ほしとくずのネタバレあらすじ！あんずの恋の行方は？結末や感想まとめ

「ほしとくず」は、生徒会を舞台に、副会長と生徒会長に就任した豆野木あんずと2年・山吹征二の不器用な恋を、爽やかに描いた学園ラブコメディです。以下では、「ほしとくず」の原作漫画1～3巻までのあらすじネタバレと、4巻・最終回結末ネタバレ、「ほしとくず」に関する感想をネタバレを交えながら紹介します。

漫画「ほしとくず」は、「別冊マーガレット」2015年10月増刊号から、「別冊マーガレットsister」秋フェス1～秋フェス3に連載された学園漫画です。当初は、「別冊マーガレットsister」秋フェス3で完結予定でしたが、2016年～2017年にかけて「別冊マーガレット」で連載が継続され、単行本は全4巻で構成されています。

漫画「ほしとくず」の原作者・星谷かおり先生は、2013年に第546回「別マまんがスクール」にて、デビュー賞を受賞し、別冊マーガレットにて、「美人の彼方」でデビューを果たします。星谷先生の作品は、2015年9月刊行の「かれこれきらきらまち」、「宇宙の果ての真ん中の・全2巻」（2017年～2018年）、「たまのごほうび・全4巻」（2018年～2019年）です。

以下では、あんずと山吹の不器用さが、もどかしい「ほしとくず」の原作漫画1～3巻のあらすじネタバレを紹介します。

貧乏の母子家庭で育った主人公・豆野木あんずは、年収一千万円を稼ぐことを目指すべく、その第一歩として高校入学後まもなく、生徒会長に立候補します。しかし、2年の山吹征二に敗れたことで、あんずは副会長に就任します。そして、あんずを含めた今年度の生徒会メンバーは、一癖のある顔ぶれとなり、あんずは会長・山吹にからかわれながらも、生徒会の仕事に取り組みます。

また、会長と副会長という関係から、校内ではあんずのことを快く思わない生徒もおり、会長ファンクラブを始めとする生徒から、嫌がらせを受けるようになります。しかし、その度に山吹が駆けつけ、やや毒舌を交えたセリフであんずを庇いに出ます。普段の姿からは想像できない山吹の男気に、あんずは心をときめかせ、山吹もあんずを副会長として認めると同時に、意識し始めます。

合同ボランティアで、翠成学院との打ち合わせに臨むあんずは、以前、スーパーの特売肉を取り合った梅澤基と再会します。節約生活を強いられながらも、お金持ちの学校の生徒会長を務める梅澤は、父親が莫大な借金を抱えてしまったことや、現在は奨学金を利用していることをあんずに打ち明けます。一方、山吹は、梅澤の登場に複雑な心境を抱くも、あんずと梅澤の距離が縮まっていくことに焦りを覚え始めます。

その後も、読書感想文の本を一緒に探すあんずと梅澤の仲を気にしつつも、翠成学院でのハプニングをきっかけに、あんずは、山吹が抱える心の闇や、「下々の尊敬の眼差しを受けたい」という真意を知ります。そして、互いの悲しみを共有し合ったあんずと山吹は、その後、スーパーのタイムセールへと向かい、あんずの家で食事を御馳走になり、そのまま泊まることになりました。

お泊りの理由について、山吹は「副会長と一緒に居たいから」と発言するも、肝心な部分はあんずの母親の妨害により、聞けずに終わりました。後日、ファストフード店で出くわした山吹・梅澤は、あんずを巡り対抗意識を燃やし始めます。店内には、両校の生徒会メンバーがおり、梅澤はあんずを好きになったことを宣言し、さっそく、あんずをデートに誘います。

数日後、あんずと梅澤のデートが決行されるも、2人の進展を気にする生徒会メンバーたちが後を追っていました。自分の気持ちに悩むあんずをよそに、梅澤は積極的な好意を見せる中、山吹が2人のデートを妨害し、強引にあんずを引き連れて行ってしまいます。そして、あんずが手を繋ぎそうにしていたことを口実に、お互いに手を握って帰る様子に、あんずは山吹からの好意に気が付きます。

同時に、山吹もあんずが自分に好意があることを指摘し、両想いであることを確認し合います。梅澤も、山吹とあんずが両想いであることを知りながらも、あんずのことを諦めきれず、山吹に対してライバル心を抱きます。

強力なライバル・梅澤の登場や、自分の気持ちを素直に受け入れたあんずの恋の行方から目が離せない、「ほしとくず」4巻のあらすじネタバレと、最終回結末ネタバレを紹介します。

