この世界の(さらにいくつもの)片隅にのあらすじ・感想ネタバレ!前作との違いは?

長編アニメーション映画として異例のヒットを記録した「この世界の片隅に」に新規の追加シーンが施されて誕生したのが「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」というアニメ映画となっています。2019年12月20日から公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」については、前作との違いや追加シーン、あらすじネタバレなどに注目が集まっていくようになりました。そこで、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のあらすじ・感想ネタバレや前作との違い、追加シーンや映画タイトルの意味なども紹介します。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのあらすじ・感想ネタバレ!前作との違いは?のイメージ

目次

  1. この世界の(さらにいくつもの)片隅にとは?
  2. この世界の(さらにいくつもの)片隅にのあらすじネタバレ
  3. この世界の(さらにいくつもの)片隅にの結末ネタバレ
  4. この世界の(さらにいくつもの)片隅にと前作との違い・追加シーン
  5. この世界の(さらにいくつもの)片隅にの謎をネタバレ考察
  6. この世界の(さらにいくつもの)片隅にのアニメ声優キャスト一覧
  7. この世界の(さらにいくつもの)片隅に関する感想や評価
  8. この世界の(さらにいくつもの)片隅にの違いネタバレまとめ

この世界の(さらにいくつもの)片隅にとは?

長編のアニメーション映画として誕生した「この世界の片隅に(このせかいのかたすみに)」は日本のアニメーション監督である片渕須直さんによって制作され、2016年11月12日に全国で公開されました。「この世界の片隅に」という長編のアニメーション映画は、原爆作家といわれている広島県出身のこうの史代さんによって2007年1月~2009年1月に渡って描かれた漫画が原作となって制作されています。

2019年12月20日には「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」という新規の追加シーンが約40分施されたアニメ映画が公開され再び注目を集めるようになりました。そこで、漫画や映画、テレビドラマ化などさまざまに展開されている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のあらすじ・感想ネタバレや前作との違い、映画タイトルの意味、注目されている追加シーンなどについても紹介します。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にの概要

東京テアトルによって配給された「この世界の片隅に」というアニメ映画は、日本国内で63館において封切られたものの最終的には484館規模の公開へと拡大していきました。長編のアニメーション映画として1133日連続(2016年11月12日~2019年12月19日)でロングラン上映された「この世界の片隅に」は、ミニシアター系作品としては異例のヒットを記録することになり、27億円の興行収入を突破しました。

210万人の累計動員数を記録したこの世界の片隅には、洋画・邦画含めて中断日のない連続上映として史上最長となります。大人気となったこの世界の片隅にのアニメ映画は、約450の公共ホールなどの会場でも上映会が行われるようになります。日本国外においては世界で60以上の地域と国で上映されました。世界中で愛されるようになったこの世界の片隅には、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。

さらに、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位や第21回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、第41回アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員賞など数々の賞を受賞します。チームとしては第65回菊池寛賞を受賞しました。数多くの賞を受賞したこの作品は、2019年12月20日に新規の追加シーンが約40分加わった「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」というアニメ映画を公開しています。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にの原作

双葉社によって2007年1月~2009年1月に渡って連載された「この世界の片隅に(このせかいのかたすみに)」は、広島と戦争をテーマにして描かれた作品となっています。広島県広島市出身のこうの史代さんによって描かれた「この世界の片隅に」は、2008年~2009年に渡って単行本において上巻・中巻・下巻の形式で刊行されました。日本テレビ系によって2011年8月5日にテレビドラマ化もされる作品となります。

広島と戦争をテーマとして描かれているこの作品は、広島市が舞台ではなく近隣の軍港・呉を中心に描かれていきました。「この世界の片隅に」においては、原爆以外の死を大切に扱っており、多くの人に愛される作品へと成長していきます。その結果世界中で人気となった「この世界の片隅に」は、130万部の累計発行部数を記録するようになりました。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に【映画】

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのあらすじネタバレ

2016年11月に「この世の片隅に」の長編アニメーション映画が全国において公開されたことで、国内はもちろん世界中で多くの人から愛される作品となりました。数々の賞を受賞したり、洋画・邦画含めて史上最長となる連続上映を達成したりして注目されるようになります。その後2019年12月20日には、新規の追加シーンが約40分施されパワーアップした「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が公開されました。

