執事たちの沈黙のネタバレあらすじ！最終回の結末は？執事とお嬢様の恋の行方は？

最終回を迎えた「執事たちの沈黙」ですが、タイトルで気になっていても中身を読んだことがない、という人も多いかもしれません。今回はそんな執事たちの沈黙という作品について、最終回までのあらすじを、ネタバレも含めて紹介します。人間のクズといわれるような執事と迎える最終回の結末は、果たしてどのようなものなのでしょうか？

執事たちの沈黙は、小学館より刊行されている「Cheese!」にて連載されていた少女漫画です。最終回までに全13巻が刊行されており、2016年11月25日に第1巻が刊行されて以降、2020年9月25日に最終巻となる13巻が刊行されたばかりの作品です。

執事たちの沈黙を描いていたのは、漫画家の桜田雛先生です。静岡県出身の人物で、高校生の時に漫画家としてデビューを果たしました。デビュー作は「犯罪♡恋愛」というタイトルで、小学館「Cheese!」の2004年3月号増刊に掲載されています。執事たちの沈黙以外の執筆作品は、「蜜なことして下さい」「王子達は依存する」「少年は私に跪く」などが挙げられます。

既に完結している作品である執事たちの沈黙ですが、内容が気になっている人も多いのではないでしょうか？続いては執事たちの沈黙のあらすじについてを、ネタバレと共に紹介します。実際に本編を読んで内容を知っていきたい人は、ネタバレが大いに含まれる内容となりますので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。結末が気になる執事たちの沈黙ですが、物語の始まりはかなり引き込まれる設定の内容になっています。

泉川 椿(いずみがわ つばき)は、世間知らずの箱入りお嬢様です。そんな椿に仕えているのは、品行方正なイケメンの執事・和巳 義経(かずみ よしつね)です。しかし完璧に見える執事の裏の顔は、女遊びやギャンブルを好む最低のクズ人間だったのです。しかしとある偶然によって、和巳は椿に裏の顔を見初められることとなります。盲目な椿からのアタックを拒絶しようとした和巳ですが、なぜか椿にキスをしてしまいます。

盲目となった椿の恋のアプローチは止まることはありません。しかし椿が恋をしているのは、「歳三」という偽名を使っている、和巳の別の姿だったのです。そのことに気づかないままの椿に対して、保身に走っていた和巳ですが、なぜか椿と別れることができずにいました。そんなある日、風邪をひいた和巳を看病するために椿がお見舞いにやってきたのです。

自分が執事の和巳であることを隠し続けてきたことで、椿から向けられる純粋な恋心に耐えることができなくなった和巳は、椿と別れるために彼女をわざと傷つける行動に出ます。傷ついた椿は悲しんでいましたが、そんな椿を見た彼女の父親が、「椿を泣かせた奴は呪われる」と言い出したのです。

椿に対して本気で好きになってしまうことに危機感を抱いた和巳ですが、彼が二つの人格を演じている事実を知らない椿から、「和巳のフリをして屋敷に来て欲しい」という無茶な要求を受けます。さらには温泉旅行でのハプニングなどを乗り越えて、さらに関係を深めてしまう結果となります。そしてついに、椿の父親であり自身の雇い主に、椿に彼氏がいるということが知られてしまいます。

なぜか正体がバレないまま付き合い続けることができている二人ですが、そこに椿の幼馴染みである白鳥白鳥(しらとり スワン)という人物が登場します。白鳥は椿に対して恋心を抱いており、和巳はその存在を特に気にしてはいませんでしたが、ある日椿は和巳の家に白鳥を連れてくるという天然な行動を取ったのです。それに対して逆上した和巳は、勢いのまま椿を押し倒してしまいます。

和巳と歳三が同一人物だと知らないまま、付き合いを続けていた椿でしたが、ある時和巳のちょっとしたミスによって、秘密が明かされてしまうこととなりました。和巳と歳三の両方に惹かれていた椿は、正体を知ってこれからは幸せな交際ができるのだと喜びます。しかし椿の父親に関係がバレることを恐れている和巳は、あえて冷たい態度を取ったりしていました。

椿はますます和巳に夢中になり、常にその気配を感じていたいからと、歳三だと信じていた時の写真などもすべて保管していました。ある日泥酔した和巳は、写真を処分しようと椿の部屋に忍び込みますが、父親に見つかりそうになったために椿のベッドに潜り込みます。一方で彼氏の存在に気づき始めていた父親は、和巳にその彼氏の存在を調べさせることにします。