クリスマスで2人きりになった梅澤は、改めてあんずに告白するも、自分の本当の気持ちに気付いたあんずは、梅澤の告白を受け止めることが出来ませんでした。同時に、気持ちの整理がついたあんずは、山吹に交際を申し出て、2人は正式に付き合い始めます。そして、大晦日の年末セールで偶然出会った2人は、翌日の初詣に一緒に行く約束をします。

翌日、あんずは待ち合わせ場所に向かうも、そこには山吹の姿がなく、他の生徒会メンバーに連絡を入れると、昨日から風邪をひいて寝込んでいることを聞かされます。同時に、山吹の風邪の理由を知ったあんずは、今度こそ自分の気持ちを山吹に伝えようと決意します。そして、バレンタイン当日、あんずと山吹は、会長ファン倶楽部に交際宣言の会見を行います。

2人の交際に悔し涙を浮かべ、機嫌を損ねるファンを目の前に、あんずは自分の方が山吹を好きなことを主張します。そして、その帰り道に、あんずはチョコと共に山吹に告白します。一方、2人の交際は、ファン倶楽部も認めざるを得ない状況になったものの、お互いに「会長」「副会長」と呼び合うことに、恋人感がないとダメ出しされます。

晴れて交際を実現させた山吹は、ある日、あんずの花を見かけてあることを思いつきます。そして、ホワイトデー当日、山吹に誘われるまま河川敷を歩くあんずへ、生徒会によるバースデーサプライズが向けられました。家族以外に誕生日を祝福してもらったあんずは感動を笑みを浮かべ、山吹もずっと側にいることをあんずに約束させます。

そして、紆余曲折を経て2年生に進級したあんずは、念願の生徒会長に就任します。一方、副会長ではなくなったあんずに対して、山吹は初めてあんずを名前で呼び、2人の新たな日常が幕を開けました。

あんずと山吹の不器用な恋を爽やかに描いた、「ほしとくず」に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

不器用な主人公たちの恋模様を描いた「ほしとくず」は、あんずが生徒会長に就任した時点で最終回を迎えましたが、読者からは進級したあんずと山吹のその後や、他のメンバーの恋模様も見てみたいとの声が続出しています。自分の気持ちに素直になれない姿や、お互いの存在を大切に想う気持ちが伝わる「ほしとくず」は、ラブコメ好きには一度読んでほしい名作です。

今回、あらすじネタバレを紹介した「ほしとくず」のあんずと言えば、1年生ながら生徒会長に立候補するなど、野心的なイメージがある一方、家族を襲ったトラブルや苦労から、人の気持ちにより添える優しさに満ちた女の子でもあります。あんずの健気さは、「ほしとくず」にて多くの共感を呼んだキャラクターであり、山吹先輩との恋を応援したくなる魅力に富んでいます。

「ほしとくず」の魅力と言えば、生徒会長・山吹のかっこいいセリフは、外せません。あんずのピンチなど、いざという時には頼りがいを見せる山吹の姿は、女性読者の心をときめかせ、理想の先輩像として親しまれています。また、かっこいいセリフの後に照れる姿にも注目が集まり、「ほしとくず」の名シーンとして挙げられます。

山吹とは対照的に、あんずに対する好意や健気さが高印象の梅澤も、「ほしとくず」には欠かせない登場人物です。山吹とは、父親同士が複雑な関係にある一方、それらを表に出さず、純粋に恋のライバルとして認識し、読者からは梅澤・あんずの恋を応援する声も見られました。しかし、「ほしとくず」結末では、失恋から立ち直り、新たな恋に踏み出す梅澤の姿が描かれ、梅澤のその後も注目されています。

主人公・2人の恋模様を爽やかに描いた「ほしとくず」の原作者・星谷かおり先生は、作画の美しさにも定評があり、漫画やラブコメ好きの読者から、高い支持を得ています。今回紹介した「ほしとくず」のように、派手さはないものの、柔らかいタッチが特徴の作画は、読者に癒しを与え、星谷先生の次回作を待ち望む声も見られます。

「ほしとくず」の1～3巻のあらすじネタバレ、4巻のあらすじネタバレ、最終回結末ネタバレ、「ほしとくず」に関する感想や評価をネタバレを交えながら紹介しました。お互いに不器用でありながらも、相手を大切に想うまっすぐな姿勢や、あんず・山吹の爽やかな恋模様が、多くの共感を呼んだ、おすすめの学園ラブコメディです。