「この世の片隅に」を制作していた当初は資金調達が苦しかったため、本来であれば原作に忠実に作るために2時間30分のアニメ映画を考えていたそうです。しかし、アニメの場合1時間の映画を制作するには1億円が必要といわれています。資金繰りが難しかった監督は何とか2時間で収まるように制作しました。その後「この世の片隅に」が大ヒットしたことで、当初の希望通りの長編が作れる資金が集まることになります。

これによって念願の長編のアニメが制作されたのです。追加シーンが40分施されたことでどのように変化を遂げたのか?前作との違いや感想、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のあらすじネタバレ、映画タイトルの意味などに注目が集まるようになりました。そこで、まずは「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のあらすじネタバレを紹介します。まだ、見ていない方はこれ以降のあらすじネタバレにご注意ください。

あらすじネタバレ①リンに助けられたすず

前作との違いや映画タイトルの意味などに注目が集まっている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のあらすじネタバレとして、前半の遊女であるリンに助けられる素直で芯のあるすずのシーンを外すことはできないでしょう。追加シーンにおいて高い評価を得ているこの作品で、絵を描くのが大好きな浦野すずは、広島に誕生しドジなところもあるものの、無邪気で明るい性格の女の子として登場しています。

素直で明るい性格のすずは、18歳になったということでお嫁に行くという話が舞い込んできました。絵が上手でコンクールで受賞してしまうほどの腕前を持っていたすずは、広島の呉に住んでいる北條家にお嫁に行くことになります。何も知らないすずは、呉鎮守府において軍法会議録事(書記官)の仕事をしている周作の嫁となりました。夫の姉の径子によって何かといびられる生活がスタートしますが、明るさで乗り切っていました。

ドジな性格のすずは、貴重な砂糖を水かめに入れてしまいます。何とかしようと闇市へ買いに行ったすずは、遊郭が立ち並んでいる危険地帯へと足を踏み込んでしまったのです。道に迷ってしまったすずは、遊楽で働いている遊女のリンに出会ったことで助けてもらいます。二人はすぐに仲良くなってしまいました。しかし、仲良くなったリンから大切にしているメモを見せてもらい、それによって周作との関係を知ってしまうのです。

あらすじネタバレ②すずの周作を思う気持ち

追加シーンや映画タイトルの意味、前作との違い、感想などにも注目が集まっている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」でのあらすじネタバレとしては、中盤に差し掛かっての素直で無邪気なすずが夫となった周作を思う気持ちを紹介しましょう。勉強家で生真面目な性格の周作は、以前に遊楽へ足を運んでおり遊女であるリンと出会っていました。呉の朝日遊廓「二葉館」において働いていたリンとは身請けの話も出ていたのです。

二人は真剣に結婚のことを考えるようになり、一大決心した周作は身請けするといい出しました。しかし、書記官として働いていた周作の周囲の人間からは大反対されたことで諦めることになります。その後縁談の話が持ち上がってすずと結婚することになったのです。仲良くなったリンから見せてもらったメモは、かつて結婚を考えていた周作からもらったものでした。それらの事情を知ったすずは複雑な気持ちになってしまいます。

夫である周作との間になかなか子供ができなかったため、すずは次第に激しく動揺するようになりました。辛くなってしまったすずは次第に周作の誘いも拒否するようになってしまったのです。そんな時に幼馴染みの水原が訪ねてきました。幼馴染みの水原と一緒のすずは自分が見たこともない表情を見せたため夫の周作は複雑な気持ちになりながらも、遊女であるリンとの過去があったために自分の気持ちを隠すようになります。

かつて結婚を考えていたリンとのことで後ろめたさを感じていた周作は、納屋に追いやってしまった水原の所へ妻であるすずを使いに向かわせました。さらに、覚悟を決めて母屋の鍵を閉めてしまったのです。幼馴染みの水原は純粋でかわいいすずに自分の気持ちを伝えます。複雑な気持ちを抱えていたすずも、水原と話すことで夫である周作を強く想っていることを再確認しました。すずの気持ちを知った水原は早朝に出ていきます。

