものの、あだしの登場回としてのレア回であり、気の毒な回となっています。
蟲師のあだしのとギンコの関係
あだしのは『蟲師』のアニメ5話「旅をする沼」で初登場し、そこで主人公・ギンコから蟲のレアアイテムを購入しようとしている姿が描かれていました。そして作中では、あだしの自身が蟲のコレクターとして蟲に関する豊富な知識を持っているため、ギンコとは対等な立場で蟲の話をしています。では、あだしのとギンコはどのような関係を築いているのでしょうか?ここではギンコのプロフィールに触れながら、あだしのとギンコの関係に迫ります。
ギンコのプロフィール
『蟲師』に登場するギンコは本作の主人公です。白髪緑眼で左目を前髪で隠した見た目が特徴。本来はヨキという名前で、幼少期には母親と共に行商の旅をしていました。しかし、その道中で崖崩れに遭ったことで母親を失ってしまいます。行き倒れていた所を蟲師として活動しているぬいに拾われているのですが、これがギンコが蟲師としての道を歩み始めたきっかけとなりました。
ギンコの名前と見た目は、ぬいの庵の近くにある池に棲んでいた蟲が原因で白髪緑眼となっており、同時に本名を含む記憶の全てを失ってしまったことがきっかけで変わっています。以来、ギンコと名乗り、蟲師の間を転々とするようになりました。また、蟲師を生業にしている場合は良いこととして捉えれますが、蟲を呼び寄せる体質をしています。だからこそ、ギンコは1つの場所に留まることができず、蟲の研究をしながら常に旅をしていたのです。
あだしのとギンコの関係
『蟲師』に登場する化野(あだしの)は、主人公・ギンコの数少ない友人の1人です。ギンコは自由に土地を行き来する「蟲師」を生業としている上に、基本的に孤独を愛するような人物でした。そのため、蟲師として同業者仲間はいるものの、特定の友人というものがほとんどいません。
しかし、そんなギンコが唯一の友人として特別視しているのが化野です。ギンコと化野が友人関係を築くきっかけとなったのが化野の趣味です。その趣味というのは、蟲に関する物品を集めて蔵にコレクションするというものでした。パチモンのレア品を高値で買わされてもそれに気づかずに喜ぶようなおめでたい性格も、ギンコを引き寄せた要素の1つです。
蟲師のあだしのアニメ声優
『蟲師』の化野(あだしの)の大きな特徴と言えるのが、蟲に関する品々をコレクションする蒐集家という点です。純粋に蟲に関するレア品を追い求めるようなところが、里の住民からはの人望を集めるような人徳に繋がっているのでしょう。ここでは、そんな『蟲師』のあだしのを演じた、アニメ声優・うえだゆうじのプロフィールと出演作品を見ていきます。
うえだゆうじのプロフィール
- 本名:上田 祐司(うえだ ゆうじ)
- 出生地:福岡県北九州市
- 生年月日:1967年6月15日
- 職業:声優
- 所属事務所:ポマランチ
『蟲師』に登場する化野(あだしの)役を演じたアニメ声優は、声優事務所「ポマランチ」で声優として活動する上田 祐司(うえだ ゆうじ)です。声優として活動をスタートさせたのが1992年で、デビュー作は黒いヒヨコを主人公としたテレビアニメ『カリメロ』です。そして、1996年にはアニメ『ハーメルンのバイオリン弾き』のハーメル役と『機動戦艦ナデシコ』のテンカワ・アキト役でテレビアニメ初主演を果たしていました。
その後、アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の相楽左之助を演じたことで人気に火が付き、アニメ『ラブひな』や『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』などの主演を次々に務めています。なお、アニメ音響監督として活動する田中一也(たなかかずや)やアニメーション監督を務める長濱博史から高く評価されており、「全幅の信頼を置いている声優」「歌も歌える声優」と言われているようです。
うえだゆうじの主な出演作品
- 1992年~:カリメロ(ジュリアーノ 役)
- 1995年~:愛天使伝説ウェディングピーチ(風摩ようすけ 役)
- 1996年~:るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(相楽左之助 役)