友人がいないことを指摘された椿は、街に出たところで和巳 馨(かずみ かおる)という人物に出会います。友人になりたいと言ってくれる馨ですが、実は和巳の兄であることに気づき、和巳は反対します。しかし偶然の再会から、椿は和巳との親交を深めていってしまいます。

和巳の前に現れた馨は、兄弟同士仲良くしようと申し出ます。これまでにも過剰な兄の愛を避けていた和巳でしたが、勝手に合鍵を作られてしまうなどトラブルが続きます。一方で椿が夏休みに入ったことによって、性欲を発散させる機会を失っていた和巳は、すでに婚約したのだからこれまで気にしていた淫行条例も関係ないと主張します。これまで拒絶していた和巳でしたが、二人は初めて身体を重ねることとなったのです。

とうとう一線を越えた二人ですが、その先には新たな試練が待ち受けていました。思いのほか身体の相性が良かったことで、和巳は風俗で満足できなくなってしまいます。一方彼氏の存在を怪しんでいた和巳は、娘に手を付けた男がいるかもしれないと激怒します。そんな中で、椿を怖がらせるために誘ったラブホテルで、二人は再び身体を重ねることとなり、幸せなひとときを過ごします。

付き合い始めて1周年の記念日が近づいていることで、椿は浮かれていました。そんな中で、遂に兄の馨に二人の関係が知られてしまいます。椿が未成年であることに、馨は激怒します。ある時リビングのソファでイチャつき始めていた二人ですが、予定外に早い帰宅をした父親が、まさに行為の最中の二人を目撃してしまいます。父親に殴られた和巳は付き合う許可を求めますが、父親はその場に倒れてしまったのです。

病院で検査を受けた父親は、身体や脳に特に異常は無いものの、ショックのあまり記憶だけを失っていました。しばらくは奇行を続けていた父親でしたが、椿の手料理を口にした刺激によって正気を取り戻します。そして和巳をクビにする決断を下しますが、二人は簡単に別れるはずもなく隠れて顔を合わせていました。

思わぬ形で父親であり雇い主に関係がバレてしまった執事とお嬢様ですが、この先どのような結末を迎えることとなるのか、最終回の展開が気になった人は多いはずです。続いては執事たちの沈黙の最終回についても、結末をネタバレと共に紹介します。

父親に関係がバレてしまった二人でしたが、和巳は結婚を宣言したのです。どうにか結婚することを認めてもらうことができた二人は、和巳の実家にも結婚報告を済ませました。挙式前夜に高坂と酒を飲んでいた和巳は、結婚をして人生の墓場に入るのだと話します。そのクズっぷりに清々しさすら感じる高坂ですが、LINEに椿から100件ものメッセージが入っているのを見せると、今夜くらいは飲ませてくれと頼みました。

散々飲み明かした和巳は、翌朝母親からの連絡によって目を覚ましました。よりによって結婚式の日に、和巳は遅刻をしそうになっていたのです。そんな和巳に、椿の父親はクズだと騒ぎ立てていました。しかし結婚式に駆け付けることができた和巳は、以前に椿が「108本の薔薇は永遠に愛す」という意味を持つと言っていたことを思い出し、栽培していた薔薇を摘んで結婚式に持参したのです。

バージンロードを歩きながら、椿の父親はすでに号泣しています。和巳のところへ辿り着いたものの、本当に彼でいいのかと父親はゴネ始めます。白鳥すらも自分と結婚してほしいと泣き出しますが、椿を奪い取った和巳は誓いのキスを交わしたのでした。これにより父親は気絶し、白鳥は結婚式場から逃げ出すという結末を迎えました。

数年後、和巳に対して娘がニンジンを投げつけます。食べると病気になるというのです。ニンジンを食べなければママみたいにバカになるという和巳に対し、娘はパパってバカ？と言い返してくる姿に和巳は怒ります。しかしそこに椿が帰宅してきました。結婚式までは散々怒っていた父親も、孫にプレゼントを持参しデレデレの状態です。紆余曲折を経た二人は、子どもにも恵まれ幸せな結末を迎えていたのでした。