あらすじネタバレ③テルとの出会い

映画タイトルの意味や追加シーンなどが話題となっている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のあらすじネタバレとしては、後半に登場してくる遊女として働いているテルとの出会いをあげることができます。自分の気持ちに気付いたすずは、仲良くなったリンに会って自分の気持ちを伝えようと考えました。覚悟を決めて向かったすずは、門前払いされてしまいます。困っていると風邪をひいて部屋にいるテルと出会いました。

風邪をひいて寝込んでいるテルを励まそうと考えたすずは、彼女が南の島に憧れていたことを知っていたので南の島を描いた絵をテルに送り元気付けようとしたのです。その後、家族で花見に出かけることになったすずは、ずっと会いたいと考えていたリンに偶然会います。風邪をひていたテルが亡くなってしまったことをリンから聞いたすずは、遺品としてテルが使用していた紅を貰いました。

帰っていこうとするリンの前には、かつて結婚を考えていた周作が姿を現します。しかし、二人は静かに会釈だけをして通り過ぎていきました。義父が怪我をしたということで小姑である径子の娘の晴美と一緒にすずはお見舞いに行きます。二人はその途中で空襲に遭ってしまいます。何とか逃げることができた二人でしたが、近くに転がっていた不発弾が突然爆発して一緒にいた晴美が死亡してしまいました。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にの結末ネタバレ

結末ネタバレ①晴美の死

さまざまな感想が寄せられたり、映画タイトルの意味が話題になったりしている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の結末のあらすじネタバレとしては、幼いながらも軍艦の知識に長けている晴美の死を紹介します。夫である周作の姉である黒村径子は、黒村家へ嫁いでいましたが夫であるキイヤは時計屋を営んでいたものの病気によって死亡してしまいました。

その後、建物疎開によって下関に引っ越すことになった黒村家でしたが、この機に離縁を決意した黒村径子は、跡取り息子となる久夫だけは黒村家に残したものの、まだ幼い娘だった晴美と一緒に実家である北條家に戻ってきたのです。兄の久夫と仲が良かった晴美は、頭がいい兄に軍艦の名前をたくさん教えてもらっていました。軍艦に詳しい晴美は、明るくて純粋な性格のすずを気に入っており懐いていました。

義父が怪我をしたということで、空襲が日に日に激しくなってはいたもののお見舞いに行くことになったすずは、何かと一緒にいることが多い晴美と一緒に向かいました。しかし、向かっている途中で空襲に遭ってしまいます。何とか空襲から逃れることができたものの、不発弾が突然爆発してしまったことで晴美は死亡してしまいました。落ち込むすずは、かわいい晴美を右手でぎゅっと握っていたため右腕を失ってしまいます。

結末ネタバレ②終戦

映画タイトルの意味や約40分に渡っての追加シーンに注目が集まっている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の結末のあらすじネタバレとして、終戦を迎えてからのことをご紹介します。不発弾が突然爆発してしまったことで幼い晴美を死亡させてしまったすずは責任を感じて左手でしっかりと晴美と手を繋いでいればと後悔する日々を送っていました。そんな中戦況はさらに厳しさを増していったのです。

危険が迫りながらも何とかしのいでいた北條家でしたが、ついに原爆が広島へ落とされてしまいます。原爆が広島へ落とされたことによって、8月15日に終戦となりました。戦争が終わったことで軍で働いていた夫の周作たちは家へ帰れるようになります。右手を失ってしまったすずも、やっと草津に住んでいる妹のすみのお見舞いに行くことができました。原爆によって母親は行方不明となってしまったようです。

病気に苦しんでいた父親も死亡してしまいます。放射能を浴びてしまった妹のすみは、その影響で苦しむことになりました。苦しむすみを励ましたすずは、戦争によってボロボロになってしまった広島の町で、夫である周作と待ち合わせていました。自分を見つけてくれた周作に感謝の気持ちを伝えたすずは、周作と二人でベンチに座っておにぎりを食べます。戦争孤児となったヨーコにおにぎりをあげた二人は一緒に家に帰っていきました。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にと前作との違い・追加シーン

「この世界の片隅に」というアニメーション映画が大ヒットしたことで、本来作りたいと考えていた2時間30分の長編である「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を制作することができるようになります。