- 1997年~:ポケットモンスター(タケシ、ヤマトのラッタ、ジッポ、コジロウのウツボット、サトシのバリヤード、サトシのヒノアラシ、ムサシのソーナンス、サトシのヨルノズク 役)
- 1998年~:セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん(花中島マサル 役)
- 2001年~:シャーマンキング(ホロホロ / 碓氷ホロケウ 役)
- 2005年~:蟲師(化野 役)
- 2009年~:鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(ジャン・ハボック、ビドー 役)
- 2015年~:SHOW BY ROCK!!(有栖川メイプル 役)
- 2018年~:新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION(シャショット 役)
蟲師のあだしのに関する感想や評価
6人目
— 藍りんご (@1212rockit) May 6, 2020
化野(蟲師)
ギンコと化野の絡みが大好きなんだ……あのお互い遠慮が無い感じが……ふふ(*´▽`*) pic.twitter.com/s9A7U0HOy8
こちらでは『蟲師』の化野(あだしの)と主人公・ギンコの絡みに関する感想があがっています。どうやら、この方はあだしのとギンコの「お互いの遠慮が無い感じ」に魅力を感じているようです。これには孤独を愛するようなギンコの性格と、里の住民から人望を集めるようなあだしの性格が、2人の遠慮の無さに繋がっているのかもしれません。
化野先生実は蟲師最大の謎人物だったりするのか、、、レギュラーメンバーはみんな過去話してるもんな
— san (@samonomosa) January 6, 2020
こちらでは『蟲師』の作風と化野(あだしの)に関する感想があがっています。この方は、どうやらあだしののことを「最大の謎」として認識しているようです。確かに感想で言われている通り、レギュラーメンバーは過去話をしていますが、あだしのだけは過去話をしていません。あだしのという人物像と過去が気になっている方はきっと多いことでしょう。
PC塗りVer。
— 化野 (@adashino_6444) January 6, 2020
実は~・・・化野先生推しなんです!
ん?
今更だった?笑笑
蟲側に近い『蟲師のギンコ』だけだったら、ここまで萌なかっただろうな。
先生には、ギンコを人間側に留める存在・・・であってほしいと願うファンです。 pic.twitter.com/TcJkvswMjI
こちらでは『蟲師』の化野(あだしの)に関する感想があがっています。化野先生推しと言われていますが、これには主人公・ギンコを人間側に留める存在であることが高い評価に繋がっているようです。「ギンコが蟲側に近い存在だったら…」と言われていることから、あだしのの存在がいかに物語において重要なのかが分かります。
蟲師の化野先生とかもめっちゃ好きなんだな みんなにも蟲が見えてるのにやっぱり見えなくて騒いでるとことか好きだったわ
— ちゃせん (@arbata_caj) June 29, 2020
こちらでは『蟲師』の化野(あだしの)に関する感想と評価があがっています。感想では「見えていなくても騒いでるところが好き」と言われているので、蟲を捕まえようと足掻いているあだしのの姿をチェックしてみると良いでしょう。
蟲師のあだしのまとめ
『蟲師』化野(あだしの)の登場回とギンコとの関係、アニメ版声優を紹介してきましたがいかがでしたか?あだしのは『蟲師』の5話「旅をする沼」で初登場を果たした後、主人公のギンコとは持ちつ持たれつの関係を続けてくようになりました。
そしてあだしのの友人であるギンコは蟲師という自由に土地を行き来する仕事をしている上に、孤独を愛するようなキャラなので、そんなキャラが特別視しているあだちは貴重な存在と言えるでしょう。里の人々からの人望もある青年であり、騙されるようなお人好しな性格もギンコを引き寄せる魅力。
今回のまとめではあだしのの登場回として5話と10話を紹介していますので、ぜひ『蟲師』をご覧になった際はあだしのが活躍する様子をチェックしてみてください。ちなみに一瞬しか登場していなかったために省いているのですが、実際はアニメ18話「山抱く衣」の最後のシーンでも少しだけ登場しています。気になる方はそのシーンもチェックしてみてはいかがでしょうか?