ハプニングやトラブルに見舞われながらも、結婚をして幸せな結末を迎えた執事たちの沈黙ですが、登場人物が覚えきれなかったという人もいるかもしれません。続いては執事たちの沈黙に登場したキャラクター達についても、順番に紹介します。

和巳は椿が住む屋敷で執事をしている男性で、年齢は20代です。身長も高くスタイルのいい男性で、とてもクールな雰囲気をしています。しかしその一方で本性は自覚のあるクズ男で、パチンコや女遊びを好む最低の人物です。

歳三は椿の傍で仕事をしていないときの、和巳のプライベートの姿です。名前は偽名で、執事の時とは異なりボサボサの髪にラフな格好をしていることから、途中まで正体が気づかれることもありませんでした。しかし和巳にとって、本来の姿が歳三なのです。

世間知らずのお嬢様で、年齢は16歳です。私立の女子高に通っており、スタイルも抜群で甘やかされて育ってきた人物です。自己中心的な振る舞いをするために友人がおらず、以前はネコの歳三と白鳥くらいしか、親しい相手がいない状態でした。

大企業の経営者で、妻とは離婚をしているものの未練がある人物です。容姿は若々しさがあり、一人娘の椿を溺愛するあまり言いなりのように育ててきました。しかし娘に関してモンスターペアレントな一面もあり、和巳に苦労をかけることもしばしばあります。

椿の母親で、彼女の父親と離婚した女性です。大人しい美人の印象ですが、人を焚きつける能力に長けています。和巳と椿の関係にはいち早く気がついており、二人の関係が変化していく様子を楽しんでいる節があります。

白鳥グループという大企業の御曹司で、3年間のアメリカ留学をしていました。アメリカの大学で語学を学んで、100人の友人を作れば椿と婚約しても良いという約束を、椿の父親と交わしていました。かわいらしい容姿がコンプレックスで、一般常識とはずれている一面もあります。

和巳の兄で、和巳グループという大手不動産会社の会社役員を務めている人物です。弟を溺愛しており、それゆえに和巳からは避けられてしまっている人物です。角砂糖カオルというペンネームで、少女漫画家としての活動もしています。

和巳の大学時代の友人であり、バーテンダーをしている男性です。和巳とは雰囲気が似ており、同じく女性にだらしないクズな一面を持つ人物でもあります。和巳と親しくなったのも、タイプの似た女性に手を出したことがきっかけとなっています。

白鳥の護衛を務めている、スキンヘッドが特徴的な男性です。屈強で強面な外見とは裏腹に、穏やかで優しい性格をしています。しかし白鳥の世間知らずさは、自分たちの甘やかしなどが原因となってしまっているのではないかと考えています。

執事たちの沈黙のあらすじを結末まで紹介してきましたが、結末までを読み終えた上で、読者がどのような感想を抱いたのか、気になった人もいるのではないでしょうか？続いては執事たちの沈黙を実際に結末まで読んだ人の、感想や評価についても少しだけ紹介します。

漫画を読む習慣が無くなってしまったような人でも、結末までを読んで執事たちの沈黙にハマったという感想がありました。こんな感想が見られるほどに、執事たちの沈黙が面白い作品であることは間違いありません。

執事たちの沈黙ではクズな執事が相手役となりますが、結末までに変化していく様子に、好意的な感想もありました。一人の女性によって結末までに変化していくその過程が、より魅力的に映る作品なのかもしれません。和巳への好意的な感想もとても多い作品です。

最高だという感想もありました。未成年との恋愛やクズ男が相手という、感想に賛否が分かれそうな作品でもありますが、面白かったり最高という感想が多く見られます。こうした感想を目にした上で、自分でも作品を読んでみたくなった人も多いのではないでしょうか？

少女漫画「執事たちの沈黙」について、気になるあらすじの結末までをネタバレと共に紹介しました。既に最終回を迎えている作品というだけあって、気になったら一気に読むことができるのも良い点です。最終回で幸せな結末を迎えるまでに、どのようなハプニングなどがあったのか、改めて細かい部分を読んでみるのも面白いはずです。

結末を知った上で改めて最終回までを読み返してみると、初見とは違った気付きや伏線などを発見することもあるかもしれません。執事たちの沈黙を知らなかったという人は、この機会にぜひ最終回の結末までを自分の目で見届けてみてはいかがでしょうか？