前作が大人気だっただけに追加シーンが施されている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のあらすじネタバレや前作との違い、映画タイトルの意味なども話題となっていきました。そこで、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」と前作との違いや追加シーンなどを紹介します。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にの追加シーン

2016年に公開されることになった「この世界の片隅に」というアニメーション映画は、原作漫画を元に描こうとした際に2時間30分の長編を目指していました。しかし、資金繰りが上手くいかなかったため、当時は予算の関係上2時間にまとめることで作り上げることができたのです。監督としては原作漫画を読む限りは2時間30分の長編でなければ描き切れないと感じていながらも泣く泣く2時間に収めたのでした。

その後、公開された「この世界の片隅に」というアニメーション映画は世界中で公開されることになり、27億円の興行収入を得ることができるようになります。それによって本来作りたいと考えていた全ての要素を加えた約40分にわたる追加シーンが施された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が誕生したのです。前作に約40分の追加シーンが施された理由はそのような経緯からでした。

あらすじネタバレや映画タイトルの意味などが気になると話題となっている2019年に公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においては、2016年に公開された「この世界の片隅に」というアニメーション映画において予算の関係で描くことができなかった省かれたエピソードを追加シーンとして約40分に渡って施しています。さらに時代考証なども重ねながら、細部をよりリアルに仕上げていったようです。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にと原作漫画との違い

違い①リンのエピソード

映画のタイトルの意味やあらすじネタバレなどに注目が集まっている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」と原作漫画との違いについて紹介します。「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においては、前作とは異なり遊楽で働いているリンとのエピソードを追加シーンとして描いています。貴重な砂糖を買いに行ったすずが遊楽へ迷い込んでリンに助けてもらうシーンは、前作においては予算の関係でカットされていたのです。

テレビアニメにおいては、遊女であるリン役は女優の二階堂ふみさんが演じていました。本作においては追加シーンとして仲良くなったリンとのエピソードや、夫となった周作とかつてリンが結婚する仲だったという事実まで繊細に描かれさまざまな感想が寄せられることになります。

違い②すずの内面

さまざまな感想が寄せられたり、映画のタイトルの意味が注目されたりしている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においては、無邪気で前向きな性格のすずの内面も繊細に追加シーンとして描かれています。あらすじネタバレや前作との違いが話題となっているこの作品は、2016年の「この世界の片隅に」においては、戦争時代を生き抜いたすずと観客が一体となって戦争を体験できるように作りこまれていきました。

2019年に公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においては、18歳で見知らぬ土地へ嫁いだすずがどのような感情を抱く人間であるか、心の中ではそのような葛藤を抱きながら戦争を生き抜いたのかなどが丁寧に追加シーンを踏まえて描かれていきました。

違い③街並みがよりリアルになっている

映画のタイトルの意味や前作との違い、この映画を見た感想などが話題となっている2019年に公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においては、追加シーンによって街並みがよりリアルに描かれていきました。広島の中島本町の町並みを明るくてかわいいすずが歩いているシーンが2016年版においても描かれていますが、以前よりかなりリアルに描かれていて驚いたという感想も多かったようです。

ここまでリアルに戦前の広島の町並みを描くことができたのは、資金が充実したことに加えてかつての店の配置がわかるような包み紙や当時を映した鮮明な写真が2016年版の制作後に見つかったことからよりリアルに店の外観や店の並びを復元することができたそうです。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にの謎をネタバレ考察

ネタバレ考察①タイトルの意味

約40分に及ぶ追加シーンが描かれ2019年に公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は前作とは異なったタイトルが付けられています。さまざまな感想が寄せらている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のタイトルにはどのような意味が込められているのでしょうか?2016年版によって描かれている「この世界の片隅に」では、見ず知らずの男性と結婚したすずが自分の居場所を見つけていく物語となっています。

あらすじネタバレや前作との違いなどに注目が集まっている2019年に公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」では、彼女の心を大きく動揺させる遊女であるリンの存在が描かれていきました。自分を助けてくれたリンとはすぐに打ち解けて仲良くなったすずですが、後に夫である周作と深い関係だったことを知ってショックを受けてしまいます。

そのため、2019年度版の映画タイトルは遊女であるリンの存在がかなり大きく影響していると考えることができるでしょう。知らない町で心を開くことができたリンが、自分の夫である周作が結婚したいと思う女性であったことで自分の居場所を見失ってしまったすずですが、最終的には終戦したことで大変な時代に自分を見つけてくれた周作に感謝するようになり、戦争孤児となった子供を我が子として育てることになります。

ネタバレ考察②テルとすずのやり取りの意味

追加シーンが加わったことで全く違う作品となっているなどの感想が寄せられている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においては、自分の心を大きく揺さぶる存在となるリンが登場していますが、同じくそこで遊女として働いているテルという女性も登場しています。2016年の「この世界の片隅に」とは異なってさまざまなキャラクターが登場していることで2019年版はタイトルも変化していったようです。

前作とは異なる映画タイトルが付けられている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」に登場している遊女のテルも、明るい性格のすず同様に自分の居場所を探していました。自分の居場所を探していたテルは、ある水兵と一緒に心中未遂と起こします。心中することができなかったテルは、遊郭へ戻されますが風邪をひいてしまいました。夜までに何とか風邪を治さなければならないテルは南の島へ行きたいとすずに話します。

遊楽で働くテルにとって南の島は、自分を無条件で受け入れてくれる天国のような場所だと考えていたようです。彼女も自分と同じことを考えていると感じたすずは絵が得意だったために南の島の絵を描いてプレゼントしてあげていました。その絵をすごく喜んでいたテルは最終的には肺炎によって死亡してしまいます。自分の居場所を求めていたすずは、いつの間にかテルに居場所を与える存在へと成長していたようです。

ネタバレ考察③知多さんが日傘をさしていた理由

本作も前作も非常に良いという感想が多い「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」では、元看護士として活躍していた知多さんが日傘をさして登場しています。その姿を不思議そうに見ていたすずですが、これには理由があったのです。

かつて看護士として活躍していた知多さんは、原爆が落ちてしまった翌日に救護隊として広島に向かっています。その際に彼女は内部被爆してしまったために日を眩しいと感じるようになってしったと考えることができるでしょう。真夏ではなく11月でも日傘をさしている姿から周囲も不思議そうにしていました。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのアニメ声優キャスト一覧

北條すず役/のん

タイトルに込められている意味や前作との違いなどに注目が集まっている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」で自分の居場所を常に探している北條すず役を演じたのは女優ののんさんです。前作も本作も非常に感動的だったと感想が寄せられている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」において明るくて無邪気な性格のすず役を熱演した女優ののんさんは女優の他に芸術家やファッションモデルとしても活動をしています。

  • 芸名:のん
  • 本名:能年玲奈(のうねんれな)
  • 血液型:A型
  • 生年月日:1993年7月13日
  • 出身地:兵庫県
  • 職業:女優、芸術家、ファッションモデル
  • 活動期間:2006年~2016年1月、2016年7月から
  • 所属事務所:レプロエンタテインメント(2006年~2016年)、non(2016年から)

2006年の第10回ニコラモデルオーディションにおいて、グランプリを獲得したのんさんは、レプロエンタテインメントジュニア部「j-class」に所属することになります。その後は同誌の専属モデルとして活躍しました。2010年からは映画やCMなどに出演するようになります。2012年には第37回報知映画賞において新人賞を受賞しました。その後も数々の賞を受賞するようになったのんさんは、2016年に現在の芸名に変更しています。

北條周作役/細谷佳正

  • 名前:細谷佳正(ほそやよしまさ)
  • 職業:声優
  • 血液型:B型
  • 出身地:広島県
  • 身長:175㎝
  • 生年月日:1982年2月10日
  • 所属事務所:フリー

さまざまな感想が寄せられたり、映画のタイトルの意味に注目が集まったりている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」ですずの夫である北條周作役を演じたのは声優の細谷佳正さんです。声優の細谷佳正さんは声優を志すようになったことで、東京アナウンス学院や俳優養成所に入って演技の学びをしました。その後吹き替えの仕事が多い事務所へ所属して声優として活動した後、フリーとして活動するようになります。

水原哲役/小野大輔

  • 名前:小野大輔(おのだいすけ)
  • 血液型:O型
  • 出身地:高知県高岡郡
  • 生年月日:1987年5月4日
  • 身長:175㎝
  • 職業:声優、杜氏、歌手
  • 声優デビュー:2001年
  • 所属:フリー

高い評価や良い感想が多く寄せられている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においてすずの幼馴染みである水原哲役を演じたのは声優の小野大輔さんです。声優の小野大輔さんは声優の他にも杜氏や歌手としても活動をしています。声優として活動するようになった彼は、2008年の第2回声優アワードにおいてサブキャラクター男優賞(助演男優賞)を受賞しました。その後も数々の賞を受賞しながら幅広く活躍しています。

テルちゃん役/花澤香菜

  • 名前:花澤香菜(はなざわかな)
  • 所属事務所:大沢事務所
  • 職業:声優、歌手、女優
  • 生年月日:1989年2月25日
  • 身長:158㎝
  • 出身地:東京都
  • 血液型:AB型
  • 声優デビュー:2003年

前作とは異なったタイトルによって公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」で遊女として働いていたテルちゃん役を演じたのは声優の花澤香菜さんです。声優の花澤香菜さんは澄んだ美しい声質に定評がある声優となっており、超絶癒しボイスなどといわれています。澄んだ可愛らしい声によってさまざまなキャラクターの声を演じてきました。声優としても高い評価を得ている彼女は女優や歌手としても活動しています。

黒村晴美役/稲葉菜月

  • 名前:稲葉菜月(いなばなつき)
  • 生年月日:2005年6月1日
  • 血液型:不明
  • 出身地:日本
  • 所属事務所:劇団ひまわり
  • ジャンル:映画、テレビ
  • 職業:声優、女優

素晴らしい作品だという感想が多い「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」において可愛らしい黒村晴美役を演じたのは声優の稲葉菜月さんです。声優の稲葉菜月さんは、声優以外に女優としても活動をしています。声優や女優として活動している稲葉菜月さんは、子役として幼少期から活動をしていました。彼女は百人一首やドラム、イラストを描くことなどが得意となっています。

浦野すみ役/潘めぐみ

  • 名前:潘めぐみ(はんめぐみ)
  • 血液型:O型
  • 生年月日:1989年6月3日
  • 出身地:東京都
  • 身長:155㎝
  • 所属事務所:アトミックモンキー
  • 職業:声優、女優
  • 声優デビュー:2011年

タイトルも変更され約40分の追加シーンが施されている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においてすずの妹である浦野すみ役を演じたのは声優の潘めぐみさんです。声優の潘めぐみさんは、声優の他に女優としても活動をしています。声優の潘めぐみさんは、日本大学芸術学部演劇学科在学中に女優として活動をスタートしました。その後は声優としても高い評価を得て第11回声優アワードにおいて助演女優賞を受賞しています。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に関する感想や評価

「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」において約40に渡る追加シーンによって、自分の居場所を探して奮闘するすずの感情がより繊細に深堀されて描かれているため面白いと感想を寄せている人もいました。同じシーンであっても全く異なった雰囲気が演出されていたり、違った一面が見れたりして良かったとコメントしている人もいます。

前作で描かれなかったエピソードが散りばめられている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を見てたった30分ほどの追加シーンによって全く異なる世界が広がっていたと感想を寄せている人もいます。原作を読み込んでいたとしても満足感のある出来栄えだったとコメントしている人もいました。原作、前作、本作においてそれぞれ異なった魅力が披露されていると感想を寄せている人もいました。

2019年に公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においては前作で披露することができなかった約40分に渡る追加シーンが施されたことで、原作の繊細な部分を楽しめるとコメントしている人もいました。本作では前作とは異なった部分が描かれていて面白いという感想もあります。本質が失われずにさらに内容が深まっていることで感動したと感じた人もいたようです。

この世界の(さらにいくつもの)片隅にの違いネタバレまとめ

2016年に公開された前作と2019年に公開された「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」においてはタイトルが異なっていることに加えて、約40分に渡る追加シーンが散りばめられていることでより原作に近い繊細な作品へと発展していったようです。前作も世界中で大人気となりましたが、本作においてもさまざまなキャラクターが登場したことでより魅力的な作品へ発展していると感想を寄せている人も多くいました。

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